2022年5月10日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12461/
(2023年8月16日 修正5 ;追記)
2023年8月8日13時8分にYAHOOニュース(バイクのニュース)からは、施行者も発注者も、そしてケーブルを引きずったトラックの運転手も、いずれも責任は問われないことになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ただ、そこの居合わせたことが悪いのか……」
事件の当事者は、検察の判断をこう悔やみました。
国道168号「助人トンネル」(奈良県十津川村川津)で、2022年5月2日に発生したトンネル内の照明用ケーブルとの衝突事故。
先行したトラックが、大型車とのすれ違いで側壁に寄り過ぎたことが原因で、工事のために移設されていた照明用ケーブルに接触。
車体後部でケーブルを引きずったために、固定が外れて上から垂れ下がるような状態になりました。
その直後に通行したバイク3台のうち、2台がケーブルに衝突して転倒。
先行した1台のライダーが死亡し、転倒を見ていた後続のライダーも、止まり切れずにケーブルに衝突、軽傷を負いました。
現場は、現在の基準では既存不適格となる道幅が狭いトンネルです。
路肩がなく、車両が左に寄り過ぎると側壁に接触することが予想されていました。
通常ではアーチ型になった天井部分にケーブルが敷設されているため、こうした事故は起きませんでしたが、トンネル内部の補強工事のため、側壁に移設されていました。
捜査した奈良県警十津川署は、標準工事仕様に基づいた工事のため、工事施工者や発注者である奈良県には責任はないと判断。
直接の行為者であるトラック運転手を特定し、送致しました。
しかし、奈良県検察庁は、2023年8月7日までに、このトラック運転手についても不起訴処分としました。
この事故について、山下真奈良県知事は、こう話していました。
「そもそも事故が起きた理由ですけれども、被害に遭われた方の前に走っていたトラックがトンネル内のケーブルを引っかけて、そのケーブルが垂れ下がって、それに接触して転倒されて死傷されたというように聞いていますので、その事故の原因者というのは、先行したトラックのドライバーであるというように考えておりますので、基本的に、奈良県に特段、刑事上、民事上の法的責任はないと思っております」(2023年5月26日)
そのトラックドライバーにも責任がないことに……。
道路の安全は誰が責任を持つのかが、改めて問われる判断です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/704d8ba0f6aceba56f5580bf7584f55b6a5c46a2
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。