2016年3月21日8時52分に静岡新聞から下記趣旨の記事が、過去5年の死亡者数推移表付きでネット配信されていた。
住宅用火災警報器を適切に設置していない場合、設置済みの住宅に比べて、火災で死亡する危険性が4.5倍に高まることが、静岡県が20日までにまとめた過去事例の分析で分かった。
県全体の設置率は、2015年8月の総務省消防庁調査によると76.5%で、全国平均(81.0%)を下回る。
県は、市町消防本部との連携で、新年度、警報器の普及をさらに進める方針だ。
県によると、10年から5年間に県内で発生した住宅火災死者のうち、警報器が作動した事例は10人だったが、未設置だと45人に上った。
年ごとの死者数を見ても、未設置のケースは、作動した場合の3倍超になっている。
警報器のおかげで被害を最小限に抑えた事例は、昨年1年間で、県が把握しているだけで35件ある。
2月には、県西部の60代男性が就寝中、電気ストーブに布団が接触して火が出た。
また、9月には、県東部で50代男性の寝たばこの火がタオルに引火した。
いずれのケースも、警報器作動に気付いた住民自身が初期消火し、ぼやで済んだ。
住宅火災の焼損床面積と損害額について、12年から3年間の全国調査では、警報器設置済みだと、未設置と比較して、被害がほぼ半分に軽減している。
県消防保安課の担当者は、「警報器の効果は明らか」と強調する。
県内の現況を分析すると、高齢者の一戸建て住宅の設置率が特に低い。
県担当者は、「高齢者は火災で逃げ遅れる可能性が高い。地域を守るため、近隣住民で声を掛け合って警報器の普及に取り組んでほしい」と訴える。
<住宅用火災警報器>
火災発生をいち早く察知するため、住宅用火災警報器は、すべての寝室と、寝室が2階以上にある場合、階段にも設置する必要がある。
県内では、2009年に、全家庭で設置が義務付けられた。
部品や電池などの交換は、10年がめど。
新年度は、住宅新築時の設置が義務化されてから10年目を迎えるため、県消防保安課は、設置済み住宅にも、定期点検と必要に応じた交換の実施を呼び掛けている。
出典URL
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/bosai/221996.html
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