2022年5月28日18時25分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)は28日、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む水を近くの小川に放流する事故があったと発表した。
現時点で健康被害は確認されていないという。
同園によると、次亜塩素酸ナトリウムは、ペンギンなどの展示プール水を消毒する際に使用する。
27日午前6時ごろ、管理スペースの防液堤内に滞留しているのを職員が発見。
塩素濃度の測定で基準内と判断して排水したが、市民から「小川に魚が浮いている」と連絡があり、再確認したところ、測定値を誤って判断したことが判明した。
同園は「滞留した原因特定を急ぐとともに、排水管理・方法の検討を行い適切に対応していく」としている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-913553.html
5月28日付で当該動物園のHPには、低濃度以外、高濃度の場合でも発色しない測定器を使っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1 事故の概要
5月 27 日(金)6時頃、ペンギン、オットセイ等のプール水を消毒するための次亜塩素酸ナトリウ ム溶液を含む水が管理スペースの防液堤内に滞留しているのを巡回時に発見しました。
滞留している原因を確認するため、防液堤内に溜まった水を排水する必要があったことから、塩素濃 度測定器により測定しました。
測定の結果、安全であると判断したため、園内の雨水側溝に排水を約1時間30分にわたり行いましたが、実際には、この排水が濃度の高い次亜塩素酸ナトリウムを含んでおり、都岡町小川アメニティに流れる小川へ流れました。
2 経緯
5月 27日 6時頃 次亜塩素酸ナトリウムとプール水が防液堤内に溜まっていることを確認
5月 27日 9時頃 複数回の塩素濃度確認をした後、雨水側溝に排水を開始(10 時 30 分頃停止)
5月 27日16 時頃 市民から「小川に魚が浮いている」との連絡
5月 27日20時頃 放流直前の園内水の塩素濃度の測定結果は5~10mg/ℓ程度であることを確認
5月 27日22 時頃 園内から小川アメニティへの流出を止める処置を行いました。
3 原因
今回使用した塩素濃度測定器は、試薬の発色により残留濃度を測定するものであり、測定時には発色 がなかったことから 0.05mg/ℓ 以下であると判断しました。
しかし、同測定器は、塩素濃度が 10mg/ℓ 以上の場合は無色または淡赤紫色を呈するとされており、 測定値を誤って判断し、雨水側溝に排水しました。
なお、次亜塩素酸ナトリウムを含む水が滞留した原因は現在調査中です。
4 河川への影響
5月 28 日 6時頃 小川アメニティの塩素濃度の測定結果は 0.4mg/ℓ でした。
5 園内への影響
通常どおり開園しますが、次亜塩素酸ナトリウムの残留が確認された「アラースの谷」を水道法が定 める目標値以下になるまで立入禁止とします。
※厚生労働省が定める水道法では、水道水の味やにおいを損なうことがないよう1mg/ℓ 以下という目標値が設定
(ブログ者コメント)
濃度が高いほど発色も濃くなるのが普通だと思っていた。
東京都の保健所で水道水の残留塩素を測定しているユーチューブ画像を見ても、そんな感じだ。
いったい、どのような方法で測定したのだろうか?
気にはなったが、そこまで調べるのは面倒なので断念した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。