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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20243291833分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大阪・関西万博の会場、「夢洲」で28日、建屋の溶接工事中に出た火花が可燃性ガスに引火し、開幕中に使用されるトイレの床、およそ100平方メートルが破損する事故があったことがわかりました。

博覧会協会によると、事故があったのは、万博会場の北西にある緑地エリア、「グリーンワールド(GW)」工区です。

このエリアは元々、産業廃棄物の処分場で、地下にはメタンガスなどの可燃性ガスがたまっています。

28日午前1055分ごろ、作業員がトイレの建屋の溶接作業を行っていたところ、火花がガスに引火し、トイレの床およそ100平方メートルが破損したということです。
けが人はいませんでした。

トイレは開幕中に使用されるもので、のべ床面積はおよそ500平方メートルあり、破損部分は、およそ5分の1にあたります。

トイレの床の配管設備を通すための空間(ピット)にガスがたまり、溶接の火花に引火したとみられるということです。

協会は現在、可燃性ガスを配管で地中から上空に放出する設備の整備などを進めています。


https://news.yahoo.co.jp/articles/61529149454c6d8804def1669d821f74ce3e5717

 

3291326分に産経新聞からは、地下のガスが床の配管設備の空気穴を通じて溜った、工区内建設中の30施設について対策検討中など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

28日午前10時55分ごろ、会場予定地の北西にあるグリーンワールド(GW)工区のトイレ1階で、作業員が配管を溶接中、火花が配管内にたまった可燃性ガスに引火。コンクリートの床や点検口を破損した。
けが人はなかった。

GW工区の一部は廃棄物処分場になっており、地下にたまった可燃性ガスが床の配管設備の空気穴を通じてたまり、火花に引火したとみられる。

協会は大阪市消防局と地元の労働基準監督署に通報し、火花が発生する作業をいったん停止した。

消防の現場検証を踏まえ、GW工区内で建設中の約30施設についてガス濃度の観測頻度や換気などの強化を検討し、再発防止策をまとめて作業を再開する。

https://www.sankei.com/article/20240329-FRGS6AJN25KQPBSK35NPO35MAE/

 

330143分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)からは、地下のメタンガスの危険性については国会でも審議されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

開催中に起きていたらと思うとゾッとする。
大阪・関西万博の会場の建設現場で起きたガス爆発のことだ。

328日午前11時頃、此花区の夢洲で作業員が屋外イベント広場のトイレの溶接作業をしていたところ、付近にたまっていた可燃性ガスに火花が引火したとみられるという。

この爆発でコンクリートの床が破損したものの、けが人はいなかった。

可燃性ガスは地下のメタンガスとみられるが、この万博会場地下のメタンガスをめぐっては、以前から問題視されていた。

20231129日の参院予算委員会。
社民党の福島みずほ参議院議員(68)は、万博会場となっている現場の土壌改良の必要性について、こう質問。

「何で万博会場は土壌改良をやらないんですか。有害物質の上でやるんですか。今、ここ、現場でメタンガスが出ていますよね。どういう状況ですか」

これに対し、自見英子万博担当相は、

「御質問いただきましたメタンガスは、2014年に大阪市等が設置をいたしました大阪広域環境施設組合が会場を含めた夢洲の一部において発生を確認し、管理を行ってきたと聞いてございます」

と発生を認めた上で、

「大阪市が廃棄物の処理及び清掃に関する法律に関連する省令に基づき配管施設を設置し、また発生しているガスを大気放散していると聞いてございまして、万博の開催時に危険はないと考えているところでございます」

などと答弁。

さらに、

「メタンガスに火が付いたら爆発をします」

と迫った福島氏に対し、「大気拡散」などを理由に適切に管理されているとの認識を示していたわけだが、福島氏の“予想”通りとなったわけだ。

大阪万博のテーマは「いのち」だが、その「いのち」を守るための安全対策、危機管理が現時点では乏しいと指摘せざるを得ないだろう。

《入場者が喫煙所でタバコを吸ったらドカンとならないかコレ?》
《自見大臣、国会で危険はないと言っていたけれど、爆発事故が起きたよ》
《土壌改良するにしても、またカネがかかるんだろうな》  

SNS上では不安視する声が目立つようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/071640b5c508765acd17e7be635bbef3a08fcff1

 

 (2024年4月20日 修正1 ;追記)

20244191749分にNHK関西からは、メタンガスがたまっていた地下空間に火花が落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

博覧会協会は19日、記者会見を開いて原因を説明しました。

それによりますと、事故が起きたエリアは産業廃棄物などで埋め立てられているため地中からメタンガスが出ていて、トイレの配水管を通すための地下空間にたまっていたとみられ、そこに火花が落ちたことが原因だとしています。

工事事業者のマニュアルには、地上で行う作業では地下のガス濃度の測定は定められていなかったということで、今後は、天井や床下などガスが滞留する可能性がある場所では濃度測定を徹底し、基準以上のガス濃度の場合は換気をするよう、マニュアルが見直されたということです。

事故の後、このエリアでは火気を使う工事が中止されていましたが、今月22日から再開するということで、博覧会協会は「工期への影響はない」としています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240419/2000083787.html

 

419140分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、管を通じて地中のガスを空中に放出するなどの対策は講じていた、本来なら配管ピット内はガス検知が必要だが今回は火気使用が地上だったためピット内は対象外と認識していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

トイレのあるエリアは「グリーンワールド」と呼ばれるエリアで、協会幹部によりますと、元々産業廃棄物の処分場だったことから、地中からメタンガスを主成分とする可燃性ガスが常に出ているということです。

協会は、管を通して空中にガスを放出したり、建屋の換気をしたりして、対策は講じていたということです。

19日の会見で、博覧会協会は事故原因について、床下に土壌から発生したメタンガスが配管ピット内に滞留し、ガス濃度が高くなっていましたが、その状態で火気使用の作業を行い、火花が引火したことがガス爆発の直接的な原因とみられるということです。

本来であれば配管ピットの中ではガス濃度が基準値未満であることを確認するなどの手順を踏むことが必要でしたが、今回、火気を使用する範囲が地上階であることから、配管ピットの中はガス濃度の測定エリア外であると認識していたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/befff27e93dba9a1ab52a3597f0ae358ddc07a73

 

419日付で万博事務局?HPには、再発防止策としてガス滞留の恐れのある箇所のガス濃度を測定し、従来は30LELだった基準値を5LELに引き下げるなど、下記趣旨のお知らせが掲載されていた。

・・・

2.事故の原因

配管ピット内はガス濃度測定の対象エリア外であると認識していた。

結果、1階床上での火気を使用した作業時に、床コンクリート下の配管ピット内のガス濃度を測定せず、火気使用作業を行い、火花が引火した。

・・・

4.再発防止策

今回の事故を受けて、施工者において原因究明を行い、再発防止策として安全作業環境確保手順書の見直しを行いました。

(1)作業前のガス濃度測定の徹底

これまでも実施していた屋外に設置されている埋立ガス抜き管周りでのガス濃度測定に加え、屋内作業においては、埋立ガスの滞留のおそれがある箇所(作業床付近、天井面付近、天井内空間、床下配管ピット内)でのガス濃度測定を徹底する。

(2)作業時の環境改善等の対策

床下の配管ピットは開放性を確保し、自然換気を常時実施する。

また、屋内の作業エリア及び隣接エリアで適用基準値以上(※)の埋立ガス濃度が確認された場合は、送風機等による機械換気を実施する。

機械換気後に再測定し、基準値未満であることを確認してから作業を開始する。

※メタンの基準値について、事故前は労働安全衛生規則を根拠に30LELを採用していたが、今後は通常の火気使用作業について、より厳しく5%LELを設定する。

・・・

https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240419-05/

 

(ブログ者コメント)

火気使用前、ガス滞留の可能性がある窪みなどを重点的にガス検知器で調べるのが施工者としての常識だと思うのだが、なぜ、配管ピット内を測定していなかったのだろうか?

そう思い、現場写真を確認してみると、配管ピットらしきものは写っていない。

散乱した破片の下?
それとも、一列に並んでいる直径10cmほどの穴がピットにつながっている?
あるいは、すでにコンクリートで覆われていて、ヒビ割れ部分などから漏れていたガスに・・・?

調べた範囲では、そういった点に言及している記事は見つからなかった。

ただ、NHKからは「火花が落ちて・・・」と報じられているので、どこかに配管ピットとツーツーになっていた場所があった可能性がある。

 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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