2018年9月19日8時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
緊急時に旅客機から外に滑り降りる脱出スライドで負傷した乗客乗員が、過去30年間に計約370人に上ることが、運輸安全委員会の調べでわかった。
スライドが使われた12件のうち、11件で負傷者が出ており、重傷者も31人に及んでいた。
同委員会や航空各社は、被害防止のため、適切な脱出行動を取るよう求めている。
同委員会によると、エンジン火災などで脱出スライドによる緊急避難が行われたのは、1988年以降、12件。
2007年8月に那覇空港で中華航空機が着陸後に炎上した事故以外は、スライド使用時にけが人が出ていた。
負傷者の統計数が明らかになるのは、初めて。
93年5月、羽田空港で全日空機が着陸後、機内に白煙が充満した事故では、乗客乗員計490人中、121人が負傷。
60歳代の女性客がスライドから飛び出すように着地した衝撃で胸椎や右手を骨折するなど、うち9人が重傷を負った。
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出典
『旅客機の脱出スライドで負傷者多数、重傷者も』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180918-OYT1T50134.html
2018年9月19日14時32分に読売新聞からは、実際に脱出を体験した航空事故調査官の感想など、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。
3年前に航空会社の訓練に参加し、スライドでの脱出を体験した運輸安全委員会の向優美・航空事故調査官は、「高さも滑る速度も想像以上だった」と振り返る。
機体が大型化し、脱出は、ビル2階ほどに相当する高さから一気に滑り降りることになる。
向調査官は、「正しい姿勢を取らないと着地は難しいと感じた」と語る。
向調査官は、16年2月の新千歳空港の事故調査を担当した。
この事故では、乗客の多くが荷物を持って逃げようとしたため、客室乗務員が荷物を取り上げるなどして避難が遅れたという。
向調査官は、「緊急時に心の準備ができているかどうかで、結果は大きく変わってくる。離陸時にビデオを見るなどして、万が一に備えてほしい」と話している。
出典
『「想像以上の速度、着地難しい」…スライド脱出』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180918-OYT1T50135.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。