2020年5月29日9時39分に熊本日日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で液状化被害が起きた熊本市南区近見地区の一部区域で、再発防止に向け地下水位を低下させるための工事が完了し、市は28日から、ポンプを使った地下水のくみ上げを始めた。
地表から1・5メートルの水位を、9カ月かけて3メートルの深さまで段階的に下げる。
地下水位低下工法を用いる8区域計35ヘクタールのうち、先行工事を進めてきた1区域(近見2丁目の一部、0・75ヘクタール)。
住宅13戸を囲む道路約340メートルの下に、地下水を遮る長さ10・5メートルの鋼矢板を打ち込み、集水菅やポンプを設けた。
現地で大西一史市長がポンプを起動。
くみ上げられた水が側溝に流れ始めた。
今後は3カ月に0・5メートルずつ水位を下げ、観測機器で地盤沈下の状況などを観察。
地表から3メートルに下がった後も1年間経過を観測する。
https://www.47news.jp/localnews/4859523.html
5月28日14時12分にNHK熊本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震による液状化で被害を受けた熊本市南区の近見地区で、地盤を安定させる対策として、28日、地下水を抜く作業が始まりました。
熊本地震による液状化で、住宅が傾いたり沈んだりする被害を受けた熊本市南区の近見地区では、「地下水位低下工法」と呼ばれる地下水を抜いて地盤を安定させる工法が採用され、これまで、ポンプを設置するなどの準備が進められてきました。
このほど、地区の一部で準備が終わり、28日、初めて地下水を抜く作業が行われ、これにあわせて熊本市の大西市長や地元の代表者などが現場に立ち会いました。
大西市長は、「熊本地震からの復旧復興に重要であると位置づけていた、この事業が着実に進むことで、市民が安心して暮らせるまちづくりにつながると思う」と挨拶しました。
このあと、大西市長が地下水を抜くためのポンプのスイッチを押すと、排水が始まりました。
市によりますと、現在、この地区は、地下1メートルにまで地盤に水がある状態ですが、およそ9か月間かけて、地下3メートルの水位になるまで、少しずつ水を抜いていく計画だということです。
地元の代表を務める荒牧さんは、「液状化が起こった直後は住めないと思っていたが、これで安全に暮らせると思う。近見地区は今後、必ず良くなるという希望に燃えている」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200528/5000008338.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。