







2021年7月31日8時30分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、送迎バス車内の見取り図付きでネット配信されていた。
5歳の男児が炎天下の送迎バスの中に取り残されて死亡した。なぜ起きたのか。
福岡県警によると、問題が起きた29日朝の送迎バスは40代の園長が運転し、他に職員は乗っていなかった。
バスは大型ワンボックスカーを改造したつくりで、亡くなった冬生(とうま)ちゃん(5)は後方寄りに座っていたとみられる。
園に到着して子どもを降ろした際、園長や出迎えた職員らは車内を点検しなかったという。
保護者らによると、この園では普段から園長が1人で運転することが多かった。
ある保護者は、「園長から『今は保育士がつかない形になってるんですよ』と説明をされた。ちょっと大丈夫かなと思った」と話す。
【乗車の人数確認も不十分か】
乗車人数や下車時の点呼も、普段から不十分だった可能性がある。
保護者によると、園では乗車時に名前と健康状態などを書いた紙を職員に手渡すことになっていたが、最近は、子どものバッグに紙を入れておけばいい運用になっていたという。
保育園や幼稚園の関係者からは、疑問の声があがる。
福岡県内の私立幼稚園の園長は、「ドライバーは運転に集中しなければならない。添乗者がいなければ、子どもの体調不良など、不慮の事態に対応できない」。
別の保育園園長は、「0歳時からいる保育園では、数分おきに『誰々ちゃんいる?』と確認するのが基本。どうしてこんなことが起こったのか、言葉もない」と首をひねる。
ただ、送迎バスは不特定の客を乗せる路線バスなどと違い、法的には一般の乗用車と変わらない扱いだ。
内閣府が自治体や施設向けに定めた幼稚園や保育園などでの事故防止のガイドラインにも、送迎バスの安全管理についての規定はないという。
厚生労働省の担当者は、「ガイドラインに全て書き込むことは難しいが、詳細を確認し、必要な点は対応を検討したい」と話す。
【炎天下の車内、15分で「危険」レベルに】
炎天下の車内に取り残されると、どうなるのか。
厚労省の専門委員会がまとめた報告書によると、車内に置き去りにされ、熱中症や脱水で亡くなった子どもは、2003年7月~19年3月に少なくとも25人にのぼる。
日本自動車連盟(JAF)の実験では、外気温が35度の場合、エンジンを切ったミニバンの車内の熱中症指数は15分間で「危険」レベルに達し、温度は2時間で50度に上昇した。
29日の最高気温は、中間市に隣接する北九州市八幡西区で33・1度。
JAF福岡支部の担当者は、「広いバスであっても、温度は急激に上がる」と話す。
熱中症に詳しい大阪国際大の井上芳光教授(温熱生理学)は、熱中症の事故では人手不足で目が行き届かないことが原因になることが多いという。
「人員に余裕があれば複数のチェックが働き、守るべきルールも徹底できる。保育園がどのような運営態勢をとっていたか検証が求められる」と話す。
【車内に子どもが取り残された主な事例】
2003年3月 岐阜県羽島市の私立幼稚園で、通園バスに3歳女児が4時間放置される。けがなどはなし
2007年7月 北九州市小倉北区で、保育園の送迎用ワゴン車に2歳男児が放置され、熱射病で死亡
2016年7月 栃木県芳賀町の駐車場に止めた軽乗用車内で2歳男児が死亡。熱中症とみられる
2017年9月 さいたま市岩槻区の私立幼稚園で、3歳男児が送迎バスに5時間放置される。健康上の異常なし
2019年8月 那覇市の住宅敷地内に止めた乗用車内で、3歳女児が熱中症で死亡。誤って車に乗り込んだとみられ、後部座席のドアに「チャイルドロック」がかかっていた
2020年8月 福岡県久留米市の私立保育園で、送迎バスの担当者が2歳男児を降ろし忘れ、約10分間放置。けがなどはなし
9月 高松市の駐車場に止めた乗用車内で6歳と3歳の姉妹が熱中症で死亡
(年齢はいずれも当時)
https://digital.asahi.com/articles/ASP7Z6V9KP7ZTIPE01B.html?pn=4
7月30日19時40分にNHK北九州からは、死因は熱中症だった、園に到着した際は別の職員が手伝ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が詳しく調べた結果、死因は熱中症であることが新たにわかりました。
警察によりますと、バスは40代の女性の園長が運転し、ほかに同乗した職員などはいませんでしたが、保育園に到着して園児を降ろす際には、別の職員1人が手伝ったということです。
園長は警察に対し、「保育園で降りたと思っていたが、確認はしていない。バスには鍵をかけた」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20210730/5020009161.html
7月31日18時2分にNHK北九州からは、バスが公開されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は31日、送迎バスを詳しく調べた後、報道陣にバスを公開しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20210731/5020009167.html
7月31日23時36分に毎日新聞からは、泣いている子がいたりしたため降車後の車内確認をしなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園の代理人弁護士によると、29日午前8時半ごろ、園にバスが到着した際、他の職員が園児らを園舎まで誘導。
園長は運転席から後部座席を目視で確認し、全員が降りたと誤信したという。
その後、運転席を降りて乗降口に回り、1、2歩入って車内を見た際も、冬生ちゃんが残っていることは確認できなかった。
31日の保護者会に参加した保護者によると、園長は「普段は後部座席まで行って忘れ物がないかなどの確認をする。
この日は泣いている子がいたり、1歳児を降ろしたりなどが重なり、確認を徹底できなかった」と説明したという。
代理人弁護士によると、園では勤務時間を減らして人件費を削減するため、朝の迎えのバスは園長が1人で乗り込み、2コースを運転していたという。
https://mainichi.jp/articles/20210731/k00/00m/040/383000c
7月31日20時47分に朝日新聞からは、出迎えた職員ともども車内確認しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスは園長の40代女性が運転し、園児7人が乗車。
午前8時半ごろ園に到着し、別の職員が出迎えて園児たちをバスから降ろした。
しかし、2人は車内を確認する手順を守らなかったという。
市によると、園長は、当時別の女児が泣いていたため「泣いている子をなだめるのに気をとられていた」と話したという。
https://www.asahi.com/articles/ASP706K81P70TIPE009.html
7月31日23時49分に毎日新聞からは、初の保護者会が開かれたが園長の説明に納得していない保護者もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園は31日午後6時から事件後初の保護者会を開いた。
終了後に出てきた出席者らは、園の説明に憤りをあらわにした。
ある保護者は、「園長は『普段できていることが(今回に限って)できなかった』と説明したが、到底納得できない。誰もが『言い訳だ』『うそだ』と怒っていた。これから子供を通わせるのに、不安しかない」と語気を強めた。
園児の点呼について、この保護者によると園長は「日ごろはしているがこの日だけしていなかった。園児が連絡なしに休んでいる場合も確認することになっているが、この日は園内でコミュニケーションが取れず気づかなかった」と釈明を重ねたという。
https://mainichi.jp/articles/20210731/k00/00m/040/351000c
8月1日12時45分にYAHOOニュース(九州朝日放送)からは、その日に限って出来ないことが重なるのか?と保護者会で追及されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
説明会に参加した保護者は、「日常的にはそれができているって。その日だけそんなに出来ないことが重なるのかって皆さんに言われていた」「言い訳ばかり」と話していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3328c0a58bcb27e06bfc4dd3dc28ee6e3b40ee76
8月1日9時42分にYAHOOニュース(西日本新聞)からは、園児欠席時の保護者への確認は日頃から行っていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園児が事前連絡なしに欠席した場合の保護者への出欠確認を、園が日頃から行っていなかったとみられることが関係者への取材で分かった。
複数の保護者の証言では、氏名や健康状態を記した紙を登園時に職員に渡す仕組みで、送迎バスの場合は園児のバッグに紙を入れることもあった。
出欠確認に使っていたとみられるが、欠席連絡を数回しそびれた保護者によると、園からの確認はなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d317fec3e70a78d939021dd9eb372eb975da1fc
7月31日付で毎日新聞からは、中間市の別の4つの保育園ではすべて2人で送迎しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中間市内で送迎バスを運行する別の四つの保育園に取材したところ、4園とも、送迎は運転手と職員の2人体制で実施すると答えた。
ある保育園の職員は、「降ろし忘れを防ぐため」と語った。
市の担当課は、国や自治体の取り決めはないとしたうえで、「普通は2人体制で送迎する」と疑問視した。
https://mainichi.jp/articles/20210731/ddm/041/040/113000c
7月30日18時46分にNHK北九州からは、県は送迎時などの安全確認を徹底するよう保育施設に通知を出した、送迎時の安全管理は保育施設のマニュアルに盛り込まれていないことが多いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、福岡県は、市町村を通じて県内すべての保育施設に対し、園児の安全確認を徹底するよう通知を出しました。
福岡県子育て支援課が、県内の保育園や認定こども園など、合わせて2300余りの保育施設に対して出した通知では、園児が送迎バスなどを使って登園や降園をする際、園児の人数や状況の確認を徹底することや、各保育施設で作成している事故防止のマニュアルを再度見直し、必要に応じて訂正することなどを求めています。
一方、県によりますと、保育施設の安全管理について定めている国の指針には、施設内外の安全点検に努めることや、安全対策のための体制作りを図ることなどは記載されていますが、送迎についての具体的な記載はなく、この指針をもとに各保育施設が作成しているマニュアルにも、盛り込まれていないことが多いということです。
このため、県が行う監査の対象には入らず、指導も難しいのが現状だということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20210730/5020009157.html
8月1日23時13分に毎日新聞からは、帰りのバスを運転していた担任が冬生くんの保護者が迎えに来ているのを見て登園していないことに気付いたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月31日夜に園で開かれた保護者会の音声データを毎日新聞が入手した。
約2時間にわたる会議のやりとりを抜粋し、詳報する。
・・・
帰りのバスの担当職員が冬生君の担任であり、欠席と信じたまま、他の園児を朝の迎えに使ったのとは別のバスで送りに行った。
送迎バス(の乗降場所)に冬生君の保護者が来ているのを確認し、欠席だと信じていたのにおかしいと思って職員が声をかけたところ、保護者から「登園した」と言われた。
職員が保育園に連絡し、保育園で捜し、朝の迎えに使用したバスの中で発見した。
・・・
(以降、詳細なやりとりが報じられているが、転載は割愛する)
https://mainichi.jp/articles/20210801/k00/00m/040/269000c
8月2日22時10分にYAHOOニュース(西日本新聞)からは、バス運行時の安全マニュアルは作成されていなかった、出欠管理に使うカードを園長運転のバスでは使っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園がバス運行時の安全対策マニュアルを作成していなかったことが2日、県と市が合同で行った特別監査で分かった。
市によると、園長が1人で送迎していたバスでは、毎朝提出される体調管理カードを保護者から直接受け取らず、園児のバッグに入れてもらっていた。
カードは出欠管理にも使うことになっていたが、実際には園児の体調に変化があるなど必要なときだけに取り出し、出欠管理には使われていなかったことも判明した。
バスは2台あり、1台は園長1人で乗車することが常態化。
もう1台のバスは付き添いの職員が乗車し、カードを受け取らないと乗れない運用になっていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed93335acbe54c4817ee2dd8079960ecfc5af65
8月3日22時7分に毎日新聞からは、欠席連絡があった園児の名前はホワイトボードに書かれることになっていて、担任はボードに名前がないことに気づいていたが、園長らに確認しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
担任保育士が、冬生ちゃんの欠席連絡がないことを知りながらも、園内に姿がない冬生ちゃんの所在を園長らに確認していなかったことが、県と市の特別監査で判明した。
市などによると、双葉保育園では園児の欠席連絡が保護者からスマートフォンのアプリや電話を通じてあった場合は、事務員らが事務室のホワイトボードに欠席者の名前を書く仕組みだった。
欠席連絡がなく、バスの送迎中に欠席が判明した場合も、園長や保育士で作る連絡網で情報を共有し、欠席が分かった順にボードに書いていく手順だった。
しかし、担任は、登園してきた園児の中に冬生ちゃんがおらず欠席と認識。
その後、ホワイトボードに冬生ちゃんの名前がなく欠席の連絡も入っていないことを把握しながらも、園長や事務員らに「登園してきていない」と確認しなかったという。
園の関係者によると、園長も「ホワイトボードに(冬生ちゃんの)名前がないことで異変に気づけなかったのだろうか」と周囲に話しているという。
https://mainichi.jp/articles/20210803/k00/00m/040/435000c
8月4日6時0分にYAHOOニュース(西日本新聞)からは、給食の数を確定させる際にも欠席確認しなかった、2台あるうちの1台のバスは人手の関係から園長1人で運転するのが常態化していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
担任はホワイトボードやラインを見ていたが、冬生ちゃんの姿が教室になかったため、欠席と思い込んだという。
午前10時ごろ、給食の数を確定させる必要があり、在園児を把握して欠席者の保護者に連絡する職員もいたが、確認するかどうかは各自の判断に任され、この担任はしていなかった。
園の代理人弁護士によると、在園児は約140人で、バス利用者は約30人、大半は保護者が送迎していた。
園での出迎えに人手がかかるため、2台ある送迎バスのうち1台は、園長1人で運行するのが常態化していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f48508f37eb081bba1112b0d8f1f32799df6de44
(ブログ者コメント)
続々と報じられている管理不備の状況。
管理不備で起きた産業事故についても、この10分の1でいいから、続報記事を出していただきたいものだ。
2021年7月28日17時30分に北國新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月、富山市内の小中学校や保育施設で発生した食中毒で、市保健所は28日、牛乳に含まれていた下痢原性大腸菌が原因とみられると報告した。
下痢原性の大腸菌による集団食中毒はこれまで記録がなく、国内初とみられる。
国や県の研究機関での解析により、患者の検便と食中毒の原因となった牛乳の両方から、同じ型の大腸菌が検出された。
牛乳を製造した業者の製造機器が故障し、殺菌する際の温度が十分に上がっていなかったことなどが原因とみられる。
28日、保健所で専門家会議が開かれた。
発症者は中間報告より684人増えて、1896人と報告された。
https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/482039
7月28日19時19分にNHK富山からは、2日前の落雷で殺菌機の温度センサーが故障していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市内で6月に、学校給食などで牛乳を飲んだ子どもたちの集団食中毒が発生した問題で、富山市保健所は、原因が大腸菌だと推定されると明らかにするとともに、市内の牛乳製造業者に出していた営業禁止の処分を8月上旬に解除する方針を示しました。
富山市では6月17日以降、小中学生や園児を中心に、あわせて約1900人が下痢や腹痛などの症状を訴え、保健所は学校給食などで出された牛乳が原因の集団食中毒と断定し、牛乳を製造した富山市の「U乳業」を、期限を定めずに営業禁止の処分にしています。
この問題を受けて保健所は、28日専門家会議を開き、国立医薬品食品衛生研究所などが行った原因の調査状況を報告しました。
会議は非公開で行われましたが、終了後、出席した県医師会の馬瀬大助会長が取材に応じ、患者の便と牛乳から検出された大腸菌の型が一致したことから、食中毒の原因は下痢を引き起こす大腸菌と推定されると保健所から報告されたと明らかにしました。
原因の大腸菌に病原性があるかどうかは、国立医薬品食品衛生研究所などが引き続き調査することにしているということです。
保健所によりますと、食中毒発生2日前の落雷で殺菌機の温度センサーが故障し、十分に牛乳を殺菌できていなかったことが主な原因とみられるということで、「U乳業」が温度センサーを修理し、その後、試作した牛乳からは大腸菌群が検出されなかったことなどから、保健所は「U乳業」に出していた営業禁止の処分を8月上旬にも解除することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210728/3060008023.html
※1ケ月ほど前、2021年6月23日12時42分にYAHOOニュース(北日本新聞)からは、食中毒を起こさない大腸菌群が検出された、パイプの洗浄が一部不十分だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市内の小中学校や保育施設の1200人超が食中毒症状を訴えた問題で、市は23日、原因と断定した牛乳を納めたU乳業(同市四方)の製品から大腸菌群を検出したと明らかにした。
食中毒を起こさない大腸菌群なため、原因物質ではないが、食品として検出されてはならず、衛生管理に問題があったとみている。
23日の市議会厚生分科会・委員会で、保健所の鈴木生活衛生課長が説明した。
製造日は各校に提供された15、16両日で、どの工程で入り込んだか不明。
牛乳が通るパイプの洗浄が一部不十分だったことも分かったという。
原因物質の特定に至っておらず、国の研究機関が牛乳や被害者の検便、パイプに残っていた異物を調べていると報告。
「毒素の分析は難しく、特定に時間がかかると聞いている」と説明し、今後、大規模な食品製造業者に対する検査回数を増やし、検査内容を強化する方針も示した。
市や市教委、富山大付属小によると、23日に小中学校や保育施設を欠席・早退した人は計48人で、前日より18人減った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6486bafc44da5f6571dc7281ee0f8999e181b13a
(ブログ者コメント)
温度センサーの故障、即、中毒発生となるような設備では、安心して飲めないような気がする。
保健所は営業禁止を解除する方針とのことだが、温度センサーがまた故障しても今度は中毒を発生させないために、どのような対策をとったのだろうか?
(2021年8月28日 修正1 ;追記)
2021年8月27日20時13分にNHK富山からは、U乳業が慰謝料などを支払うことになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
U乳業では、被害者に法的な賠償責任を果たす必要があるとして、8月25日付けの書面を保護者らに通知し始めました。
具体的には、症状はあったものの医療機関を受診しなかった人には、お見舞い金として5000円を支払うとしています。
また、症状があって医療機関を受診した人には治療費や慰謝料なども支払うとしています。
また、高校生以上の人については、治療費などに加え、慰謝料として、入院した人には1日あたり1万6000円、通院した人には1日あたり8000円、それぞれ日数に応じて支払うとしています。
なお、この支払いをもって示談による解決になるとしています。
内田乳業は「被害に遭われた皆さま、保護者に心からおわびを申し上げます。二度と今回のような食中毒を発生させることがないよう社員一同、細心の注意を払いお客様の健康を守るよう全身全霊を傾けて誠心誠意を尽くして安全な牛乳を提供して参ります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210827/3060008334.html
2021年7月28日20時36分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時20分ごろ、倉敷市水島中通、寝具製造卸のK工場で、解体予定の工場棟に足場を組み立てていた同市、会社員男性(27)が突然倒れ、宙づりとなった。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
水島署によると、男性は解体工事を請け負った会社の従業員。
転倒防止用のハーネスを装着するなどし、地上約7メートルの足場で作業中だった。
近くに電線があり、感電した可能性もあるとみて調べている。
https://www.sanyonews.jp/article/1157457
7月28日19時59分にNHK岡山からは、長さ4mほどのパイプを持っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時すぎ、倉敷市水島のK工場で工場の解体のため、およそ7メートルの高さで足場を組み立てていた建設会社の作業員永原さん(男性、27歳)が長さ4メートルほどのパイプを持っていた際に倒れました。
永原さんは落下を防ぐ器具を体に取り付けていたため、宙づりになったということです。
同僚の作業員らに救出され、市内の病院に搬送されましたが、およそ2時間半後に死亡が確認されました。
警察は、永原さんが作業をしていた場所の近くに電線があったことから、感電したとみて、作業の安全管理に問題がなかったかなど、当時の状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20210728/4020009889.html
(2022年3月26日 修正1 ;追記)
2022年3月24日17時28分にNHK岡山からは、感電する危険があったのに電線を囲うなどの対策をしなかったとして責任者などが書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、倉敷市にある工場の解体現場で、作業員が感電死した事故で、労働基準監督署は、電線にカバーをするなど必要な対策を行っていなかったとして、倉敷市の建設会社と、安全対策の責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、倉敷市神田の建設会社「T工業」と、安全対策の責任者だった別の会社の48歳の取締役です。
去年7月、倉敷市水島にある工場で、解体のための足場を組み立てていた当時27歳の男性作業員が電線に接触し、その後死亡が確認されました。
倉敷労働基準監督署の調べによりますと、男性が作業していた現場では、感電の危険があったにもかかわらず、電線をカバーで覆ったり、感電を防ぐ囲いを設けたりするなどの必要な対策をしていなかったということです。
このため、倉敷労働基準監督署は24日、労働安全衛生法違反の疑いで、建設会社と安全対策の責任者を書類送検しました。
倉敷労働基準監督署は、認否を明らかにしていません。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20220324/4020012168.html
2021年7月27日11時30分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、解析した地形図などの写真付きでネット配信されていた。
静岡県熱海市の大規模な土石流災害は、起点周辺にあった開発による「盛り土」が原因とされている。
この盛り土の存在をその日のうちに突き止め、翌日の県の発表につなげたのは、発生直後に集まった有志の専門家グループだった。
静岡県建設政策課の杉本直也さん(49)は3日午前10時50分ごろ、外出先で土石流発生のニュース速報を目にした。
前日から、伊豆半島では土砂災害による通行止めが発生していると伝えられていた。
土木技術職で採用され、過去にも土石流災害の対応を経験していた杉本さんは、「被害が広範囲に及ぶのでは」と感じた。
【発生5時間、有志チーム結成】
すぐに、以前から付き合いがあった土砂災害や地質、データ分析の専門家らに声をかけ、発生から5時間ほどたった3日午後3時半ごろ、フェイスブック上に産官学の専門家による有志グループ「静岡点群(てんぐん)サポートチーム」を立ち上げた。
杉本さんが直接連絡を取ったり、そのメンバーがさらに声をかけたりしながら広がり、最終的に16人が集まった。
とにかく被害の全体状況を把握しなければならない。
杉本さんら県担当者が考えたのは、チーム名にある現場付近の「点群データ」の活用だった。
杉本さんが所属するイノベーション推進班は、その点群データの活用を推進していた。
点群データは、道路や地形、建物などをレーザースキャナーで測量して得た3次元の点の集まり。
そこからコンピューターを使って物体の3Dモデルを作ることができる。
一本一本の電線や木々の枝まで再現可能だという。
南海トラフ地震での被害が想定される静岡県では、数年前から、この点群データの測量を空と地上からしていた。
今年度中には県内全域の測量がほぼ終わる見込みで、災害発生時には、発生前の地形データと比べることで、崩れた土砂の量を算出したり、現場の図面を作ったりすることができる。
早期に被害状況の分析ができ、復旧につなげられるとして、県は全国の自治体に先駆けて、2017年にこのデータを公表。
誰でもサイトからデータを取得して、自由に活用できるようにした。
仮想空間に実際の街や森、河川を再現するプロジェクト「VIRTUAL SHIZUOKA」(バーチャル静岡)を進め、自動運転用の地図や観光、ゲームなどでの活用も想定している。
チームのメンバーは、オンライン会議システムやチャットで連絡を取りながら、まずはドローンで上空から撮影した現場の映像やSNS上の画像などをもとに被災範囲を特定。
3日深夜までに、測量会社でデータ分析の経験があり、現地の地形・地質に詳しい技術者の鈴木雄介さんが、19年に県が測量したデータと09年に国土交通省が測量したデータの差から、土石流の起点付近に厚さ10メートルを越える盛り土があったことを解析。
翌朝までに、その土の量が約5万4千立方メートルに上ると計算した。
【時代の変化を痛感】
分析結果は、途中経過も含めて、現場に入っていた難波喬司副知事に逐一報告された。
県は4日、現場の調査結果と合わせて、土石流の最上流部にあった大量の盛り土がほぼすべて崩落し、流れたことで被害が拡大したと推定されるとの見解を示した。
行政の枠を超えた有志グループが結集し、被害状況を半日超で把握できたのはなぜか。
メンバーの一人で、建設コンサルタント会社「日本工営」で土砂災害が専門の田中義朗さんは、「災害直後の被害状況の調査・分析は、行政独自または建設コンサルタントに業務委託するのが一般的。各分野の有志でそれに取り組んだ今回の活動は画期的だった」と話し、「各メンバーがそれぞれの役割を認識していて、それがスピード感につながった」とみる。
同じくメンバーの一人で、3Dモデルの構築を担当したIT企業「シンメトリー・ディメンションズ・インク」の沼倉正吾CEOは、「自治体のオープンデータと、企業やSNSのデータを駆使し、災害時の初動で状況把握ができた最初の例になったのではないか」と振り返る。
点群データがオープンデータ化されていたこと、関係者の交流が以前からあったことなどを、チームがうまく機能した要因に挙げた。
国交省の元技官で、土木の専門家でもある難波副知事は、15日の会見で「時代が変わったなと痛感した」と述べ、今回のオープンデータの活用に言及した。
「昔のような自前主義や外注ではなく、データをオープンにしておくことで、日本中、世界中の人が解析をして、助けてくれる時代だ。我々が委員会を立ち上げて、人選を考えている間に解析は終わっているというぐらい早い。これほどまでにオープンデータが力を発揮するとは思っていなかった」
点群データは北海道や兵庫県でもオープンデータ化されており、ほかの自治体でも同様の動きが広がっている。
チームのメンバーで、斜面災害が専門の岐阜大学の沢田和秀教授は、「各メンバーがデータ分析にたけていたことに加え、県の担当者がチーム内にいたことで、従来であれば時間がかかりがちな行政側との情報共有を早く行うことができた」とみる。
ただ、有志の活動成果の発信は、その責任が及ぶ範囲が不明確になりがちだと指摘。
「災害時に行政と連携する専門家を事前に指定しておくなど、あらかじめその役割や責任をはっきりとさせる仕組みがあると、より良いのではないか」と話す。
https://digital.asahi.com/articles/ASP7R54ZQP7HULEI004.html?pn=7
(ブログ者コメント)
災害発生からさほど時間が経っていない時点で、副知事は盛り土の存在について、かなり詳しい情報を発信していたが、その理由について得心がいった。
2021年7月26日17時51分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米軍岩国基地(山口県岩国市)に配備されている最新鋭ステルス戦闘機F35B2機が13日、沖縄へ向かう飛行中に落雷に遭っていたことが26日、米軍などへの取材で分かった。
米軍によると、2機は鹿児島県の枕崎沖で落雷に遭ったが、安全に着陸し、パイロットにもけがはなかった。
米軍によると、今回は修理費用が250万ドル(約2億7500万円)を超えるとみられることから、米海軍安全センターは事故の深刻度を、4分類のうち最も重大な「クラスA」と判断した。
クラスAの事故は、200万ドル相当以上の被害や航空機の損壊、死者が出るなどした場合に認定される。
https://nordot.app/792309192460107776?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
飛行機は落雷に遭っても被害なし、と思っていたのだが・・・。
ステルス機特有の事情でもあったのだろうか?
2021年7月26日19時0分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、工場外観の写真付きでネット配信されていた。
26日午前9時25分ごろ、兵庫県尼崎市南初島町の化学品製造会社「K化成」尼崎工場で爆発があり、33~53歳の男性従業員3人が病院に搬送された。
3人はやけどなどを負ったが、いずれも軽傷とみられる。
県警尼崎南署や市消防局によると、3人は鉄筋3階建て工場の3階で作業。
タンクの中に塩酸を入れ、レアメタル(希少金属)を溶かしていたという。
署などが爆発の原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210726/k00/00m/040/227000c
7月26日12時42分に朝日新聞からは、3人のうち1人は重傷、建物に被害なしなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時25分ごろ、兵庫県尼崎市南初島町の化学製品を扱う工場で、「薬品の混合作業中に爆発が起きた」と従業員から119番通報があった。
市消防局によると、従業員の男性3人が顔にやけどを負って救急搬送されたが、いずれも命に別条はないという。
市消防局によると、塩酸でレアメタルを溶解作業中に爆発火災が起きたとみられる。
搬送された3人のうち、40代は重傷、30代と50代の2人は軽傷という。
現場には消防車16台が出動し、約45分後に消し止められた。
建物に被害はなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP7V43STP7VPIHB003.html
7月26日17時43分にNHK兵庫からは、タンクに入った薬品を混ぜていたところ爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工場では、3階部分でタンクに入った薬品を混ぜていたところ、爆発が起きたということですが、薬品に有毒性はなく、警察と消防は爆発や火災の原因を詳しく調べています。
現場は工場地帯で、薬品が工場の外に漏れ出すことや付近の人が避難するようなこともなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210726/2020014555.html
2021年7月26日16時9分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前7時半すぎ、うるま市の会社で、塗料用のタンクの中で53歳の作業員の男性が倒れているのを同僚が発見し、消防に通報しました。
男性作業員は、発見された時には意識がなかったということで、病院に搬送され手当てを受けています。
警察によりますと、タンク内の清掃作業は男性作業員が1人で行っていたということで、警察が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20210726/5090015133.html
2021年7月25日5時0分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時ごろ、高知市春野町弘岡中の採石場で無人のトラックが坂道を後進し、車体の下で修理していた同市介良乙の会社員、男性(30)が下敷きになった。
男性は頭などを打ち、約1時間20分後に搬送先の市内の病院で死亡が確認された。
高知南署などによると、トラックは砂利の運搬用で、同日午前に故障して坂道に止められていた。
男性は、採石場の所有会社に依頼されて同僚3人とトラックを修理中で、事故当時は後輪付近に潜っていたという。
現場にいた人は、トラックはエンジンを止めてサイドブレーキを引き、車輪止めも置いていたと言っているという。
同署が事故の原因を調べている。
https://www.kochinews.co.jp/article/473939/https://www.kochinews.co.jp/article/473939/
7月24日18時37分にNHK高知からは、急な斜面だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時すぎ、高知市春野町の鉱山の採石場で「トラックの整備中に作業員2人が車の下敷きになった」と通報がありました。
下敷きになったのはトラックの修理をしていた男性2人で、その場にいた人たちに助け出され、高知市内の病院に運ばれましたが、このうち高知市介良乙の会社員、中澤さん(30)が頭などを強く打っていて死亡が確認されました。
もう1人の46歳の男性は軽傷だということです。
現場は急な斜面で、当時は車の下敷きになった2人を含む4人で、故障したトラックを修理していたということです。
警察は、修理中にトラックが何らかの原因で動き出し、2人が下敷きになったとみて、当時の状況などを詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210724/8010012014.html
2021年7月23日17時1分にYAHOOニュース(OCEANS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
誰もが一度くらい、車の運転中にウトウトして、ヒヤッとしたことがあるだろう。
一歩間違えると、その眠気が大事故につながるのだから笑えない。
そんな眠気の兆しを事前に察知し、知らせてくれる有能なギアが登場した。
運転中に眠くなる原因はいろいろあるが、実は、大きなカギを握っているのが車内のCO2濃度。
換気をせずに運転を続けると、車内のCO2濃度がどんどん上昇し、2000ppmを超えると人は眠気に襲われるという。
もし、窓を閉めきった状態で4人が同じ車に乗車していると、20分ほどで4800ppmを超えてしまうことも。
つまり、ドライブ中は換気が大事なのだが、そうはいってもCO2は目に見えないし、ニオイもないので、どれくらい濃度が高まっているかは自覚しづらい。
「窓を開けっ放しにすればいい」と思うかもしれないが、こう暑くてはそれも辛い。
冬は冬で厳しいものがある。
いつ換気をすればいいのか、なかなか判断が難しいところだ。
そこで、このCO2測定器「I.A.M.A(アイエーエムエー)」の出番。
CO2濃度を数値化し、危険な数値に達する前にアラームで換気のタイミングを教えてくれるのだ。
CO2測定器の中でも“車専用”というのは、これが日本初。
これまでの測定器は基準を満たしておらず、車載であるとは謳えなかったが、今回初めて車内で使えるガス検知ユニットやコントロールユニットなどを搭載し、現在特許出願中だという。
・・・・・
(以降の記述は製品説明につき転載省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e7c21f365849190f798b9152a17528acbfda08a
※関連情報調査結果、2年前、2019年5月21日18時02分にCar Watchから、運転中のCO2濃度上昇に関するJAFの実験結果が下記趣旨でネット配信されていた。
タイトル:
「内気循環」と「外気導入」どちらがいい? JAFがドライブ中の車内環境について検証結果を公開 運転中はできるだけ「外気導入」に
条件を定めてテストを行ない、結果を5月17日にWebページで公開した。
【高速道路や郊外・山道、市街地を走行した際の車内環境は?】
車両を2台用意してそれぞれの車両に4人が乗車。
空調を内気循環と外気導入に設定して高速道路や郊外・山道、市街地などを各1時間走行し、車内の環境について検証を行なった。
合わせて車内にプレパラートを置き、付着した花粉の量も調査した。
走行の条件については下記のとおり。
・2台のテスト車両のエアコンフィルターを新品に交換
・エアコンは「オート」26℃設定
・窓はすべて閉め、乗降はなし
その結果、外気導入ではCO2の濃度が常に1000ppm前後だったが、内気循環では最大で6770ppm(市街地)となった。
一方、O2の濃度も、CO2ほど差はなかったが、内気循環の方が最大1%近く低下。
乗車した人の中には、眠気や軽い頭痛を感じる人もいた。
走行した道路別の結果は下記の通り。
【高速道路】
高速道路では、内気循環で走行したクルマのCO2の濃度が最大で4520ppmとなった。
また、外気導入で走行したクルマにおいては、トンネル内で走行すると排ガスの影響もあり、一時的にCO2やCOの数値が高くなることもあった。
(グラフは転載省略)
【郊外・山道】
郊外・山道では、内気循環で走行したクルマのCO2の濃度が最大で4730ppmとなった。
(グラフは転載省略)
【市街地】
市街地では、内気循環で走行した車両のCO2の濃度が最大で6770ppmとなり、外気導入と比べて約5.5倍の数値となった。
(グラフは転載省略)
東北大学 大学院 医工学教授の永富良一氏は、
「いくつかの研究報告によると、CO2の濃度が3000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに、眠気や頭痛を訴える人が増加します。
短時間では問題がないという結果もあるので、一概には言えませんが、CO2が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は換気するといいでしょう」
とコメント。
JAFは、この結果を踏まえ、市街地を内気循環で走行した場合、1時間でCO2の濃度が最大で6770ppmとなり、疲労感の増加や注意力の低下などの症状が現れるとされる3000ppmの約2倍というかなり高い数字を計測。
安全運転のためには、定期的に休憩を取り、車内の空気の入れ替えを心がける必要があるとしている。
なお、花粉量の調査については、花粉を確認することはできたが、微量であった。
最近のエアコンフィルターは、ある程度、花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を心配する必要はあまりなく、むしろ、衣類に付着した花粉や乗降時に車内に付着した花粉を除去した方が重要だと言えるとした。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1185729.html
2021年7月23日20時47分にYAHOOニュース(サンテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時すぎ、宍粟市山崎町にあるN信用金庫で作業をしていた20代から50代の男女5人が体調不良だと、家族を通じて消防に通報がありました。
警察や消防によりますと、5人は建設会社の作業員で、午前8時半ごろから信用金庫の地下で水漏れを防ぐための工事をしていた際、発電機を使っていたということです。
5人とも意識はあるものの、病院に搬送され治療を受けていて、命に別状はなさそうだということです。
警察や消防は一酸化炭素中毒の可能性があり、換気が不十分だったとみて、事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e9ebf0eb395a4b16a8fdda244a2e07cb5321cb
7月23日21時41分に毎日新聞からは、コンクリートの壁を剥がす作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時5分ごろ、兵庫県宍粟市山崎町山崎の信用金庫の地下室で、漏水防止工事をしていた作業員が体調不良を訴えていると119番通報があった。
20~50代の男女の作業員5人のうち、3人が病院に搬送され、残る2人も病院で治療を受けた。
県警宍粟署などによると、5人とも入院したが、意識はある。
同署などの調べでは、5人がこの日午前8時半ごろから漏水防止工事のため、コンクリートの壁をはがす作業をしていたところ、頭痛や吐き気などを訴えた。
病院での診察では血液中の一酸化炭素濃度が上昇しているといい、同署が詳しい原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20210723/k00/00m/040/292000c
2021年7月20日18時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本ではあまり広まっていないが、90年代後半から、欧米やオーストラリアなどでは、信号を必要としない交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」が急速に普及している。
日本でも、2014年9月に施行された道路交通法改正によってラウンドアバウトの法整備がなされたが、2021年3月末時点で全国126箇所と、まだまだ設置数は少ないのが現状だ。
なぜ、日本ではラウンドアバウトが普及しないのか。
ラウンドアバウトのメリット・デメリットを考えつつ、検証していく。
文:エムスリープロダクション、立花義人
【ラウンドアバウトとは?】
「ラウンドアバウト」は、1960年代からイギリスで、導入に向けた調査・研究が進められ、それらをもとに1993年に発行されたガイドラインに基づいて、各国で導入が進んだ新しい交通制御方式だ。
交差点の中央に円形の島があり、その周囲を時計回り(右側通行の国は反時計回り)でクルマが進む環状道路と、そこに進入するための複数の道路によって構成されている。
右ハンドルの日本の場合、具体的な通行方法は、交差点に進入する前に道路の左側に寄りながら減速。
その後、環状道路を進むクルマの通行を妨げないように、交差点に進入する。
目的のポイントまでそのまま環状道路を通行し、出口が近づいたら左ウインカーを出し、交差点を出るまでウインカーを使用しながら出口に進む。
慣れてしまえば、通行方法はいたってシンプルだ。
【事故リスクの低減が最大のメリット】
ラウンドアバウトには信号機がないため、枝側の道路からスムーズに交差点にクルマが進入し、そのまま目的の方向に進むことができる。
クルマの流れがスムーズな交差点を作ることができるのだ。
出る道が分からなくなったら、もう一周すれば良いし、来た道に戻ることだってできる。
「環状道路を通行しているクルマが優先」というルールに慣れれば、戸惑うこともないだろう。
ラウンドアバウト最大のメリット、それは、「事故のリスクを減らすことができる」という点だ。
ある町の信号機付き交差点をラウンドアバウトにしたところ、その交差点での事故が一年で1800件から300件まで減少したという。
筆者の住むイタリアでは90年代半ばごろから急速にラウンドアバウトが普及し、都市部はもとより、交通量の少ない地域でもよく見かける。
これだけ急速に普及が進んだ背景には、この「事故リスクの低減」という点が大きい。
枝の道路同士は直接交差しないため、十字交差点より一箇所の衝突点に車が集中しないことや 、常にステアリングを切っていることで速度の抑制につながること、クルマが常に一方向からしか来ないため、安全確認が容易であることなどが、事故を抑制した理由だと考えられる。
その他にも、信号機を設置する必要がないため、災害などの停電時にも交差点として機能すること、信号待ちがないので騒音問題や環境対策にも有効、景観を損ねない(中央島に緑地帯を設けることも可能)といったメリットもある。
【円形交差点ではスムーズな流れはつくれない】
似たような仕組みに円形交差点というものがある。
フランス・パリにある凱旋門の周りをぐるっと囲んでいる、あの道路のことだ。
ラウンドアバウトと円形交差点の違いは交通ルールで、円形交差点では左側から来るクルマが優先=交差点に進入してくるクルマが優先になる。
つまり、円形交差点の場合は、環状道路を回っているクルマは進入しようとするクルマのために道を譲らなければならず、スムーズな流れを作るのは難しい。
また、「交差点に入るときは一旦停止しなければならない」というルールもあるため、枝側の道路に停止線や一時停止標識、または信号機が設けられるケースが多く、結果としてラウンドアバウトのようなメリットは得られなくなるのだ。
【「広い場所」が必要なほか、日本の考え方も普及の妨げに】
もちろん、メリットばかりではない。
歩行者にとっては、道路の横断が複雑になって長い距離を歩かなければならず、信号機がないため視覚障害者が一人で横断するのが難しくなる。
そして、最大の懸念点が、ラウンドアバウトを設置するためには「広い場所が必要」という点だ。
ラウンドアバウトは中央島が必要なため、十字型の交差点よりも広い場所を必要とする。
住宅街のように交差点のスペースが広く取れない場所では、簡単に改修することはできない。
そして、これが、日本で普及が進まない最大の理由だ。
広いスペースが必要なため、既存の交差点を改修するのは難しく、仮にスペースが取れたとしても、事故の多い交差点でない限り、費用をかけて大掛かりな改修をしよう、という動きにまでは結び付かない。
より手っ取り早くかつ費用もかからないのは、既存のロータリーをラウンドアバウトに改良するという方法だが、国土交通省の資料によると、ロータリーからラウンドアバウトへ改修された交差点に対する調査で、「改修前よりも危険になった」と感じる人は歩行者で2割、自転車で4割いたそうだ。
実際には、クルマの通過速度が落ち、安全性は向上しているはずだが、「慣れていない」ことで、ロータリーより危険であるかのように感じてしまうことが、積極導入の足を引っ張っている可能性もある。
こうした理由からか、日本のラウンドアバウトのなかには、環状道路への進入路に「一時停止」標識を置き、流れを殺しているラウンドアバウトもある(もちろん、状況によって設置が必要な場合もあるが)。
ラウンドアバウトは「合流」に近い考え方で交差点へのスムーズな進入を実現するための形式なので、これではメリットがほとんどないと言ってもいいだろう。
「とにかく止めた方が安全」という日本の考え方と、「クルマを止めずにゆるやかな流れを作ることで安全を確保する」という欧米の考え方の相異も、普及が進まない理由のひとつかもしれない。
まだまだ日本では見慣れないラウンドアバウト。
初めて走る道で急に目の前に現れたら、「どんな風に通ったらいいかわからない」「どのタイミングでウインカーを使ったらよいかわからない」と戸惑うこともあるだろうが、日本でその光景を見る日は、もう少し先になりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f1b8eb0da2a536d885631c8572adbcaf4f17703?page=1
2021年7月25日8時24分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日の朝、立山町芦峅寺の移動タンクに給油するための施設付近の住民から役場に「用水路に油のようなものが浮いている」と通報がありました。
施設を所有する「H興産」に検査を依頼したところ、きょう午前、施設の地下に埋められた配管に穴が2か所空いていることが確認されたということです。
町によりますと、地下に流出した軽油は5万6000リットルと推計され、配管の老朽化が原因の可能性があるということです。
立山町は、「軽油はガソリンと比べて引火点が高いため、直ちに火災になるようなことはない」としています。
町は現在、近くの用水路の数か所で軽油の回収作業をしていますが、付近には畑や田んぼがあって、現時点では農作物への影響は不明だとして、施設を所有する会社と今後の対応を協議しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210725/3060007983.html
7月24日15時3分に北日本新聞からは、タンク所有会社が販売量と残量を比べて漏洩を確認したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日に「常願寺川の横江頭首工付近に油膜が浮いている」と、常願寺川沿岸用水土地改良区連合から消防に通報があった。
17日から20日にかけても、千垣、天林の両地区の用水に「油が浮いている」「臭いがする」と通報があり、消防が原因を調べていた。
23日までに、H興産が軽油の販売量とタンク内の残量が合わないことを確認。
24日に軽油タンクにつながる地中の配管を掘削して調べたところ、配管が腐食して小さな穴が2カ所開いていた。
立山町消防署によると、現在は常願寺川への流出は確認されていない。
用水、地中に流出した軽油は薄まっており、発火する可能性は低いとみている。
町には現在のところ、「地下水に油が混じっている」といった連絡はないが、今後、農業などに影響がないか専門家のアドバイスを受けて調査を検討する。
同社は芦峅寺地区でガソリンスタンド(GS)を経営している。
屋外タンク貯蔵施設はタンクローリーに軽油を供給する施設で、GSから約1・5キロ離れた場所に設けている。
7月24日18時22分にチューリップテレビからは、タンクと給油設備をつなぐ埋設配管から漏れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前11時45分ごろ、立山町芦峅寺にある軽油の貯蔵タンクと給油設備をつなぐ地下の配管から軽油が漏れているのを消防が確認しました。
https://www.tulip-tv.co.jp/news/news_detail.html?nid=5453&dd=20210724
2021年7月19日16時5分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつどこで発生するかわからない大地震。
もしも買い物をしている途中に被災してしまったら、どうすればいいのだろうか──。
「街の中でも、特にアーケードのある商店街は、大地震の際、崩落事故が起こる可能性が高いので、危険な場所といえます」と話すのは、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんだ。
これまでも、阪神・淡路大震災では、兵庫県・神戸三宮センター街にて、広範囲でアーケードの天井や造作物が崩壊。
熊本地震でも、震源地から約5km離れた場所にある商店街のアーケードが、一部押し潰されるなどの被害が発生した。
「これは、アーケードの天井や看板などが周囲の建物の耐震性より大幅に低いという構造上の問題があります。全国には老朽化したアーケード街が無数にあり、耐震補強や改修が急務なのですが、それが追いついていないのが現状です」(和田さん・以下同)
そんなアーケードのある商店街を通行中に被災したら、どうすればいいのか?
「緊急地震速報を受信したり、揺れを感じたら、すぐに商店街の脇道の屋根のない場所に逃げましょう」
ただし、揺れが強くてそこまで歩いて行けなかったり、すでに頭上のアーケードの落下、崩壊が始まってしまって脇道まで間に合わないと思ったら、無理な移動は禁物だ。
「その場にしゃがみ込んでしまうと、アーケードが落下した場合、巻き込まれる恐れがあります。移動が難しい場合は、近くの店舗の中に逃げ込んでから、しゃがんで頭をガードしましょう」
【平時から商店街内の安全な場所を見つけておく】
とはいえ、古くからある商店街は木造家屋で、耐震性が低いケースが多い。
さらに、商品を積み上げているような店舗や、家具や家電など重量のある商品が並ぶ店は、そこに逃げ込むとかえって危険を伴う可能性もあるので、避けた方がよい。
「非常事態のときに、一瞬で安全な店かどうかを判断するのは難しいので、普段からよく行く店や商店街の周囲を観察して、万が一のときに逃げ込める頑丈な建物やスペースを見つけておきましょう」
ちなみに、アーケードのない商店街にいるときに被災した場合は、店に入る必要はない。
看板などの落下物に注意しながら、かばんなどで頭を保護しつつ、転倒しないようにその場にしゃがむ。
さらに、移動可能なら、落下物のないより広い場所へと移ろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08984bbe45926194bb995ee2f4cdc96af52512b4
2021年7月19日6時20分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【大地震発生で石油タンクから出火】
1964(昭和39)年6月16日13時01分、新潟県下越沖を震源とするマグニチュード7.5の「新潟地震」が発生しました。
この影響で、ひと月前に完成したばかりの「昭和大橋」が落ち、近代的な県営アパートが横倒しになるなど、新潟県を中心に大きな被害に見舞われます。
加えて、この地震の直後、新潟市の日本海沿岸部にあった製油所で石油タンク5基(4万5000リットル2基、3万リットル3基)が一斉に火柱を上げます。
タンク内の「浮屋根」の金属シールと側壁が、地震の揺れでこすれて火花を生じ、原油に引火したことで起きた火災でした。
次々と噴き上がる黒煙は、余震によって機能不全を起こした新潟市の上空を覆います。
夜になると、さらに事態は悪化しました。
石油タンク近くの工場から別の火災が発生したのです。
さらに、炎上中のタンクが熱でこわれて油が流出。
火のついた石油は、液状化現象で湧いた地下水や津波の海水にのって燃え広がり、付近一帯は手のつけられない大火災となってしまいました。
油火災には専用の泡消火剤と化学消防車が必要不可欠です。
しかし当時の新潟市消防局に化学消防車は1台もなく、企業所有のものが3台だけ。
消火剤の備蓄もわずかでした。
これを知った東京消防庁は6月16日夕方、化学消防車5台と消防隊員36名を応援として出動させ、消火剤も緊急輸送することを決定します。
消火剤は東京と埼玉のメーカーで直接トラックに載せられ、パトカーの先導付きで新潟へ向かいました。
とはいえ、当時はまだ関越自動車道などなく(1985年全線開通)、一般道で約11時間以上もかかる大変な行程でした。
【泡消火剤を航空自衛隊で空輸せよ!】
しかし、応援が新潟に向かう間にも、火災がすさまじい勢いで広がっているとの情報が次々と入ります。
そこで東京消防庁では、航空機による消火剤の空輸を防衛庁(当時)に打診。
防衛庁は航空自衛隊の出動を決定します。
在日米空軍からも協力の申し出があったため、日米共同での空輸作戦を行うこととなりました。
地震発生の翌日、6月17日早朝、東京都下の在日米空軍立川基地(現在の陸上自衛隊立川駐屯地)に古めかしいプロペラ輸送機4機が集結します。
輸送機の名前はカーチスC-46「天馬」。
第2次世界大戦中にアメリカで大量生産され、戦後に航空自衛隊へ供与された、製造から20年過ぎた「老兵」です。
在日米空軍からはロッキードC-130輸送機1機が、アメリカ軍提供の消火剤を積んで参加しました。
集まったC-46とC-130の5機は、消火剤入りポリタンクと専用の噴射ノズルを積んで立川基地を離陸します。
新潟空港は施設が破損して離着陸不能であったため、あらかじめ消火剤にはパラシュートがくくり付けられており、それを空港上空で地上へ落とす「物量投下」を実施。
こうして新潟に届けられた消火剤は、さっそく火災現場に運ばれ延焼の阻止に使われました。
そして6月18日午前5時、10時間以上かけて新潟市まで到着した東京消防庁の指揮の下、体制を整えた消防隊による“火災への反撃”が開始されます。
誘爆するタンクや煮えたぎる石油と死闘をくり広げる消防隊を支援するため、消火剤の空輸は続行されました。
なお、18日から輸送機の出発地は、消火剤メーカーに近い埼玉県の航空自衛隊入間基地に移されています。
【ベテラン機 ドラム缶の炎を目標に夜間投下を敢行】
6月18日から19日にかけての深夜には、航空自衛隊のC-46輸送機7機とアメリカ空軍のC-130輸送機3機による夜間空中投下が敢行されました。
投下目標は、新潟空港の滑走路上。
そこには、夜間ということで、目印代わりに炎が焚かれたドラム缶が並べられていました。
ちなみに、C-46「天馬」は、レーダーなどなく、舵も重かったといわれているため、夜間低空飛行は非常に困難であったと想像されます。
空輸作戦は6月19日午後まで続けられ、延べC-46×22機、C-130×5機により、約8万7730リットルの消火剤の空中投下を達成します。
これら自衛隊とアメリカ軍による懸命の空輸、警察の協力、そして消防隊の奮闘により、20日午前8時、火災を制圧。
51時間に及ぶ消火作業は終わりを告げました。
新潟地震では大活躍した航空自衛隊のC-46でしたが、旧式で鈍重、事故も多かったことから、評判は決して高い航空機ではありませんでした。
しかし、のちに国産のYS-11輸送機(旅客機)や、同じく国産のC-1ジェット輸送機が配備されるまで、航空自衛隊唯一の大量輸送手段として、老体に鞭打ちながら、日本の空を飛び続けたのです。
黙々と任務に励んだアメリカ生まれの中古輸送機。
いまは、航空自衛隊浜松広報館(静岡県浜松市)を始めとして、航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市)や同入間基地(埼玉県狭山市)、同岐阜基地(岐阜県各務原市)、所沢航空記念公園(埼玉県所沢市)などで見ることができます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee16cb775ab6a70315c115af15f925a67315197a
2021年7月20日7時10分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後8時前、別府市石垣東の住民から「ガスのにおいがする」という通報が消防に相次ぎました。
消防や警察、ガス会社の担当者が駆けつけ、検知器を使ってガスの濃度を調べた結果、爆発の危険があるとして、住民およそ40人がおよそ4時間以上にわたって近くの公民館に避難するなど、周囲は一時、騒然としました。
現場はJR別府駅から北におよそ3キロ離れた住宅街で、消防などでは、ガスの濃度から付近のプロパンガスの設備からガスが漏れた可能性が高いとみています。
ガス会社などで、現場付近の住宅のガス設備を緊急点検しましたが、ガスが漏れた場所の特定には至らなかったことから、消防では、住民に対して、ガス設備に異常があった場合はすぐに連絡するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210720/5070010293.html
2021年7月19日22時57分に中国新聞から下記趣旨の記事が、黒煙を上げる塔の空撮写真付きでネット配信されていた。
19日午前11時5分ごろ、周南市御影町の総合化学メーカー、トクヤマ徳山製造所徳山工場のソーダ灰製造プラントから黒煙が上がっていると、同社が119番した。
周南署や同社によると、プラントの炭酸化塔(高さ28メートル、直径3メートル)内を腐食から守るゴムが何らかの理由で燃えたという。
午後3時ごろ鎮圧した。
プラントは14日から年に1度の定期修理中で、塔内で11人が作業していた。
硫黄酸化物などを排出した可能性もあるとみて、原因などを調べている。
けが人はいないという。
異臭について同社に数件問い合わせがあった。
同社や市が広報車を走らせ、「窓を開けないでください」などと呼び掛けた。
近くで働いていた会社員男性(50)は火災を目撃し、「窓を開けたら黒煙と炎が上がっていた。建物が燃えていたので心配だった」と不安そうだった。
野村所長は「市民の皆さんに迷惑を掛けて申し訳ない」と陳謝した。
炭酸化塔は塩化ナトリウムやアンモニアなどを化合して重炭酸ナトリウムを製造する設備。
加熱工程を経て、ガラス原料のソーダ灰ができる。
7月21日18時16分にNHK山口からは、ガスバーナーで金属製ノズルを取り外す作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日は午後から警察や消防などが工場内の実況見分を行い、火が出た「炭酸化塔」の内部の様子や当時の状況を詳しく調べていました。
警察によりますと、火災が起きた当時、「炭酸化塔」は稼働しておらず、工事業者がガスバーナーを使って、直径70センチほどの金属製のノズルを取り外す作業をしていたということです。
この設備は腐食防止のため内部のコーティングにゴムが使われていて、警察は、この作業の際にゴムに引火して火災が発生した可能性があると見て、詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210721/4060010424.html
2021年7月19日23時30分に北日本新聞から下記趣旨の記事が、白煙が上がる遠景写真付きでネット配信されていた。
19日午前10時ごろ、上市町郷柿沢にある製薬会社「F化学工業」郷柿沢工場敷地内で、タンクローリーから液体の無水硫酸が漏れた。
空気中の水分と反応し、異臭のする霧となって周辺に拡散。
納入業者が漏れを止める作業を進めた。
現在のところ、健康被害を訴える人はおらず、近くの上市川への流出もない。
同社によると、無水硫酸は医薬品の原料で、納入業者のタンクローリーから工場のタンクに送り込む際、何らかの原因で漏れた。
霧状になった無水硫酸を大量に吸い込んだ場合、せき込む可能性があるが、現場から近くの住宅まで約400メートル離れており、住民が大量に吸い込む可能性は低いという。
工場は休みだった。
同社は「近隣住民や関係者には多大なご迷惑、ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げます」とした。
町には午後1時半ごろ、白煙を目撃した住民から連絡が入り、周辺住民に対して窓を閉め、外出を控えるよう防災無線や広報車などで呼び掛けた。
上市署は周辺の車の通行を一時制限した。
町内の80代男性は「どんな物質が漏れたか分からず心配だった」と話した。
7月20日12時50分にNHK富山からは、漏れた無水硫酸がミスト化して白煙のようになった、ローリータンクの底に穴が開いた、通報まで4時間かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
F化学工業によりますと、19日午前10時ごろ、原料の購入先のN金属化学が委託するタンクローリーから工場のタンクに薬品を移す作業をしていたところ、「無水硫酸」の一部が漏れ出してミスト化し、白煙のようになったということです。
何らかの原因でタンクローリーのタンクの底に穴が空き、「無水硫酸」が漏れ出した可能性が高いということです。
無水硫酸は三酸化硫黄とも呼ばれ、大気汚染防止法の特定物質に指定されていて、空気に触れると発煙する性質があります。
会社側は、何度も繰り返し吸い込むと粘膜を痛めるおそれがあるとして、近くに住む人は万が一に備えて、できる限り窓などを閉めるとともに、工場に近づかないよう呼びかけています。
一方、無水硫酸が漏れ出してから消防への通報に約4時間掛かったということで、会社では原因の調査とともに、初期対応についても検証を進めるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210720/3060007943.html
7月20日11時45分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、ローリーからタンクに受け入れている途中で漏れているのに気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
F化学工業によりますと、19日は千葉県のN金属化学の工場から9.6トンの無水硫酸がタンクローリーで運ばれてきましたが、それを受け入れている途中で、タンクの底から無水硫酸が漏れ出ているのに気がついたということです。
何らかの原因でタンクの底に穴が開き、漏れ出したとみられます。
https://www.tulip-tv.co.jp/news/news_detail.html?nid=5391&dd=20210720
7月20日18時26分に毎日新聞からは、漏れた無水硫酸が水蒸気と化学反応して硫酸ミストになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
医薬品原料の三酸化硫黄(SO3、無水硫酸)が水蒸気と化学反応し、霧状になった硫酸を含む白煙が屋外に漏れたことが県への取材で判明した。
20日も周囲に刺激臭を伴う白煙が漂ったが、県警などによると健康被害は確認されていないという。
町などによると19日午後1時50分ごろ、工場周辺の住民から「異臭がする」「薬品が漏れている」と町を通じて消防に通報があった。
富士化学工業によると、白煙が発生したのは同日午前10時ごろ。
工場内にSO3を搬入したタンクローリーに穴が開いていたのが原因という。
漏れ出た量は不明。
回収や排煙が終わるのは21日になる見通し。
https://mainichi.jp/articles/20210720/k00/00m/040/246000c
7月20日19時43分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、砂を撒くなどして対応した、休日だったことも通報遅れの一因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社は20日に会見を開き、無水硫酸の仕入れ先である東京都のN金属化学のタンクローリーのタンクに穴が開いていた可能性が高いとしました。
しかし、穴の特定には至っていません。
タンク内に残っている無水硫酸を移し替えたり、漏れたものを吸着させる砂を撒くなどの除去作業を進めた結果、漏れはほぼ収まったということです。
会社は初期対応について聞き取りを行っているとしつつも、不備を認め謝罪しました。
社長;「当日ですね、弊社製造現場は動いていたが、会社全体が休日で連絡の遅れは明らかにあったと思います」
会社側は
・無水硫酸の処理に追われたこと
・周囲への影響を甘く見積もっていたこと
・社内のコミュニケーションもうまく図れなかったこと
が対応が遅れた原因として考えられるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3beab8dbe6c508c8293e02109de444b991062f06
2021年7月17日11時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
今回の「いきもの目線」は毒ヘビの「ニホンマムシ」。
かまれると命を落とすこともある恐ろしいヘビだ。
コロナ禍を背景に、キャンプなどアウトドアブームが続いているが、マムシも山や川など自然豊かな場所に生息しているので注意が必要だ。
群馬県太田市にある「ジャパン・スネークセンター」の協力で360度動画を撮影し、マムシの生態などを紹介する。
マムシは体長50~60センチの小型のヘビで、琉球列島を除く日本全土に生息する。
体色や模様に個体差はあるが、背中の銭形模様が特徴。
性格は攻撃的だが、攻撃範囲(約30センチ)に入らなければ、かんでくることはない。
受精卵は母体内にとどまり、成長し幼体となって外に出てくる。
1度に5、6匹の子ヘビを産むという。
主任研究員の堺さんによると、今年は7月までに国内の病院から約10件の問い合わせがあったという。
マムシの毒は「出血毒」に分類され、血管の細胞を壊して出血を起こす。
毒の量にもよるが、かまれた部分に強い痛みが生じ、徐々に腫れてきて、1日でパンパンに腫れ上がるという。
進行すると血小板の減少により、全身の出血(皮下出血や消化管出血など)を起こし、悪化すると急性腎不全で死に至ることもある。
ただし、早い段階で血清治療をすれば、重症化のリスクをかなり抑えることができるという。
そんな恐ろしいマムシに囲まれたら――。
同センターの協力で野外採毒場に幅90センチの水槽を用意。
その中に360度カメラを設置して5匹のマムシを入れてもらった。
マムシたちは予想外に動き回り、カメラに向かってきたり、前を通り過ぎたりと、人間が近づくことができない角度からの様子を撮影することができた。
さらに許可を得て、マムシの野外飼育場に潜入。
ヘビ用のフックを使って堺さんにマムシを探してもらうと、壁際の草むらの中でじっとしているマムシを見つけた。
マムシとの距離は1メートルもないが、襲ってくる気配はなかった。
ただ、マムシがいることを知らなければ、足を踏み入れてしまうような状況だった。
同センターは国内唯一のヘビ専門研究機関で、正式名称は一般財団法人「日本蛇族学術研究所」。
ハブやマムシ、ヤマカガシなど約50種、約千匹のヘビを飼育、展示し、ヘビの生態や毒蛇咬症(こうしょう)に関する研究や抗毒素(血清)を作るために毒を採取している。
堺さんによると、毎年、全国で3千人(推計値)以上がマムシにかまれ、死者は数人だが重症例は多いという。
「マムシの牙は細くて短いのでチクッと感じるだけで、虫さされか、とげが刺さったのかと勘違いすることがある」と堺さん。
草むらや落ち葉などに隠れていて見つけにくく、うっかり手を近づけたり、踏んだりしてかまれる場合が多いという。
ヘビにかまれたと思ったら、スマートフォンで撮影するなど、その時の様子を記録に残せば、医療機関での治療がスムーズになるという。
ヘビの存在を確認できない場合でも、何かにかまれて腫れてくればマムシの疑いが大きいという。
7~9月はキャンプをしたり、ハイキングに出かけたりする人たちが増えるため、マムシにかまれる被害も多くなる。
堺さんは「テントの中にマムシが侵入してきてかまれた例もある。特に、夜のキャンプ場では、短パンやサンダルなどで動き回るのは避けた方がいい」とアドバイスする。
では、マムシなどの毒ヘビにかまれたらどうするか。
堺さんは、応急処置で吸引器があれば多少の毒を吸い出せる可能性もあるが、無ければ、とにかく安静にして救急車を呼ぶか、車を使うなどして、できるだけ早く病院で治療をしたほうがいいと話す。
かつては傷口を切ったり、強く縛って血行を止めたりしたが、患部全体を広く包帯のようなもので軽く巻くことで、毒の吸収を遅らせることも有効だとされているという。
マムシの場合は腫れも広がってくるため、圧迫に注意しながら血流を緩めることも必要で、すぐに病院に行くことができるのであれば、何もしない方がいいという。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J43T1P76DIFI015.html
(ブログ者コメント)
マムシに咬まれた事例は本ブログでも何件か紹介しているが、「あまり痛みを感じなかった」という事例もあれば「痛みを我慢して・・」という事例もある。
2021年7月17日15時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市西区役所の新庁舎建設工事を巡り、「夜間もクレーンが伸びたままで、倒れてきそうで怖い」という声が神戸新聞の双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。
工事が行われていない夜に現場を訪ねると、確かにクレーンの長い首が伸びている。
もし横倒しになれば、道路を挟んで建つマンションにも当たりそうに見える。
建設中の新庁舎は、神戸市営地下鉄西神中央駅の隣接地にある。
6階建てで、今年12月末の完成予定。
不安の声を寄せたのは、道路を挟んで新庁舎の東側に建つマンションに住む60代男性。
定年前は、大型クレーン車を扱う会社に勤めていたといい、「夜や休日、無人になる時はクレーンを伏せておくべきだ」と話す。
一例に、2017年1月、福井県の高浜原発で安全対策工事に使う大型クレーンが風にあおられ転倒した事故を例に挙げる。
事故は、暴風警報が発令されていた夜間に発生。
施工会社のルールでは、強風が予想される際はクレーンのアームを畳むことになっていたが、伸びたままだった。
高浜原発では、事故後の安全対策として、風速にかかわらず作業終了後はアームを畳むことになった。
男性は、「住民の不安を考えたら、同じように畳むべきだ」と不満を口にする。
◇
工事を発注した神戸市の第三セクター「OMこうべ」に取材した。
説明によると、クレーンのアームは最長約80メートル。
アームを畳むかは、メーカーの取扱説明書に基づくとする。
このクレーンの場合、地上で瞬間風速30メートル超が予想される時は、畳んで伏せる。
説明書は、瞬間風速16~30メートルの際も畳んで伏せることとしつつ、スペースの問題などでできない場合はアームを伸ばしたまま、地上の重りに引っ掛けるとする。
新庁舎の建設では、平時の夜間なども、この態勢を取っている。
さらに、これができない場合に、アームの屈折部分から先を折り下げるとする。
OMこうべの担当者は「先を折り下げた方が見た目では低いが、アームが高く伸びていても、下で重りに引っ掛けた方が安全性が高いと判断している」と話す。
「クレーンを伏せて起こす、を日々繰り返すこと自体に危険がある」ともする。
◇
法令はどうか。
労働安全衛生法に基づく「クレーン等安全規則」は、強風への対策を講じるよう定めるが、平時については規定していない。
安全管理を指導する兵庫労働局の担当者は、「メーカーごとの説明書に沿っていれば、転倒の危険性はかなり低い」と話す。
一方で、住民が抱く不安感には理解を示す。
「丁寧な対応や説明責任は業者の側にある。正しくても“言いくるめられた感”や“だまされた感”を抱かせるような説明では、理解してもらえない」
OMこうべなどの説明に、投稿した男性は「高浜原発の事故後、大手ゼネコンの建設現場では風のいかんに関わらず、予防的に完全に伏せるように指示されている」と反論。
「公共工事で周辺住民の不安を取り除かないまま進めるのもいかがなものか」と話す。
■
この記事は神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた情報を基に取材しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16419408b0fd550546d6d0fa93bd0107f9216035
2021年7月17日15時0分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、噴射テストの写真付きでネット配信されていた。
東京の消火器メーカーが、ガソリンなどがまかれても惨事になることを防ぐ「火災抑制剤放射器」を開発した。
ガソリンがまかれて火が燃え広がり、36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件に心を痛めた経営者が指示した。
警備やガソリンを扱う現場で導入が進んできている。
日本ドライケミカル(本社・東京都北区)が昨年7月から発売を始めた。
商品名は「クイックスプラッシャー」で、消火器の容器をベースにした。
2個のノズルから2・5リットルの薬剤を噴射する。
約1・8秒で10平方メートルほどの範囲にまくことができるという。
薬剤にはガソリンなどの気化を抑え込む成分が入っている。
まかれた直後に噴射すれば、ほぼ火は付かないという。
着火した場合も火勢を著しく弱め、煙も抑えられることから、避難路が見えなくなる事態を防ぐ効果も期待できる。
社長の遠山さん(男性、71歳)が製品を開発する決意を固めたのは、京アニ事件が起きた2019年7月18日だった。
「ガソリンなどの火災はスプリンクラーでは消せない。
消火器メーカーが対処を考えないといけない問題だ」
遠山さんは、着火される前に対応するため、「薬剤を2秒以内で噴射しきる」よう指示した。
経費をかけて完成させたとしても、需要があるかは未知数だ。
だが、社員らも「我々が開発するべきだ」と賛同したという。
京アニ事件では、入ってきた被告が従業員にいきなりガソリンを浴びせ、ライターで火を付けたとされる。
熱風と炎、煙が一瞬で建物全体に回ったとみられる。
このことから、新製品は消火を目的にしないことにした。
着火させない、着火しても瞬時に炎を抑える。
この2点に主眼を置いた。
同社は事件前から、2階建てバスのエンジンルームで火が出ても一瞬で抑える製品の開発に取り組んでいた。
ここで培った技術を生かし、実験を繰り返して完成に至った。
アルミを使用しており、重さは約5キロ。
スタンダードモデルで税込み3万6300円。
使用期限は決まっていないが、10年ほどという。
使用しても中身の薬剤だけ交換できる。
販売を始めると、警備会社のほか、ガソリンスタンドなどから引き合いがあった。
車載できる小型タイプも開発中だ。
ただ、原点はやはり京アニ事件。
遠山さんは、「『想定外』に備えて、防犯カメラ並みに広く普及してほしい。放火を抑止する効果も出てくるのでは」と話す。
https://digital.asahi.com/articles/ASP7J7H9MP7GPTIL02Z.html?pn=6


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。