2017年8月25日付でTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後4時前、さいたま市緑区にある「M保育園」から「プールで遊ばせていた子どもが気付いたら浮かんでいた」と119番通報があった。
救急隊がかけつけると、4歳の女の子が意識のない状態となっていて、病院に運ばれたが重体。
警察によると、当時はプールの時間で19人の園児が遊んでいて、2人の保育士が監視にあたっていた。
園児の1人が声をあげて指をさしたところに、女の子がうつぶせの状態で浮かんでいたという。
プールは屋外に設置されていて、深さは70cmから95cmあり、警察が当時の水深や詳しい状況を調べている。
出典
『4歳女児がプールで重体、2人の保育士が監視』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3138303.html
8月24日付でテレビ埼玉からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、女の子は人工呼吸などを受けた後、すぐに病院に運ばれ、搬送時は呼吸をしていたが、意識が戻らない状態だという。
プールは縦が6mで横は4.7m。
出典
8月25日18時19分にNHK首都圏からは、年齢の異なる園児を一緒にプール遊びさせるのは危険だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女児は25日朝早く、死亡した。
保育園によると、事故が起きた当時、プールでは3歳と4歳そして5歳の、年齢の異なる園児あわせて19人が遊んでいたことがわかった。
午前中は、年齢別にプールの時間を設定していたが、午後は、再びプール遊びを希望した異なる年齢の園児を一緒に遊ばせていたという。
当時、プールでは、保育士2人が監視にあたっていたが、子どもの事故に詳しい専門家は、幼い子どもの場合、年齢が1歳でも違えば体格差が大きくなり、監視の目が届きにくくなると指摘している。
警察は、プールの防犯カメラの映像を分析するなどして、当時の対応に問題がなかったか調べている。
保育士の経験をもとに、保育現場の救命処置や事故を防ぐための講演活動を行っている専門家、遠藤登さんは、幼い子どもは年齢が1歳でも違えば体格差が大きくなるとしたうえで、「3歳から5歳までの19人が一緒に遊ぶ中で保育士が2人という態勢は事故のリスクが高いと思う。異なる年齢の子どもたちをプールに入れるのであれば4、5人の保育士が必要だ」と指摘している。
そのうえで、プールでの事故を防ぐためには「プールで遊んでいる最中も、一人ひとりの園児の名前を呼ぶなどして所在を確認することや、滑ったり転んだりしても水から顔が出るような、年齢にあった水深にすることが大切だ」と話している。
出典
『プール事故 年齢異なる園児遊ぶ』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170825/3325462.html
8月26日17時59分に共同通信からは、監視役の保育士2人が1分ほど目を離していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月26日18時25分にNHK埼玉から、8月26日22時44分に朝日新聞から、8月27日9時35分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
園長(67)が26日、同市で記者会見し、「あってはならない事故を起こし、本当に申し訳ない」と、泣きながら謝罪した。
園長によると、防犯カメラの映像などから事故当時、プール遊びを監視していた保育士2人は、プールに設置された滑り台のスロープ部分を取り外す作業をしており、30秒から1分ほど目を離した。
作業後に1人が振り返り、他の園児が指さす先を見ると、水面に女児がうつぶせの状態で浮いていたという。
普段は、園児をプールから出した後に片付けていたが、事故が起きた24日は今年のプール最終日で、片付けを急いでいたという。
また、事故当日は前の週に比べて気温が上がり、保育園では水遊びをより楽しんでもらおうと、いつもより水の量を増やして、大人のひざ上ほどの深さにしていたという
出典
『片付けで目離す=保育園プール4歳死亡-さいたま』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082600480&g=soc
『園児死亡「保育士の対応に問題」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106113881.html
『保育園長「目を離した時に」 さいたまのプール死亡事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK8V5X17K8VUTNB00H.html
『プールで30秒から1分でも目を離したら… 「あってはならない事故」 4歳女児死亡で保育園謝罪』
http://www.sankei.com/affairs/news/170827/afr1708270008-n1.html
(ブログ者コメント)
○映像によれば、杭と木の板で作った直方体の枠にビニールシートを敷いた仮設プール。
○同じような事故は過去にも起きている。
2014年8月5日掲載
2014年7月30日 京都市の保育園で深さ20cmのプールで水遊びしていた男児が溺れて?意識不明状態、当時は約30人が水遊びし職員2人で監視していた
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4159/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。