







2013年9月13日19時4分にNHK富山から、9月14日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時すぎ、富山市下奥井2丁目の「Ⅾ薬品工業」で、敷地内に保管していたドラム缶の1つが爆発し、中に入っていた黒い廃液が周辺に飛び散った。
警察によると、廃液は薬の製造に使われる「ピバル酸ヨードメチル」を精製する際に出たもので、刺激臭があるが体に付着しても影響はないということで、けがをした人はいなかった。
しかし、敷地内にいた運送業者など2人と近くにある商店の従業員2人の合わせて4人が廃液を浴び、念のため病院で診察を受けたほか、現場周辺にも一時、刺激臭が広がり、警察が住民に外出を控えるよう呼びかけた。
爆発したドラム缶は180ℓ入りで、置いてあった場所から50mほど離れた駐車場にドラム缶の蓋(重さ3kg)が落ちているのが見つかった。
この会社では、ドラム缶の中の廃液が気化して膨張するのに備えて蓋のキャップを緩めていたが、爆発したドラム缶はキャップがしまっていたという。
警察は、廃液が気化してできたガスがドラム缶内にたまり、膨張したことで起きたとみている。
Ⅾ薬品工業は「担当者がいないので対応できない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064508381.html?t=1379112794577
(ブログ者コメント)
「爆発」と報道されているが、何かが燃えたわけでもなさそうなので、タイトルは「破裂」とした。
(2013年9月27日 修正1 ;追記)
2013年9月14日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい情報が下記趣旨で掲載されていた。
廃液には揮発性が高い成分が含まれているため、警察は、ドラム缶内で廃液が気化して膨張し、爆発につながったとみている。
内部の圧力が高まらないようにドラム缶のキャップを緩める必要があるが、12日夕からキャップは締まったままだったという。
警察によると、ドラム缶の容量は200ℓで、約160ℓの廃液が入っていたが、爆発後は約48ℓに減っていた。
敷地内には、廃液を入れたドラム缶が100本ほど屋外に置かれているが、ピバル酸ヨードメチルの廃液を入れたものは、他にはないという。
2013年9月13日17時16分にFNNニュースから、9月13日13時17分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時すぎ、港区西麻布の建設中のテレビ朝日の新社屋の17階屋上で、電気設備担当の21歳の男性とみられる作業員があおむけに倒れ、死亡しているのが発見された。
警察によると、男性の前には6600Ⅴの大型変圧器があり、男性の手には電気が流れた痕があったことから、警察は、男性は何らかの理由で感電し、死亡した可能性が高いとみて、くわしい事故原因を調べている。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00253778.html
2013年9月12日19時23分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害で橋が壊れた場合も、物資の輸送に支障を来さないよう、わずか10分で完成する折り畳み式の橋が開発され、静岡県富士市で強度を確かめる実験が行われた。
この橋は、広島大学大学院の有尾一郎助教が、富士市にある施工技術総合研究所などと開発した。
橋はアルミ合金製で鉄製の橋と比べると軽く、骨組みには世界で初めてとなる構造の折り畳み式が取り入れられ、長さは畳んだ状態の3mほどからおよそ21mにまで伸びる。
この間にかかる時間はわずか10分で、国が災害復旧のために使っている仮設の橋の設置にかかる40時間から大幅に短縮されている。
12日に富士市で行われた実験では、1台当たりおよそ1トンの車が3台同時に通過したが、異常は見られなかった。
開発したグループによると、設計上は、物資や資材を積んだトラックが走行できるように12トンの重さまで耐えられるという。
東日本大震災では、200か所を超える橋が壊れ、物資や資材の輸送に支障を来したことが復旧の大きな妨げとなったため、災害に備えて自治体からすでに問い合わせが寄せられているという。
有尾助教は「橋が寸断された現場で役立ててもらいたいので、実用化に向けてさらに努力したい」と話している。
国交省は、災害時に備え、全国各地の10の地方整備局などに合わせて26の仮設の橋を用意している。
頑丈な2車線の橋で、大型トラックが通れるよう最大20トンまで耐えることができ、長さは30mから100mまでのものがそろっている。
しかし設置に時間がかかるのが難点で、川の両岸から同時に重機で設置した場合でも最短で40時間、地盤が悪く、重機の置き場所が限られ片側からしか作業が進められない場合は55時間かかるという。
東日本大震災では、国交省が、岩手県陸前高田市で大津波で壊れた橋の跡に仮設の橋を設置したが、完成までに4日かかったという。
この橋は長期間使えるという利点があり、おととしの台風12号に伴う豪雨災害では被害を受けた紀伊半島の3か所に、去年7月の九州北部豪雨では1か所に設置され、今も橋として使われている。
しかし、東日本大震災のあと、頑丈だったり長期間使えたりするだけでなく、早く設置できる橋も必要だという意見が出たため、国交省は、短時間で設置できる仮設の橋を来年3月までに導入できるよう技術的な検討を進めている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014494621000.html
2013年9月12日16時44分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
花王の工場で有機溶剤を扱っていた元従業員の男性(46)が「職場の環境が原因で化学物質過敏症にかかり、退職せざるを得なくなった」として、同社に約4700万円の損害賠償を求める訴えを12日、東京地裁に起こした。
訴状によると、男性は昭和60年に和歌山県の工場に就職し、平成5年~13年にクロロホルムなどを扱う検査分析業務を担当した。
次第に頭痛や吐き気、息切れなどの症状に悩まされるようになり、22年に化学物質過敏症と診断され、昨年10月に退職した。
男性側は、換気設備が不十分で手袋やマスクも効果がなく、廃棄物の処理などもずさんだったと主張。男性が環境の改善を求めても実現せず、花王は労安法に基づく規則に違反したとしている。
男性は、「同じ職場で今も不当な扱いを受けている従業員を救済するためにも提訴に踏み切った」と話した。
花王は、「訴状が手元になく、コメントは差し控えたい」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130912/trl13091216460004-n1.htm
(2018年7月3日 修正1 ;追記)
2018年7月2日17時53分に日本経済新聞から、花王に対し2000万円の損害賠償が命じられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
判決が2日、東京地裁であった。
梅本裁判長は花王の責任を認め、同社に約1995万円の賠償を命じた。
男性側は、作業場所の排気設備が不十分で、有害物質を防ぐ機能のあるマスクや手袋などの保護具も支給されなかったと主張。
花王が、雇用契約に基づく安全配慮義務に違反していると訴えていた。
梅本裁判長は判決理由で、発症の経過や医師の診断結果などから、「大量の化学物質にさらされ、化学物質過敏症を発症したと認められる」と指摘。
その上で、花王には排気装置の設置や保護具の支給、作業環境の測定などについて安全配慮義務違反があったとして、賠償責任を認めた。
花王は、「判決を真摯に受け止めます。判決文を精査した上で、会社としての対応を決めたいと思います」とコメントしている。
出典
『工場勤務で過敏症 花王に賠償命令、東京地裁』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3250313002072018CR8000/
2013年9月12日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県営荒瀬ダム撤去工事現場で11日、初の発破作業があった。
県企業局の計画では、縦横約4.5m、高さ約1.3mの鉄筋コンクリート製の右岸門柱上部にヒビを入れるはずだったが、爆破力が予想より強く、門柱上部は半分程度が崩壊。コンクリート片が球磨川やダム本体の上に落下した。
県企業局がとった工法は「制御発破」。門柱上部に18個の穴を開けて約5.4kgの爆薬と雷管を詰めた。穴の数を増やして1ケ所あたりの火薬量を減らし、騒音や振動、コンクリート片の飛散を抑えるのが狙いだった。
事前の報道機関への説明では、発破の威力はヒビが入る程度で、「防爆マットが少し浮き上がるぐらい」としていた。
作業後、どの程度ヒビが入ったかなどを検証し、工事用の機械でコンクリート片を取り除く予定だった。
ところが、爆破の強さは「想定外」となり、ヒビを入れるどころか、門柱上部は一部を残して吹き飛んだ。
県企業局は、この発破について、振動や騒音のほか、火薬の量が適当だったかどうかを含めて検証する。
安全が確認されれば、別の2門の門柱上部の発破作業に今月中にも着手する計画だ。
(2013年10月22日 修正1 ;追記)
2013年10月17日付で熊本日日新聞と読売新聞熊本版から、鉄筋の表面に凹凸がなかったなどの理由でコンクリートは衝撃に弱かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県企業局は16日、川砂利を使ったコンクリートの性質と鉄筋の形状により、衝撃波に対するコンクリートの強度が想定を下回ったのが原因とする見解を明らかにした。
企業局はダム撤去に際し、火薬の量を少なくして騒音や振動、破片の飛散を抑える制御発破方式を採用。
ところが、9月11日、コンクリート製門柱の一部に18か所の穴を開け、計約4kgの火薬を詰めて実施した解体の際には、衝撃音とともに破片が半径40mまで飛散し、約10m3が川に落下した。
立ち入り規制をしていたため、けが人など被害はなかった。
企業局はその後、熊本大の協力を得て、同ダムのコンクリート塊に電圧をかけて強度を調査した。
その結果、ダムに使われている当時の鉄筋の形状が丸形で、表面に凹凸の突起がある現在の一般的な鉄筋に比べ、コンクリートとの付着性が低いと分析。
骨材には表面が滑らかな川砂利が使われていて、一般的に使われる砕石よりも衝撃波による分離が起こりやすいことが分かった。
これらの分析結果をもとに、八代市内の採石場で発破試験を実施した結果、火薬量は前回の10分の1でひび割れすることも判明。
11月以降に予定される本格施工まで発破試験を繰り返し、火薬量や火薬を装塡する穴の箇所、位置を検討する。
企業局は「コンクリートの材質そのものは分かっていたが、どう壊れるのかというデータがなかった。試験を重ね、最適な方法で施工に当たりたい」としている。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20131017002.shtml
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20131016-OYT8T01170.htm
(ブログ者コメント)
古くなったビルを壊すのに発破を使い、周囲にさほど破片を飛ばすことなく、一瞬でビルを崩落させる・・・そんな海外映像を何度か見たことがある。
コンクリート構造物を発破で壊すことなど、既に確立された技術かと思っていたが、思いのほかノウハウの世界なのかもしれない。
2013年9月12日2時10分にmsn産経ニュース広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水質汚染事故で素早く原因物質を特定するために役立つ器材「迅速前処理カートリッジ」を、県立総合技術研究所保健環境センター(広島市南区)が開発した。
汚染被害の拡大防止に役立つと期待しており、製品化に協力する企業を求めている。
水質を分析機器で測定するためには、水から汚染原因物質を抽出して濃縮する「前処理」が必要。
現状では5時間以上かかることもあるが、新開発のカートリッジでは10分程度で完了するという。
注射器形で、中の液体が押し出される途中に、水を通さず有機溶媒だけを透過させる「疎水性膜」が張られているのが最大の特徴。
汚染水約50mℓに有機溶媒(約2mℓ)を加え、攪拌して押し出すだけ。
水に混じっていた原因物質のほとんどが有機溶媒に溶かし込まれ、疎水性膜によって水分は完全にシャットアウト。
同時に原因物質の濃度も50倍程度になり、分析機器で測定できる水準に。
従来の「前処理」でも有機溶媒を使うが、濃縮率が低く、分離した後も含まれる水分を除去するため別の薬品を使う必要があるなど、脱水と再濃縮に時間がかかっていた。
同センターによると、開発成功のポイントは、疎水性膜の使用を思いついたこと。
疎水性膜は、違う分野の実験などで日常的に使われているが、汚染水分析の前処理に利用しているケースはなかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130912/hrs13091202110003-n1.htm
(ブログ者コメント)
本件、広島県HPにも以下の説明資料が掲載されていた。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/105424.pdf
2013年9月12日15時16分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時半ごろ、大阪・松原市三宅西にある工務店の資材置き場で「男性がショベルカーの下敷きになっている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、男性の作業員が倒れているのが見つかり病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。
警察などによると、死亡したのは建設業の男性(59)で、男性がショベルカーに乗って資材置き場に残土を運び込んでいたが、作業中にバランスを崩してショベルカーが横転し、下敷きになったとみられるという。
警察は事故の状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130912/4483351.html
2013年9月12日付で神奈川新聞から、9月12日13時32分にmsn産経ニュース神奈川から、また9月13日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前0時半ごろ、横浜市旭区の横浜市水道局鶴ケ峰浄水場構内で、配電盤のケーブル交換作業をしていた電気工事会社役員の男性(55)が感電して倒れているのを同僚が発見した。
男性は病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡した。
警察が事故原因を調べている。
警察などによると、男性は新しいケーブルを持って作業していたところ、ケーブルが配電盤内の高圧電気部(6600Ⅴ)に接触して感電した。
同僚が「バシッ」という異常音を聞いた直後、倒れている男性を発見し、119番通報したという。
絶縁のための手袋などはしていなかったという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1309120024/
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130912/kng13091213320002-n1.htm
2013年9月11日19時3分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後1時45分ごろ、南魚沼市六日町の市立図書館が入る予定の商業施設の工事現場で、1階の屋上付近から工事用の金具が落下し、近くを通りかかった61歳の男性の頭に当たった。
落ちてきたのは、足場を固定させるために使われる、長さおよそ46cmの「アングル」と呼ばれる金具。
男性は頭を切って、全治1週間の軽いケガをした。
警察によると、当時、現場では、外壁や足場を覆っていた落下防止のネットを外す作業をしていたが、このネットに金具が引っかかっていたため、取り外す際に落下したという。
警察では安全管理に問題がなかったか、詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034457971.html?t=1378936346974
2013年9月10日付で毎日新聞東京版夕刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境省は9日、アスベスト(石綿)関連工場周辺の全国7地域の住民2874人について、2012年度に健康調査した結果をまとめた。
石綿粉じんを吸い込んだ証拠となる病変「胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)」が342人から見つかり、うち118人には仕事などで石綿に接触した経験がなかった。
同省が、「石綿の健康影響に関する検討会」で報告した。
調査は06年度から始まり、現在の対象は兵庫県尼崎市、佐賀県鳥栖市、横浜市鶴見区、岐阜県羽島市、奈良県、北九州市門司区、大阪府の泉南地域などの7地域。
工場が操業していた時期に周辺に住んだことのある人から、調査希望者を募っている。
今回の地域別集計で、仕事などで石綿に接触したことのなかった人に胸膜プラークが見つかった率は、羽島市12%(55人)、尼崎市9%(24人)、奈良県8%(21人)、横浜市7%(9人)、大阪府5%(6人)などだった。
出典URL
http://mainichi.jp/feature/news/20130910dde041040023000c.html
2013年9月10日18時35分にNHK大分から、9月10日14時42分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分市の大分港鶴崎地区にある岸壁で、今月3日、クレーン車が貨物船から荷物を降ろす作業を行っていたところ、周囲が1.6mの深さで陥没し、クレーン車が傾いてアームの部分が貨物船の操舵室に接触した。
大分県によると、この岸壁は昭和38年に完成し、海側に鉄板を並べて内側を土や砂で埋め、上部をコンクリートで固めた構造。
何らかの原因で土砂が流れ出して空洞ができ、およそ40トンのクレーンの重みに耐えられず舗装の部分が陥没したとみられるという。
これを受けて今日、地下の構造を調べる緊急の調査が行われ、県から依頼を受けた業者の担当者が電磁波を反射させて地下の構造を調べる小型探査機を持ち込んで、およそ500mの岸壁の内部の構造を確かめていた。
解析には1週間かかり、地下3mほどの構造が把握できるという。
大分県港湾課の渡邉課長は、「ふだんの点検では異常はなかったが、今後はこういうことのないよう改めて点検を行い、必要な対策を行っていきたい」と話していた。
大分県内には別府港や津久見港など11の港で同じような構造の岸壁が60ケ所ある。
県では、このうち、クレーン車を使って作業する箇所について、本年度中に点検する。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074399891.html?t=1378847604706
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_137879184678.html
2013年9月11日12時31分に青森テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう午後、今別町にあるJR北海道今別変電所内で作業員6人が配電盤を設置しようとしていたところ、配電盤が倒れ、会社員の男性(19)が下敷きになった。
男性は頭などを強く打って病院で手当てを受けていたが、およそ6時間後に死亡が確認された。
警察によると、倒れた配電盤は高さ2m40cm、幅1m40cmで重さはおよそ500kgあるという。
警察では、ほかの作業員に話を聞くとともに、安全管理に不備がなかったか調べている。
出典URL
http://www.atv.jp/news/?guid=ON
(2014年3月22日 修正1 ;追記)
2014年3月20日付で毎日新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年9月、今別町大川平のJR北海道今別変電所で、男性作業員(当時19歳)が落下した配電盤の下敷きになり死亡した事故で、外ケ浜署は19日、当時現場責任者だった男性会社員(41)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
また、青森労基署は19日、工事を実施していたC電気と同社の取締役兼工事部長(36)を、労安法違反容疑で書類送検した。
外ケ浜署は現場責任者の容疑を、ロープやフックなどを確認する注意を怠り、昨年9月10日に同変電所内で配電盤(高さ約240cm、幅約140cm、奥行き約60cm、重さ約700kg)をクレーンでつり上げた際に、フックにかけたロープが外れて下にいた作業員が下敷きになって死亡したとしている。
青森労基署はC電気と工事部長の容疑を、作業中に配電盤が落下する可能性のある場所に立ち入り禁止区域を設けなかったとしている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20140320ddlk02040087000c.html
3月20日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からは、若干表現が違う下記趣旨の記事がネット配信されていた。
外ケ浜署によると、配電盤を吊り上げるフックの形状やロープの結び方、近くに人がいないかなどの点検をせず、架台から吊り上げた配電盤が落下した際、そばにいた電気設備工事請負会社社員の男性を下敷きにさせ、頭蓋骨内損傷で死亡させた疑いがある。
労安法(事業者の講ずべき措置など)違反で書類送検した。
2013年9月10日19時5分にNHK富山から、9月11日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時半ごろ、南砺市利賀村で地滑りの対策工事をしていた京都府の建設会社社員の男性(52)が、工事用の深さ50m、直径3m50cmの縦穴に転落した。
男性は通報から2時間半後に引き上げられたが、死亡が確認された。
工事を発注した富山県の「砺波農林振興センター」によると、この縦穴は地滑りの原因となっている地下水を抜くために掘られ、穴の底には地下水がたまっていたという。
男性は、仲間の作業員とともに穴の中にらせん階段を設置する作業中で、足場を固定していたチェーンが外れて転落したという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064428261.html?t=1378847231825
(2013年9月24日 修正1 ;追記)
2013年9月11日付の北日本新聞紙面に、より詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性は、井戸壁面と4本の鎖でつないだ円形の足場上で同僚の男性作業員(57)と2人で、井戸の内側にらせん階段を設置する作業をしていた。
足場が傾き、2人とも落ちたが、男性作業員は命綱を足場に固定しており、左手首に擦り傷を負っただけだった。
男性は、命綱を着けていたものの、そのまま落下していることから、警察は命綱を固定していなかった可能性もあるとみている。
足場が傾いた理由については、十分に固定されていなかったとみている。
(ブログ者コメント)
命綱を固定していなかったのか、あるいは固定していた場所が悪かったのかは不明だが、同じ事故に遭って命綱の固定有無で明暗が分かれた事例というのも珍しい。
(2014年2月14日 修正2 ;追記)
2014年2月13日19時18分にNHK富山から、壊れた足場が使われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
砺波労基署は「壊れた足場が使われていた」などとして、工事を請け負った富山市の建設工事会社を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、富山市の建設工事会社「M地研」と、会社の51歳の現場代理人。
同署によると、会社は、去年9月、南砺市利賀村で地滑りの対策工事用に深さ50mの穴を掘り、中に足場をつるして作業したが、工事を進める上で、機械をどのように配置するか計画を作っていなかったうえ、壊れた足場を使っていたとして、労安法違反の疑いが持たれている。
工事では、足場をつっていたチェーンが外れ、52歳の作業員が転落して死亡した。
調べに対し、会社と現場代理人は容疑を認めているという。
M地研は「書類送検の詳しい内容が分からないのでコメントできませんが、事故のあとは、社員を再教育して安全第一に努めています」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065216841.html?t=1392324475125
(2014年3月2日 修正3 ;追記)
2014年2月14日付の北日本新聞紙面に、金具が傷んでいたため足場が傾いたなどの新情報が掲載されていた。
書類送検容疑は、地下水を抜くための井戸の内部に階段を取り付ける作業を計画を作成せず行い、その際、下請け業者の作業員に損傷個所のある足場を使わせた疑い。
砺波労基署によると、当時は男性作業員2人が、井戸壁面と4本の鎖でつないだ円形の足場(直径約3.2m)の上で作業していた。
鎖と足場をつなぐ金具が傷んでいたため足場が傾き、作業員が40mあまり下に転落して死亡した。
2013年9月11日付で信濃毎日新聞から、9月10日21時6分にNHK長野から、また9月11日付で毎日新聞長野版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時20分ごろ、松本市の松本蟻ケ崎高校化学実験室で実験中に化学薬品が引火し、同校3年の女子生徒(17)が顔に軽いやけどを負い、市内の病院に運ばれた。
警察が原因を調べている。
同校によると、実験は、エタノールが入った試験管に粒状のナトリウムを入れて混ぜ、マッチの火で水素ガスの発生を調べる内容。
やけどした生徒は、試験管を持ち、中に残った実験済みの化学薬品を回収用のポリタンクに入れようとした際に、引火したとみられる。火はすぐに消え、燃え広がらなかった。
容器内に水が入っていて、廃液に残っていたナトリウムと反応した可能性があるという。
実験室には、化学を選択した生徒約40人と化学担当と実習担当の教員計2人がおり、生徒は4~5人のグループで実験していた。
ナトリウムは水と反応しやすいため、教員は実験前、水に近づけないことや実験後は薬品をすぐに捨てるなどの注意事項を伝えていたという。
同日夕に開いた記者会見で同校の伊藤校長は「安全であるはずの学校で事故が起き、生徒には気の毒な思いをさせてしまい申し訳ない」と陳謝し、実験の安全性について点検する意向を示した。
出典URL
http://www.shinmai.co.jp/news/20130911/KT130910FTI090032000.php
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014431591.html?t=1378846835054
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20130911ddlk20040029000c.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。