2014年5月20日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
(2014年6月3日 修正1 ;追記)
2014年5月27日8時10分にmsn産経ニュースから、消防に無届けだったため工場前で燃えている車に水をかけ爆発的に燃え広がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社が消防当局の指導を無視してマグネシウムの取り扱いを届け出ていなかったことが26日、消防関係者への取材で分かった。
その結果、消防は出火直後、工場内のマグネシウムを認識できないまま放水し、爆発的に炎上していたことも判明。
同社は市側の指導に従っていなかったことも明らかになっており、度重なる指導無視が被害を拡大させた疑いが強まっている。
この火災で重体となっていた工場長の男性(42)が同日、全身やけどで死亡。ほかに従業員の男性1人が重体、男女6人が重軽傷を負っている。
消防関係者によると、火災発生時、工場内には少なくともマグネシウム80kgとアルミニウム20kgなどが保管されていたとみられるが、地元の町田消防署への届け出はなかったという。金属材料は、携帯電話やパソコンなどの部品製造に使われていた。
町田消防署は工場内にマグネシウムなどの危険物があるとの認識がなく、工場前で炎上中の車両に放水したため爆発的に燃え広がった。工場関係者から「マグネシウムを扱っている」との説明を受け、すぐに放水を中止したという。
結果的に工場1~2階約1300m2が焼け、鎮火までには約38時間かかった。
消防関係者は、「工場本体には直接放水していないが、飛散した水がマグネシウムにかかった可能性はある。マグネシウム保管の届け出があれば初動対応が違った」と指摘する。
同社は平成15~16年、同市内の別の場所で操業していた工場で3件のぼやを起こした。いずれもマグネシウムへの引火が原因とみられる。
町田消防署は、現在の場所に工場を移転後の24年5月に立ち入り検査し、マグネシウムなどの危険物を少量でも保管する場合は届け出るよう指導していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140527/dst14052708100003-n1.htm
(2015年11月7日 修正2 ;追記)
2015年11月6日11時52分に毎日新聞から、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁捜査1課は、6日、男性社長(72)と機械設備責任者の男性従業員(34)を業務上過失致死傷容疑で、火災で死亡した男性工場長(当時42歳)を同致傷容疑で、書類送検した。
捜査関係者によると、火災を予見できる可能性は低かったなどとして、いずれも起訴を求める意見は付けていない。
捜査関係者によると、設備責任者が研磨装置のコントローラーの電源を入れた後、何らかの原因で近くにたまっていた金属粉に引火したとみられる。
警視庁は、社長らが工場内にたまった金属粉の除去を徹底させていなかった可能性もあるとみて、捜査していた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20151106k0000e040191000c.html
(ブログ者コメント)
マグネシウムの粉が存在する職場であれば、火災を予見して当然のような気がする。
どういう理由で、火災を予見できる可能性は低かったと評価したのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。