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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017425843分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

奈良県生駒市のO中学校で、昨年8月、1年の男子生徒がハンドボール部の練習中に熱中症の症状を訴えて死亡した事故で、市教委は24日、外部調査委から提出された「事故調査結果報告書」を公表。

報告書は、「適切な給水時間が確保されず、気象条件が把握されていなかった」と指摘し、再発防止策を提言した。

 

外部調査委は弁護士や医師計5人で構成し、昨年11月から計12回、関係者への聞き取り調査などを実施してきた。

 

報告書では、事故当日、男性顧問が練習前に各生徒の体調確認や気温を把握せず、通常の30分間よりも5~10分長く無給水でランニングさせたと指摘。

 

各生徒への聞き取りで、「給水は禁止されていなかったが、飲める雰囲気ではなかった」などの声があがったとし、「生徒が自ら休息を申し出やすい環境が構築されていなかった」などと課題を示した。

 

再発防止策として、

▽生徒個々の体力に応じた練習計画の設定

▽練習場所の暑さ指数の観測

▽指導者と生徒間の信頼関係の構築

▽安全対策への定期的な点検評価

などの必要性を提言している。

 

中田教育長は、「安心安全であるべき学校で、あってはならない事故だった。提言をもとに、再発防止策をすぐ実施していきたい」と話した。

 

出典

「部活顧問が水飲ませずランニング」奈良・ハンドボール部熱中症死亡事故で
 調査委指摘

http://www.sankei.com/west/news/170425/wst1704250020-n1.html 

 

 

4241826分にNHK奈良からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年8月、生駒市のO中学校で、ハンドボール部の練習でランニングをしていた男子生徒が熱中症で倒れ、翌日、死亡した。
この男子生徒は、練習中、全く水を飲んでいなかったという。


生駒市は、この事故を受けて第三者による調査委員会を設置し、関係者への聴き取りを行うなど検証を行い、その結果を報告書にまとめた。


それによると、事故につながった要因として

▽顧問の教師が生徒一人ひとりの体力や体調を把握せず、実態に合わない練習を行わせていた

▽生徒との間に信頼関係が築かれておらず、生徒が水を飲んだり休憩したいと発言できない雰囲気だった

ことなどをあげている。


そのうえで、

▽適切な休憩時間を設ける

▽生徒が話しやすいよう、教師が努力してコミュニケーションをとる

ことなどを提言している。


生駒市教育委員会の中田教育長は、「事故の結果を重く受け止めている。報告書をもとに,再発防止に向けた具体的な取り組みを検討していきたい」と話している。

 

出典

生駒熱中症事故で調査結果公表

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055651991.html 

 

 

2017422日付で毎日新聞奈良版から、この事故を受け県教委は学校体育で起きる事故防止策をまとめた指針を公表したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県教委は21日、昨年8月に生駒市の中学校で男子生徒が死亡した熱中症事故などを受け、学校体育で起きる事故防止策をまとめた指針を公表した。

 

重大事故に至らずに済んだ軽微な事案の報告を、各学校に求める。

県教委のホームページに掲載したほか、校長会などで配布して周知を図る。

 

昨年12月から事故防止策を検討してきた有識者委員会の報告を受け、県教委が先月まとめた。

 

これまでは、県立学校に重大事故の報告を求めるだけだったが、来月以降、市町村教委の協力も得て、国立を除く小中学校や高校などでの軽微な事故も把握し、重大事故の防止に役立てる。

 

指針では、教職員らに課せられた法的な安全配慮義務について、詳しく解説。

熱中症になった児童・生徒への対応を、意識の有無などの場合に分けて流れを説明する図も付けた。

 

県教委保健体育課は、「運動をする限り、事故をゼロにするのは現実的に不可能だが、重大事故は起こしてはならない。指針の作成で終わらず、明記した取り組みを学校現場に浸透させたい」としている。

 

出典

県教委 軽微事案も報告を 熱中症など体育事故防止へ指針

https://mainichi.jp/articles/20170422/ddl/k29/100/651000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇この教師の方は、熱中症についてどの程度の知識があった
 のだろうか?

 

〇報告書は、生駒市HPに掲載されている。

http://www.city.ikoma.lg.jp/cmsfiles/contents/0000009/9735/170424.pdf

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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