2014年2月21日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
酒匂川流域下水道左岸処理場(小田原市西酒匂)の放流水からシアン化合物が検出された問題で、県流域下水道整備事務所は20日、同処理場が発生源との調査結果を発表した。
汚泥焼却炉が一時停止したため約15分間、適正温度を下回ったことでシアン化合物が生成されたと推定。
一時停止した原因は未解明だが、同事務所は炉内温度の監視体制を強化するとともに、再発防止を図るとしている。
調査結果によると、問題が起きたのは3基ある汚泥焼却炉のうちの2号炉。
予備設備の扱いで6日夜から汚泥を投入するに当たり、5日夕に起動して作業を開始した。
炉内下部の流動床温度が規定の700℃に達し焼却を開始したが、中央部の炉内温度が一転低下、一時的に600℃を下回った。
燃焼が瞬間的に停止する異常現象が発生したのが要因。700℃未満の場合、シアン化合物が生成する事例があるという。
同事務所は、このシアン化合物が含まれた排ガスが炉内を循環する洗浄水に溶け、下水処理過程に戻されるため、除去されずに放流されたとみている。
炉内の温度管理は、同処理場内の中央監視室でチェックしている。
流動床温度が異常低下した際は自動停止する仕組みになっているが、中央部の炉内温度は対象外だった。
同事務所は原因を調査するとともに、再発防止に向けた改良を検討するという。
シアン化合物の検出をめぐっては、稚魚の大量死が2週間前の7日に発生。放流口のある鬼柳排水路にボラやコイなど約200匹が沈んでいたのが見つかり、市と県が調査に着手した。
現場では同日午前、環境基準を超える1ℓ当たり0.1mgのシアン化合物が検出され、同処理場の放流口調査でも同0.35mgが検出、発生源の特定が進められていた。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1402200007/
2014年2月21日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
6日午後8時半すぎ、バーナーが停止。約20分後に復旧したが、通常より低い700℃未満で汚泥が処理された。
再発防止策として、県は、炉内温度を700℃以下にしたうえで、汚泥を入れることを徹底する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。