2015年12月16日付でNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いわき市にある火力発電所が定期的に市に報告する排出ガス量のデータについて、実際の数値よりも下回っているように見せかける虚偽の報告を15年間にわたって続けていたことが分かり、発電所を運転する会社では、原因の究明を進めるとしている。
排出ガスの量を虚偽報告していたのは、東京電力や東北電力などが出資する常磐共同火力の勿来発電所。
会社の説明によると、勿来発電所では、ボイラーで燃料を燃やした際に発生する排出ガスの量について、地元のいわき市との協定に基づいて、2か月ごとに測定して市に報告しているが、データが実際の数値を下回っているかのように見せかける虚偽の報告が行われていたという。
今月8日に行われた経営会議のなかで指摘があり、発覚したということで、会社が調べたところ、虚偽報告は資料が残っている平成12年ごろから15年間に渡って続いていたという。
会社側によると、発電機を設置する際には、排出ガスの量などについて、国に対して目安となる「届出値」を事前に提出することになっているが、データを分析する発電所の担当グループが「届出値」を超えていないかのようにデータを書き換えていたという。
常磐共同火力では、16日までに地元のいわき市に報告するとともに、社内に調査委員会を設けて、虚偽報告の原因を究明するとともに、再発防止策の策定を急ぐとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054373201.html?t=1450297132332
以下は、関連報道。
(2015年12月17日8時0分 福島民友)
常磐共火、排出ガス量を虚偽報告 勿来発電所、00年以降
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151217-036135.php
(2015年12月17日付 毎日新聞 福島版)
常磐共同火力 排出ガス量を虚偽報告 勿来発電所
http://mainichi.jp/articles/20151217/ddl/k07/040/055000c
(ブログ者コメント)
経営会議で指摘した人は、どういう経緯でデータ書き換えを知ったのだろう?
自分でチェックしたわけではないだろうし・・・。内部告発?
各報道記事を調べてみたが、言及されたものはなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。