







2017年5月8日19時12分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後2時40分ごろ、京都市山科区椥辻東潰の店舗の建設工事現場で、「作業員が鉄骨の下敷きになった」と、一緒に作業をしていた人から消防に通報があった。
消防や警察が駆けつけたところ、トラックの荷台に積んであった鉄骨が地面に落下し、八幡市の建設作業員の男性(41歳)が下敷きになった状態で倒れているのが見つかった。
男性は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性は当時、大型トラックの荷台の上で鉄骨をクレーンで下ろすため、ワイヤーを取り付ける作業にあたっていたという。
鉄骨は1本の長さがおよそ6mで、重さが800kgほどあるということで、警察は、鉄骨が落下した原因を詳しく調べている。
出典
『荷台から鉄骨落下 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013219571.html
5月9日付で朝日新聞京都市内版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄骨とともに高さ約1.3mのトラックの荷台から落下した。
2017年5月8日19時52分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月9日7時1分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前11時ごろ、宮古市大通で「建物の屋根のトタンが強風ではがれそうになっている」と、近くに住む人から消防に通報があった。
警察によると、4人の消防署員が現場に駆けつけ、このうち2人の署員が建物の2階で、屋根のトタンをロープで固定する作業をしていたという。
このうち、固定作業をしていた上野さん(42)が、およそ9mの高さから地上に転落した。
上野さんは頭などを強く打っていて、盛岡市内の病院に救急車で搬送される途中、およそ3時間半後に死亡した。
上野さんが転落した建物は、今は使われていない2階建ての歯科医院だった。
警察は、上野さんは、トタンが強風にあおられ、めくれ上がった弾みで地上に転落したとみて、詳しい状況を調べている。
もう1人も弾みで飛ばされたが、屋根の上に降りて無事だった。
上野さんは命綱をしていなかった。
盛岡地方気象台によると、宮古市では、午前11時6分、26.2mの最大瞬間風速を観測していた。
出典
『屋根固定作業の消防署員 転落死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043222421.html
『強風で建物から転落、宮古消防署員が死亡』
http://www.sankei.com/region/news/170509/rgn1705090006-n1.html
2017年5月7日22時21分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月7日18時46分に産経新聞から、5月7日20時36分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後1時20分ごろ、北海道千歳市の支笏湖で「風が強くてボートが岸に戻れない」と男性から携帯電話で119番があった。
警察によると、約2時間後に同湖東部で、無人のゴムボートが転覆せず正常に浮かんでいるのが見つかったが、乗っていたとみられる男性2人が行方不明となっており、警察などが捜索を続けている。
荷物などは残されていなかったという。
警察によると、行方不明になったのはいずれも会社員のKさん(男性、31歳)=南幌町稲穂1=とFさん(男性、46歳)=江別市文京台。
2人は会社の同僚で、釣りをするため同湖南西部の美笛キャンプ場から、エンジンのついていない手こぎ式のゴムボート(全長約2.5m、幅約1.5m)に乗ったとみられる。
キャンプ場付近には、Fさんの車が残されていた。
Fさんは通報時に、「救命胴衣をつけている」と話したという。
札幌管区気象台などによると、支笏湖畔の同日午後1時の気温は12.2℃で、水温は4~6℃だった。
最大瞬間風速は13.5mで、風により、波が高くなっていたという。
出典
『支笏湖 「強風で岸に戻れない」ボートの男性2人が不明』
http://mainichi.jp/articles/20170508/k00/00m/040/027000c
『ボートの男性2人不明か 北海道・支笏湖』
http://www.sankei.com/affairs/news/170507/afr1705070011-n1.html
『ボートの2人不明 「風強く戻れない」 北海道・支笏湖』
http://www.asahi.com/articles/ASK576FCPK57IIPE007.html
5月8日17時42分に北海道新聞からは、当時の気象状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ものすごい勢いで沖に流されていった」。
大型連休最終日の7日、ゴムボートで釣りに出かけた男性2人が死亡した千歳市内の支笏湖は、強風で白波が立つほど荒れ、貸しボートや遊覧船も終日、運航取りやめになっていた。
「大しけや台風並みの高波で、危険度が高かった」。
レンタルボート業「支笏湖中央ボート」(千歳市支笏湖温泉)の荒町代表(47)は振り返った。
湖畔は朝から家族連れなどでにぎわったが、強風による事故防止のため、営業はしなかった。
美笛キャンプ場の男性管理人(66)は、「キャンプに来た人が、沖に流されていく2人のボートを目撃したと聞いた」と話した。
出典
『台風並みの高波」強風で流されたか 支笏湖ボート2人死亡』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0397240.html
5月8日19時24分と5月8日15時10分にNHK北海道NEWS WEBからは、支笏湖の風の特徴などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
貸しボート店の店主は、「7日は突風があったので、営業をやめていた。支笏湖は10分とか15分で状況が変わる。方向もそうだが、急に吹いてくる」と話していた。
そして8日、湖の東側の岸からおよそ3kmの湖面と岸から50mほど離れた場所で2人が相次いで見つかり、2人とも死亡が確認された。
いずれも、出発したとみられる西側の岸とは反対側で、風に流されたのではないかとみられている。
気象台によると、支笏湖畔では、2人から通報があった7日午後1時半前には2.5m前後の風が吹き、それほど強くない状態だった。
しかし、湖畔の貸しボート店では、沖合では波が高かったことから、8日は手こぎボートの貸し出しを中止していたという。
貸しボート店の店主は、「100m、200mと沖に向かって離れるにつれて、どんどん波や風が強くなる傾向がある。特に、手で漕いでいくだけの船だと、風に負けて帰れなくなる」などと話していた。
地元の人によると、支笏湖では、陸で風が弱くても、何も遮るものがない沖では急に風が強まることがあるという。
支笏洞爺国立公園を管理する環境省は、地形によって風向きや強さが変わることもあり、湖でのレジャーの際は、天候に十分注意してほしいと話している。
出典
『支笏湖 当時の現場の状況は?』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170508/3198971.html
『支笏湖 男性2人の死亡確認』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170508/3193631.html
2017年5月6日17時30分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警報機と遮断機のない「第4種踏切」で事故が後を絶たず、国土交通省が安全対策や統廃合を呼び掛けている。
遮断機などの新設には1000万円以上かかるため、鉄道事業者は統廃合に重点を置くが、住民の理解が得られず、交渉が難航するケースも多い。
地元自治体は、事業者と住民の間で対策に苦慮している。
昨年9月、茨城県筑西市の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗った小学4年の男児=当時(9)=が列車にはねられて死亡した。
友達の家に遊びに行った帰り道。
車が通れないほどの狭い踏切の手前は、雑木が生い茂って見通しが悪かった。
「もう少し早く何らかの対策が取られていれば」。
遺族は、行き場のない思いを抱えている。
国交省によると、2015年度までの5年間で、第4種踏切100カ所当たりの事故件数は、遮断機と警報機が整備された踏切の1.5倍。
関東鉄道でも、過去10年に6人が死亡した。
筑西市は、小4男児の事故を受け、第4種踏切に看板を設置したり、枕木に塗装したりする安全対策を実施。
地元自治会との協議を重ね、事故現場の踏切など2カ所を今年3月に廃止した。
一方で、農作業用の車両が利用したり、住宅の入り口が近くにあったりするなどの理由で、地域住民が反対するケースも多い。
今回廃止された踏切を挟んで住宅と畑を所有する80代の女性は、「高齢で遠回りは大変」と肩を落とした。
鉄道事業者は、「利用者が少ない踏切で遮断機などを整備するのは、費用面で現実的ではない」との立場。
住民への説明を重ねてきた同市の植木調整監(61)は、「多少の利便性は失われても、安全第一。住民の生活に寄り添いながら理解を求めたい」と話す。
男児の祖母(55)は、「半年たっても悲しみは癒えない。他の方がつらい思いをしないよう、少しずつでも対策を進めてほしい」と訴えた。
出典
『警報機ない踏切で対策を 茨城、住民との交渉難航』
https://this.kiji.is/233478959920088566?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇記事には、「事故後、周囲の雑木が伐採された現場の踏切」というタイトルの写真が掲載されている。
〇本件、同種記事として、運輸安全委員会が踏切廃止などを提言したという記事を5月6日に掲載したばかりだ。
少し前の報道になるが、2016年10月3日5時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもの命について考える企画「小さないのち」。
思いがけない事故で子を亡くした遺族らへの取材に基づく連載「ある日 突然」を8月末から9月にかけて掲載したところ、子や孫がいる読者らから多くの反響が寄せられました。
読者自身が経験した「ヒヤリハット」や、子どもの事故予防につながる提案などを紹介します。
【読者自身が経験した「ヒヤリハット」】
〇子どもがまだ2歳ぐらいの時、助手席のチャイルドシートでグミを食べていて、突然「ヒーヒー」という声が。
「詰まらせた」と思い、すぐに駐車場に車をとめて子どもを降ろし、記事にも載っていたハイムリック法(背後から両腕を回し、子どもの腹部を圧迫する方法)で2、3回圧迫すると、口からグミが出てきて事なきを得ました。
注意はしていましたが、グミは小さく、食べた経験もあるので心配なく与えたこと、背中がもたれかかっているような状態で物を食べさせたこと、誤嚥になる要因がありました。
本当に反省しています。
(京都府 50代女性)
〇先日、1歳になったばかりの孫を肩車した写真を送ってくれた息子を叱りました。
父親の肩車から落ち、幼少から車椅子生活となった子を身近に見ていたからです。
ご両親は「まさかこんなことに」と話していました。
「親子の楽しみ」に危険な行動はないでしょうか。
子どもに良かれと思う行動に潜む危険を知りたいと思います。
(埼玉県 60代女性)
〇19年以上前、ハイハイを始めた頃の次男が部屋から消えました。
主人が玄関の引き戸に隙間があるのを発見し、家の前の通路(数m)を出た先の道路をハイハイで横断中の次男を発見しました。
幼い子が近隣の水路や線路で難に遭った記事を目にすると、あり得ないことではないと思うようになりました。
余程の注意がいることを思い知りました。
(名古屋市 清水康子さん 57歳)
〇1歳の娘の父親です。かなり前、近くの浜辺で遊んでいると、穴に足を入れるタイプの浮輪を使っていた小さなお子さんがクルッとひっくり返りました。
下半身が水面に出ている状態で足をバタバタさせていました。
見た瞬間に「マズい!」と思って近寄り、抱き上げて事なきを得ました。
その光景が記事でよみがえりました。
娘にも関わることなので、連載を頭にたたき込んでおきたいと思います。
(静岡県 40代男性)
〇二十数年前、育児スタイルとして「うつぶせ寝」がブームになっていた時期がありました。
赤ちゃんがよく眠る、スタイルよく成長するなどの利点が取り上げられ、年子の育児に追われていた私は飛びついたものです。
今考えると、赤ちゃんにとってかなりの負担だったのではと、恐ろしくなります。
楽に育児をしたいという気持ちが先行していたのだと反省しています。
子どもの悲しい事故が少しでも減っていきますように。
(山梨県 50代女性)
【事故予防への提案は】
〇生後11カ月の子をもつ母です。
痛ましい子どもの事故については、新聞記事を時々読む程度で、知る機会はほとんどありません。
母子手帳などにも注意の記載はありますが、具体的な事故例や予防策の情報に触れることは少ないのが現状です。
国が積極的に事例と予防策を周知させてほしいと願うばかりです。
企業も、子どもの事故が起こる可能性を考えた製品開発を行ってほしいです。
(川崎市 Tさん 29歳)
〇事故例を具体的にたくさん知っている方が、防ぐことができると思います。
妊娠して母子手帳をもらう時、母親学級や両親学級、1カ月健診等の時に発育に合わせて情報を提供したらどうでしょうか。
うつぶせ寝のリスクや寝具の硬さなどは、実際に人形を使って実演すれば分かりやすいのでは。
大丈夫なはずなのに大丈夫じゃないことがたくさんあります。
(大阪府 50代女性)
〇子どもの行動は想定外の連続です。
例えば母子手帳等に事故体験を列挙したり、講習会を開いたりしてはどうでしょうか。
安全で安価なベビーベッドを、注意書きを添えてレンタルできないでしょうか。
洗濯機やポット等の家電、雑貨の優良品にマークを付けて推奨する、転落防止のため子どもの服に発信機を付け、一定範囲を出たらスマホで警報が鳴るようにするなどの対策を取れないでしょうか。
同じ事故を繰り返すほど悲惨なことはないと思います。
(福岡県 50代女性)
〇製品安全の専門家です。
就寝中の乳児の窒息原因では、敷布団の要素が大きいと考えています。
記事では、ベビー用の硬めの寝具を使うよう勧めていますが、どれぐらい硬ければ良いかの基準はありません。
ベビー布団といっても、メーカーによって厚みも硬さもバラバラです。
抱っこひもには製品安全協会のSG基準(安全基準)があるのに、ベビー布団には基準がなく、親は自分で注意し、判断するしかありません。
安全基準を早期に制定するべきだと思います。
(東京都 70代男性)
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【長男を亡くし、自ら事故予防に取り組む Yさん
(女性、45歳)】
当時5歳だった長男は、4年前、通っていた愛媛県の私立幼稚園でのお泊まり保育の川遊び中、増水で流され亡くなりました。
県や市、文部科学省に事故検証と予防策を訴えましたが、いずれも「再発防止のための検証の権限はない」との回答でした。
幼稚園からは、「話せない」と言われました。
同じ園の保護者と現場に通って、救急隊員や観光客など関係者に聞き取りし、独自に検証委員会をつくり、民事裁判も起こしました。
裁判は、あくまで関係者の法的責任を追及する場だとは理解していましたが、教訓を生かして子どもを守ってほしいという私の強い思いは、そこに託すしかありませんでした。
教育・保育施設などでの事故死、いじめによる自殺、虐待などの分野では、担当省庁ごとに検証制度がありますが、管轄を分けず、すべての子どもの死を一括して検証する組織と制度が必要ではないでしょうか。
今も、どこかで、事故や虐待などで命が失われています。
夫と二人で社団法人をつくり、昨年、「子ども安全管理士講座」を開講しました。
事故時の対応や予防策などを専門家が教え、今月と来月も講座を開きます。
長男を失った悲しみは消えません。
だからこそ、起きるかもしれない死を防ぎたいのです。
【国主導で情報共有を 産業技術総合研究所・首席研究員の西田佳史さん(45)】
情報を一つに集約し分析すれば、なにが危険なのかを抽出できます。
例えば、私たちの研究所では、東京にある国立成育医療研究センターと協力し、病院を訪れた子どものけがの情報を2006年から登録してきました。
約3万人分を読み解くと、自転車の後部座席の子どもの足がスポークに巻き込まれる事故が多いことがわかったので、後部座席下にカバーをつけるよう働きかけ、安全基準が改定されました。
電気ケトルによるやけど事故を受け、倒れても湯が漏れない製品が開発されました。
事故の原因がみえれば、企業や専門家などから知恵が集まり、テクノロジーの力とともに予防策が生まれます。
これは、けがだけでなく、事故などで亡くなった場合も同じです。
しかし、日本では、病院や捜査機関などの組織は、事故状況などのデータ提供に、まだまだ後ろ向きです。
朝日新聞と専門家が分析した子どもたちの記録も、捜査情報ということもあって、法医学者者しか知り得ません。
国が主導的に動いて情報共有できる法律を作り、子どもの死やけがを検証する新たな制度が欠かせません。
メディアも、データが活用されないことでの不利益をもっと探るべきです。
責任の追及だけでは、予防につながりません。
「同じような死を繰り返さない」という合言葉を真に実行する仕組みが必要です。
【これまでの新聞掲載内容】
過去10年間に亡くなった子ども(0~14歳)約5000人の司法・行政解剖の記録を朝日新聞と専門家で分析した結果、約1900人の記録から、今後起こりうる事故や虐待を防ぐための手がかりが見えてきたことを8月28日付朝刊で報じました。
この日から9月にかけ、社会面連載「ある日 突然」(7回)と生活面連載「事故予防を考える」(3回)を掲載しました。
【新たな制度のあり方を今後も考えます】
「小さないのち」を守るために、既存の枠組みを超え、手を取り合う。
やるべきことはシンプルだと、取材を通して感じました。
今後も、子どもに携わる多くの人たちから話を聞き、新たな制度のあり方などを読者の方々と一緒に考えていきたいと思います。
出典
『肩車から落下、車椅子生活に 親子の遊びにも潜む危険』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9P5JVHJ9PUUPI003.html?iref=com_rnavi_arank_nr05
(ブログ者コメント)
過去の連載は有料会員限定。
2017年5月7日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
6日午前11時10分ごろ、大分市横尾の雲川ため池で釣りをしていた会社員のSさん(18歳)=北九州市八幡東区=が誤って池に転落、助けようとした会社員のTさん(23歳)=佐賀県白石町=も溺れ、約1時間半後に消防隊員が引き上げたが、いずれも病院で死亡が確認された。
死因は、共に水死とみられる。
警察によると、2人は別々の建設会社に勤務しているが、大分市内の作業現場が同じ仕事仲間。
同日は午前9時ごろから、同じく仕事仲間の知人男性(20)と計3人でブラックバス釣りをしていた。
釣りの最中にSさんが斜面で足を滑らせて池に転落し、Tさんが助けようと池に入ったところ2人とも溺れ、知人男性が110番した。
雲川ため池は、地元水利権者の組合が管理する農業用ため池で、当時の水深は7~8mだった。
地元住民によると、ため池は約20世帯が利用。
20年ほど前、補修工事に伴って水を入れ替えた後、ブラックバスが生息するようになり、バス釣り目当ての若者が無断で立ち入るようになった。
2008年には中学3年男子が釣り中に足を滑らせ、水死した。
組合は事故を受け、「立入禁止」「釣り禁止」の看板と鎖を設置したが、無断侵入は相次いでいるという。
地元の自治会長(男性、65歳)は、「注意しても言い返されるなど、聞き入れてもらえない」と頭を抱える。
組合長の男性(64)も、「池を柵で囲うのが一番いいが、設置費用は負担が大きい。また事故が起こるのではと、本当に困っている」と話している。
出典
『ため池で釣り2人水死 18歳転落、23歳救助試み』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/326506
5月8日付で大分合同新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時10分ごろ、大分市横尾の「雲川溜(ため)池」で、釣りをしていた会社員のSさん(18)が足を滑らせ、池に転落した。
Sさんを助けようと会社員のTさん(23)が池に飛び込んだが、2人とも溺れ、約1時間半後に岸から数メートルの水中で見つかった。
2人は、運ばれた市内の病院で死亡が確認された。死因は水死。
現場は大分銀行ドームの近く。
2008年にも、釣りをしていた男子中学生が転落して死亡している。
警察によると、SさんとTさんは、同僚の男性(20)と3人で、午前9時ごろから池を訪れていた。
男性が119番通報した。
2人が溺れた堤防の近くは急な傾斜になっており、深さは7~8mだった。
3人は仕事仲間で、現在、大分市内の工事現場で住み込みで働いている。
地元の自治会長(65)によると、ため池は農業用で、地域の10数人が水田の耕作などに利用している。
08年の事故を受け、入り口にはチェーンを張り、釣り禁止の看板を掲げていたが、休日には釣り人が立ち入っていたという。
近くの釣具店の店員(27)は、「ため池はよく釣れるとの評判もあるが、危険な場所ともいわれていた」と指摘した。
自治会長は、「対策を検討したいが、フェンスで池を取り囲むのは費用もかかる。地元だけでは限界がある」と話した。
出典
『大分市のため池 男性転落 死亡 助けに入った1人も』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/05/07/JD0055728351
(ブログ者コメント)
西日本新聞掲載写真を見ると、ため池に通じているらしき幅1~2mの道の入口に、「釣り禁止」と書かれた看板(A3版ぐらいの大きさ)が鉄柱にぶら下げられている。
「禁止」の文字は赤色表示。
普段、その鉄柱にはチェーンも取り付けられているのかもしれない。
2017年5月5日20時49分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後0時45分ごろ、栃木市都賀町の住宅の敷地で、この家に住む酪農家の男性(80)が、トラクターの近くで足から血を流して倒れているのを家族が見つけ、消防に通報した。
男性は病院に搬送されたが、およそ2時間後に死亡が確認された。
警察によると、トラクターはエンジンがかかったままの状態で、トラクターの車体と牧草を集める機械を連結する部分に衣服が絡まっていたという。
男性は、5日朝から近くの牧場で集めた牧草を自宅の敷地に運ぶ作業をしていたということで、警察は、男性が作業中に誤って体を巻き込まれたとみて、事故の状況を調べている。
出典
『酪農家の男性が作業中に死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096073601.html
(2017年6月9日 修正1 ;追記)
2017年5月6日付の下野新聞紙面に、下記趣旨のやや詳しい記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
5日午後0時45分ごろ、栃木市都賀町の酪農業のOさん(男性、80歳)方のサイロ近くで、Oさんが左足を切断してトラクターの側に倒れているのを妻が見つけ、119番した。
Oさんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警察によると、トラクター後部の、取り付けた農機具などに動力を伝えるジョイント部に左足を巻き込まれたとみられる。
Oさんは、畑からサイロに牧草を集める作業中で、トラクターはエンジンがかかった状態だったという。
2017年5月4日19時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原市南区の相模川河川敷で4日、開かれたイベント「相模の大凧まつり」で、大だこ揚げの最中に綱の引き手の男性が空中から地面に転落するなどし、3人が病院に運ばれた。
消防によると、いずれも軽傷。
消防や主催者によると、河川敷では約15m四方、重さ約950kgの大だこが3回揚げられた。
1回目の午後1時40分ごろ、綱の引き手約80人のうち30代男性が綱を持ったまま浮き上がり、約3mの高さから転落、頭や腰を打って救急車で運ばれた。
近くにいた70代男性は綱から手を離した際に倒れ、地面で顔を擦った。
さらに3回目の大だこ揚げで、引き手の別の30代男性が綱から振り落とされ、顔にけがをした。
当時、河川敷の風は、やや強めだった。
「相模の大凧まつり」は、日本一大きいとされるたこを揚げる勇壮なイベント。毎年5月4日と5日に行われ、関東地方などから観光客が集まる。
出典
『綱を持ったまま浮き上がり、3メートルの高さから転落…大だこ揚げで3人けが
相模原のイベント』
http://www.sankei.com/affairs/news/170504/afr1705040011-n1.html
2017年5月3日14時8分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市の奈良公園で2016年度、噛まれるなどシカが原因となってけがをした人は前年度比29人増の121人で過去最多に上ったことが、奈良県のまとめで分かった。
外国人観光客の増加を反映し、うち7割超の88人が外国人で、13年度の12人から7倍以上に急増。
「鹿せんべい」を与えている際の被害がほとんどで、大半は軽傷というが、県は外国語の看板を増やすなど対策を進めている。
県奈良公園室によると、16年度にけがをした121人中、79人が鹿せんべいを与えている最中や前後のものだった。
けがの内訳は、消毒してばんそうこうを貼った程度の軽いものが88人で、強い打撲が10人。最も重かった骨折が1人で、傷口を縫うなどした人も6人いたという。
外国人88人のうち、大半にあたる77人は中国人で、狂犬病の感染を恐れて申告する人が少なくない。
県職員らは、日本では狂犬病が存在しないことを説明して対応しているが、中には、救急車の出動やワクチンの接種を求める人もいたという。
10年度からの7年間で、けがをした総数は461人に上り、月別でみると8月の87人がトップで、以下、9月71人、10月54人と続く。
シカの保護に携わる一般財団法人「奈良の鹿愛護会」の吉岡事務局長によると、オスの発情期が8月末ごろから11月末ごろで、この時期にせんべいをじらしながら与えると、角で引っかかれる危険性が増すという。
奈良市によると、15年に県内を訪れた外国人は97万5000人で、前年比54.7%増。
県は、今後も外国人観光客が増えるとみて、シカがかんだり、突進してきたりする恐れがあることを英語と中国語、ハングルで注意喚起する看板を公園内に40枚設置し、今後も増やす予定だ。
同室は、「せっかくシカに会いに来てもらっており、事故に遭わずに楽しく帰ってもらえるようにしたい」としている。
出典
『奈良公園 「鹿せんべい」与えてけがする外国人が増加』
https://mainichi.jp/articles/20170503/k00/00e/040/249000c
(ブログ者コメント)
今からン10年ほど前、奈良に家族旅行した時のことだ。
場所はまさに奈良公園。
鹿せんべいを買って子供に渡すと、すぐに鹿が寄ってきて、手に持っているせんべいを強引に食おうとするではないか。
このままでは噛まれるかもと思い、せんべいを放り投げさせたのだが、当時と状況は変わっていない模様だ。
鹿せんべいを買った店には注意看板があったような、なかったような・・・。
おとなしいイメージを持っていた鹿だけに、親も子もビックリしたことを思い出した。
(2018年2月10日 修正1 ;追記)
2018年2月7日14時37分にNHK奈良からは、鹿をじらせたりして事故に遭うケースが目立つという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良公園で観光客がシカにかまれるなどしてけがをしたという通報が、今年度はこれまでに160件を超え、過去最多になっている。
外国人観光客がシカの好物のせんべいを与える際にかまれるケースが目立ち、奈良県は外国語で注意を促すポスターを貼り出すなど、対策を取ることにしている。
奈良県などのまとめによると、奈良公園を訪れた観光客がシカにかまれたり突き飛ばされたりしてけがをしたという通報が、今年度は先月末の時点で164件にのぼり、前の年度より46件増え、過去最多を更新した。
けがをした人の79%は外国人で、このうち中国人が83%を占め、最も多くなっている。
けがはいずれも軽傷だが、観光客がシカに好物のせんべいを与える際、写真を撮るためにじらしたり、時間をかけて食べさせたりして、シカを怒らせるケースが目立つという。
奈良を訪れる外国人観光客が急増しているため、奈良県は、シカと接する際の注意点をわかりやすくまとめた、スマホで見られる動画を配信しているほか、今後、奈良公園でせんべいを売る出店に注意を呼びかけるポスターを貼り出したりするなど、対策を取ることにしている。
出典
『シカにかまれる観光客が急増』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055023301.html
2017年5月5日8時39分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月4日2時42分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時40分頃、那覇市の沖縄県立高校のグラウンドで、陸上部の部活動で槍投げの練習をしていた2年生の男子部員(16)の投げた槍(長さ約2m)が、前方にいた同部1年の女子生徒(15)の左太腿に刺さった。
ケガの程度は軽く、病院で治療後に帰宅した。
警察が原因を調べている。
発表によると、槍は女子生徒の左太腿の内側を貫通していた。
男子生徒は、女子生徒から約20m離れた場所で練習をしていたという。
出典
『やり投げ練習中、高1女子を直撃…太もも貫通』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170505-OYT1T50003.html
『陸上部のやり、女子部員の足を貫通 沖縄』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/04/07360581.html
(ブログ者コメント)
槍投げ練習中の事故は過去にも起きている。
2014年8月2日掲載
[昔の事例] 2014年5月7日 兵庫県尼崎市の高校のグラウンドで陸上部員の投げた槍がサッカー部員の脚に当たり数針縫うけが
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4149/
2012年7月22日掲載
2012年7月16日 福山市の大学で陸上部員の投げた槍が着地予定地そばを通っていた女子高生のこめかみに刺さり重傷 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2061/
2017年5月2日12時26分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月、福岡市の箱崎ふ頭で火災を起こして沈没した貨物船の油が博多湾に流出したことを受けて、福岡市の高島市長は2日の記者会見で、同様の事態に備え、油を回収するための備蓄品の拡充を図るとともに、漁業関係者と連携し初動の態勢づくりを急ぐ考えを示した。
福岡市の箱崎ふ頭では、先月24日、スクラップを積み込む作業をしていた貨物船が火災を起こしたあと沈没し、船からは大量の油が海に流れ出して博多湾に広がった。
流出した油は、先月30日までにほぼ回収を終えたが、沿岸の一部の区域で遊泳や潮干狩りを禁止する措置が取られるなど、市民生活に影響が出ている。
これを受けて福岡市の高島市長は、2日の記者会見で、事故対応は一義的に船会社に責任があると指摘したうえで、「国や県などとともに油流出の被害をできるだけ防ごうとしたが、結果的に非常に広い範囲に被害が及んでしまった」と述べた。
その上で高島市長は、「油を吸着するシートをすぐに調達できなかったことなど、改善すべき点が明らかになった。ふだん海で活動している沿岸の漁業協同組合と態勢づくりを検討している」と述べ、同様の事態に備え、油を回収するための備蓄品の拡充を図るとともに、漁業関係者と連携し初動の態勢づくりを急ぐ考えを示した。
また、高島市長は、今回の事故対応の費用や発生した被害の補償について、船会社に請求していく考えを示した。
出典
『油流出”初動態勢作り急ぐ”』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170502/3023631.html
(ブログ者コメント)
〇文字情報にはなっていないが、映像の中で市長は以下のような話しもしていた。
『機動力的に、漁協のほうが普段海で活動しているので、油を見つけるのは早い。広い博多湾全体で活動する漁協の皆さんと一緒に、対策をうったり初動対応をしたりできないかと考えている。』
〇事故時の様子は、下記記事参照
(2017年4月29日6時0分 西日本新聞)
福岡市東区箱崎ふ頭で24日に発生した貨物船火災に伴い、油が流出し、28日には、市や海保によると、13~14km西方の長垂海浜公園沖(西区)、北は西戸崎沖(東区)まで広がった。
福岡県や国交省九州地方整備局なども含め、約10隻の船で油の回収に当たり、市によると30日にはほぼ終える見通し。
ただ、油は博多湾に注ぐ川にも流入、一帯では漁などが中止に追い込まれており、漁業者らは環境への影響を懸念する。
油の臭いが鼻をつく早良区と西区の境の室見川河口。
28日は市職員が、潮干狩りや遊泳を見合わせるよう市民に呼び掛ける看板を設置した。
周辺の護岸や岩場には油がべっとり。
大型連休は多くの人でにぎわうが、市水産振興課は「アサリが油を吸っているはず。岩場や干潟も油で汚れており、潮干狩りはしばらく無理」。
室見川では、名物のシロウオの産卵地付近まで油が流入しており、関係者は「ちょうど産卵の時期だし、影響が心配」と顔を曇らせる。
海保によると、貨物船から流出したのは、燃料タンク内にあった重油や潤滑油。
空気を抜く穴から漏れ出したとみられ、25日夕までにふさぐ作業を終えた。
市によると、貨物船の周囲は4重のオイルフェンスで囲い、さらなる油の流出を防止。
吸着マットや中和剤による船での回収だけでなく、護岸などでは、今後、手作業でも重点的に回収するという。
市は、中央区地行浜、早良区百道浜、西区愛宕浜でも潮干狩りや遊泳をしないよう、注意喚起している。
姪浜漁港(西区)では、27日に市漁協姪浜支所の組合員約60人が漁を休み、油の付いたごみを回収した。
市漁協組合長の野上さん(79)は、「27日未明の北風で油が吹き寄せられた」と渋い顔。
沖の方では週明けから漁を再開できそうだが、「愛宕浜のアサリ漁はしばらくできない」とみる。
伊崎漁港(中央区)は29日、毎週土曜の「おさかな夕市」を中止する。
「連休の稼ぎ時に痛手だ」と、漁師の横山さん(53)。
村田さん(55)は、「海底のワカメ、ナマコ漁に影響がなければいいが」と祈るように語った。
出典
『博多湾14キロ西に油流出 潮干狩り、アサリ漁中止 福岡市の貨物船火災』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/325020
(2017年7月23日 修正1 ;差し替え)
2017年6月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の詳しい記事が図解付きでネット配信されていたので、先に紹介していた5月2日の朝日新聞記事と差し替えた。
体育の水泳の授業で、学校のプールに飛び込んだ児童・生徒が首の骨を折るなどの事故が近年相次いでいる。
プール開きを前にスポーツ庁は、4月、全国の小中学校と高校に再発防止の徹底を求める通知を出した。
小中学校の学習指導要領は、授業中の飛び込みを認めていない。
事故を受け、高校でも全面禁止にする動きが広がっているが、禁止に懐疑的な意見もあり、都道府県教委の対応はばらついている。
スポーツ庁の通知は4月28日に出された。
例年、設備の点検など事故防止策の徹底や、指導上の注意などを通知で周知している。
しかし、今年度は「スタートの指導での留意点」と題した別紙で、初心者と熟練者にそれぞれ見られる危険な飛び込みの例をイラストで示し、「あごを引きすぎる」「腰が大きく曲がる」などと原因を詳しく説明した。
【11年間で36件発生】
日本スポーツ振興センターによると、2005~15年度に小中高の授業や部活などでプールに飛び込み、障害が残るけがをした事故は、少なくとも36件ある。
今回、スポーツ庁が改めて通知で注意を呼びかけたのは、昨年度、通常と異なる指導が原因の事故が相次いだためだ。
昨年7月、鳥取県湯梨浜町の町立小学校で、6年の女子児童が地域の水泳大会に向けて放課後の課外授業で練習中、プールの底で頭を打ち、頸椎捻挫の重傷を負った。
スタートの練習で、水面に浮かべたフラフープを目がけて飛び込んだという。
【小中、授業では禁止】
小中学校の学習指導要領は、水中からのスタートを指導するよう明記し、飛び込みを認めていない。
部活動や課外授業は指導要領の適用外だが、今回の通知では、高校の授業と同じように、個人の能力に応じて段階的に指導するよう求めた。
東京都江東区の都立高校でも昨年7月、3年の男子生徒がプールの底に頭をぶつけて首の骨を折った。
水泳の授業中、保健体育の教諭が、プールサイドから約1mの高さに掲げたデッキブラシの柄を越えて飛び込むよう指示し、生徒は従った。
施設の不備が原因となったケースもある。
12年8月、奈良県橿原市の県立高校で、水泳部の練習に参加した卒業生の女性が、水深1.06mのプールに37cmの高さがあるプールの端から飛び込み、頭を打って頸髄を損傷し、重度の障害が残った。
日本水泳連盟のガイドラインは、安全なスタートとして、水深が1~1.1mの場合は、スタート台の高さを20~30cmにするよう求めている。
女性は、重い障害が残ったとして県に損害賠償を求めて提訴し昨年10月、大阪高裁で、県が女性に1億円を支払うことで和解が成立した。
【対応割れる高校】
事故があった都道府県では、再発防止のため、飛び込みを原則禁止する通知を出している。
小学校で事故が起きた鳥取県教委は、今年5月に、公立小の授業での飛び込みを禁止した。
高校で起きた奈良県、東京都、長野県の教育委員会も、高校の授業での飛び込みを原則禁止とした。
一方で、事故を受けて禁止したものの、解除した例もある。
福島県教委は08年6月、会津美里町の県立高校で1年の男子生徒が死亡した事故を受け、同年7月に県立高での飛び込みを全面禁止した。
その後、プールのある70校のうち、日本水泳連盟のガイドラインに適合していない58校のスタート台を撤去し、10年度に飛び込みを再び認めたが、事故の報告はないという。
スポーツ庁は、「段階的な指導」をするよう求めている高校について、実際にどのように指導をしているのか、近く全国調査をする。
水深やスタート台の高さなどの設備面も含めた調査結果を基に、規制の是非を判断する。
「全面禁止 もやしっ子生む」 「質の高い教員確保が優先」
飛び込み禁止を巡っては、さまざまな意見がある。
今年3月には、1988年ソウル五輪競泳男子100m背泳ぎ金メダリストの鈴木大地・スポーツ庁長官が東京新聞のインタビューで、高校での全面禁止に疑問を呈し、物議を醸した。
鈴木長官はインタビューの中で、相次ぐ事故について「水深が浅く、プールの構造上の問題があった。飛び込みを思い切りできる環境や指導者の資質整備が大事」と指摘した。
その上で、高校でも禁止が広がる現状について「なんでもかんでも危険だからと全面禁止し、もやしっ子を育てあげていくのはどうかなと思う」と述べた。
これに対し、ツイッターなどで「現実的に安全に飛び込みができる環境にない」「飛び込みができることと、もやしっ子は関係ない」などの意見が投稿された。
水泳競技の普及を目指す日本水泳連盟の立場も複雑だ。
石井事務局長は、「鈴木長官の発言もあり、何か行動に移さなければいけないのは分かっている。まずは指導者のレベルを把握することから始めたい」としている。
校内での事故のリスクに詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は、「質の高い教員のもとで正しく飛び込めば事故は起きないが、そうした教員や生徒が全員ではない以上、事故は起きてしまう。水深が十分に確保されたプールを除き、暫定的に全面禁止すべきだ」と警鐘を鳴らしている。
【プールでの主な飛び込み事故】
出典
『教育の窓 プールの事故防げるか 飛び込み指導、スポーツ庁通知』
https://mainichi.jp/articles/20170605/ddm/013/100/062000c
(ブログ者コメント)
学校プールにおける飛び込み時の事故は、本ブログでも過去に何件か紹介済。
2017年5月2日7時32分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県内で去年、熱中症による労働災害と認定された人は28人で、発生場所が屋内だったケースが4分の1に上ることが、山梨労働局の調査でわかった。
山梨労働局によると、去年、県内で熱中症による労働災害と認定された人は28人で、おととしより1人多くなった。
業種別に見ると「建設業」が最も多く18人、「製造業」と「運送業」がそれぞれ2人、「ゴルフ業」が1人、「その他」が5人となっている。
発生時期は、「8月」が12人、「7月」が11人と、夏場が多くなっているが、「9月」が2人いたほか、「1月」、「5月」、「6月」も、それぞれ1人ずついた。
また、発生場所が屋内だったケースが7人と、全体の4分の1に上り、中には1月に換気をせずホテルの大浴場を清掃中に熱中症になったケースもあった。
山梨労働局は、経営者や建設業の団体を通じて、夏以外でも屋外・屋内にかかわらず、通気性のよい服を着て定期的に水分や塩分をとるなど、予防対策を徹底するよう呼びかけている。
出典
『熱中症労災認定 屋内が4分の1』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043026811.html
2017年5月2日15時11分に中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月2日14時31分に毎日新聞から、5月2日14時39分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前9時5分ごろ、大竹市のO中学校で2年生の理科の実験中、生徒がのどの痛みなどを訴え、21人が市内の病院に搬送された。
いずれも軽症で、一時入院した4人も即日退院した。
市教委や同中によると、実験は理科室であり、34人が8班に分かれて実施。
鉄と硫黄の混合粉末をアルミ箔の筒に入れてガスバーナーで加熱し、化学反応を学ぶ予定だったが、加熱から5分ほどで生徒がせきこみ始めた。
授業をしていた男性教諭は、バーナーを消し、窓を開けて換気するよう指示。
生徒が手足のしびれやのどの痛みなどを次々に訴えたため、119番した。
消防は、校内や周辺の大気を測定したが、9時40分ごろには有毒ガスは特定できなかった。
消防は、実験で発生した硫黄化合物を生徒が吸ったのではないかとみている。
警察が原因などを調べる。
市教委も、実験の手順が正しかったか原因を調べる
教科書には、発生する気体を吸い込まないように注意が書かれているという。
教諭も、実験前、バーナーの加熱中に発生するガスを吸わないよう生徒に指導。
3ケ所の換気扇を回していたが、窓は閉め切っていた。
風で火が揺れないようにするためだったという。
出典
『理科実験で生徒を搬送 大竹のO中』
『化学実験中に気分悪くなり21人病院に搬送』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/02/07360427.html
『理科実験 体調不良、21人を搬送 広島・大竹の中学』
http://mainichi.jp/articles/20170502/k00/00e/040/221000c
5月2日23時30分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5月3日付の毎日新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
警察などによると、生徒は、鉄と硫黄の粉末を混ぜ、ガスバーナーで熱して硫化鉄を生成している時に、発生した気体を吸い込んだとみられる。
市教委によると、担当教諭が事前にした実験では、粉末に火を当ててから数分で化学反応が始まったが、この日は反応が進まず、長く火を当てていたという。
市教委は「なぜ反応が起きなかったか不明」とし、原因などを調べている。
出典
『中学の実験事故、4人が一時入院 いずれも軽症、広島・大竹』
https://this.kiji.is/232076217949701629?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
この実験については、同じような事故トラブルが過去にも起きており、本ブログでも何件か紹介スミ。
2017年5月1日15時32分に朝日新聞から、間違い防止対策をとった場所の写真や迷い易いインターチェンジの図解付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大型連休中、高速道路を使って遠出する人も多い。
気をつけたいのが、ジャンクション(JCT)の分岐だ。
新しい道路が接続されたところでは、進路を誤る車が後を絶たない。
進路を間違えた場合、どうすればいいのか。
高速道路各社は、いわゆる「特別転回」を認めている。
間違えた後の最初のインターチェンジ(IC)で、係員がいるレーンに並んで申告すると、料金所の外でUターンし、再び、高速道路に戻れる。
本来降りるはずだったICまで行き、通常の料金を支払えばよい。
では、なぜ進路を誤るのか。
伊勢湾岸道と東海環状道、新東名と、3本の結節点となる豊田東JCT(愛知県豊田市)。
昨年2月に新東名がつながった後、進路を間違える車が相次いでいる。
中日本高速道路(名古屋市)は、「データの古いカーナビゲーションが『直進』と指示を出すのが一因では」とみる。
新東名がつながるまでは、伊勢湾岸道を東進してきた車が分岐なしに東海環状道に入ることができた。
しかし、新東名の接続後、新たに分岐ができた。
東海環状道に進むには、左車線に寄らないといけないが、誤って直進する車が続出している。
高速道路での行き先間違いについて研究した飯田克弘・大阪大大学院准教授(交通工学)によると、間違えやすい人は「経路選択の際、カーナビを重視し、自分の知識や案内標識を参考にしない傾向がある」という。
「高速道路ファン手帳」の著書がある佐滝剛弘・高崎経済大学特命教授(観光論)は、「日本人は、信号のない分岐が苦手」と指摘する。
欧米の交差点では、信号のない円形ロータリーが珍しくない。
高速道路も無料の国が多く、日常的に使われる。
「我々は、車を止めずに行きたい方向へ曲がる経験が少ない。誤進入が起きるのは、ある意味で当然」と話す。
中日本高速道路によると、豊田東JCTから新東名を東進して最初のICとなる岡崎東ICで「進路を間違えた」という申し出が、開通後の1年間で1日平均約20件あった。
2年目に入っても、なお目立つという。
東名阪道と伊勢湾岸道など3本が交わる四日市JCT(三重県四日市市)も、似た状況だ。
昨年8月に新名神高速が接続。
伊勢湾岸道を西進した後、新たにできた分岐で間違える車が出ている。
中日本高速道路は実数まで把握できていないが、「間違えた」という電話やメールが4件寄せられたという。
新たに道路が接続されたJCT以外でも、進路を誤る車は後を絶たない。
3つの道路とつながり、複雑な構造で知られる垂水(たるみ)JCT(神戸市)。
姫路方面へ進もうとした車が進路を間違えると、明石海峡大橋で淡路島へ渡り、神戸淡路鳴門道の淡路ICまで引き返せない。
本州四国連絡高速道路(神戸市)の広報によると、路面の色分けなどの対策を重ねたものの、「間違える車はだいぶ減ったが、ゼロにはならない」。
横浜横須賀道路などがつながる新保土ケ谷IC(横浜市)も、いくつもの分岐が相次ぐ難所だ。
東日本高速道路(東京都)には、昨年、「路線が分かりづらい」という意見が3件寄せられた。
同社広報は、「看板や路面標示はかなり増やした。これ以上つけると、逆に紛らわしいと言われかねない」と悩む。
公式ウェブサイトの分岐案内で予習するのがおすすめという。
出典
『高速道路JCT、分岐を間違えたら… 「特別転回」せよ』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X02DLK4WOIPE03F.html?iref=com_rnavi_arank_nr02
(ブログ者コメント)
〇ブログ者は、「進路を間違える車が相次いでいる」と報じられた、伊勢湾岸道から豊田東JCT経由で新東名に入るルートを通ったことがある。
初めての道なので最初は少々不安だったが、案内表示はわかりやすく、ここを左に進めば岐阜方面か・・・などと考えつつ直進し、スムースに新東名に入ることができた。
ブログ者の、この経験から考えると、豊田東JCTの当該ルートで間違うのは、報道どおり、データ未更新のカーナビに頼り過ぎることが大きな要因なのかもしれない。
〇ただ、新保土ケ谷IC・・・その中で保土ヶ谷バイパスから首都高に進むルートは、上記記事どおり、分かりにくい。
実際、ブログ者は進路を間違えて、横須賀道路に入ってしまったことがある。
なんとなれば、道路を横断して掲げられている大きな看板に表示されていた「アクアライン」という文字を頼りに進んでいたのだが、保土ヶ谷ICの道路横断看板には「アクアライン」表示がなく、その代わりか、道路わきの立て看板に「アクアライン」と表示されていたからだ。
道路横断看板ばかり見ていた身にとって、道路わきの立て看板に目がいくことはなはなく、左側分岐車線に進むべきところを直進してしまったミスだった。
その時は「特別転回」ルールがあることなど知らなかったので、仕方ないな・・・と思いつつプラスαの料金を支払ったのだが、高い授業料だった。
2017年5月1日19時21分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時すぎ、大分市佐野にある市のごみ処理施設「佐野清掃センター」で収集車の誘導作業をしていた男性が突然いなくなったとの通報が消防にあった。
男性(60)は、ごみを一時的にためておく深さ13mの「ピット」と呼ばれる場所の近くで作業をしていたことから、消防のレスキュー隊などがごみがたまったピットの中を捜索した。
その結果、およそ2時間後の午後5時すぎ、ピットの中で男性を発見したが、その場で死亡が確認された。
市によると、このピットには、当時、およそ10mの高さまでごみがたまっていたという。
男性は、収集車のごみをピットに捨てるための誘導をしていたということで、警察は、男性が作業中に誤って転落したとみて詳しいいきさつを調べている。
出典
『ごみ処理場で男性転落 死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5073084671.html
(ブログ者コメント)
同様な事故は過去にも起きている。
今回の事例では、どのような転落防止措置をとっていたのだろうか?
2013年5月9日掲載
2013年4月30日 市原市のゴミ処理場で収集車誘導中の収集業者助手が合図せず後退してきた収集車に押され深さ16mのピットに転落して死亡、ベルト着用すれど未固定だった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2838/
(2017年6月21日 修正1 ;追記)
2017年6月19日19時0分にテレビ大分から、ゴミ袋をピットに投げ入れる作業をしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月19日16時55分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大分市の清掃センターで5月、男性作業員がピットの中に転落して死亡した事故を巡って、大分労基署は19日、作業員の派遣先の会社などを書類送検した。
労安法違反の疑いで書類送検されたのは、大分市向原沖のE九州と、この会社の当時現場管理者だった48歳の男性。
この事故は5月1日、大分市の佐野清掃センターで、回収したごみを集めるピットにごみ袋を投げ入れていた60歳の派遣社員の男性作業員が、深さおよそ10mのピットに転落して死亡したもの。
同署によると、E九州と現場管理者の男性は、作業員に安全帯を着用させるなどの危険防止の措置をとっていなかった疑いがもたれている。
また、この事故を受けて大分労働局は、19日付けで県内13のごみ処理施設に対し、手すりの設置などの安全対策をとるよう文書で要請している。
出典
『清掃センター転落死事故 書類送検』
https://www.tostv.jp/news/638.html
『ごみ処理施設転落死で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074386591.html
2017年5月1日19時21分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時50分ごろ、掛川市大渕の金属加工会社「M工業」の工場で「爆発事故が起きた」と工場の従業員から消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、40代の男性作業員が足にけがをし病院へ運ばれたが、軽傷だという。
また、爆発による火災はなかった。
警察によると、男性作業員は複数の同僚と一緒に、型枠から漏れた余分なアルミを溶かして取り除く作業をしていたところ、小規模な爆発が起きたとみられるという。
警察が、作業の手順に問題がなかったかなど、事故の原因を調べている。
事故があった工場はJR掛川駅から南に15kmの海岸沿いで、周囲に民家はない。
出典
『金属加工工場で爆発事故1人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033079171.html
5月2日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、40代の男性作業員が足を骨折するなどのけがをした。
当時、男性作業員は、溶け落ちて床に固まったアルミの除去作業をしていた。
警察などは、除去作業で使用していた酸素カッターで溶断した際に高温のアルミに水分が混入し、水蒸気爆発が起きたとみて、詳しい原因を調べている。
(ブログ者コメント)
どこから水分が混入したのか不明だが、水蒸気爆発だったとすれば、4月25日に旭川市の鉄工所で起きたばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2017年5月1日22時51分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月1日21時59分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時20分ごろ、神戸市兵庫区松原通のS中学校で、教諭のMさん(54)が校舎4階の窓から約12m下のグラウンドに転落した。
Mさんは病院に運ばれたが、全身を強く打つなどして、まもなく死亡した。
窓の清掃中に転落するのを複数の生徒が目撃しており、警察はMさんが誤って転落した可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
警察によると、Mさんは特別支援学級の担任で美術部の顧問。
当時は部活動を終え、約40人の生徒と美術室を掃除していた。
窓は床から75cmの高さだった。
床から約1mの高さにある窓の手すりから身を乗り出し、窓の外側をふこうとした際、バランスを崩したという目撃証言があるという。
出典
『神戸市立中の校舎から転落、教諭が死亡 清掃中の事故か』
http://www.sankei.com/west/news/170501/wst1705010079-n1.html
『校舎4階から転落、男性教諭死亡 神戸・兵庫の中学』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201705/0010148537.shtml
2017年4月30日20時35分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
春の堤防を黄色く彩る「菜の花」が悩みの種になっている。
太い根が腐るとミミズが集まって穴ができ、ミミズをエサにするモグラ、モグラを捕食するキツネが穴を広げて堤防を傷つける。
夏場の増水で河川が決壊する原因にもなりかねず、国土交通省は堤防の補強策として、菜の花の駆除と芝生への植え替えを進めている。
「こんな太い根っこ、初めて見たよ」。
4月19日午後、栃木県栃木市を流れる巴波川の堤防で菜の花の根を計測していた国交省利根川上流河川事務所の職員は驚いた。
菜の花の根が堤防に穴を開ける原因になることは知られていたが、近年、頻発する豪雨災害を受けて、同省は対策の強化に乗り出した。
同事務所は、利根川中流部の堤防から菜の花を根絶するため、今年から支流の巴波川沿い3kmで、菜の花を刈る回数を増やす実験を始めた。
通常の刈り取りは初夏と秋の年2回だが、試験区域は3回に増やす。
刈り取った草は廃棄せず、放置して地面に酸素や日光を届きにくくし、菜の花が育ちにくい環境をつくるという。
この日は、3月に刈った区域の菜の花と、昨秋に刈ったものを地面から引き抜き、根の長さや太さを比較した。
昨秋に刈ったものは、最も太い根の円周が30cm近くあり、茎や葉を合わせた丈は130cm以上。
一方で、3月に刈ったものは100cm以下で、根の太さも親指ほど。
小栗副所長(55)は、「刈り取る回数を増やし、数年かけて菜の花をなくしたい」と話す。
堤防に咲く菜の花は、外来種のアブラナ科。
作新学院大女子短期大学部の青木章彦教授(生物学)は、「肥沃な土壌を好む菜の花にとって、富栄養化が進んだ河川の堤防は生育に好条件。種子の散布量が多く、在来種を押しのけて繁茂する」と話す。
大根のような根が枯れて腐るとミミズが集まって空洞ができ、ミミズをエサにするモグラが土を掘り進む。
さらに、モグラを捕食するキツネが穴を広げ、堤防を傷める。
利根川中流部では、こうした「食物連鎖」でできたキツネ穴が毎年10カ所以上見つかり、長さは10m近くになることもある。
小栗副所長は、「堤防に水がしみこみやすくなり、放置すれば夏の増水時に決壊する危険が高まる」と警戒する。
芝生への植え替えに取り組むのは、福岡県久留米市の筑後川。
2012年度から、雑草が生えにくい改良芝への植え替えを進め、16年末までに約25万7000m2が改良芝に姿を変えた。
筑後川は、12年7月の集中豪雨で堤防数カ所が損傷。
国交省筑後川河川事務所がレーダー探査機で堤防内部を調べたところ、26カ所のモグラ穴が確認され、対策に踏み切った。
担当者は、「堤防を強化し、水害に備えた治水対策を進めたい」と話す。
出典
『菜の花で堤防が崩れる…根腐れで空洞、植え替えへ』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H4M_U7A420C1CC1000/
(ブログ者コメント)
4月25日18時52分にテレビ朝日からも、巴波川河川敷で小栗副所長から説明を受けるなどした映像がネット配信されていた。
映像中、セイヨウアブラナの花を刈ったほうの根っこと刈らなかったほうの根っこを両手に持って比較していたが、刈ったほうは痩せ細ったニンジンといった感じ。
一方、刈らなかったほうは超ビッグなサツマイモほどの太さだった。
あの綺麗な花の下に、こんなにも太い根っこが隠れていようとは、大いに驚いた。
出典
『堤防に悪影響? “名所”菜の花畑で花を刈り取り』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000099385.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。