2013年7月12日23時30分に京都新聞から、7月12日22時36分にmsn産経ニュースwestから、7月12日23時26分にNHK大阪から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時半~午後0時15分ごろにかけ、京都市伏見区の京都教育大付属桃山中で、硫化水素を発生させる理科の実験中に2年生15人ほどが気分不良を訴えた。
うち男子生徒4人が入院し、点滴を打つなどの治療を受けた。命に別条はないという。
同中は119番せず、教諭や家族が生徒を病院に連れて行った。
警察などによると、校舎1階の理科室で4時間目の授業中、硫化鉄に塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験をしていた。
理科室には理科担当の男性教諭1人と生徒38人がおり、実験中に生徒15人ほどが気分不良で室外に出た。
授業終了後の午後1時半ごろ、生徒3人が再び気分不良を訴えたため、教諭がタクシーで同区の病院まで搬送した。
また、帰宅した生徒1人も体調が悪くなり、午後5時ごろに家族が病院に連れて行った。
4人とも点滴を受け、うち1人は酸素吸入の治療も受けた。
4人全員が入院したが、意識は全員はっきりしている、という。
生徒が入院した病院から「生徒が搬送されてきた。有毒ガスを吸ったようだ」と連絡を受けた警察が、理科室を現場検証するなどして、実験時の詳しい状況を調べている。
同中の説明では、4人は硫化水素中毒と診断され、頭痛や気分不良を訴えているという。
実験時、理科室の窓は換気のため開けていたという。
生徒には、気分が悪い場合は理科室の外に出るよう、指導していたという。
副校長は「教科書に沿って普通の実験をしていた。こんなに大ごとになるとは思わなかった。危機管理の点から消防や警察に連絡すべきだったと反省している」と話している。
出典URL
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20130712000183
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130712/waf13071222410036-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130712/3013951.html?t=1373663931147
(ブログ者コメント)
中学校の授業で硫化水素を発生させる実験中に生徒が中毒症状を訴えたのは、本ブログに掲載しただけで、これで3件目だ。
硫化水素を発生させる授業が絶対に必要だとも思えないので、文科省は、死亡事故が起きる前に対策をとっておいたほうがよいのではないだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。