







2017年4月1日8時2分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後3時20分頃、兵庫県篠山市今田町木津の県道で、大阪市住之江区の運送会社「O商運」のトレーラーの荷台から金属製の重り(約4トン)2個が落下し、うち1個が対向車を直撃した。
車を運転していた同県宝塚市、会社員Hさん(女性、50歳)が搬送先の病院で死亡し、助手席の会社員女性(60)も重傷を負った。
警察は、トレーラーの運転手(69)を自動車運転死傷行為処罰法の過失運転致傷容疑で現行犯逮捕。
同致死傷容疑に切り替えて調べる。
警察によると、重りは長さ約4m、幅約1m、厚さ約50cmで、クレーンなどのバランスを保つために用いられる「カウンターウェート」。
荷台にワイヤで固定されていたが、ワイヤが切れていたという。
現場は片側1車線のゆるやかなS字カーブ。
出典
『荷台から4トンの重り落下、車直撃…2人死傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170401-OYT1T50039.html
(2017年12月10日 修正1 ;追記)
2017年12月6日17時32分に産経新聞westから、過積載だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
最大積載量をオーバーした積み荷で十分な安全確認をせず走行したとして、兵庫県警篠山署は6日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(過積載)などの疑いで、トレーラーの男性運転手(70)を書類送検した。
道交法違反容疑などで、勤務していた大阪市住之江区の運送会社「O商運」も書類送検した。
運転手の送検容疑は、3月31日午後3時20分ごろ、トレーラーの最大積載量が約28トンだったのに約34トンの積み荷を載せ、篠山市内を走行。
落下した積み荷が車に当たり、2人を死傷させた疑い。
会社の容疑は、過積載のトレーラーを走行させた疑い。
同署は当初、落下した積み荷は関係者への聞き取りで1個約4トンが2個としていたが、捜査の結果、約9トンが2個落下し、1個が直撃したと判明したという。
出典
『積み荷直撃で死傷事故、過積載容疑で運転手を書類送検 兵庫県警』
http://www.sankei.com/west/news/171206/wst1712060067-n1.html
12月5日22時47分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、積み荷を十分に固定しなかった疑いが持たれている。
積み荷のクレーンやエレベーターのバランス維持に用いる「カウンターウエイト」と呼ばれる、計約10トンの金属製の重りが乗用車に向けて落下した。
出典
『トレーラー過積載疑い、運転手ら書類送検へ 兵庫県警、2人死傷事故』
http://www.sankei.com/west/news/171205/wst1712050080-n1.html
(2018年5月13日 修正2 ;追記)
2018年5月10日23時0分に神戸新聞から、公判で検察は滑り止めを敷くなどの落下防止策を怠ったと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
O商運と元運転手に対する初公判が10日、神戸地裁であり、同社と同被告は起訴内容を認めた。
検察側は、重りに滑り止めのゴム板を敷くなどの落下防止策を怠ったと指摘。
被告人質問で元運転手は「(積み荷の)縛り方、積み方が悪かった」と話した。
出典
『篠山積み荷落下死傷事故 元運転手ら起訴内容認める 初公判』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201805/0011243926.shtml
(2018年6月18日 修正3 ;追記)
2018年6月14日19時6分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた大阪市の元運転手(70)の判決公判が14日、神戸地裁であった。
神原裁判官は、禁錮2年、執行猶予5年、罰金25万円(求刑禁錮2年、罰金25万円)を言い渡した。
道交法違反(過積載)などの罪に問われた運送会社「O商運」(大阪市住之江区)は、求刑通り罰金50万円とした。
神原裁判官は、被告が積み荷の過積載や固定の不備を認識していたとし、「単なる不注意といえない」と指摘。
同時に「もう運転しない」と話していることなどを踏まえ、刑の執行を猶予した。
また、「結果として、過積載による運行を指示した会社の責任も非常に重大」とした。
出典
『トレーラー積み荷落下で2人死傷 「会社の責任重大」 元運転手と会社に有罪判決』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201806/0011353466.shtml
2017年3月31日20時51分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日夕方、岩国市の麻里布町第三街区公園で、小学1年生の男の子が遊具のうんていにぶら下がったところ、握った棒が回転したため、2mあまり下の地面に落下した。
男の子は、右手首の骨を折る大けがをしたという。
通報を受けた岩国市の職員が調べたところ、棒を固定するボルトが緩んでいたのが原因だったという。
市は、この遊具を使用禁止にするともに、市内にある同じ種類の遊具を緊急に点検した結果、異常がないことを確認した。
市は、2月24日に遊具を点検していたが、異常は確認できなかったという。
岩国市公園みどり課は、「点検に落ち度があったために起きた事故で、この事故を教訓とし、利用者の安全確保に努める」と話しています。
出典
『遊具ボルト緩み原因で男児骨折』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065195081.html
2017年3月30日21時17分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後5時5分ごろ、東京都国立市西2の駐車場で、子供が井戸に落ちたと119番があった。
消防が約1時間後、小学2年の女児(8)をロープでつり上げて救出した。
女児は、あごなどに軽傷を負ったが、意識ははっきりしているという。
警察が事故の経緯を調べている。
警察によると、女児は友達の小学5年の女児(11)と遊んでいて、コンクリート製のふた(直径約1m、厚さ約8cm)の上に乗った際に、ふたと一緒に転落。
女児は下まで落ちたが、ふたは途中でひっかかって止まった。
井戸の深さは約12mで、85cmほど水がたまっていたという。
現場はJR国立駅の南西約1kmの、商店と住宅が混在した地域。
近所の住民によると、井戸は現場に2~3年ほど前まであった銭湯が使用していたものとみられる。
建物が壊された後は駐車場として利用されているが、井戸は残ったままだった。
救出活動を見守っていた近くの男性(79)は、「子供たちがふたの上で遊んでいたのを見かけたことがある。女の子の両親が駆けつけていた。助かって良かった」と話していた。
出典
『井戸転落 ふたに乗って一緒に落下 2~3年前まで使用』
http://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00m/040/115000c
3月31日0時17分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、女の子は、11歳の女の子と2人で井戸の上を覆っていたコンクリート製の蓋の上で遊んでいたところ、突然、2つある蓋の片方が外れ、転落したという。
Q.あの場所は?
「お風呂屋さんのあとです」
Q.井戸の蓋は開いてる?
「絶対開いてないです。きちんと蓋がしてある。コンクリートの人が動かせないくらいの蓋」(近所の人)
以前撮影された井戸の写真。
コンクリート製の半円形の蓋2枚で覆われている。
厚さ8cmほどの蓋の片方が女の子の上で引っかかっていて危険なため、まずは蓋を取り除き、1時間後、女の子は救出され、病院に運ばれた。
あごに擦り傷を負うなどしているが、軽傷だという
出典
『古井戸に女児転落、緊迫の救出劇』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3016893_ie9.html
(ブログ者コメント)
TBSの映像によれば、井戸の縁は地面から20cmほど立ち上がっている。
そして、そばに置かれている蓋は2つともきれいな半円形。半割タイプだったのかもしれない。
2017年3月30日17時26分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時ごろ、湧別町錦町の国道238号線で、走っていた大型トレーラーの荷台から波消しブロック1つが落下し、対向車線を走っていた軽乗用車に衝突した。
この事故で、軽乗用車はフロントガラスが割れるなど大きく壊れ、乗っていた40代の男女2人が胸を打つなどのけがをした。
警察によると、落下した波消しブロックは、高さおよそ2m、幅およそ3mで重さは5トンほどあり、トレーラーの荷台に積んでワイヤーで固定されていたという。
現場は片側1車線の国道で、警察は、トレーラーの運転手から話を聞くなどして、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『波消しブロック落下 2人けが』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170330/5146641.html
3月30日20時59分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時ごろ、北海道湧別町錦町の国道238号交差点で、北見市の会社員(男性)運転の大型トラックの荷台からコンクリート製消波ブロック(高さ約2m、幅約3m、重さ約5トン)が落ち、信号待ちをしていた軽乗用車に当たった。
軽乗用車を運転していた紋別市の会社員(44)と妻(45)が足や胸を打つなどして、病院で手当てを受けている。
警察によると、大型トラックは消波ブロックを2基積んで紋別市に向かう途中で、交差点を左折しようとしたところ、後ろにあった1基がずれ落ち、路上で転がりながら軽乗用車の前部に当たったという。
警察は、ワイヤによる固定が不十分だったのではないかとみて調べている。
事故の影響で、現場付近の国道は約2時間半にわたって通行が規制された。
事故処理を見守っていた住民男性は、「落ちる場所がもう少しずれていたら大変な事故になっていたはず」と話していた。
出典
『5tの消波ブロック、荷台から落下 軽自動車に当たる』
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z41Y9K3ZIIPE009.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、軽乗用車の運転席側がグシャリと凹んでいる。
2017年3月30日21時28分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日7時1分に産経新聞から、3月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前10時40分ごろ、仙台市宮城野区の東北電力新仙台火力発電所で、26歳と49歳の男性作業員2人がアンモニアガスを吸って気分が悪くなり、病院に運ばれた。
警察などによると、1人が嘔吐し、もう1人が目に違和感を訴えたが、いずれも意識はあるという。
別の作業員が119番通報した。
新仙台火力発電所はLNGを原料としていて、アンモニアは、LNGを燃やした際に出る排ガスに含まれる有害物質を分解するために使っているという。
東北電力によると作業員は、点検のため空にしたタンクの中で作業をしていたが、配管で結ばれた別のタンクからアンモニアが流れ込み、ガスを吸ったとみられるという。
東北電力は、配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている。
タンクローリーから貯蔵タンクにアンモニアを入れる作業もしていたという。
一方、周辺に設置されたアンモニアの濃度を調べる機械の数値に変化はなく、周辺にアンモニアガスは漏れていないという。
出典
『別のタンクからアンモニア流入か』
http://www.nhk.or.jp/tohoku-news/20170330/5144671.html
『アンモニア吸い2人搬送 新仙台火力発電所で点検中』
http://www.sankei.com/region/news/170331/rgn1703310007-n1.html
『<新仙台火力>アンモニア吸入2人搬送』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170330_13064.html
(ブログ者コメント)
〇「配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている」と報道されている件、本当だろうか?
弁を閉めただけでは、シート漏れなどでガスが流入する恐れがある。
タンク内部に人が入る場合は、タンクにつながるアンモニアや窒素などの配管に仕切り板を入れる、あるいはダブルバルブを閉めてブロック&ブリードするなどの方法をとっていると思うのだが?
〇アンモニアは毒性ガスだ。
十分な安全対策をとっていれば問題はないのだが、それでも、今回のような万一の事態を考え、隣接するタンクの片方に人が入り、片方にアンモニアを受け入れるという作業日程の、どちらかをずらせなかったのだろうか?
2017年3月30日20時20分にYAHOOニュース(岩手放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日16時15分にNHK盛岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前、岩手県一関市のゴミ処理施設で、汚水処理に使う薬品が北上川に流れ込む事故が起きた。
薬品は毒物や劇物ではなく、飲み水への影響は確認されていない。
流出事故があったのは、一関市狐禅寺の一関清掃センター。
国交省岩手河川国道事務所によると、30日午前10時前、施設の職員が汚水処理に使われる硫酸アルミニウム(硫酸バンド)の液体を、タンクローリー車から施設内のタンクに移す作業中、車のタンクが破裂し、液体が漏れ出した。
漏れた硫酸アルミニウムはおよそ2000ℓで、側溝を通り北上川に流れ出たという。
硫酸アルミニウムは、不純物を吸着し底に沈める浄水作用のある酸性の薬品で、施設では、ゴミ処理で発生した排水を浄化するために使っていたという。
同事務所は、北上川の水質の監視を続けるとともに、一関市は、タンクローリーのタンクが破裂し薬品が漏れ出した原因を調べている。
出典
『清掃センターで汚水処理の薬品2000リットル流出/岩手・一関市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00010003-ibciwatev-l03
『一関清掃センターで薬品漏れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045148861.html
(ブログ者コメント)
報道ではローリー車となっているが、映像では、中型トラックに横置き状態で積載された円筒形のFRP製タンク。
そのタンクの側面が、縦1m横2m程度であろうか、長方形状に切り取られたようにパカッと外れている。
そう・・・。
破裂したとか割れたということではなく、外れたという表現がピッタリだ。
切断面では、一部、繊維が外を向いているように見えるので、タンク製作時の側面パーツがそっくり外れたということかもしれない。
(2017年5月23日 修正1 ;追記)
2017年3月31日付の岩手日報紙面には、下記趣旨の補足説明的記事が掲載されていた。
納入業者が硫酸アルミニウム2250ℓを積んだタンクローリーから、施設の外にある固定タンクに薬剤を注入する際、タンクローリーのタンクが破裂した。
圧力の加減を誤ったとみられる。
2017年3月29日17時3分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月29日20時16分にNHK宮崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県延岡市で、平成22年、市立小4年の女児が校外学習として実施した遊泳の際にプールで溺れ、その後、死亡した事故で、両親が、死亡したのは学校側が安全管理を怠ったことが原因だとして市と県に約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宮崎地裁延岡支部は29日、学校側の過失を認め、計約5000万円の支払いを命じた。
判決で塚原裁判長は、「引率の教諭らは、児童をプールから上がらせる時に児童の点呼を取らず、女児は約5分もの間、教諭らの近くを溺れたまま流されていた」とし、教諭らの監督態勢は非常に不十分だったと認定した。
さらに、両親側が事故状況に関する報告書の提出を再三求めたにもかかわらず、学校側は不適切な対応を取ったと指摘。
「最愛の娘を失った両親の精神的苦痛は甚大だ」と述べた。
判決によると、事故は22年5月、同市にあるレジャー施設の流れるプールで発生。
溺れて流されている女児を施設の監視員が見つけ、引き上げたが、既に心肺停止の状態だった。
女児はそのまま意識が戻らず、13年10月に死亡した。
判決後に記者会見した父親は、「事実認定には納得しているが、学校と教諭から納得できる説明や謝罪がなく、誠意が感じられない。教諭や校長から直接、事故についての説明や謝罪を受けたかった。学校には、事故は起きるものだという前提で、子どもをどう守るか真剣に考えてほしい」と話していた。
首藤市長は、「判決を真摯に受け止め、二度とこのような事故を起こさないよう、児童生徒の安全管理を徹底していく」とコメントした。
出典
『女児死亡プール事故で賠償 学校側の過失認め 宮崎県と延岡市に5千万円』
http://www.sankei.com/west/news/170329/wst1703290058-n1.html
『小4プール事故で賠償命じる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064718841.html
3月30日3時0分に朝日新聞からは、両親の思いに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「国賠法で済まされたら、やっちょれん」。
延岡市立東小学校の遠足中に市関連施設のプールで4年生女児がおぼれ、後に死亡した事故を巡る訴訟。
29日、宮崎地裁延岡支部の判決後の記者会見で、女児の父親は憤った。
裁判で求めてきた引率教諭らの説明や謝罪は、最後まで実現しなかった。
原告は父親(58)と母親(59)。
2010年5月、市の第三セクターが運営するヘルストピア延岡の流水プールで末娘(当時9歳)がおぼれ、意識が戻らないまま、13年10月に12歳で死去した。
両親は、「訴訟で学校や教師の責任を明らかにしたい」などとして、14年4月に市を提訴。
教諭らを採用した県も訴えた。
原告側代理人の松岡弁護士によると、「賠償金額の問題じゃない。当事者の生の声が聞きたい」(父親)として、裁判で教諭や校長の証人申請を2度試みたが、裁判所に認められなかった。
一昨年10月と昨年10月には、裁判所から和解案を提示され、当事者の責任を明示した謝罪文または非公開手続きによる直接謝罪の条件を付けたところ、行政側に拒まれたため、和解に応じなかったという。
国家賠償法は、職務上の過失で公務員個人は不法行為の責任を負わないと定める。
父親は、「公務員個人の責任を問うのが難しいことは分かるが、我々一般人から見るとギャップが大きい」と指摘。
松岡弁護士は、「法制度と両親が求めるものがフィットしなかった」と話した。
判決では、事故を引き起こした教諭や校長の過失のほか、原告側から再三求められた事故状況報告書を提出しないなど、事故後も学校側の対応が不適切だったと認定し、計約5087万円の支払いを命じた。
判決について、松岡弁護士は「両親が一番気にしていた引率教諭の不手際や事後対応の不誠実さは、ほぼ事実認定されたが、少し疑問も感じる」、父親は「まだ何とも言えないが、遺族の心の中では裁判は終わっていない」。
控訴するかは、結論が出ていないという。
出典
『宮崎)プール女児死亡事故判決 両親の願いに法の壁』
http://digital.asahi.com/articles/ASK3Y6FVBK3YTNAB00K.html?rm=306
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事は、「国家賠償法の定めにより、引率教諭個人の責任は問われない」と読める。
それは何故だろう?
疑問に思い調べたところ、国家賠償法には、報道されたような記述はなかった。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO125.html
朝日新聞の記事は、「第一条;公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる」という条文を意訳したものかもしれない。
もしそうだとすると、それは、損害賠償上の責任が問われないだけ。
民間団体が主催したイベントで同様のことが起きたら、引率者は業務上過失致死あるいは安全配慮義務違反に問われそうな気がする。
よって、今回事例の引率教諭も、そういった責任が問われそうな気がするのだが、ご両親のコメントから推測すると、問われていないのかもしれない。
それは何故だろう?
責任を問われるほどの過失はなかったということだろうか?
2017年3月29日15時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
昨年、全国で起きた交通事故の座席別の致死率は後部座席が最も高かったことが、警察庁の調査でわかった。
同庁は、後部座席のシートベルト着用率が低いことが原因と分析している。
後部座席のベルト着用は2008年に義務化されたが、一般道では、反則金などの行政処分がないことに加え、「後部座席は安全」という誤った認識が広まっていることが背景にある。
警察庁によると、昨年の全国の交通事故死者3904人のうち、1338人が自動車乗車中。
座席別では、運転席で1004人、後部座席で158人、助手席では155人が死亡した。
座席別の致死率でみると、後部座席が0.36%で、運転席は0.32%、助手席は0.27%。
運転席と助手席は、05年以降、ほぼ全ての新車にエアバッグが搭載されたことなどから、致死率が低下。
09年以降の致死率は、エアバッグが普及していない後部座席が最高になった。
(ここまで380文字 / 残り621文字は有料)
出典
『「後部座席は安全」は間違い、席別致死率トップ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170329-OYT1T50065.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇座席別の死者数と致死率が対応していないが、それは、運転席には必ず1人座っているが、他の座席には座っていないこともあるからだと思われる。
〇他に情報がないか調べていたところ、以下が見つかった。
『後席乗員がシートベルトを着用していなかった事故の特徴特集』
(財)交通事故総合分析センター 2012年1月
https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info92.pdf
目次は下記。
1.自動車乗車中にシートベルトを着用しなかった乗員の被害状況
2.後席乗員がシートベルトを着用しない死傷事故の分析
3.事故事例の紹介
4.まとめ・提言
5ページに以下の記載がある。
自動車乗車中に後席乗員がシートベルトを着用しなかった被害状況についてまとめると以下の通りになります。
〇交通事故統計データを用いた後席乗員のシートベルトの着用者率は、約60%であり、運転席の約98%、前席の96%を大きく下回っている。
後席乗員は運転者及び前席乗員に比べシートベルトの着用を軽視している人が多い。
〇 自動車乗車中後席乗員の死亡重傷者数は年々減少している。
特に平成20年は前年の死亡重傷者数に対し大幅に減少している。
このことから、後席シートベルト着用義務化により一定の効果が出ているものと認められる。
〇自動車乗車中の死亡事故では、後席乗員のシートベルト着用者率は、運転者及び前席乗員より大幅に低く、後席乗員はシートベルトを着用する意識が低い。
〇 シートベルトを着用しない人は、着用する人に比べ、死亡率では約3.5倍、また、死亡重傷率は約3倍になり、受傷程度が大きい。
2017年3月28日5時16分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、車庫で電動車いすに乗っていた男性が、突然下りてきた電動シャッターに挟まれて大けがをする事故があり、その後、メーカーなどが調査したところ、車や人に感知してシャッターを止めるためのセンサーのビームが車いすと男性の隙間をすり抜け、安全装置が働かない場合があることがわかった。
メーカーなどによると、去年9月、東京・武蔵野市の89歳の男性が、電動車いすに乗って車庫から道路に出ようとして、左右の安全を確認するためシャッターの下で一時停止していたところ、突然下りてきた電動シャッターに挟まれ、腰や腕の骨を折る大けがをした。
このシャッターには高さ30cmと70cmの位置にセンサーがあり、車や人を感知するとシャッターが止まる仕組みになっていたが、その後、メーカーや男性の弁護士が現場で同じ状況を再現して調べたところ、センサーのビームは2つとも、車いすと男性の間にできた隙間をすり抜け、安全装置が働かない場合があることがわかった。
シャッターが下りてきた原因については、特定できなかったという。
男性は、スクーターや自転車でもビームがすり抜ける状況が起こりうるとして、身近な事故を調査している消費者安全調査委員会、いわゆる消費者事故調に対し、近く、調査を求めることにしている。
男性は、「突然のことで何が起きたかわからず、死の恐怖を感じた。事故調には、多角的に安全対策について考えてもらいたい」と話している。
一方、メーカーは「製品に瑕疵があったとは思っていない。今後は、より安全に使ってもらうために、センサーが感知できない位置があることを伝える取り組みをしていきたい」としている。
今回の事故について、製品事故に詳しい明治大学の向殿政男名誉教授は、「一度起きた事故は再び起きるおそれがある。電動車いすの使用はこれまで想定していなかったかもしれないが、『まさかこんなことが』という場合の事故情報は非常に重要で、被害に遭った方のためにも生かしていくことが大切だ」と指摘している。
出典
『シャッター止めるセンサーに「死角」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010926871000.html
(ブログ者コメント)
〇電動車いすとの報道だが、実際はシニアカー。
以下はウイキペディアに掲載されている写真だが、この写真からでも、横方向からのビームがすり抜ける隙間が見て取れる。
〇それにしても、シャッターメーカーにとって、この事故は全くの想定外ではなかろうか?
今回事故が起きたシニアカーに対応できるよう設備を改良したとしても、事故に遭われた方の指摘どおり、自転車などで、また同様な事故が起きる可能性がある。
今後の対応として、たとえばセンサーを10cmピッチで配置するなどが考えられるが、新製品ならいざ知らず、既存品の改良となると、コスト面でハードルが高そうだ。
結局はメーカーの言うとおり、ソフト対応しかないのかもしれない。
〇今回のケースとシテュエーションは違うが、電動シャッターに挟まれた事故は本ブログに何件か掲載スミ。(個別記事紹介割愛)
2017年3月29日9時33分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月28日19時28分にRKBニュースから、3月29日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後2時55分ごろ、伊万里市黒川町のN造船所伊万里事業所で、自走式の大型台車から出火、エンジン付近を焼き、約2時間半後に鎮火した。
午後6時55分ごろにも同じ台車のタイヤ付近から出火し、約1時間半後に消し止められた。
けが人はおらず、ほかの施設などへの延焼もなかった。
警察によると、台車は長さ23m、幅7m、高さ1.8mの大きさ。
船の骨格になる船体ブロックを運ぶもので、エンジンは台車の真ん中付近にある。
後方で誘導していた作業員がエンジン付近から発火しているのに気付き、保安員が119番した。
現場にいた作業員の男性は警察に対し、「台車を移動中に突然火が出て、激しく黒煙が上がり始めた」と話しているという。
出典
『伊万里市のN造船所、台車燃える』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10102/417513
『伊万里の造船所で火災 作業員は避難し無事』
http://rkb.jp/news/news/37328/
2017年3月28日12時19分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後5時半ごろ、春日井市明知町のパン製造会社、Fベーカリーコーポレーション名古屋工場」で、従業員の男性(20)が機械にはさまれているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
男性は病院に運ばれたが、約2時間後に死亡が確認された。
警察によると、男性は、ほかの従業員と一緒にパンの製造工程で作業をしていたが、隣の部屋から機械の異常を知らせる警報が出たため、1人で様子を見に行ったという。
その後、別の従業員が男性を探しに行ったところ、ロボットアームと、パン生地が積まれたパレットとの間に頭がはさまれた状態で見つかったという。
警察が会社側に事情を聞いたところ、ここ数か月、ロボットアームが正常に作動しないトラブルが相次いでいたということで、警察は事故の詳しいいきさつを調べている。
出典
『パン工場で事故 20歳男性死亡』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170328/5068751.html
2017年3月28日0時21分に朝日新聞から、事故発生を知らせる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前8時30分ごろ、栃木県那須町湯本の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生し、登山の講習会に参加していた県立大田原高校の16~17歳の男子生徒7人と男性教員1人の計8人が搬送先の病院で死亡した。
雪深い山で雪をかき分けて進む「ラッセル訓練」の途中で雪崩に巻き込まれたという。
県警によると、死因はいずれも圧死だった。雪の重みで呼吸ができなくなったとみられるという。
県教委によると、講習会は県高校体育連盟主催の春山安全登山講習会。
積雪のある時期の登山の理解を深め事故防止に役立てる目的で、25~27日の日程で、大田原を含む県内7校の山岳部の1、2年生と教員計62人が参加していた。
記者会見した県教委の宇田教育長によると、27日は茶臼岳への往復登山を予定していたが、雪が激しく降る悪天候のため、午前6時に中止を決定した。
その後、午前7時半になって、ゲレンデ周辺で、当初の予定にはなかったラッセル訓練をすることにした。
生徒40人と教員8人の計48人が、午前8時から5班に分かれて訓練していたが、その途中に雪崩に巻き込まれた。
大田原高校の班が先頭で進んでいたとみられる。
栃木県は、27日午前10時に災害警戒本部を設置。
陸上自衛隊に災害派遣を要請し、福島県やさいたま市の消防も救助活動に加わった。
栃木県内の災害派遣医療チーム(DMAT)も出動し、県の消防防災ヘリやドクターヘリが緊急搬送にあたった。
宇田教育長によると、講習会は毎年この時期に開催し、「これまで10年以上はこうした事故はなかった」と述べた。
講習会を主催した県高体連の橋本会長は、「春山は残雪が多く非常に危険なため、講習会は重要だ」と説明した。
県警によると、死亡した8人のほかに、訓練に参加した生徒と教員の計40人全員が負傷した。
うち男子生徒2人が重症で、男子生徒4人と教員1人の計5人が骨折などのけがをした。
宇都宮地方気象台によると、スキー場のある那須町には、26日午前から27日にかけて雪崩注意報や大雪注意報が発令されていた。
8人が死亡した大田原高校は、全国大会に連続出場する実力校。
今回の講習会には、男子生徒12人と教員2人が参加していたという。
出典
『高校生7人と教員1人の死亡確認 栃木の雪崩事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK3W5F5ZK3WUTIL02L.html
3月28日7時17分に産経新聞からは、事故発生当時のやや詳しい状況が下記趣旨でネット配信されていた。
3月28日6時16分に読売新聞から、3月29日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月3日付で毎日新聞東京版からは、隊列などの図解付きで、まとめ的な記事がネット配信されていた。
27日は2泊3日の講習会の最終日。午前5時に起床した。
未明からの大雪で、6時ごろに茶臼岳への登山が中止されることが決まった。
7時半ごろ、登山の代わりに、隊列を組み雪をかき分けて斜面を登るラッセルと呼ばれる冬山技術の訓練をすることに決定。
生徒40人と教員8人が、ゲレンデ下部にあるロッジを出発した。
15°から20°、25°。
どんどん斜度を増していくゲレンデ脇の林の中を、列になって進んだ。
400~500m登ったところで、グループに分かれて雪の塊を乗り越える訓練になった。
雪崩が起きたのは、参加者の隊列の先頭を大田原高校の部員たちが2年、1年の順に進んでいた時だった。
突然、引率の教員が「雪崩だっ」「伏せろっ」「逃げろっ」と叫んだ。
だが、すでに足元の雪は動き出していたといい、生徒たちは雪とともに滑り落ち、のまれた。
一方、参加した男子生徒の1人は28日、毎日新聞の取材に応じ、「吹雪で会話は通じる状況じゃなかった。周りは何も見えなかった」と明かした。
出典
『生徒「怖すぎて記憶飛んだ」 白い塊、隊列を襲う』
http://www.sankei.com/affairs/news/170328/afr1703280012-n1.html
『「雪崩だっ、伏せろ」…教員叫び足元の雪動く』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170328-OYT1T50002.html?from=ycont_top_txt
『栃木・那須の雪崩 訓練中、スキー場外で被災 吹雪の中、山側へ』
http://mainichi.jp/articles/20170329/ddm/041/040/162000c
『検証 栃木・那須の雪崩 議論なく「絶対安全」』
http://mainichi.jp/articles/20170403/ddm/041/040/151000c
4月1日18時47分にNHK栃木からは、樹林帯を抜けたところで雪崩に遭ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8人が亡くなった1班は最も標高の高い所にいたとみられているが、1班は、木が生えている樹林帯の最上部付近の、木が少なくなっている所まで登っていたことが、救助隊などへの取材でわかった。
身を隠す場所がないまま雪崩に襲われた可能性があるという。
出典
『樹木の少ない場所で被害か』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170401/5213301.html
(2/4へ続く)
(1/4から続く)
3月28日付で毎日新聞東京版からは、今回の講習会の位置づけや体制などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月28日10時26分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
登山講習会は、昭和38年以降、今回の事故が起きたスキー場で毎年実施されており、登山経験がある教員が生徒を指導。
県高体連の登山専門部委員長で山岳指導員の免許を所持し、大田原高などで山岳部顧問を20年以上務めた男性教諭が、ここ数年の責任者だった。
事故当時、この教諭は「現地登山本部」の町内の旅館にいたという。
県教委は、山岳部の生徒らが4、5月に登山をするためには講習を受けさせるよう各校に伝えており、夏の高校総体を目指す部員らには重要なイベントだった。
県高体連は、「残雪が多い春山は技術をしっかり習得させ、安全対策をしっかりさせた上で登山をさせたいということで、講習会を毎年やっている」としている。
出典
『クローズアップ2017 雪崩8人死亡 訓練続行判断、なぜ』
http://mainichi.jp/articles/20170328/ddm/003/040/105000c
『県高体連、講習内容変更を把握せず 現場に一任』
http://www.sankei.com/affairs/news/170328/afr1703280019-n1.html
20171年3月30日18時13分にNHK栃木からは、ラッセル訓練を実施すると決めた経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日、県の高体連登山専門部の会見で、講習会の責任者の1人で大田原高校の教員I委員長が、講習の目的は生徒たちに雪に触れてもらうことで、可能であれば雪をかき分けて進むラッセル訓練で雪上を歩かせたいという思いがあったと述べた。
I委員長は、登山経験が長い2人の引率教員と話し合って、訓練は可能だと判断したという.
出典
『「雪上歩かせたい」の思いあった』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1095137791.html
3月29日23時51分に産経新聞から3月29日22時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「どうしようか」
「(登山予定の)茶臼(岳)は無理だね」。
発生当日の午前6時ごろ、現場となったスキー場から車で数分の本部にいたI氏は、天気予報を見て、現地でテント泊していた古参の引率教諭2人と携帯電話で相談した。
1人は副委員長のS氏、もう1人はI氏の前任委員長、W氏。
2人の話では、雪はさほど強くなく、風もほぼない。
中止基準とされる「雨や風がかなり強い状態」には程遠く、むしろ30cmの積雪は「雪上訓練に向いている」との考えもあった。
「ラッセルはできるよね」との話でまとまったという。
I氏によると、講習会では、天候不良で登山を中止することが3年に1回ほどあり、ラッセル訓練に切り替えたこともあった。
ラッセルを行う場所は事前に概ね決まっており、顧問歴23年のI氏も、過去1、2回、今回と同じ場所で行ったことがあるという。
ただ、訓練場所を登った先にある尾根の上部には、現地調査した専門家が「典型的な雪崩発生地形」と分析する急斜面がある。
I氏らは、この急斜面付近を「非常に安全」と認識していたという。
I氏は、「雪崩が起きやすいところに近寄らなければ安全と判断していた」と振り返った。
危険と考えた場所は避けていた。
雪崩が起きた場所については、「過去の経験則から、雪崩はない」と判断していたという。
出典
『歩行訓練過去何度も…発信器は不要 判断は正しかったのか?』
http://www.sankei.com/affairs/news/170329/afr1703290037-n1.html
『「経験則で雪崩ないと判断」 訓練決行、教諭3人で判断』
http://www.asahi.com/articles/ASK3Y733KK3YUTIL05Y.html
4月1日付で毎日新聞東京版からは、登山不可な場合の計画未作成、1班の引率に登山歴の浅い教諭が配置されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練実施要項は講習会前に作られたが、「荒天でない限り茶臼岳まで往復」とのみ記され、予定の登山を悪天候でできなくなった場合の代替訓練の記載はなかった。
代替の訓練は、ルートも事前に決めず、引率者任せで行われた。
しかも、同専門部は訓練に当たり、力量に応じて生徒らを5班に編成したが、十分な経験が必要とされた「1班」に、登山歴の浅い同校教諭のKさん(29)=死亡=を配置していた。
要項の講師欄にもKさんの名前はなかったという。
出典
『栃木・那須の雪崩 計画変更、事前準備なし 県警、体制の不備捜査』
http://mainichi.jp/articles/20170401/ddm/001/040/159000c
4月3日付の毎日新聞東京版(『検証 栃木・那須の雪崩・・・』;1/4参照;)解説図によれば、1班の隊列は下記。
列の先頭には、20~30年以上の登山経験のある副委員長。
その次に2年生6人(うち3人死亡)と1年生6人(うち4人死亡)が続き、最後尾に死亡した教諭。
(3/4に続く)
(2/4から続く)
4月3日3時0分に産経新聞からは、現場付近では毎年雪崩が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那須山岳救助隊の男性は、「雪崩があった斜面は、毎年、春先に表層雪崩が起きている」と証言。
自身もゲレンデで雪崩に巻き込まれた経験があるといい、「なぜあそこを(訓練場所に)選んだのか分からない」と話した。
この男性などによると、昭和40~50年代には、近くにある那須ロープウェイの職員が事故現場近くで雪崩に巻き込まれ、死亡する事故も発生しているという。
出典
『事故現場、雪崩毎年発生の「危険な場所」か 地元関係者が証言』
http://www.sankei.com/affairs/news/170403/afr1704030003-n1.html
3月29日18時0分にNHK栃木からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場の第2ゲレンデ近くの斜面は、雪崩が起きやすいため、スキー場では斜面の下にあるゲレンデをたびたび封鎖していたことが、那須町への取材でわかった。
今回の事故の前には、2月25日から3月1日までの間、雪崩の危険性があると判断し、封鎖していたという。
しかし、今回の講習について、スキー場側には「トイレを貸してほしい」という連絡はあったものの、スキー場のすぐ近くでラッセルの訓練を行うという連絡はなかったという。
那須町の職員は、「ゲレンデよりも標高が高い場所では、これまでも雪崩が毎年のように発生していた。前日に大雪が降り、雪崩の危険は大きかったと思うので、もし、その場にいたら訓練を止めたと思う」と話している。
出典
『ゲレンデは「雪崩危険性」で封鎖』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096061041.html
4月1日23時46分に日本経済新聞からは、現場は雪崩危険個所に指定されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日16時10分にNHK栃木からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
林野庁が現場一帯の国有林を「雪崩危険箇所」として指定していたのに、県が山岳関係者らに周知していなかったことが、1日、県などへの取材で分かった。
県がホームページ(HP)で明示している危険箇所には含まれておらず、県は、見直す方針を明らかにした。
林野庁は、国有林に立ち入る際は入林許可の申請を求めていたが、講習会を毎年主催していた県高等学校体育連盟登山専門部が、少なくとも5年間は、塩那森林管理署に申請を出していなかったことも分かった。
林野庁などによると、1997年度に現場一帯を危険箇所に指定し、県に伝達。
県は防災計画には明記したが、住宅や集落のある地域で県が独自に危険地域を調べて図示しているHPには反映していなかった。
担当課の間で情報が共有できていなかったのが原因で、県は「改善を検討する」としている。
入林許可は、個人の登山では不要だが、団体の訓練などの場合は申請を求められる。
森林管理署は、「届けが出ていれば、その際に雪崩のおそれがある場所だと伝えることができたかもしれない」としている。
出典
『現場は「雪崩危険箇所」 那須事故、栃木県が周知せず』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01HCE_R00C17A4CC1000/?n_cid=NMAIL003
『高体連 林野庁に届け出さず訓練』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096061561.html
3月30日15時48分にNHK栃木からは、雪崩の発生条件がいくつも重なっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの小杉健二雪氷環境実験室長は、翌日の28日、雪崩が発生した現場付近で調査を行い、その結果を詳しく分析した。
それによると、雪崩が発生した現場付近では、短時間で新たに積もったとみられる柔らかくて崩れやすい雪が深さ30cm程度積もっていたことが確認できたという。
さらに、現場は斜面の傾斜が30°から40°と雪崩が最も発生しやすい角度だったことや、雪崩の勢いを止めるような樹木がなかったことなどから、小杉室長は「雪崩が発生する条件がいくつも重なっていた」と分析している。
そのうえで小杉室長は、「雪崩の発生を予測することは研究者でも難しいが、今回のような条件では、少なくとも斜面に近づかないという判断はできたのではないか」と述べ、安全管理に疑問を呈した。
出典
『雪崩の専門家「安全管理に疑問」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096061281.html
(4/4へ続く)
(3/4から続く)
3月28日19時31分にNHK栃木からは、ビーコンを携帯していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
講習に参加していた生徒と教員の全員が、遭難した際や雪崩に巻き込まれた際に居場所を発信するビーコンを持っていなかったことが、県などの関係者への取材でわかった。
救助にあたった地元の民間の救助隊「那須山岳救助隊」の渡部副隊長は、「雪崩に巻き込まれた人の居場所を確認する棒と、雪をかき出すためのスコップ、そしてビーコンは『三種の神器』とも言われ、これらを持っていないということは、雪崩についての知識と経験が不足していると言わざるを得ない」と指摘している。
出典
『雪崩 全員が発信機不携帯』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1095054811.html
3月29日15時39分にNHK首都圏からは、宮城を除きビーコンは持たせていないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の高体連を調査した結果、登山講習などを開く場合にビーコンを生徒に持たせているところは、宮城県の高体連以外はないことが分かった。
出典
『全国の高体連もビーコン持たせず』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170329/5121461.html
4月3日付で毎日新聞東京版からは、雪崩に備えた教育や事前調査未実施という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
主催者の県高体連登山専門部が、雪に埋まった際に呼吸空間を確保する生存法を周知せず、事前に表層雪崩を予測する「弱層テスト」も怠っていたことがわかった。
関係者によると、座学が初日にあり、「山の魅力」をテーマに学んだが、雪崩や巻き込まれた際の対処法の説明はなかった。
雪に埋まると、雪の圧力で短時間のうちに窒息する危険が高まるため、流されている時に浮上を試みるか、口の周りを手で覆うなど呼吸できる空間を作れるかが、生存時間を延ばすカギとなる。
生徒らは、雪崩に対する心構えがないまま、訓練に参加したとみられる。
また、雪の斜面では弱層と呼ばれる積雪内のもろい層が表層雪崩を誘発しやすく、数10cm程度掘って弱層の有無を確かめることが、危険回避の有効策とされる。
しかし、関係者によると、過去の講習会では弱層テスト後にラッセル訓練をしていたが、今回は事前確認がなかった。
出典
『栃木・那須の雪崩 呼吸空間確保法教えず 予測テストも怠る 県高体連』
http://mainichi.jp/articles/20170403/ddm/001/040/167000c
3月29日11時34分にNHK首都圏からは、教員がふもとの本部に降りてきて通報したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日6時38分にNHK栃木からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察に通報があったのは午前9時半ごろで、雪崩が起きた現場から直接、警察や消防に通報できず、教員1人がふもとの旅館まで歩いて降りてきて通報していたことが、警察への取材でわかった。
雪崩の発生から通報までは1時間ほどがたっていた。
県などによると、ふもとの旅館は今回の講習会の本部になっていて、雪崩が起きたとき、I氏1人が待機していた。
現場とこの旅館との間では、無線や携帯電話で連絡を取る態勢になっていたが、雪崩が起きた時は、現地からの通信手段が使えなかったとみられるという。
この点に関し、29日、県の高体連登山専門部が会見し、I氏が旅館からチェックアウトのため荷物を運び出した際、現地で生徒を引率する教員と連絡を取る無線機を車の中に置いたまま、一時、離れていたことを明らかにした。
この間、現地から無線連絡があったかわからないものの、連絡を受けられなかった可能性もある。
出典
『現場で通報できず 通信装備調べ』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170329/5086881.html
『雪崩の危険性どの程度認識か捜査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096061121.html
4月3日付の毎日新聞東京版(『検証 栃木・那須の雪崩・・・』;1/4参照;)にも、関連記事が掲載されていた。
午前9時ごろ、管理事務所近くで待機していた5班の教諭は、2班にいた教諭から被害を知らされたという。
約15分後、5班の教諭は現地本部のある旅館へ駆け込んだ。
3月31日付で毎日新聞東京版からは、登山家の野口さんの意見が下記趣旨でネット配信されていた。
高校生の登山のあり方を見直す動きが始まっている。
冬山登山禁止の徹底が前提となるが、春山との線引きがあいまいなことに加え、過度の自粛は状況判断能力の低下につながるとの指摘もある。
こうした点に関し、世界的な登山家、野口健さん(43)は、雪崩のリスクは冬より春の方が高いことから、季節で区切ることに疑問を呈し、「今回の事故は、責任者が現場を見ることもなく急きょ予定を変更するなど、責任者に基礎知識が欠けていた。問題の本質は判断ミスで、冬山だからというわけではない」と言い切る。
野口さんは、夏山でも暴風雨による低体温症の遭難が起きる可能性があることなどを指摘したうえで、季節ごとの一律の規制よりも、状況を見極める能力を重視している。
出典
『栃木・那須の雪崩 8人死亡 雪山登山、一律規制に賛否 安全管理見直し必要、判断能力の低下招く』
http://mainichi.jp/articles/20170331/ddm/041/040/166000c
(ブログ者コメント)
事前調査不足、計画不備、緊急事態想定の甘さ、変更管理の失敗、安全意識の欠如、責任者の判断ミスなど、いくつものキーワードが頭に浮かんでくる事故だ。
大事故というもの、1つや2つの要因で起きるものではないということを改めて認識させられた。
2017年3月26日21時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月26日16時57分にNHK熊本から、3月26日19時47分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前8時頃、熊本県苓北町都呂々のビニールハウスで、近くの農業男性(87)と妻(86)が倒れているのを家族が見つけ、119番した。
救急隊員らが駆け付けたが、すでに2人とも死亡していた。
警察によると、死因は一酸化炭素(CO)中毒。
消防によると、ビニールハウスには一酸化炭素が充満していたという。
警察は、最後に目撃された25日夕から夜にかけて死亡したとみている。
ビニールハウスは奥行き10m、幅5mで、夫婦が稲の苗床を作る作業場として使っていた。
入り口付近に置かれた金属製バケツに木炭を燃やした跡があり、2人は暖をとっていたらしい。
ハウスでは換気は行われておらず、警察は、2人が閉めきった状態で木炭を燃やしたことが原因ではないかとみて、詳しい状況を調べている。
現場は、天草空港から南西におよそ8kmの山あいの地域。
出典
『農業用ハウスで80代夫婦死亡…一酸化炭素中毒』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170326-OYT1T50074.html?from=ycont_top_txt
『CO中毒か ハウスで2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005027321.html
『ビニールハウスで夫婦がCO中毒死 熊本』
http://www.news24.jp/articles/2017/03/26/07357402.html
(ブログ者コメント)
〇3社中、2社が「木炭」、1社が「木材」と報じていたが、本ブログでは多数決で「木炭」と記載した。
〇日テレ映像によれば、奥行き10mということで、さほど大きくは感じられないビニールハウスだ。
〇ワカサギ釣りのテント内とか、先日も紹介した「かまくら」内でのCO中毒はタマに報道されることがあるが、ビニールハウス内での事例は珍しい。
そこで、ビニールハウス内での事例が他にないか調べたところ、炭火が原因ではないが、以下の事例が見つかった。
ご参考まで。
『ビニールハウス内に発生した一酸化炭素で中毒』
(職場のあんぜんサイト;厚労省)
「発生状況」
事業者は所有する約5ヘクタールの農地で、三つ葉等の野菜を生産している。
三つ葉は、3年前より栽培をしており、ビニールハウス(38m×5.4m×2.6m、アーチ状)で、冬期にはハウス内を暖房しながら栽培をしていた。
このハウスは栽培箇所と収穫した三つ葉の加工箇所に区分されている。
災害はビニールハウスの栽培箇所で発生した。
災害当日の作業は午前7時ごろから始まった。
栽培箇所では事業者が三つ葉の収穫作業をしていた。
午前10時ごろ事業者は室内の温度調節用温風器の設定温度を5度から12度に変更するため温風器(油燃焼方式)のサーモスイッチを切り替えたとき、ドカンという音がして煙突が飛び、ハウスの天井に当たりビニールを破った。
事業者は温風器の運転スイッチを停止にして、煙突の補修をして再び温風器を作動させたところ、煙突の継目から黒い煙が発生した。そこで温風器は停止させた。
その後修理を外部に依頼し、修理を終え、午後5時に再び温風器の運転スイッチを押した。
午後6時30分に事業者は胸が苦しくなり、その他の者も、頭痛、風邪症状、嘔気を訴えた。
一酸化炭素中毒を疑い近医を受診し、一酸化炭素中毒と診断された。
休業者数5人。
「原因」
1.排気煙突内に取り付けられた断熱材が、温風器のバックファイヤーの爆風ではがれ落ち煙突内を閉塞し温風器が不完全燃焼し、一酸化炭素ガスがハウス内に充満したこと。
2.バックファイヤーの原因はメーカー指定の配線方法等を実施していなかったこと。
3.作業者に、作業の安全または衛生に係る事項について教育を行っていなかったこと。
「対策」
1 ハウス内は密閉度が高いため、換気設備を稼働させ新鮮な空気を取り入れ一酸化炭素中毒を防止すること。
2 温風器の据付に際して、メーカー指定の安全な配線方法を行い、トラブル防止対策を実施すること。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=000805
2017年3月25日9時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスの営巣シーズンを迎え、中部電力岐阜支店が、電柱などに作られた巣の巡視や撤去に追われている。
岐阜県内では、過去3年間で、カラスの電柱への営巣活動が原因で21件の停電が発生した。
同支店は、「巣を見つけたら情報提供してほしい」と呼びかけている。
山県市伊佐美の田園地帯で16日行われたカラスの巣の撤去作業。
同支店の担当者が指さした電柱を見上げると、柱と変圧器の間から大量の木の枝がはみ出していた。
高さ約11.5m。
高所作業車に乗って間近で観察すると、複数の枝を土台に、ツタのようなものが幾重にも巻き付けられ、中には綿が詰まっていた。
作業員が2人がかりで慎重に取り外し、再び巣を作るのを防ぐため、電柱上部に丈夫な糸を張り巡らせた。
少し離れた電線では、巣の主なのか、1羽のカラスが作業の様子を見つめていた。
カラスは、2~6月頃になると集団生活を営むねぐらから離れ、周辺の街路樹や電柱に、つがいで巣を作る。
材料に用いられる針金やハンガーが電柱の機器の一部に接触すると停電の恐れがあり、同支店によると、昨年は県内で3件の被害が発生。
このうち3月中旬に岐阜市西部で起きた停電では、約920戸に影響し、復旧に約2時間半かかったという。
同支店が昨年取り除いた電柱の巣は約2500個で、10年前(約1500個)の約1.7倍に増えた。
カラスの生態に詳しい岐阜大野生動物管理学研究センターの森元萌弥・特任助教は、「都市化で街路樹が撤去されたり、枯れたりして、電柱を巣にする例が増えているのではないか」と分析する。
同支店は、今年も2月までに約300個の巣を確認したが、数が増えているため、発見が難しくなっているという。
担当者は、「電柱の下に木の枝やハンガーが散乱していれば、上に巣がある可能性が高い。見つけたら、電柱の番号札を確認して知らせてほしい」と話している。
情報提供は、近くの中部電力営業所まで。
出典
『停電被害防げ、電柱のカラスの巣撤去』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170324-OYT1T50029.html
(ブログ者コメント)
過去に何件か、同様の記事を掲載スミ。(個別記事紹介割愛)
中部電力に限らず、他の電力会社でも、「電柱の上に巣があったり電柱の下に木の枝などが散乱している場合は一報を・・・」と呼びかけている。
2017年3月31日5時0分にgooニュース(中日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日20時5分にNHK金沢から、3月30日19時29分に石川テレビから、3月31日付で朝日新聞NHK石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市は30日、4月9日にオープンする金沢プール(同市磯部町)の飛び込みトレーニング室で、「ピット」と呼ばれるスポンジのプールに飛び込んだ石川県内の中学1年の女子生徒(13)が右足すねの外側と左足首を骨折する重傷を負ったと発表した。
4週間ほどの入院が必要だという。
市によると、25日午後3時ごろ、生徒が高さ1.5mの飛び込み板の上から、飛び降りるような姿勢で足から飛び込んだところ、3.3m下のコンクリートの底に両足を打ちつけた。
深さ1.8mのピットは、水の代わりに20cm四方のスポンジでいっぱいに満たしてあったが、隙間に落ち込んだとみられる。
市によると、この日はオープンに向けて施設の調整を行うため、市水泳協会が県内の中高生の選手10人を集め、飛び板などの調整を実施していた。
女子生徒は指導者の指示通りに飛んでいたといい、生徒の前に飛び込んだ数人の中高生にけがはなかった。
市職員は立ち会っていなかった。
トレーニング室は、水を使わずに飛び込みの練習ができる、国内初の施設。
海外の施設や体操の練習ピットを参考に、業者がスポンジを活用する設計をした。
市によると、この練習台は、どんな体勢で飛び込んでもスポンジの下のコンクリート部分までは到達しないよう設計されたという。
市の担当者は「事故は想定外」と説明したが、スポンジを入れたばかりで隙間ができやすかった可能性もあるという。
市は事故の原因を調べ、オープンまでに底にマットを敷くなどの対策をとるとしている。
29日に協会から市に報告があり、市は生徒の保護者に謝罪した。
「事件性がないため、通報義務はない」として、警察に連絡はしていない。
報告の遅れについて、協会は市に対し「プールのオープン前ということもあり、どう対応するのがいいのか分からなかった」と説明したという。
山野市長は、「原因の究明と安全性の確保に努めている」とのコメントを出した。
同プールは、金沢市が東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿を誘致しようと、金沢市磯部町に新たに建設したもの。
出典
『オープン目前の金沢プール 板から飛び降り中1骨折』
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2017033102000093.html
『新プール施設で中学生が骨折事故』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025154561.html
『金沢プールで事故』
http://www.ishikawa-tv.com/news/main.php
(ブログ者コメント)
海外の施設や体操の練習ピットを参考に設計した国内初の施設ということだが、どこまで安全性を考慮して設計したのだろう?
外見だけを真似して・・・ということはなかったのだろうか?
(2017年4月7日 修正1 ;追記)
2017年4月5日12時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市は、ピットを当面使用中止とすることを決めた。
当初は、オープンまでに対策をとる予定だったが、時間をかけて原因を究明することとした。
市は、施設の運営を委託する市水泳協会などの指定管理者と安全対策を協議する。
設備の利用開始時期のめどは立っていない。
同様のピットは中国などにあるが、国内では市が初めて採用した。
スポンジの量や飛び込み台の高さなどは,海外の施設を参考にして決めたという。
出典
『国内初の飛び込み練習設備、使用中止…中1骨折』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170405-OYT1T50041.html
2017年3月24日22時40分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市南区の繊維加工場で1月に男性社員(51)が死亡した事故で、京都下労基署は24日、労安法違反の疑いで繊維加工会社「N合繊工業」=南区久世上久世町=と男性社長(69)、男性工場長(45)を書類送検した。
容疑は、1月24日午後9時すぎ、同社の加工場で機械のローラー部に溶剤を塗る際、機械を停止させないまま作業させた疑い。
同署によると、男性社員は右腕からローラーに巻き込まれ、胸部圧迫で翌日死亡した。
同社は2007年と10年にも同様の労災事故を起こし、是正勧告を受けていたという。
出典
『労災死亡事故、社長ら書類送検 京都下労基署、過去に同様2件』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170324000179
ちなみに事故当時の状況については、2017年1月25日22時40分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府警南署は25日、京都市南区久世上久世町、繊維加工会社「N合繊工業」で、向日市寺戸町梅ノ木、同社員の男性(51)が機械に右腕をはさまれて死亡したと発表した。
南署によると、男性は24日午後9時10分ごろ、同社敷地内の作業場で、繊維を樹脂加工する機械のローラー部分に溶液を塗っていた際、巻き込まれたという。
出典
『ローラーに腕はさまれ死亡 京都の繊維会社』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170125000162
1月25日19時51分にサンスポからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
作業中だった社員(51)が繊維の乾燥巻き取り機に腕を挟まれる事故があり、25日午前4時前に、搬送先の病院で死亡が確認された。
南署によると、機械のローラーを自動で動かしながらメンテナンスしていたところ、右腕が巻き込まれたという。
出典
『繊維工場でローラーに挟まれ男性死亡 京都』
http://www.sanspo.com/geino/news/20170125/acc17012519510003-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。