2016年1月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5568/
(2016年3月26日 修正2 ;追記)
2016年3月18日付で毎日新聞中部版から、炉内のガス抜き作業を怠ったまま点火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
愛知製鋼は、炉内にたまったガスを抜く作業を怠ったまま点火したことが原因と断定。
ガスを抜かないと点火できない仕組みを取り入れるなどの再発防止策を整える。
また、他社で代替生産手続きを円滑にする事前調整なども進め、危機管理体制を強化する。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160318/ddq/008/020/002000c
(ブログ者コメント)
本件、2016年3月17日付で愛知製鋼HPに、下記趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
(1)事故の発生原因について
定期補修後の再稼動において、加熱炉の点火前に行う「エアパージ作業※1」が実施されなかったことに加え、「ガス通し作業※2」で作業手順と異なる作業の実施により、加熱炉内にガスが流入する 事態が発生。
滞留したガスに点火したパイロットバーナー(火種)の火が引火し 事故に至ったと考 えております。
(2)再発防止策について <詳細は別紙のとおり>
再発防止策として、作業手順の見直し、作業者への安全に関わる再教育等による人的対策と、各作業において、「フェールセーフ機能※3」をもたせるための「インターロック機能※4」を追加する 物的対策を実施しております。
併せて人的、物的両面の対策の全社展開を図ることで、事故を二度と発生させないよう体質の強化を図って参ります。
※1:点火前にブロアを運転し、炉内を換気して爆発を防止するための作業
※2:加熱炉の再稼動時に配管内の窒素ガスを都市ガスに置換する作業
※3:誤操作に対しても安全側に働く機能
※4:ある一定の条件が整わないと他の作業に移れない機能(安全装置・機構の一つ)
http://www.aichi-steel.co.jp/topics/data/pdf/topics160317.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。