2014年4月25日23時4分にチューリップテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月26日付で読売新聞富山版から、4月27日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、4月27日16時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後6時すぎ、氷見市下田子のコマツキャステックス本社工場から、爆発があったと消防に通報があった。
同社によると、爆発があった工場では、ブルドーザーやダンプカーなどの部品を作るために鉄を溶かす作業をしていて、当時、5人の男性作業員が溶解炉の中から吹き出したおよそ1600℃の鉄や高温の熱風を浴びるなどしたとみられる。
5人はやけどを負っていて、従業員の男性(34)が27日朝に搬送先の病院で死亡したほか、4人が重軽傷を負った。
5人は、溶解炉周辺で成分分析や温度測定、スクラップを運ぶクレーンの操作をしていた。
爆発した溶解炉は去年9月に導入された省電力の最新型。毎朝点検し、事故当日も異常はなく、これまでにメーカーから不具合や欠陥の報告を受けたこともないという。
事故当時、炉の中には15トンの鉄が入っていた。
数トンの蓋を4か所のストッパーで止めていたが、事故後、蓋には数cmのすき間が空いて、6~7m離れた床まで溶けた鉄が飛び散っていた。
消防によると、溶解炉に溜まったガスが爆発した可能性があるという。
警察は26日午前10時から実況見分を行うほか、今後、工場内に設置された監視カメラの映像を分析するなどして、爆発の原因を調べることにしている
同社は、建設機械製造大手「コマツ」の子会社。
出典URL
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20140425230856
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140425-OYTNT50593.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140427-OYT1T50058.html
4月27日付で読売新聞富山版からは、続報として下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約1600℃の溶けた鉄などが、高さ約4m、周囲は15m以上にわたって飛び散っていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、炉の内部の圧力がガスや水蒸気など何らかの影響で急上昇し、中身の鉄が勢いよく噴き出したとみて、業務上過失傷害容疑を視野に、事故原因の特定を急ぐ。
捜査関係者によると、実況見分の結果、溶けた鉄や、精練によって生じた不純物が、一般住宅2階ほどの高さまで飛び散った跡が残っていたほか、炉の周辺の床にも付着していた。
酸素などを注入するための作業用ドア「スラグドア」や、溶けた鉄の流し口を中心に噴き出した形跡があった。
同社によると、5人はいずれも炉から10m以内で作業していたとみられ、噴出した鉄などを浴びたとみられる。
同社が同日開いた記者会見によると、溶解炉は直径約3m、高さ約4mで、約15トンの鉄くずを入れていた。
5人は、酸化反応により不純物を分離させるため、炉にパイプで酸素を吹き込む作業中だった。
同社の手井・生産技術部長は「通常、その作業で爆発は起こりえない。事故原因は分からない」と話した。
警察の発表などによると、県警は同日午前10時~午後5時まで消防、労基などと実況見分を実施。
高温のため炉の内部は確認できず、事故原因の特定には至らなかった。
警察は後日、専門家を招いて見分を再開する。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140426-OYTNT50476.html
(2014年5月9日 修正1 ;追記)
2014年4月27日付と29日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
事故発生時は、酸素を送り込む装置につないだ棒を炉に入れ、酸素を注入する工程中だった。
5人は炉の近くにおり、軽傷の1人はそばのクレーンで作業を終えた直後だった。
いずれも炉から10m以内にいたという。
爆発した炉は、2台の監視カメラがとらえていた。
映像を見た関係者によると、炉の横から酸素を注入しているとみられる様子が映り、赤いものが見えて一気に爆発し、画面が真っ赤になったという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。