







2018年8月30日11時23分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
29日午後0時35分頃、徳島県藍住町東中富の徳島自動車道上り線で、「ジェイアール四国バス」(高松市)の松山発大阪行き高速バスの車内から出火。
男性運転手と乗客10人は車外に避難して、けがはなかった。
消防車が放水して火は約30分後に消し止められ、バス前方のドア付近が焼けた。
交通規制もなく、周辺を走る車への影響はなかった。
県警高速隊によると、運転手が運転席近くのダッシュボード付近から白煙が出ているのに気付き、約7km先の藍住料金所内の駐車場でバスを緊急停車させた。
バス前方左側の電気機器などがよく燃えており、詳しい原因を調べている。
同社によると、バスは朝の点検では異常がなく、今年2月に年1回の車検、今月2日には3か月おきの法定の点検も終えていた。
バスは午前9時13分、松山市内の同社支店を出発後、同市内の停留所を回り、大阪市のJR大阪駅に向かう予定だった。
乗客は午後1時35分頃、現場で同社による代替バスに乗り換えて、大阪へ向かった。
出典
『走行中の高速バス車内から出火、客10人ら避難』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180830-OYT1T50059.html
8月29日18時48分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警高速隊によると、バスは松山市から大阪府に向かう途中で、走行中に運転手が焦げ臭いにおいや煙を確認。
約7km離れた藍住ICの料金所付近で止まり、乗客を避難させる際、バスの右前部から出火した。
車内の天井の一部なども焼け、約30分後に消し止められた。
出典
『徳島道でバス火災、松山発大阪行き けが人はなし』
https://www.sankei.com/west/news/180829/wst1808290095-n1.html
2018年8月27日18時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が事故時のイメージ図付きでネット配信されていた。
川崎市麻生区で昨年12月、スマートフォンを操作しながら電動自転車を運転し、歩行者にぶつかって死亡させたとして重過失致死罪で在宅起訴された元大学生の女性(20)=同区=に対し、横浜地裁川崎支部は27日、禁錮2年執行猶予4年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
スマホを使いながら自転車を運転して事故になるケースは急増しており、警察庁も注意を呼びかけている。
江見裁判長は判決で、「周囲の安全を全く顧みない自己本位な運転態度で、過失は重大」と指摘。
そのうえで、事故当時は時速9.3kmと比較的低速だったことや、被告の家族が加入する保険で賠償が見込まれる点などを考慮し、執行猶予つきの判決が相当だと結論づけた。
判決によると、被告は昨年12月7日午後3時ごろ、歩行者専用道路となっている商店街で自転車を脇見運転し、歩行中の女性(当時77)=同区=と衝突、脳挫傷などで死亡させた。
被告は事故直前に少なくとも33秒間、左耳にイヤホンをつけて音楽を聴きながら、飲み物を持った右手で右ハンドルを握り、左手でスマホを操作しながら走行。
メッセージの送受信を終えてスマホをズボンの左ポケットにしまう動作に気をとられ、事故を起こした。
弁護側は「悪質性の低い脇見運転」だと主張したが、判決は「前方を注視しないばかりか、危険を察知したとしても直ちにブレーキをかけられない状態だった」と述べ、「『脇見運転』と矮小化する弁護人の主張は論外」と退けた。
さらに、被告が法廷で「急いでいたことが事故の原因」と述べたことについて、「根本原因である自らの運転態度についての内省が深まっていない」と非難した。
・・・・・
【「画面の注視」10年前から6倍増】
「ながらスマホ」の自転車事故は、各地で増えている。
警察庁によると、スマホや従来型携帯電話(ガラケー)を使いながら歩行者と衝突した事故は、昨年だけで45件確認された。
前年から19件増え、統計を取り始めた2007年以降で最悪だった。
原因の内訳は、「画面の注視」が29件と最も多く、10年前と比べて約6倍増。
一方で、「通話」は4件にとどまる。
SNSやゲームを楽しむ機会が増え、画面に集中するあまり、事故を起こすケースが増えている。
担当者は、「自転車事故が重い罪に問われたり、賠償責任を問われたりすることを知ってもらう啓発を進めたい」と言う。
スマホを使いながら歩いている時にも、事故は起きている。
東京消防庁によると、都内では16年までの5年間で、「ながらスマホ」による事故で計201人が救急搬送された。
特に駅で事故が起きやすく、このうち42人は、駅の階段やホームから転落するなどした。
全国の鉄道事業者や携帯電話会社は14年から毎年、駅構内にポスターを貼るなどして、注意喚起をしている。
電気通信事業者協会が今年3月にまとめた調査によると、駅を利用するスマホユーザーの9割以上が「歩きスマホは危険」と感じている。
それでも、ほぼ半数が歩きスマホをすることがあると回答。
理由としては、「時刻表や地図アプリの利用」を挙げる人が最も多く、
「スマホを見るのが癖になっている」
「SNSのやり取りをタイムリーにしたい」
「気になるサイトやニュースをすぐみたい」
といった答えも多かった。
「ながらスマホ」の研究に取り組む愛知工科大の小塚一宏名誉・特任教授(交通工学)によると、スマホを利用している時の視界は通常の約20分の1に狭まり、歩行者を見落とす確率も増えるのだという。
「興味や関心がある方に視線が集まってしまい、交通環境に注意する意識も薄れる。目をふさいで歩いたり運転したりするくらい危険なことだと認識してほしい」と指摘する。
出典
『ながらスマホの自転車死亡事故、元大学生に有罪判決』
https://www.asahi.com/articles/ASL8V532RL8VULOB00C.html
※事故当時の様子は下記記事参照。
(2018年2月15日13時36分 朝日新聞)
川崎市麻生区で昨年12月、スマートフォンなどを手に持って電動自転車に乗り、歩いていた女性(当時77)にぶつかり死亡させたとして、神奈川県警は15日、大学2年の女子学生(20)=同区=を重過失致死の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。
「ぶつかるまで気がつかなかった。大変申し訳ないことをしてしまった」と述べ、容疑を認めているという。
警察によると、女子学生は昨年12月7日午後3時15分ごろ、同区上麻生2丁目の路上で、両手が塞がった状態で電動自転車をこぎ出したところ、歩いていた女性に衝突し、死亡させた疑いがある。
女子学生は、左手に持っていたスマートフォンをポケットに入れようとして前方を見ていなかった上、右手に飲み物を持ち、ブレーキをかけられる状態ではなかったという。
2015年に施行された改正道路交通法では、自転車運転に関し、信号無視やブレーキのない自転車で走行した場合、「危険行為」にあたり、交通切符(赤切符)が交付される場合がある。
3年以内に2度摘発された自転車運転者に対し、講習の受講を義務づけた。
携帯電話を使いながらや、傘を差しながらといった行為は指導警告を受け、従わない場合や人身事故を起こした場合も危険行為とみなされる。
出典
『左手スマホ、右手に飲み物…電動自転車で重過失致死容疑』
https://www.asahi.com/articles/ASL2G6D8DL2GULOB01T.html?iref=pc_extlink
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
※自転車は車道通行が原則という関連記事もあった。
(2018年8月29日 東京新聞 神奈川版)
川崎市麻生区で歩行者が死亡した自転車の「ながらスマホ」事故は、自転車利用者に対し、人を死傷させうるという自覚を促した。
自転車施策の専門家らでつくる民間団体「自転車の安全利用促進委員会」メンバーで、三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治研究理事に課題を聞いた。
【自転車の「ながらスマホ」による死亡事故が社会問題に
なっている】
事故当事者の責任に帰するだけでは、背景にある問題点が見落とされてしまう。
自転車は、車道通行を原則としつつも、例外的に歩道通行を認める構造が長い間にわたって逆転し、歩道通行が既成事実化してしまった。
車の仲間という意識が希薄になる環境だったわけで、こうしたマイナス面のツケが凝縮した形だと思う。
車道を通る自転車は、いわば「最弱者」。
ルールを守らないと自分が危険だし、車の仲間という意識も強くなる。
しかし歩道では「最強者」であり、ルールを守らなくても安全という慢心を生んでしまう。
自転車で歩道を通行する割合が高い人ほど、ルールを知っているのに守らないという調査結果もある。
【どんな対策が必要か】
たとえば、2016年にあった自転車事故のうち、自動車との事故は、車道よりも歩道上のほうが多い。
主に、沿道の駐車場に出入りする車との出合い頭の事故だ。
自転車教育の内容をみると、こうしたデータや根拠に基づく説明が弱く、「ルールだから守れ」という広報啓発が多くある。
しかし、ルールは知識にとどまらず、理解につなげなければいけない。
どんな啓発が効果的かを探るために複数のパンフレットを試作し、15年に川崎市と東京都立川市でアンケートを実施。
その結果、自転車事故で検察庁に送致された人数や損害賠償など、ルールを守らないと「自分が損をする」という説明、続いて「なぜルールを守らないといけないか」という根拠を示す説明が、ルール順守に効果があることが分かった。
一方で高齢層には、自転車のルール違反が歩行者から厳しく見られている実態の説明が評価された。
このように、対象者に応じて、重点的かつメリハリを利かせた啓発をすべきだ。
出典
『「自転車は車道」が原則 「ながらスマホ」で死亡事故 教訓は』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201808/CK2018082902000148.html
2018年8月28日18時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
和歌山と大阪を結ぶ西日本ジェイアールバス(大阪市)運行の高速バスが26日夜、渋滞を迂回するため和歌山県内で高速道路を降りたところ、道を間違えて狭い山道に入り込み、立ち往生していたことがわかった。
乗客38人は同社が手配したタクシーなどで運んだ。
けが人はなかった。
同社によると、同県白浜町を午後6時過ぎに出て、午後10時ごろ大阪駅JR高速バスターミナル到着予定の高速バス。
阪和自動車道を走行中の26日午後7時50分ごろ、バスの50代の運転手から「渋滞しているので迂回指示を」と、同社の営業所に連絡があった。
指示を受け、バスは御坊南インターチェンジ(IC)を降りて迂回路の県道に入ったが、運転手は途中で道を間違え、山道へ。
道幅は車が1台やっと通れるほどしかなく、道路脇は崖。
同社によると、バスは車体をガードレールや岩などにこすり、ミラーを破損しながら走行を続けたという。
結局、誤った道を約1km走行し、同県日高川町内で動けなくなった。
乗客は、立ち往生の現場付近で約1時間待機。
同社がタクシー、別のバスを手配するなどして、自宅などへ送り届けた。
運転手は今回の迂回路を走った経験が無く、バスにはカーナビも設置されていなかったという。
大阪府内の自宅へ戻るために乗っていたという女性が帰宅できたのは27日午前1時ごろ。
「ミラーをぶつけても走り続けて怖かった。バスを止めるように乗客から声が上がった。崖から落ちないか不安だった」と、当時の状況を話した。
出典
『高速バス、迂回路間違え山道へ 崖っぷち1キロ恐怖の夜』
https://digital.asahi.com/articles/ASL8X4V9ZL8XPXLB007.html?rm=425
8月29日12時46分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
阪和自動車道が約20km渋滞していたため、男性運転手(50)は御坊南インターチェンジで降りて県道を走行中、道を間違え山道へ入り、約1km進んだ同県日高川町で午後8時ごろ動けなくなった。
乗客は現場で待機後、約700m先まで歩き、約1時間後に迎えに来たタクシーなどで送られた。
山道は崖沿いで、道幅はバス1台通るのがやっと。
カーブミラーにぶつけたサイドミラーが脱落したり、車体がガードレールと接触したりした。
同社は、「乗客に多大な不安と迷惑を掛け、深くおわび申し上げる」と謝罪。
再発防止策として、運転手が進路を間違えたと感じた場合には安全な場所に停車し、運行管理者に連絡して指示を仰ぐように周知した。
出典
『JRバス、和歌山の山道で立ち往生 渋滞迂回で道誤る、乗客は山道歩き1時間後タクシーに乗り換え』
http://www.sankei.com/west/news/180829/wst1808290057-n1.html
8月29日16時43分にNHK和歌山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
バスを運転していたのは勤務歴およそ20年のベテランで、「道なりに進めばいいと思い込んで、道路標識を見落としてしまった」と話しているという。
出典
『JR高速バス 山道迷走し立往生』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20180829/2040000956.html
8月29日16時47分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
阪和自動車道を走行中の午後7時50分頃、男性運転手(50)が「渋滞を迂回したい」と営業所に連絡。
営業所の指示を受け、和歌山県御坊市の御坊南インターチェンジ(IC)で降り、県道を走行して約6km北の川辺ICへ向かったが、途中で高速道と反対の東へ向かう山道へ入った。
バスはその後、警察の誘導で山道を抜け出した。
出典
『高速バスが誤って山道に…道幅1台分、立ち往生』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180829-OYT1T50041.html
(ブログ者コメント)
NHKの現地取材映像などから推察するに、道を間違えたのは、おそらくは以下の場所。
三差路をセンターラインに沿って左方向に曲がるべきところ、同じような道幅の道路を直進したものと思われる。
三差路に差し掛かる前、道路の左上に「高速は左」の標識があったが、夜間、付近に街灯もほとんどないように見える状態下、見落としたものと思われる。
じつはブログ者も、つい最近、同じような経験をしたばかりだ。
そこは、昼間だと何10回も通ったことがある山の中の道で、1か所、どこで右折するのか分かりにくい場所がある。
ただ、小さいながら標識もあるし、普段通っている道だから迷うこともあるまいと真夜中に通ったところ、街灯もなく真っ暗で、ライトを上向きにしていたのだが標識を見逃して直進し、クネクネと民家の間を縫うように走る細い道に迷い込んでしまった。
途中、これは道を間違えたと気づいて停車し、ナビを入れて無事に帰れたが、その時に感じたことは、ライトを上向きにしても、光は下向きよりもちょっと遠くの地面を照らすだけで、正面全体を照らすわけではないということだ。
(4年前に購入したブログ者の車だけかもしれないが)
ブログ者の事例については、スピードを落として走り、そろそろ標識が・・・と注意しながら運転すれば、高さ2m程度にある標識につき、見逃さなかったかもしれない。
しかし、和歌山事例では、運転手の方にとっては初めての道で、おそらくは暗く、しかも、高速道へと案内する標識は高さ5~6mほどの位置にあった。
ライト上向きだけでは、標識をほとんど認識できない・・・・そういった状況だったのかもしれない。
2018年7月18日16時10分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国際通りや周辺の通りの交通渋滞を緩和しようと、信号機の運用を停止して、ドライバーが自分の判断で右折や左折ができるようにする実証実験が18日から始まった。
実証実験が行われるのは、浮島通りとニューパラダイス通りから国際通りに出る交差点で、午前10時に車両用と歩行者用の信号機にカバーがかけられた。
これによって、国際通りに出ようとするドライバーが自分の判断で右折や左折ができるようになり、信号待ちによる交通渋滞の緩和が期待できるという。
那覇市の平良・都市計画課副参事は、「国際通りは交通量が多いので、実験による緩和を期待しています。同時に、ドライバーには歩行者の安全確認をしっかりしてほしいと思います」と話していた。
実証実験は来年の1月18日まで行われる予定で、効果が確かめられれば、その後も継続するという。
出典
『信号機運用停止して渋滞緩和実験』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180718/5090003710.html
7月18日8時27分に沖縄タイムスからも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
那覇市は18日から、浮島通りとニューパラダイス通りが接続する国際通り(旧国営館前)の交差点の信号機を一時的に停止させ、交通処理を解除する。
浮島通りや国際通りの交通渋滞緩和を狙った実証実験で、2019年1月18日まで。
18日午前10時~正午に車両用と歩行者用の信号機にカバーをかぶせる作業を実施。
実験前と実験中の交通量を計測し、比較する。
出典
『浮島通り交差点の信号、一時停止 那覇・国際通りで18日から実証実験』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/285218
(ブログ者コメント)
NHKの解説図によると、国際通りとクロスする道路が十字路ではなく互い違いになっており、そこに計4つの信号機が設置されている。
それら4つの信号機を実験的に運用停止するとのこと。
以下はグーグルアースで見た現場の交差点(右部)。
(2018年9月2日 修正1 ;追記)
2018年9月1日9時21分に沖縄タイムスから、交差点進入待ちの車に視覚障碍者の白杖が当たったなどの意見があったため実験は期間を短縮して終了になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
那覇市都市計画課は31日、来年1月まで実施予定だった浮島通りと国際通りの交差点などの音響付き信号機を停止する実証実験を9月13日に終え、信号機を元の状態に戻すと発表した。
交差点利用者の多い県視覚障害者福祉協会(知花光英会長)からの「横断時の危険が増した」といった意見を考慮し、安全確保のために期間を短縮した。
信号機停止中の交通量調査は9月3日に実施し、その後は効果の検証期間に設定していたが、元に戻して検証を進める。
結果がまとまる来年1月以降に、信号機の在り方を県や県警、同協会や周辺商店街ら利用者と調整して判断する。
市の担当者は、「信号機の在り方は、混雑緩和だけでなく、安全性も含めて判断する。実験期間を短縮して、安全に横断できるように復旧したい」と語った。
知花会長によると、実験期間中に、交差点進入待ちで横断歩道や点字ブロック上に停止していた車に白杖(はくじょう)が当たった事例が3件あるが、事故やけがはない。
知花会長は、「まだ心配はあるが、期間短縮はありがたい。利用する視覚障がい者の安全を求めていきたい」と話した。
出典
『国際通りの信号機停止実験、期間短縮し13日終了 視覚障害者協会の訴え受け安全確保』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/307656
2018年7月7日19時2分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故で大型トラックが横転したことを想定して、ロードサービスの会社の作業員が元の状態に戻すための手順を学ぶ研修会が、富山市で開かれた。
研修会は、車の事故が起きた場合に現場で安全に作業を進められるように富山市のロードサービスの会社が開いたもので、県内のほか、石川県や新潟県の同業の会社あわせて15社が参加した。
企画した会社の研修所には、実際に横転した状態の25トンのトラックが用意され、講師役の作業員はまず、元の状態に戻した時の車体への衝撃を和らげるため、タイヤが着地する位置に専用のエアバッグを設置するよう指導した。
また、横転しているトラックにブレーキがかかっていない場合も想定して、タイヤ止めを事前に置いた上で作業を始めるように指摘していた。
このあと、レッカー車でトラックを引いて元に戻す作業が進められ、参加者たちは動画を撮影するなどして、作業の手順を確認していた。
研修会を開いたロードサービスの会社の中林専務取締役は、「大型トラックの事故は多くはありませんが、事故が起きると道路がふさがり、大きな影響が出ます。効率よく対応できるように、継続して取り組んでいきたい」と話していた。
出典
『横転大型トラックを元に戻す研修』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063007421.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、1トンフレコンほどあろうかという大きさの膨らんだエアバッグを、横転状態のトラックの前後のタイヤの下に1個ずつ置き、その後、レッカー車で復旧させていた。
復旧時、エアバッグは大きく凹んだものの、破裂するようなことはなかった。
2018年7月5日19時27分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時ごろ、黒石市北美町の県道・大鰐浪岡線で、走行中の大型トラックのタイヤが突然外れ、対向車線を走行していた乗用車に衝突した。
また、この場所から300m進んだ場所で、さらにもう1本のタイヤが外れ、道路脇にある商店のガラス戸を割った。
この事故で、乗用車の後方に傷がついたほか、商店のガラス1枚が割れたが、けが人はいなかった。
警察によると、大型トラックは最大積載量が11.5トンで、丸太を積んで平川市方面に走行していたということで、外れた2本のタイヤは10本あるタイヤのうち、いずれも、車体の左中央部分に取り着けられていたものだという。
警察は、トラックを運転していた60歳の男性に話を聞くなどして、2本のタイヤが外れた原因を調べている。
この事故の影響で、大鰐浪岡線は現場周辺のおよそ1.5kmの区間で45分間にわたり、通行止めとなった。
タイヤがぶつかった商店の隣にある自動車の整備工場で働く50代の男性は、「爆発したような音を聞いて外に出てみたら、トラックが傾いて止まっていた。人の胸の高さほどもある大きなタイヤが商店のガラスにぶつかっていたので、とても驚いた」と話していた。
出典
『大型トラックのタイヤ 商店直撃』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180705/6080001504.html
7月5日18時29分に青森放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
一歩間違えば、大惨事になる可能性もあった。
5日午前9時すぎ、黒石市北美町の県道で、走行中の大型トラックからタイヤがはずれた。
タイヤは直径およそ1mで、対向車線を走っていた乗用車に衝突した。
また、300m先の路上でも2本目のタイヤが外れて、近くの店舗にぶつかり、ガラスの扉を壊した。
この事故で、けが人はいなかったが、現場は道路沿いに店舗が並び、車通りが多く、一歩間違えば大惨事になる可能性もあった。
現場は1時間近く通行止めとなった。
出典
『タイヤ脱落 車と店に衝突』
2018年7月6日15時55分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月6日1時31分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前8時半頃、横浜市都筑区で38歳の保育士の女性が、自らの1歳と2歳の子どもを保育園に預けるために、電動の「子ども乗せ自転車」を運転していたところ、自宅から30mほど走ったところでバランスを崩し、横転した。
この際、母親が抱っこひもで前に抱えていた1歳の二男が頭を強く打って病院に搬送されたが、その後、死亡した。
自転車の前側の幼児用座席に乗っていた2歳の長男と母親にケガはなかった。
母親は、閉じた状態の傘を手に持って運転していたということで、「持っていた傘が何かに引っかかって左側に横転した」と話しているという。
神奈川県道路交通法施行細則では、6歳未満の子ども2人を乗せて自転車を運転する際、運転者の前と後ろにある幼児用座席に、それぞれの子どもを座らせる、または子どものうち一人を抱っこひもで背中におんぶするよう定めている。
母親は横転した際、子どもを、おんぶではなく前側に抱っこしていたということで、警察は過失致死容疑で捜査している。
出典
『自転車で横転 母親が前に抱えた男児が死亡』
http://www.news24.jp/articles/2018/07/06/07397878.html
『自転車転倒、女性が抱えていた1歳児死亡 傘が原因か』
https://www.asahi.com/articles/ASL7604XKL75ULOB01V.html
6日2時43分にTBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、女性は次男を保育園に預けに行く途中で、「運転中にハンドルが利かなくなった」と説明しているという。
女性は左手に閉じた傘を持っていたということで、警察は、傘が自転車の前輪に挟まり、ハンドルが利かなくなってバランスを崩した可能性があるとみて、事故原因を調べている。
出典
『自転車転倒 1歳男児死亡、母親が“抱っこ”して走行中』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3414485.html
7月6日6時34分にFNN PRIMEからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ハンドルか手にかけていたとみられる傘が前輪に巻き込まれた可能性があるという。
出典
『自転車転倒、1歳男児死亡 傘を巻き込みか 横浜市都筑区』
https://www.fnn.jp/posts/00395733CXL
7月7日14時27分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性は傘を手に掛けた状態だったという。
女性は警察に、「傘が何かに引っ掛かった」などと話したという。
警察は、傘が前輪などに接触しバランスを崩した可能性があるとみて調べている。
出典
『自転車転倒、同乗の1歳死亡…保育園に行く途中』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180707-OYT1T50051.html
7月9日18時26分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、母親は片方の手首に傘をかけながら自転車に乗っていたということで、警察は、傘が前輪に挟まりバランスを崩して転倒したとみて、事故の詳しい状況を調べている。
自転車に子どもと乗る場合の規制は、自治体の条例で定められている。
多くの自治体では、子どもを「おんぶひも」で確実に背負って自転車に乗ることを認めているが、子どもを体の前で抱いたり、子どもを前後の座席に乗せ、赤ちゃんを背負って4人で乗ったりすることは認められていない。
一方で、安全対策が必ずしも確立されているわけではなく、自転車に取り付ける子ども用のいすは、首が据わっていない赤ちゃんや、まだ、しっかりと座れない子どもへの使用は推奨されていない。
また、ヘルメットについても、赤ちゃんにかぶせると負担が大きくなるとして、推奨されていない。
近くの保育所に空きがないなどの理由から、やむをえず遠くの保育所を利用するために赤ちゃんを抱いて自転車に乗る親もいることから、安全対策の徹底が求められる。
消費者庁が、全国の30あまりの医療機関を通じて調査したところ、乳幼児が親に抱かれるなどして自転車に乗っている時に起きた事故は、ことし6月までの7年あまりの間に、66件起きていたという。
このうち2割近い13件では、乳幼児が頭の骨を折るなどの大けがをしていた。
今回の調査結果は、全国の30あまりの医療機関のデータに過ぎず、実際の事故の件数はさらに多いとみられるという。
子どもの事故に詳しい小児科医の山中龍宏さんは、「予想以上に実態は深刻だが、注意を呼びかけるだけでは事故は防げない。幼稚園や保育所への送迎バスの運用や、乳幼児がいる家庭への交通費の助成など、子どもが巻き込まれる事故をなくすための対策を行政が検討する必要があるのではないか」と話している。
出典
『自転車転倒 だっこの1歳児死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20180709/1050003036.html
(ブログ者コメント)
こういった自転車事故については、最近、以下の2つの情報を掲載したばかりだ。
2018年5月31日掲載
『2018年5月24日報道 自転車のハンドルにかけていた傘や買物袋が、あるいは足でライトをつけようとして靴が前輪に巻き込まれ転倒した事例が多数あるとして、NITEが注意呼びかけ中』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8401/
2018年5月21日掲載
『2018年5月14日報道 消費者庁によれば、幼児用の座席付き自転車が転倒し子供が負傷する事故が相次いでいる、半数近くが停車中の事故で保育園などに通い始める4~7月に増加傾向』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8394/
2018年6月27日付でTBSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察のミスがあったのか? 新たな問題が浮上した。
悪質な交通事故に適用される危険運転致傷罪で刑務所に服役した受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所した疑いがあることが、JNNの取材でわかった。
危険運転致死傷罪は1999年、東京の東名高速で飲酒運転のトラックにより幼い姉妹が亡くなった事故がきっかけで作られた。
飲酒運転や信号無視など、悪質・危険な死傷事故に適用され、最大20年の懲役刑を科すことができる。
有罪となれば、運転免許も取り消される危険運転致死傷罪。
ところが…
危険運転致傷罪で服役した受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所していた疑いがあることが、JNNの取材で明らかになった。
出所していたのは、2013年から2015年の間に刑が確定し、長野刑務所、松本少年刑務所、福岡刑務所に服役していた3人。
警察が何らかのミスで免許取り消し処分を行っていなかった疑いが出てきていて、問題はこの3人以外にも広がる可能性がある。
「危険運転」の罪に問われた事故で娘を亡くした男性は…
「腹立たしい気持ちになる。結局は服役が終わって出て、すぐに運転して出歩くことが可能なことなので、もし遺族が見たらどう思うのかということですね。絶対にあってはならないことです」
なぜ、こんなことが起きたのだろうか?
交通事故の捜査を行う担当と免許の取り消しを行う担当の間で、連絡ミスが生まれた可能性もあると指摘する専門家もいる。
「大問題だと思います。行政処分(=運転免許の取り消し)と刑事処分(=捜査)は全く別なのです。(捜査では)被疑事実の立証することだけ考えて捜査しているわけで、その人の免許を、どうのっていうのは、おそらく交通事故捜査をやっている方はほとんど考えていないと思う」(元千葉県警交通捜査官 熊谷氏)
警察庁は、「現在、刑務所を所管する法務省に確認している」としている。
出典
『“危険運転”の受刑者が免許取り消しなく出所か』
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/genba/archive/20180627.html
6月28日15時58分にTBS NEWSからは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
「なくせ!危険運転」。
運転免許をめぐる新たな問題が、さらに広がりを見せている。
重大な交通事故を起こした受刑者を収容する「交通刑務所」でも、取り消されるはずの免許証を持ったまま受刑者が出所した可能性があることが分かった。
「危険な運転をした人に対しては、運転免許の取り消し等の処分を厳正に行うことが重要です。事実関係を踏まえまして、法務省と連携を図り、適切に対処できるようにしてまいりたいと思います」
28日の会見で、こう述べた栗生・警察庁長官。
問題は、さらに広がりを見せている。
悪質・重大な交通事故に適用される「危険運転致傷罪」で服役した3人の受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所した疑いがあることが、JNNの取材で27日、明らかになった。
警察の手続きなどに何らかの問題があった可能性が出てきているが、刑務所の側も気がつくことはできなかったのだろうか?
府中刑務所などで所長を務めた鴨下氏は、免許の取り消しは警察の仕事で、受刑者の免許がどうなっているか、刑務所の現場はほとんど意識もしていないのが実情だと話す。
「そういう権限(=免許のチェック)がない。権限がないことは、やってはいけない。」
(Q.有効な期限の免許証を、仮に持っていたとしても?)
「ああ、それは取り消されていないんだなというだけです」
ところが28日、新たな問題が浮上した。
「交通刑務所」と呼ばれる刑務所でも、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所していた可能性が出てきたのだ。
千葉県の市原刑務所は、重大な交通事故を起こした受刑者を収容し、専門の更生プログラムを行っている。
出所していたのは、この市原刑務所の5人の受刑者だった。
罪名は「過失運転致死傷罪」。
運転免許は取消処分に該当する。
「システムが悪いのか。なぜ、そういうことが起きるのか」(遺族の男性)
おととし、北海道旭川市で飲酒運転とスピードオーバーの車に衝突され、娘を失った男性。
加害者は危険運転致死の罪で一審で実刑判決を受け、現在も裁判が続いている。
今回の問題について、男性は、警察だけでなく、刑務所の側も含めた制度全体に問題があるのではないかと話した。
「ミスではなくなっている。システム上の問題。知らなかったではすまされない部分だと思う。ちょっと驚きですけど・・・」(遺族の男性)
刑務所を所管する法務省は、「事実関係がまだ確認されておらず、現時点でのコメントは差し控えたい」としている。
出典
『【現場から、】「なくせ!危険運転」 “免許持ったまま出所”交通刑務所でも』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3408036.html
(ブログ者コメント)
報道された内容から考えると、異なる部署間で共用しておくべき情報が、共用できるようなシステムになっていないことが原因らしい。
最近、本ブログで何件か紹介した、病院内で検査結果が医師同士で共有されなかったための治療ミスと、同じことではないかと感じた。
2018年6月27日13時45分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県蒲郡市の国道で24日、走行中の大型トラックのタイヤが脱輪して対向車線の乗用車に衝突し、運転していた50代の男性が軽傷を負っていたことが27日、県警への取材で分かった。
県警は同日、トラックを所有する和歌山市の物流会社を、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで家宅捜索した。
県警蒲郡署によると、事故は24日午後6時半ごろ、蒲郡市柏原町の国道23号で発生した。
大型トラックの直径約90cmのタイヤ2本が外れ、対向車線を走っていた乗用車2台に相次いで衝突。
このうち1台はフロントガラスにタイヤが直撃し、男性運転手が首を打撲するなど軽いけがをした。
大型トラックのタイヤを固定するボルトが数本折れていた。
県警は、脱輪の原因や車両の整備状況を調べる。
出典
『走行中タイヤ外れ、対向車の男性けが 愛知・蒲郡』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32293460X20C18A6CN0000/
6月27日22時34分にNHK東海からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は27日、過失運転傷害の疑いで、トラックを所有する和歌山市内の物流会社を捜索し、整備状況などについても調べている。
捜索を受けたのは和歌山市の物流会社で、27日午前9時すぎに愛知県警の捜査員が入り、パソコンと段ボールを車に積み込んだ。
警察によると、トラックの運転手はタイヤが完全に外れるまでにトラックを停止させる措置をとっていなかった過失運転傷害の疑いもあるという。
27日の捜索で、警察はトラックの整備記録や運行記録などの資料も押収したとみられ、今後、資料を分析し、トラックの整備状況などに問題がなかったかについても調べることにしている。
出典
『タイヤ脱輪事故で物流会社を捜索』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180627/5935621.html
(2018年9月13日 修正1 ;追記)
2018年9月11日11時24分に朝日新聞から、全てのボルトが折れていた、複数のナットが緩んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県警は、トラック運転手の男(44)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで書類送検した。
また、運転手が働く和歌山市の物流会社の整備管理者と運行管理者の男2人も、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
県警が調べた結果、ホイールボルト8本全てが折れていた。
複数のナットが緩んでいた痕跡も見つかり、緩みでボルトに負担がかかって折れたとみている。
運転手は、運行前の点検を十分にせず運転し、被害者にけがをさせた疑い。
整備管理者らは、ナットの増し締めや運転手の点呼をせず注意義務を怠り、被害者にけがをさせた疑いがある。
いずれも容疑を認めているという。
【増える脱落事故、国が点検呼びかけ】
国交省によると、大型車のタイヤ脱落事故は2016年度に全国で56件起き、3件では、けが人が出た。
12年度から増加傾向で、昨年度も54件発生(今年3月現在の速報値)。
増加の明確な理由は不明だが、16年度の脱落原因の約8割がナットの締め付け不足・超過などの「作業ミス」だったという。
国交省は昨年11月、点検整備の徹底を業界団体などに要請。
タイヤ交換後、50~100km走行した時点でナットの増し締めをすることや、事業用自動車の運転手が1日1回、運行前に行う義務がある「日常点検」で、ナットの緩みを確認するよう求めている。
全日本トラック協会の日常点検のマニュアルによると、ナットは点検用ハンマーでたたいて確認できる。
今回、書類送検された運転手は、県警に「点検はしていた」と説明したという。
愛知県内の運送会社の整備管理者の男性は、「たたけば、明らかに緩んでいるのはわかる。毎日やって感覚を養わなければいけない」。必ず運転手が点検し、報告を受けるが、「運転手は1分1秒でも早く出たい。時間が迫っていれば面倒だと思ったり、『昨日大丈夫だったから今日も』と思ったりして甘くなるかもしれない」と話す。
ひとたび事故を起こせば、補償などで事業者にとって死活問題となる。
トラック協会では、脱落事故対策として、日常点検の手順を解説する映像の作成などを検討している。
出典
『外れたタイヤが対向車に衝突、トラック運転手ら書類送検』
https://www.asahi.com/articles/ASL967SJZL96OIPE02P.html
(2018年12月23日 修正2 ;追記)
2018年12月18日19時57分に産経新聞から、運転手や整備管理者などが不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋地検豊橋支部は18日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検された和歌山市の運送会社の男性運転手(44)を不起訴処分とした。
車両の整備を怠ったなどとして業務上過失傷害の疑いで書類送検された同社運行管理者の男性(43)と整備管理者の男性(29)も不起訴処分とした。
地検は理由を明らかにしていない。
出典
『タイヤ外れ事故3人不起訴 名古屋地検豊橋支部』
https://www.sankei.com/affairs/news/181218/afr1812180035-n1.html
2018年6月19日20時50分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県大垣市の名神高速道路で3月、大型トラックが観光バスに追突しバスの乗員・乗客35人が重軽傷を負った事故で、岐阜県警は19日、スマートフォンの画像を見ながら運転していたとして、大型トラックの男性運転手(事故で死亡、当時56歳)=群馬県桐生市=を自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で書類送検した。
この画像を送ったとして、同僚の男性運転手(47)=同市=も、同法違反のほう助容疑で書類送検した。
県警によると、通話相手を同法違反のほう助容疑で摘発するのは、全国でも珍しいという。
送検容疑は、男性運転手が3月26日夕、大垣市上石津町乙坂の名神高速道路上り線で、周囲の安全を確認せず運転して観光バスに追突し、バスの乗員・乗客にけがをさせたとしている。
同僚運転手は、事故の約20分前に前橋市から男性運転手に電話をかけ、相手が運転中であると知りながら、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で私的な画像2枚を送り、閲覧するよう指示したとしている。
「運転中でも確認してくれると思った」と、容疑を認めているという。
県警が大型トラックのドライブレコーダーや男性運転手の通話履歴を解析したところ、片手でスマホを持ち、LINEを見ていたことが判明。
2枚目の画像が送信された直後に事故が起きたという。
出典
『名神追突事故 スマホ運転で書類送検 画像送信の同僚も』
https://mainichi.jp/articles/20180620/k00/00m/040/078000c
2018年6月2日7時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
牛丼チェーン「すき家」の元アルバイト従業員の男性(21)(鳥取県湯梨浜町)と家族が、過重労働が原因で出勤途中に交通事故を起こすなどしたとして、中四国ですき家を運営する会社「中四国すき家」を相手取り、約1240万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した。
1日には第1回口頭弁論があり、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
訴状によると、男性は倉吉市内の店舗で勤務していたが、人手の足りない他店舗へも応援で勤務するよう、社員から指示された。
2015年4月17日夜~20日朝には、ほとんど睡眠や休息が取れないまま倉吉市と岡山県津山市内の店舗を往復。
津山市内の店舗で12時間半働いた後、20日朝から境港市内の店舗に向けて車を運転中、居眠りをして追突事故を起こしたとしている。
男性は首や膝にけがを負い、精神的苦痛でうつ病を発症するなどしたといい、「会社が十分な休息を与えるなどの安全配慮義務を怠った」と主張した。
閉廷後に記者会見した男性は、「過酷な勤務に苦しんでいるのは自分だけじゃないと思う。裁判を通じて、同じことが起きないよう是正してほしい」と訴えた。
出典
『過重労働で居眠り事故、元従業員「すき家」提訴』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50160.html?from=ycont_top_txt
6月1日19時17分にNHK鳥取からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この裁判は3年前、「すき家」でアルバイトをしていた当時18歳の男性が出勤の途中に起こした居眠り運転の追突事故について、直前まで続いた過酷な勤務が原因だとして、会社に対し慰謝料など1200万円余りの支払いを求めているもの。
きょうは鳥取地裁で初めての弁論が行われ、男性側は当時、人手不足を補うためとして別の店舗に出張する「ヘルプ勤務」を頻繁に命じられ、事故の当日は、前日の夜9時から朝9時半まで津山市内で勤務したあと、さらにおよそ100km離れた境港市の店舗への移動を指示され、十分な睡眠を確保できなかったと主張した。
これに対し、会社側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示した。
出典
『すき家裁判 会社側は争う姿勢』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20180601/4040000553.html
6月1日19時52分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は閉廷後に記者会見。
上司の社員が人手不足の店舗を手伝うよう指示したことについて、「断るという選択肢はなかった」と涙ながらに振り返った。
その上で、「(過酷な勤務が)当たり前になってしまっているので、直さないといけない」と訴えた。
出典
『すき家側、争う姿勢…過労で交通事故、鳥取地裁』
http://www.sankei.com/west/news/180601/wst1806010088-n1.html
2018年6月1日9時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自転車に乗っていた女性(当時33歳)が道路で転倒し、車にはねられて死亡したのは、東京都の道路管理がずさんだったからだとして、遺族が都に損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。
谷口裁判長は都の責任を認め、約7400万円の支払いを都に命じた。
判決によると、女性は2015年3月、文京区の都道を自転車で走行。
道路左端に埋め込まれた雨水槽のふた(縦約45cm、横約40cm)がずれてできた道路との隙間に自転車のタイヤがはまり、転倒。
後ろから来た車にはねられ、死亡した。
訴訟で遺族側は、「隙間ができないよう、都は十分に管理すべきだった」と主張。
都側は、「道路の隙間と事故は関係なかった」と反論したが、判決は隙間と死亡事故の因果関係を認定した上で、「道路は安全性を欠く状態で、都の管理に欠陥があった。都には事故の責任がある」と結論付けた。
都は、「判決を読んで今後の対応を考えたい」としている。
出典
『道路の隙間にはまり自転車事故死、都に賠償命令』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50020.html
2018年5月29日18時45分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、釧路市の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた女性が路線バスにはねられ死亡した事故を受けて、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に現場を見て歩き、再発防止策を検討した。
これは今月20日、釧路市錦町の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた30歳の女性がバスにはねられて死亡した事故を受け、釧路警察署が企画した。
29日は、現場となった「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」の敷地内にある横断歩道やバスの停留所を、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に見て歩いた。
警察の担当者が、車から見ると歩行者が確認しづらいといった現場の特徴を説明すると、バス協会の担当者からは「車と歩行者がお互いの動きを確認できるミラーをつけるべきだ」などと意見が出ていた。
また、観光商業施設の管理者からは、横断歩道の手前に車の停止線を引くことや、横断歩道の脇に歩行者に注意するよう運転手に訴える掲示板を設置することなどが提案された。
釧路警察署の米田交通第一課長は、「今回の事故は、施設側が管理する敷地内で発生していて、再発防止のためには、施設やバス協会の協力が必要不可欠なので、ぜひ意見や提案を実行して頂きたい」と話していた。
出典
『バス死亡事故受け再発防止策検討』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180529/0000385.html
※以下は事故発生を伝える当時の報道。
(2018年5月21日 毎日新聞北海道版)
20日午前8時40分ごろ、北海道釧路市錦町2の商業施設「釧路フィッシャーマンズワーフ」敷地内で、横断歩道を歩いていた同市新富町、アルバイト従業員のMさん(女性、30歳)が左から来た釧路空港行きの路線バスにひかれ、全身を強く打って間もなく死亡した。
釧路署は、運転していた阿寒バス(同市)の運転手、K容疑者(男性、52歳)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、バスは施設内の停留所を出発した直後で、K容疑者は「横断歩道をよく確認していなかった」と話しているという。
乗客が数人いたが、けがはなかった。
出典
『交通事故 バスにはねられ女性死亡 北海道・釧路』
https://mainichi.jp/articles/20180521/ddr/041/040/002000c
(ブログ者コメント)
以下は現場の状況。文章だけでは現場の様子が伝わらないので、ちょっと拝借した。
上記によれば、バスが建物内から右カーブで外に出た、すぐの場所に横断歩道がある。
これでは、歩行者側からもバスの運転手側からも、お互いに相手を確認しづらい感じ。
設計時に、こういった点は配慮されたのだろうか?
(2018年6月12日 修正1 ;追記)
事故を受けて事故現場に、バスから歩行者を確認できるミラーが釧根地区バス協会により設置された。
11日はミラーを設置する作業が行われ、建物の柱があるため、これまではバスの運転席から死角になっていた部分が見えやすくなったかどうかなどを確認していた。
また、「一旦停止」と書かれた立て看板や掲示板も設置された。
釧根地区バス協会の工藤さんは、「運転手がミラーを確認し横断歩道の手前で停止するなどの教育を徹底して、事故をなくしていきたい」と話している。
出典
『釧路 死亡事故受け現場にミラー』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180611/0000676.html
2018年5月27日12時20分にテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月29日付で中国新聞から、5月27日13時12分に広島ホームテレビからも同趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう午後11時すぎ、福山市新涯町の県道で、近くに住むFさん(男性、67歳)が、自転車で交差点を曲がる際に歩道脇の側溝へ転落した。
およそ一時間後に、通行人から「溝に自転車と人が落ちている、顔が水没していて呼びかけても反応がない」と通報があり、Fさんは病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
側溝は幅50cm、深さ1mほどで、水深が30cmほどあったという。
当時、事故の目撃者はいなかったが、近くの防犯カメラに転落する様子が映っていた。
警察は、Fさんが自転車でバランスを崩して転落したものとみて、事故の原因を調べている。
市内では昨年度、市道関係だけで7件の死亡事故が発生。
今回の現場に蓋やガードレールはなく、広島県は対策を検討する。
出典
『深夜に走行中 自転車が側溝に転落 男性死亡』
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000001407.html
『福山で絶えぬ用水路転落死事故』
『自転車が側溝に転落 男性が死亡』
https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20180527000723
(ブログ者コメント)
中国新聞掲載写真を見ると、幅50cmと報じられた側溝の内側は2段になって狭まっており、水がある部分は幅40cm程度しかないように見える。
2018年5月24日15時37分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国で相次いでいる10代の自転車事故のうち、ハンドルに掛けた傘などが前輪に巻き込まれて転倒したケースが多くを占めていることから、調査に当たったNITE=製品評価技術基盤機構は、ハンドルに物を掛けて運転しないよう呼びかけている。
NITEによると、昨年度までの5年間に報告があった自転車事故のうち、年齢がわかっているケースを見ると、20代以上の成人の事故が183件だったのに対し、10代の事故は74件に上っている。
このため10代の事故の原因を調べたところ、走行中にハンドルに掛けていた傘や買い物袋などが前輪に巻き込まれたり、ライトを足でつけようとして靴が車輪に巻き込まれたりして転倒した事故が21件と、最も多くを占めていた。
一方、20代以上でも、前輪に物を巻き込んだ事故は11件あったほか、電柱にぶつかったり段差を乗り越えたりした際に車体が変形したまま走り続けた結果、部品が壊れて転倒した事故が34件あった。
NITEは、「ハンドルに掛けた荷物が巻き込まれると、前輪が急にロックされて事故に直結するので、絶対にやめてほしい。また、大きな衝撃を受けた場合は、車体に異常がないか販売店などで必ず点検を受けてほしい」と話している。
出典
『自転車のハンドルに傘などを掛けて走らないで 事故多発』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180524/k10011450751000.html
(ブログ者コメント)
1年ほど前になろうか、ブログ者も似たような経験をしたことがある。
舗装道路走行時、自転車が急にガタガタッと大きく揺れたのだ。
停車して道路状態を確認したが、穴などなし。
首を傾げつつ家に戻り、いざ鍵をかけようとしたところ、キーホルダーにぶら下がっていたアクセサリーが無くなっていた。
まさかアクセサリーが後輪に巻き込まれたなど、揺れた時には思ってもみなかった。
あの時、キーホルダーのアクセサリーだったから異常振動ですんだが、もっと大きな物が巻き込まれていたら、転倒しケガしていたかもしれない。
今回の情報に接し、そんなことを思い出した。
2018年5月22日9時28分に日本経済新聞から下記趣旨の記事が、月別事故件数の棒グラフ付きでネット配信されていた。
自転車通学の高校1年生は、5~6月に要注意・・・。
通学に慣れ始めたこの時期に高校1年生の自転車事故が集中することが、専門家の調査で分かった。
2015年の通学中の事故は「高1の6月」が430件で最多。
気の緩みが大事故を招く恐れもあり、関係者は「事故が増えることを意識して安全策の徹底を」と呼びかけている。
「一時停止する義務があるとは知らなかった」。
17年6月の朝、群馬県内の公道で自転車で登校中に事故に遭った高校1年(当時)の女子生徒は振り返る。
緩やかな坂を下った信号のない交差点で、自動車と出合い頭に衝突。
腕の骨を折る重傷を負った。
一時停止の標識と停止線は、生徒側にあった。
自動車に気付いてすぐにブレーキをかけたが、小雨で路上がぬれ、停止できなかったという。
18年5月上旬には、千葉県内で高1生徒が登校時に他校の生徒と並走していたところ接触し、打撲と擦り傷を負った。
自転車の専門家で構成し、適切なメンテナンス、マナーの啓発活動などに取り組む「自転車の安全利用促進委員会」(東京)が17年5月に発表した調査によると、15年に起きた全国の通学時の事故件数を学年別、月別でみると、「高校1年の6月」が430件と最も多く、3年生の同じ月の約2倍。
次いで「高1の5月」の423件が続いた。
委員会によると、高校進学で自転車通学を始める生徒が多く、4月は新しい通学路を注意深く通うため、事故は少ない傾向にある。
だが、5~6月は緊張感が薄れ、危険箇所や交通ルールを熟知しないまま走るため、事故が起こりやすいという。
発生場所は、比較的交通量が少ないとされる歩道のない裏道交差点が多く、車との出合い頭の事故が9割近い。
信号無視や一時停止違反など、高校生の法令違反が全事故の約7割を占める。
前照灯やブレーキなど整備不良もあり、同委員会は「防げたはずの事故が多くある」と注意を促す。
事故の頻発を受け、新学期の交通安全教室に力を入れる学校も多い。
兵庫県姫路市立姫路高校は4月下旬、1年生を対象に地元警察を招き、校庭で車を使って死角を確認したり、傘を差して運転する危うさを体験したりする授業を行った。
中正教頭は、「入学後、すぐ事故の怖さを伝え、安全意識を徹底させたい」と話す。
警察庁の統計によると、自転車を運転中の事故は、全世代の中で高校1年にあたる「16歳」が突出して多い。
高齢者や児童に比べ、高校生に該当する年齢層が際立っており、17年の自転車乗車中の負傷者数は15~19歳で10万人あたり274人と、全年齢層の70人を大きく上回る。
自転車施策に詳しい三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治研究理事は、「教員など、大人は交通安全を呼びかけるだけでなく、危険性が高まる学年や時期の統計を踏まえ、事故が起きやすい危険箇所を具体的に示す指導を心がけてほしい」と話している。
出典
『自転車通学、高1に「魔の6月」 気の緩みにご用心』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30794170S8A520C1CC0000/?n_cid=NMAIL007
2018年5月22日5時29分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月21日22時15分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
眠気で意識がもうろうとした状態を認識しながら車を運転して事故を起こしたとして、警視庁は21日、東京都江戸川区の運送業O容疑者(60)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで逮捕した。
同庁は、O容疑者に睡眠障害があったと判断。
睡眠障害の影響を理由に危険運転致傷容疑を適用しての逮捕は全国初という。
交通捜査課によると、逮捕容疑は1月21日午前7時5分ごろ、東京都中野区本町2丁目の都道で、睡眠障害によって正常な運転ができないことを認識しながら軽四貨物車を運転して、トラックを止めて作業をしていた男性会社員(40)をはね、足の骨折など約6カ月の重傷を負わせたというもの。
「途中で眠くなることがあったのに、運転し続けていた」と、容疑を認めているという。
O容疑者は、事故当時、警察官に「考え事をしていた」と話していたが、その後の調べに「はっきりと覚えていない。気付いたらぶつかっていた」と説明。
2014年以降、今回を含め少なくとも19件の事故(うち7件が人身事故)を起こして免許停止処分を3回受けており、「ほかにも覚えていない事故が何件かある」と話しており、同課は睡眠障害の危険性を認識しながら運転したと判断して、逮捕に踏み切った。
睡眠障害を疑って、これまでに病院を2回受診したが、通院はしていなかった。
出典
『睡眠障害を認識と判断、危険運転致傷容疑で初の逮捕』
https://www.asahi.com/articles/ASL5P538PL5PUTIL03N.html
『睡眠障害事故で初の逮捕 危険運転致傷疑いで警視庁』
http://www.sankei.com/affairs/news/180521/afr1805210026-n1.html
2018年5月21日19時36分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月22日14時3分にNHK関西から、5月22日11時45分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市生野区で2月、ショベルカーが歩道に突っ込み児童ら5人が死傷した事故で、運転手のS容疑者(35)=自動車運転処罰法違反容疑で逮捕、送検=にてんかんの持病があったことが21日、大阪府警交通捜査課への取材でわかった。
同課は同日、発作の恐れを認識しながら運転を続けたとして、同法違反の過失運転致死傷容疑から危険運転致死傷容疑に切り替え、送検した。
同課によると、S容疑者は病気について黙秘している。
捜査関係者によると、本人の供述と防犯カメラが捉えた事故の状況に食い違いがあったことなどから、検察が鑑定留置を行って当時の精神状態や病気の有無を調べたところ、S被告にはてんかんの持病があり、医師から運転を控えるよう注意されていたことも分かったという.
同課によると、事故直前の防犯カメラ映像や複数の目撃者の話から、S容疑者がうなり声を上げたり、不自然に首を揺さぶるなど、発作とみられる動きがあったことが判明。
同容疑者はてんかんで、医師から薬を飲んでも運転はできないと止められていたという。
同課は、発作が起こる恐れを認識しながら運転を続けたと判断し、より法定刑の重い危険運転致死傷容疑を適用した。
また、過去にも意識障害の症状を呈し、医師から難治性てんかんと診断されたが、平成27年11月の免許更新時、病気に関する質問に嘘の回答をしていた。
本来なら、免許の更新が認められない症状だったといい、府警は道交法違反(質問票虚偽記載)容疑でも追送検した。
事故は今年2月、府立生野聴覚支援学校前で信号待ちをしていた5人にショベルカーが突っ込み、同校小学部5年の女児(当時11)が死亡、同校の児童や教員計4人が重傷を負った。
地検は、運転手の当時の精神状況などを調べるため、16日まで鑑定留置していた。
出典
『てんかんで危険運転容疑 大阪・生野の重機事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30766580R20C18A5AC8Z00/
『重機 危険運転致死傷罪で起訴』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180522/0000241.html
『歩道に重機、児童5人死傷事故 医師制止守らず運転か てんかん隠し免許更新』
http://www.sankei.com/west/news/180522/wst1805220036-n1.html
5月19日13時0分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
S容疑者は当初、「赤信号で止まろうとしてブレーキとアクセルを踏み間違えた」と供述したが、防犯カメラには、交差点の前でいったん停止した後、再発進して左側の歩道に突っ込む様子が映っていた。
大阪地検は、てんかんの影響の有無などを調べるため、S容疑者を今月16日まで約3カ月間鑑定留置したが、てんかんについては黙秘している。
2014年施行の自動車運転処罰法は、てんかん発作や糖尿病による低血糖症などで正常な運転ができない恐れがある状態で事故を起こした場合、危険運転致死傷罪を適用できると規定。
法定刑は、死亡事故では懲役15年以下と定められ、過失運転致死傷罪(懲役7年以下)より重い。
出典
『大阪ショベルカー事故 容疑者にてんかんの持病』
https://mainichi.jp/articles/20180519/k00/00e/040/292000c
5月22日5時30分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
S容疑者が過去に、てんかんの発作とみられる症状で事故を起こしていたことが分かった。
勤務先がこうした実態を把握しながら適切な労務管理を怠った疑いがあり、警察は管理責任者らについて業務上過失致死傷容疑での立件を検討している。
元同僚の男性によると、S容疑者は「幼い頃にてんかんと診断され、薬を飲まないと変なことになる」と周囲に漏らしていた。
捜査関係者によると、S容疑者は服薬しても発作を止められないほどの状態で、医師から運転を控えるよう求められていたという。
だが2015年11月、てんかんの持病を隠して運転免許証を更新し、日常的にトラックやショベルカーの運転を続けていた。
昨年には、大阪市内の工事現場に向かう途中で物損事故を起こしたが、記憶があいまいな様子だったという。
警察はS容疑者の勤務先の家宅捜索で、こうした事情を把握している模様で、労務管理の実態を詳しく調べている。
出典
『大阪重機事故 てんかんで事故歴 勤務先管理者の立件検討』
https://mainichi.jp/articles/20180522/k00/00m/040/180000c
(2018年7月28日 修正1 ;追記)
2018年7月26日19時55分に産経新聞westから、勤務先の社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大阪府警は26日、運転していた元建設作業員にてんかんの持病があるのを知りながら、運転禁止を徹底していなかったとして、業務上過失致死傷容疑で、勤務先の「K建設工業」(大阪市西成区)の社長(男性、43歳)と専務(71)ら計4人と、元請けの建設会社員の男(71)を書類送検した。
4人の書類送検容疑は、運転していた元建設作業員、S被告(35)=自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪で起訴=に持病があるのを知りながら、運転を禁止せず、事故で女児(11)を死亡させたほか、別の児童ら4人にけがをさせたとしている。
また、元請けの建設会社員の男は、府警と協議して定めていた工事の範囲を守らず、ショベルカーを使用させたとしている。
交通捜査課によると、K建設工業の4人は、昨年までにはS被告の持病を認識。
S被告は会社に対し、「持病は治ったが、病院に行っている」などと説明していたという。
社長と専務は、「現場作業員らに、S被告に運転させないよう指示を出していた」と容疑を否認。
残る3人は、それぞれ容疑を認めている。
出典
『ショベルカー死傷事故で社長ら書類送検 てんかんの持病知りながら運転禁止せず』
http://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260068-n1.html
7月26日17時32分にNHK関西からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、意識障害の発作を伴う持病を把握し、事故を起こすおそれがあったにもかかわらず運転にあたらせていたとして、43歳の社長や41歳の現場責任者ら5人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
調べに対し、社長は容疑を否認し、現場責任者は「工期が迫っていたので運転させてしまった」などと容疑を認めているという。
出典
『重機事故 会社社長ら書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180726/0004440.html
2018年5月16日9時52分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県警が、夜間の自動車運転でヘッドライトの上向き使用を推奨する広報活動「ハイビーム大作戦」を昨年4月にスタートしてから1年間で、ハイビームで走行する車の割合は4ポイント上昇し7.9%となったことが、県警の調査でわかった。
ただ、まだ9割以上の車がハイビームにしていないというのが実情で、県警はドライバーに対し、夜間のハイビーム使用のさらなる徹底を呼びかけていく。
ハイビームの正式名称は「走行用前照灯」。
ロービーム(下向き)と呼ばれる「すれ違い用前照灯」の照射距離は40m先だが、ハイビームは100m先と、倍以上の距離を照らすことができ、歩行者を発見しやすい。
昨年3月の改正道路交通法施行に合わせて、運転免許の更新時などに配られる教則本に、夜間走行時の「原則ハイビーム使用」が明示された。
これを受けて県警は、昨年4月からドライバーに対し、ハイビーム使用の推奨を図ってきた。
県警交通企画課が今年4月上旬の3日間、国道4号、119号や県道氏家・宇都宮線など、夜間の人身事故が多い7路線8か所で夜間に実施した調査では、通行した1138台のうち、ハイビームにしていたのは90台。
使用率は7.9%で、同様の条件で行った昨年4月の調査結果(3.9%)と比べて4ポイント上昇した。
だが、広報活動を始めて半年の昨年10月の調査結果(7.1%)からは、0.8ポイントの微増にとどまった。
広報活動から1年を経ても、使用率は1割に満たなかった。
県警の福原・交通部長は、「極めて低い数字。『原則ハイビーム』がドライバーの習慣になるように、粘り強く呼びかけていきたい」と話している。
出典
『「ハイビーム大作戦」で使用率上昇も7・9%』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180516-OYT1T50027.html
5月16日9時54分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県警はドライバーに、ハイビームとロービームの小まめな切り替えが必要だと指摘している。
道交法では、夜間の走行では「前照灯(ハイビーム)などの灯火をつけなければならない」とする一方、他の車両とすれ違う場合や先行車がある場合には「灯火の光度を減ずる操作をしなければならない」として、ロービームに切り替えるよう定めており、違反には罰則も設けている。
ロービームは「すれ違い用前照灯」の名の通り、対向車のドライバーの目に強い光が入って運転を妨げないような照射角度になっている。
これに対し、ハイビームは光の照射角度も広い上、対向する車同士が使っていると、その間の横断歩道などを渡っている歩行者の姿が消えたように見えにくくなる「蒸発現象」の危険性もある。
県警交通企画課は、「ハイビームの使用だけでなく、ロービームとの適切な切り替えについても呼びかけていきたい」としている。
出典
『ハイビーム切り替えないと罰則、「蒸発現象」も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180516-OYT1T50030.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。