







2025年4月3日12時51分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県水産研究所の研究員が2日、鶴岡市の沿岸で調査の一環で海に潜ったあと海中で沈んだ状態で見つかり、その後死亡が確認された事故で、研究所の内部規定で潜水は2人1組で行うとされているものの、当時、研究員は単独で作業していたことがわかりました。
酒田海上保安部によりますと、2日午後2時ごろから研究の一環で海での作業を行っていた研究員の五十嵐さん(男性、31歳)が、決まった時間になっても海面に浮上しなかったことから、研究所が海上保安部に通報したということです。
現場に駆けつけた海上保安部が地元の漁業者の協力を得て捜索したところ、午後5時ごろに海底に沈んでいた研究員を発見して救助しましたが、その後、死亡が確認されました。
研究員は二枚貝の生態を調査していて、2日はその稚貝を育てるための機器を海中に設置するため、鶴岡市温海地内の沖合100メートルから150メートル、水深3メートルから4メートルの海中で、空気ボンベを装着して作業をしていたということです。
県によりますと、研究所の内部規定で潜水は2人1組で行うとされているものの、当時、研究員は単独で作業していたということです。
これについて、3日の定例記者会見で吉村知事は「非常にいたましく残念でならない。ご遺族に対してお悔やみを申し上げる。早急に安全対策を徹底し原因を分析して具体的な再発防止策をまとめたい」と述べ、作業手順の見直しなどを行い、安全対策に取り組む考えを示しました。
【これまでに何度か単独で海中での作業】
県によりますと、水産研究所の内部規定では、潜水中の安全確保策として「2人1組で行うこと」を定めていますが、2日は必要な人員を確保できなかったことから、陸上に監視員の職員を配置し、死亡した研究員が単独で海に潜っていたということです。
単独での潜水は常態化していなかったということですが、人員が確保できないなどの理由でこれまでに何度か単独で海中での作業にあたることがあったということです。
県水産振興課は「今回の事案の原因を調べた上で、内部規定の順守を徹底し、再発防止に努めていく」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20250403/6020023608.html
4月3日18時50分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、時間になっても浮上してこなかったため陸上にいた監視員が118番通報した、この日は潜水できる人がほかにいなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
研究所によると、五十嵐さんは2日午後2時ごろから、貝類の生態調査のため空気ボンベを装着し、沖合約150メートル・水深約6メートルの海の中で1人で作業をしていた。
決まった時間に海面に浮上しなかったことから、陸上にいた監視員が118番通報した。
死因は調査中だが、目立った外傷はなかった。
研究所の内規では、潜水調査は原則2人1組で行うとしているが、2日は潜水できる人員がほかにいなかったため、陸上の監視員をつけた上で調査していたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/03b50c76a4b0170c79e13dd7ca6249017b163d55
4月3日18時13分にYAHOOニュース(山形放送)からは、監視員は研究所に通報した、潜水する場合は書面での届け出が必要だったが書面による承認は行われていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
五十嵐さんは、2日午後2時ごろから鶴岡市温海の沖合100メートルから300メートル、水深およそ4メートルの海中で漁業研究のため、「イガイ」の稚貝を付着させる機械の設置作業をしていました。
五十嵐さんが予定の時間を過ぎても戻らなかったため、岸で監視にあたっていた職員が研究所に通報しました。
民間ボランティアの救助船らが捜索に当たったところ、午後5時ごろ、海岸から100メートル離れた沖の海底に沈んでいる五十嵐さんを発見。
五十嵐さんは引き上げられましたが、その後、死亡が確認されました。
発見時、ドライスーツや空気ボンベなどを着用していて、目立った外傷はなかったということです。
また、事故当時、現場の天候はくもりで、波やうねりはありませんでした。
本来、潜水する場合には、事前に潜水場所や潜水時間を書類で届け出る必要があったということですが、今回、研究所は潜水することは把握していたものの、書面による承認などは行っていなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/71e3ff71359e5dfc8fc8a27e9aba1024f19acb3d
4月4日18時7分にYAHOOニュース(山形放送)からは、一緒に潜る予定だった職員が体調を崩したため1人で潜った、五十嵐さんは日常的に潜水業務を行っていて潜水経験は10年ほどあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
研究所の内規では「潜水作業は2人一組で行う」と規定していますが、五十嵐さんと一緒に海に潜る予定だった職員が体調を崩したため単独で潜水したということです。
五十嵐さんは入庁4年目の職員で、日常的に潜水業務を行っていました。
入庁前も海に潜る仕事をしていて、潜水経験は10年ほどあったということです。
また、持病はなかったとみられています。
五十嵐さんが潜水した時刻の天気は曇りで、海上は穏やかな状態でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d99509327c9cbeac799f4a9044bdbd9c90388480
4月7日19時8分にgooニュース(山形テレビ)からは、潜水知識や救助ノウハウを持っていない職員が監視していた、昨年度の潜水作業17回のうち7回が1人作業だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、県が会見を開きました。
【県農林水産部 小泉次長】
潜水知識や救助ノウハウを持っていない職員が監視していたが、そのことを所長は承知しておらず、副所長は見過ごしていた。
昨年度は潜水業務全17回の内、(潜水担当者が)一人で潜水した回数が7回だった。
また、潜水作業は所長の許可が事前に必要でしたが、ほとんどが事後報告になっていたということです。
県は今後、潜水調査の規定の見直しや、職員向けの研修など再発防止策を徹底するとしています。
https://news.goo.ne.jp/article/yts/region/yts-news-204895.html
4月7日18時26分にYAHOOニュース(山形放送)からは、監視員から連絡を受けた副所長はまだ海中作業中だと思い?すぐには動かなかった、2人1組の内規は若手研究員に周知されていなかった、所長らは1人作業を認知しても2人作業するよう指導していなかった、今回の死因は溺死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、連絡を受けた研究所の副所長がただちに救助要請を行わなかったなどの管理面で問題があったことが7日午後、明らかになりました。
7日午後、記者会見を開いた県農林水産部の説明によりますと、当時、監視を行っていた職員が、作業開始からおよそ1時間半が経過した時点で県水産研究所の副所長に電話で連絡しました。
しかし、副所長は事前に作業時間として決めていた2時間が経過したら再度電話で連絡するように指示したということです。
その後、2時間が経過した時点で監視の職員が再び副所長に連絡し、地元漁業者の協力を得て捜索が開始されました。
県農林水産部 小泉次長:
「監視の会計年度任用職員からの電話連絡を受けた副所長が連絡を受けた時点で 事故の可能性を疑うべきにも関わらず救助要請の対応をただちに行うことをしなかった」
また、「2人1組」と定めた内規は若手研究員に周知されておらず、昨年度(2024年度)は単独で潜水作業をすることが7回あったということです。
所長や副所長は、1人での作業を認知しても、2人で作業にあたるよう指導していませんでした。
県農林水産部 高橋部長:
「管理監督の不行き届きの中で 一人潜水が増えていってしまったことは組織の管理監督の責任が非常に重いと認識している」
県は再発防止策として、内規の見直しと周知や2人1組で作業することの徹底などに取り組むとしています。
一方、酒田海上保安部は、五十嵐さんの死因について溺れたことによる窒息死だったと発表しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/36a2997e3c28316aec8e36ea83ffd48a8573478a
4月8日11時29分に朝日新聞からは、監視員は昨年度までは正職員が担当していたが人手が足りず、手が空いている任用職員を同行させたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
潜水できる職員の不足などで1人での潜水作業が常態化していた。
決裁する所長や副所長も、こうした違反状態を事実上黙認していたという。
また、亡くなった五十嵐さんを陸上から見守る監視員役は、救助ノウハウをもたない会計年度任用職員が行っていたこともわかった。
昨年度までは正職員が担当していたが、人手が足りず、手が空いている任用職員を同行させたという。
https://www.asahi.com/articles/AST473TN3T47UZHB003M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
(2025年5月4日 修正1 ;追記)
2025年5月1日18時38分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からは、空気ボンベが何時間もつのか職員に知らせていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、県職員の安全衛生管理態勢を監督する県人事委員会が、労働安全衛生法違反の疑いで研究所に立ち入り調査を行った結果、複数の法令違反が判明した。
(県人事委員会 事務局 職員課・鈴木課長):
「安全衛生管理態勢の不備が今回の事故の最も大きな原因ととらえている」
<県水産研究所の主な法令違反>
1)潜水の安全に関して職員の意見を聞く場を設けていないこと
2)潜水前に、職員に使用する空気ボンベが何時間もつのか、事前に知らせていないこと
3)本来は研究所がやるべき潜水器具の安全点検を、職員個人任せにしていたこと
4)“潜水は2人で行う”など、研究所の内規を学ぶ教育が行われていなかったこと
こうした法令違反が何年もの間常態化していたとして、県人事委員会は県水産研究所に対して行政指導を行い、5月30日までに改善に向けた具体策の報告を求めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce43e560e3ac08df9351a750f48439fa661155d5
5月1日19時17分にYAHOOニュース(テレビユー山形)からは、労安法違反が少なくとも3年前から常態化していた、作業員たちは潜水業務マニュアルの存在も知らされていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受けて、県人事委員会は水産研究所に対して2度にわたって立ち入り調査を実施し、きょう、調査結果を公表しました。
県人事委員会事務局 鈴木課長:
「法令違反の事実があること、および、法令違反にならないまでも改善をお願いする事項を通知したところです」
調査の結果、潜水する際に使用が義務づけられている器具を使用していなかった、また点検が適切に行われていなかったなど、労働安全衛生法の違反が、少なくとも3年前から常態化していたということです。
さらに、作業員たちは潜水業務のマニュアルの存在も知らされていませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/754af3bec2e12c6402676cbe076a6b1b0fffe498


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。