2016年5月4日3時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県などの一連の地震で、熊本市内陸部の長さ約5km、最大幅100mの細長い範囲に地盤の液状化による被害が集中していることが、地盤工学会の現地調査でわかった。
現在は住宅地で、地表からは見分けがつかないが、かつて川が流れていた「旧河道」とみられる。
土砂が堆積した場所に沿って、「液状化の帯」が生じた可能性があるという。
学会調査団の村上哲・福岡大教授(地盤防災工学)らは、4月22日~5月1日、液状化の現地調査を実施。
熊本市では、南区を中心に、地中から噴き出した砂が建物の周囲や道路などに広がる「噴砂」を確認した。
建物が沈み込んで大きく傾いたり、逆に、建物の周囲が最大75cm沈下したりした場所も見つかった。
中には、応急危険度判定で立ち入り「危険」を示す赤い紙が貼られている住宅も、多数あった。
発生地点は、海岸から約8kmの内陸部。
阿蘇から有明海へ流れる白川と加勢川に挟まれた、幅約50~100mの帯状のエリアに集中していた。
地元の河川に詳しい大本照憲・熊本大教授(河川工学)によると、この範囲は、川の氾濫で運ばれた土砂が堆積してできた「自然堤防」という地形とほぼ重なり、白川の旧河道の可能性があるという。
江戸時代の絵図では郡の境界にほぼ該当し、「川が郡界として利用されていた可能性が高い」とみる。
現地調査では、熊本市の隣の嘉島町でも、旧河道だった場所で液状化が見つかった。
村上教授は、「かつて川を埋めた所が、土質や水分の影響で液状化しやすかったのかもしれない。東日本大震災では、千葉県浦安市など、沿岸部の埋め立て地で液状化が目立ったが、今回のように内陸でも発生する。家を建てる前に地盤調査をするなどの対策が必要だ」と指摘している。
出典
『熊本内陸部に「液状化の帯」 全長5キロ、「旧河道」か』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ535GVDJ53ULBJ004.html?rm=562
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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