2021年6月11日22時14分に毎日新聞から、『ランニング中の後頭部を蹴った「犯人」は… 初夏の頭上に注意』というタイトルで、記者が実際に襲われた体験談などがネット配信されていた。
うるさい鳴き声がした直後、後頭部に衝撃が走った。
8日午後4時過ぎ、盛岡市を流れる北上川に架かる夕顔瀬橋付近で、ランニング中の私(記者)はカラスに襲われた。
後頭部をいきなり蹴られた衝撃に驚いて転倒し、両膝を負傷した。
しばらく現場で様子をうかがっていると、他の通行人も次々に襲われていた。
なぜカラスが人を襲うのか、理由を探った。
その日午後、通り雨がやんだのを確認し、ランニングに出かけた。
北上川沿いの歩道や河川敷を、景色を眺めながら走るのが休日の楽しみで、この日は自宅から上流に向かって走り、夕顔瀬橋を渡って折り返そうとしたところで、数羽のカラスが沿道沿いの木の枝に止まっているのが見えた。
鳴き声も聞こえていたが気に留めず、木の下を通ろうとしたところで急襲された。
カラスが頭上をかすめるように飛び、思わずしゃがみ込んだが、次の瞬間には後頭部に衝撃を受けた。
「ガァ、ガァ」と興奮したような鳴き声で威嚇し続けるカラス。
何とか逃げようと焦り、転んでしまった。
ようやく現場から20メートルほど離れて様子をうかがっていると、カラスはウオーキング中の女性や自転車に乗った制服姿の女子学生らに向かって低く飛び、威嚇を続けていた。
私は転倒した際に無くしたワイヤレスイヤホンを探すために現場に戻ろうとしたが、再び後頭部を蹴られて、立ち去らざるをえなかった。
北上川を管理する国土交通省岩手河川国道事務所盛岡出張所によると、同じ場所でカラスに襲われたという通報が最近になって4件入ったという。
近くの木には高さ約10メートルの位置にカラスの巣があり、9日には「頭上注意 カラスが襲う危険があります」と注意喚起する立て看板を2カ所に設置した。
野鳥に詳しい岩手大講師の東淳樹さん(保全生物学)によると、カラスは5~6月が繁殖期で、産卵してヒナを育てることで「気が高ぶっている」という。
巣の周辺はカラスにとって子育てエリアで、「最も死守しなければならない最前線」(東さん)だ。
そのため、外敵とみなした人間が巣に近付くと鳴き声をあげ、近くを飛んだり頭を蹴ったりして威嚇する。
巣は気付きにくいところにあるため、通行人に存在を周知し、鳴き声が聞こえた場合は近付かないなどの対応が重要という。
ただ、巣を撤去すれば、人間に対してさらに警戒を強め、襲撃対象とする可能性があるという。
東さんは、「親鳥は、巣を撤去されてもすぐに同じ場所や近い場所に巣を作り、何年も繁殖を続けるので、中長期的にはカラスによる被害を減らすことはできない」と指摘。
ヒナが巣立てば、親鳥が襲ってくる可能性は低くなるという。
https://mainichi.jp/articles/20210611/k00/00m/040/136000c
※上記記事配信の翌日、6月12日11時0分に朝日新聞からも、朝日新聞の記者が札幌市でカラスに襲われた体験談記事がネット配信されていた。
「後ろから襲ってきます」
札幌市中心部、大通公園の貼り紙が注意を呼びかけるのは、カラス。
東京五輪マラソンの発着点にも選ばれた観光名所の大通公園では、たくさんのカラスが飛び回り、憩う人たちが食べ物をかすめ取られることもある。
記者は札幌に赴任したばかりの4月中旬、カラスに後頭部を蹴られた。
曇り空の午後、自宅付近の並木道を歩いていた。
ふと、頭に何かが当たった。
木の実が落ちてきたような感覚だったが、頭上を飛び去るカラスが視界に入り、蹴られたと気づいた。
そのカラスは近くの街路樹に止まり、支柱のひもをくちばしで引きちぎり始めた。
巣作りの材料を集めていたのだろうか。
「札幌のカラスは、ひなが巣立ちを迎える5月末から7月上旬にかけて、よく人を蹴ります」
NPO法人「札幌カラス研究・・・
https://www.asahi.com/articles/ASP6C51HWP5PIIPE00X.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは過去に、札幌カラス研究会からの情報として、カラスに攻撃されそうになったらバンザイポーズをとって通り過ぎればよいといった対策も紹介している。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8413/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。