2018年3月12日19時23分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月1日の午後7時すぎ、盛岡市中央通のビルの解体現場で、建物脇に組まれていた足場が崩れて鉄製の骨組みなどが県道に広く散乱し、一部の歩道では12日まで通行止めが続いた。
解体工事を請け負っている久慈市の建設会社「M建設」の竹田社長は12日記者会見し、はじめに「住民の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけし、心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。
また、原因について担当者は、防音シートに覆われていない部分から風が建物の内側に吹き込み、窓など通過して外側に流れた際、防音シートとともに足場を押し倒したと説明した。
さらに、再発防止のため、再建した足場と建物をつなぐ金属のネジを40本から80本に増やし、鉄パイプを使って補強していると述べ、安全管理の担当部署による確認を月1回から週1回に増やすなど対策を徹底したうえで、できるだけ早く工事の再開を目指す考えを明らかにした。
出典
『足場崩落事故 建設会社が謝罪』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180312/6040000354.html
3月12日19時0分に岩手放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、盛岡市でビルの解体作業を請け負ったM建設と解体工事を発注したTレーベンが会見し、事故について陳謝するとともに、状況や対策を説明した。
会見では、原因として重機を入れるために仮設の足場を完全に覆わず、一部を開けていたためと説明した。
(M建設・若林副社長)「建物の内側から想定を超えた風による応力が加わった結果、南面の足場がシートにひかれる形で倒壊したものと想定」
また先日、盛岡市議会で質問に上がったアスベストの飛散については、解体工事前に除去作業を済ませていたため、飛散はしていないと述べた。
出典
『ビル解体の足場倒壊 業者が原因を説明/岩手・盛岡市』
http://news.ibc.co.jp/item_32616.html
3月13日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
南側面に設置していた高さ約20m、幅約20mの鉄製足場が倒壊し、県道を塞いだ。
重機による解体のために壁を取り払った東側面から入った風が南側面に抜け、風を受けた足場が倒壊した可能性があるという。
※事故発生当時の状況は、下記記事参照。
(2018年3月3日付 毎日新聞岩手版)
急速に発達した低気圧の影響で、県内は1日から2日にかけて強風被害や暴風雪による交通障害が相次いだ。
盛岡市中央通3のビル解体工事現場では、1日午後7時5分ごろ、「足場が崩れた」と近隣住民が119番。
高さ約20m、幅約15mの足場が倒壊し、すぐ前を通る4車線の県道をふさいだ。
警察によると、けが人はいなかったが、現場周辺は約5時間半にわたり、全面通行止めになった。
盛岡市内には、当時、強風注意報が出されていた。
現場はJR盛岡駅から北東約700mの市中心部で、付近は一時騒然となった。
近くにいた男性は、「金属がきしむような音が聞こえて5秒後くらいでドカーンと音がした。通りは小学校の通学路にもなっているので、人通りが多い時間帯だったらと考えると恐ろしい」と不安げに話した。
気象庁によると、久慈市では2日午前0時19分、観測史上1位の最大瞬間風速32.1mを観測。
2日の県内は、JRなど各交通機関で運休が相次いだほか、東北自動車道などで一時、吹雪による通行止めが広がった。
出典
『強風 県内で被害相次ぐ ビル解体現場で足場倒壊 盛岡 /岩手』
https://mainichi.jp/articles/20180303/ddl/k03/040/073000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。