2021年6月10日9時22分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高齢男性の抗体の量は若い女性の半分――。
千葉大病院(千葉市中央区)が新型コロナウイルスワクチン接種を2回受けた同病院職員1774人のウイルスに対する抗体の量(抗体価)を調べたところ、年齢や性別などによって、こうした傾向が見られることが分かった。
同病院はさらに、どのくらいの抗体価で新型コロナに感染しにくくなるかについても追跡調査する。
新型コロナ感染拡大を受けて同病院が今年2月に新設した「コロナワクチンセンター」が研究成果として3日に発表した。
医療従事者向けに供給された米ファイザー社製ワクチンを2回接種した同病院の21~72歳の職員1774人(男性606人、女性1168人)について、年齢や性別、生活習慣、薬の服用歴などの要素と、接種後の抗体価の関係を調べた。
この結果、1773人(99・9%)で抗体価が上昇していることが確認できた。
年齢、性別ごとに見ると、21~29歳の女性の抗体価(いずれも中央値、単位はU/ml)が2340だったのに対し、60~69歳の女性は1405にとどまった。
60~69歳の男性では1270と、若い女性のおよそ半分しか抗体が生成されていなかった。
年齢が高くなるほど抗体価は少なくなり、さらに、男性は女性と比較して全年齢で抗体価が少なかった。
また、抗体価の多寡を左右する他の要素も示唆された。
新型コロナの感染歴があるなどして接種前に抗体が確認されていた人は、接種前の抗体価が35だったが、接種後は1万2500と大幅に上昇。
一方、膠原病(こうげんびょう)などに用いられる免疫抑制薬を服用していた場合、抗体価は146しか確認されなかった。
また、酒を飲まない人が2110だったのに対し、毎日飲む人は1720と、やや少なかった。
コロナワクチンセンター副センター長の中島裕史教授は、「一般的には、特定の病気に対する抗体価はその病気に対する免疫力の強さといってもいい。現時点では、免疫抑制薬の服用などで抗体価が少ない場合でも、接種前に比べれば十分に抗体がついていると考えるべきだ」とした。
一方で、「新型コロナの場合に、どのくらいの抗体価があれば感染防御に対して有効かを示す指標はなく、今後、追跡調査して明らかにしたい」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20210610/k00/00m/040/023000c
ちょっと前、6月4日9時10分に朝日新聞からは、2回接種の間隔が長いほど抗体が増えやすかったなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉大病院(千葉市中央区)は3日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種を受けた同病院職員約2千人を調べた結果、99%で抗体が増えた、と発表した。
接種の1回目と2回目とも9割の職員に副反応が出たが、多くは軽い頭痛や疲労感で、大半が3日ほどで落ち着いたという。
ワクチンはファイザー製。
血液と唾液(だえき)を調べ、1回目の接種前に抗体があった人は全体の1・1%だったが、2回目の接種後に抗体ができた人は99・9%に達した。
また、2回の接種間隔が18~25日の人を比較したところ、間隔が長い人の方が抗体が増えやすかった。
また、抗アレルギー薬を内服している人も抗体が増えやすく、男性よりも女性の方が効果的だったという。
一方、年齢が高い人や飲酒の頻度が高い人、免疫抑制薬や副腎皮質ステロイド薬を内服している人らは抗体が増えにくかったという。
それでも、コロナワクチンセンターの中島裕史・副センター長は「いずれも十分効果が認められる。内服をやめないで接種してほしい」と話した。
同病院によると、2千人規模の抗体を調べた研究は世界的にも例がない。
横手幸太郎病院長は「日本人でも有効性が示された」とし、今後、ワクチンによる副反応と抗体反応の関連についても調べるという。
https://www.asahi.com/articles/ASP636VJ4P63UDCB00H.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。