23日午前9時ごろ、和歌山県みなべ町高野で、工事中のショベルカーが高さ約2.5mの橋から東谷川に転落。乗っていた土木作業員の男性(51)がショベルカーと鋼鉄製トレイに挟まれた。
男性は救急車で病院に運ばれたが、骨盤を折っており、約3時間後に死亡した。
警察の調べでは、男性がショベルカーでトレイを引き上げようとした際に転落した。
トレイは縦約2m、横約1m、深さ約50cmで、重さ約300kg。災害復旧工事中で、現場には男性を含め5人の作業員がいた。
東谷川は高野川の支流で、川幅は約5m。警察が原因を調べている。
出典URL
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=249621
(2013年10月7日 修正1 ;追記)
2013年10月3日付で朝日新聞和歌山版(聞蔵)から、重機を用途外使用していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、重機バックホーが転落し、運転していた作業員の男性が死亡した事故で、田辺労基署は1日、みなべ町の土木工事業「M組」と同社取締役の男性(40)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同社は金属製の容器(重量約400kg)をダンプカーの荷台に積み込む際に、男性作業員にバックホーのバケット部分を容器に引っかけて引きずり上げる作業をさせ、本来の用途外の作業に重機を使用させるなどした疑いがある。
作業員はバックホーが転落した際に運転席から投げ出され、容器とバケットの間に挟まれ、亡くなった。
また、2013年10月3日付の紀伊民報紙面にも、やや詳しい下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、河川災害復旧工事現場で、同社の男性作業員(当時51)が小型ショベルカーを橋の上で運転中、ショベルカーがバランスを崩して約3m下に転落。
作業員はショベルカーのバケットと吊り下げていた容器に挟まれ、死亡した。
この作業で、作業員は橋近くの斜面にあった金属製の容器(縦1.6m、横2.4m、深さ70cm、重さ約400kg)をダンプの荷台に積み込むため、ショベルカーのアームの先についているバケットと呼ばれる部分を使って移動させていた。
小型ショベルカーは、本来、掘削等に使うと法律で定められており、警察は、現場責任者だった取締役が用途以外に使用させたことが法律違反になるとしている。
さらに、小型のショベルカーの操作装置などに異常がないか、月1回、自主検査した記録を3年間保存しなければならないのに、その記録を残していなかった疑いもある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。