2025年1月10日6時0分にYAHOOニュース(中日スポーツ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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かつて乳酸は「疲労物質」「疲労の原因」だと思われていた。
運動負荷をかけると、血中濃度が上昇し、同時に疲労感を得る。
記者が小学生時代に読んだ複数の科学系読み物に「乳酸は疲労の原因と考えられている」と書かれていたから、大学に進むまで、記者もそのように思っていた。
ただし、ここには統計においてやってはいけない典型的な誤りが含まれていた。
「相関があるからといって因果関係があると即断してはいけない」とは、科学者が気に留めておかねばならない「いろはのい」だ。
有名な例に「アイスクリームの売り上げと水難事故の数」がある。
アイスがよく売れる時は背景として気温が高いという事情がある。
気温が高ければ水遊びに出る人が増えて水難事故も多くなる傾向がある。
結果としてアイスの売り上げと水難事故の発生数はよくリンクする。
でも、両者に直接の因果関係はないので、例えばアイスの販売を政策的に制限しても水難事故は減らない。
八田教授らの仕事は、乳酸上昇も疲労も、運動負荷によって生じるのであって、両者に因果関係はないということを示した。
それだけでなく、乳酸は運動周りの生化学でむしろ”燃料”として再投入されることが分かってきた。
今では乳酸を疲労と直接結び付けて考える研究者はいないが、乳酸は運動負荷の程度を計る指標として競走馬の調教の現場でも重宝されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55d73bc58b4707d5919d2bea66e619c24f236ca5
※関連情報調査結果、長寿科学振興財団のHPに以下の記述も見つかった。
乳酸は筋肉疲労を起こす悪い物質ではないと考えられています。
乳酸は筋肉からカリウムが漏れ出して筋収縮を阻害することを防ぐ働きがあるとも言われています。
筋収縮の阻害を防ぐということは、乳酸が疲労を起こすのではなく疲労を防ぐ物質であることもうかがえます7)。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/nyusan.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。