







2025年1月18日17時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年10月、山梨県南アルプス市の工場で、心肺停止となった男性職員が同僚たちの連携により、職場内に設置されていたAED(自動体外式除細動器)で一命を取り留めた。
同僚たちは普段から、有事の際の救助講習に熱心に参加していたという。
昨年10月21日の午前9時半頃、パワー半導体チップを生産している富士電機山梨工場(南アルプス市飯野)で勤務していた小林さん(51)は体調が悪くなり、事務所で休憩していたが、その場で倒れ込んでしまった。
元々心臓に持病があり、心肺停止状態になってしまったという。
「AED持ってきて!」。
小林さんの異変にいち早く気付き、即座に反応したのは同僚の横打さん(57)だった。
「救急車呼んで」「交代で心臓マッサージしよう」。
次々と指示を出し、ほかの従業員もすぐに対応した。
救急車が到着するまでに、事務所廊下に設置されていたAEDで4回の電気ショックを与え、心臓マッサージを行った。
4回目の電気ショックで心電図が正常に戻ったという。
地元消防によると、この措置がなければ小林さんは助からなかった可能性が高かったといい、約1か月後、入院を経て現場に復帰した小林さんは、「当時のことはあまり覚えていないけれど、AEDが近くにあったから助かった。本当に同僚たちには感謝しかない」と笑顔をみせた。
工場では、AEDを医療従事者以外が使用できるようになった2004年から積極的にAEDの設置を進めており、現在はAED4台と、自動で電気ショックを実施する「オートショックAED」2台の計6台が、用意されている。
職場内での講習も年に1回開催しているというが、横打さんは人に対してAEDを使用するのは初めての経験で、「緊張したが本当に助けたい一心だった。講習に参加したから冷静に行動に移せた」と振り返った。
横打さんら同僚8人には昨年12月、南アルプス市消防本部消防長から表彰状が贈られた。
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04年に国に一般の使用が認められて以降、厚生労働省によると、23年12月末時点でAEDは全国に約69万台設置されていると推計される。
ただ、消防庁によると、22年に県内で、人前で心肺停止になり搬送された1042人のうち、一般の人がAEDを使用したケースはわずか12件(1・15%)にとどまり、実際に市民らがAEDを使うケースは少ない。
公益財団法人「日本AED財団」(東京)によると、電気ショックが1分遅れるごとに救命率は約10%ずつ低下するといい、迅速な対応が求められる。
山梨大学医学部の高三野淳一助教は、「心肺停止で倒れた場合は、その後の5分間の処置が重要となる。普段からAEDがどこにあるかや、いざというときの救命措置を知っておくことが重要」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250117-OYT1T50172/


















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