2013年7月11日18時52分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また7月11日付で同社HPにも同趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
JR山陰線などで運行している車両が、緊急事態を別の車両に知らせる「防護無線」の配線を誤って取り付けられたために、無線の送受信ができないままの状態で24日間、5000kmあまりを走行していたことがわかった。
「防護無線」は、脱線事故などの緊急事態が起きた際に、半径1km以内を走る列車に異常を知らせて停止させる無線。
JR西日本広島支社によると、防護無線が使えなくなっていたのは、JR山陰線や山口線、それに芸備線で運行している「キハ47ー3006号」。
この車両では、先月行われた補修の際に無線の取り外しが行われたが、復帰時に、乗務員がふだん使う無線と防護無線の配線を誤って逆に取り付けたという。
今月6日になって、乗務員が通常の無線で指令室とやり取りした際に一部がつながらなかったため調べたところ、配線の誤りがわかったという。
この車両は、今月6日までの24日間、距離にして5000kmあまりを、防護無線の送受信ができないままの状態で運行していたという。
JR西は、同形式車両108両について一斉点検したが、当該車両以外に異常はなかった。
広島支社運用車両課は「JR福知山線の脱線事故以降、安全向上に努めてきましたが重要な装置でミスがあり申し訳ありません。今後、しっかりと対応していきます」と陳謝した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065967101.html?t=1373576326373
http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/07/page_4099.html
(ブログ者コメント)
○JR西のHPに掲載されている写真などをみると、空中線共用器と呼ばれるボックス下部に2つ並んでいる端子に、右左逆に接続した模様。
○防護無線の配線接続ミスは、昨年11月にJR貨物でも発覚している。(本ブログ掲載済)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。