2018年2月22日19時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製品評価技術基盤機構(NITE)は22日、給湯器や電気こんろなどが、リコールとなった後も点検や交換を受けずに使い続け、事故に至った件数が、昨年3月までの10年間に1283件に上ったと発表した。
大半は火災となり、死亡が2件、重傷事故も80件あった。
ホームページや新聞のリコール情報に注意し、掲載された製品は使用を中止して事業者に連絡するよう、呼び掛けている。
製品別では、「小形キッチンユニット用電気こんろ協議会」の電気こんろで最多の115件の事故が起き、「ノーリツ」の石油給湯器で100件、「岩谷産業」の電子レンジで45件あった。
2013年2月には、長崎市のグループホームで、加湿器(TDK、1999年リコール)から出火して、高齢入所者5人が死亡した。
昨年1月には、電子レンジ加熱式の湯たんぽ(ADEKA、99年リコール)が破裂し、使用者が重いやけどを負った。
NITEの担当者は、「古い製品の場合は、経年劣化による事故にも注意してほしい」と話している。
〔共同〕
出典
『リコール製品、使用中止を 使い続け事故多発、死亡も』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2725788022022018CR8000/
(ブログ者コメント)
元記事と思われる記事は下記。
(平成30年2月22日 製品評価技術基盤機構HP)
事業者がリコール※1を実施した後もリコール製品で重大製品事故が発生しています。
重大製品事故の報告・公表制度が始まった平成19 年度から平成28 年度までの10年間にNITE が受け付けた重大製品事故9,780 件※2のうち、リコール製品による重大製品事故※3は2,334 件発生しています。
その中で、リコール実施後に発生した重大製品事故であり、かつ、事故の原因が製品起因※4によるもの(以下、「リコール後の重大製品事故」という)が、1,283 件ありました。
このリコール後の重大製品事故は、消費者にリコール情報が確実に届き、かつ、消費者の協力が得られ、回収・点検・交換などの対策が行われていれば未然に防ぐことができた可能性が高い事故です。
今月は、リコール後の重大製品事故を未然に防止するために、リコール情報の入手方法や注意点、近年の事故事例を紹介し、広く注意喚起を行います。
年度毎の発生状況を見ると、どの年も重大製品事故のうち、1 割以上がリコール後の重大製品事故に該当します。
事故の被害状況は、1,283 件のうち、死亡事故2 件、重傷事故80 件発生し、被害者数は死亡6 人、重傷84 人に上っています。
リコール製品を使用し続けると重大製品事故が発生するおそれがありますので、リコール製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても使用を中止し、販売店や、製造・輸入事業者に連絡してください。
リコール情報を見逃さず、事故を未然に防ぎましょう。
【リコール製品による重大製品事故を防ぐために】
・最新のリコール情報を事業者ホームページなどから入手する。
・新聞、折り込みチラシ、雑誌、ダイレクトメールなどリコール情報を見逃さない。
・リコール製品と分かったら、不具合がなくても使用を中止し、事業者に連絡する。
(※1) 事業者の製品安全を確保する活動のうち、消費生活用製品による事故の発生及び拡大の可能性を最小限にすることを目的とした、製品の回収、交換、点検、修理、注意喚起など。
(※2) 製品事故調査判定合同会議(消費者安全調査委員会製品事故情報専門調査会及び消費経済審議会製品安全部会製品事故判定第三者委員会)において、外火や放火など製品事故でないと判断されたものを除く。
(※3) 事故発生時にはリコール対象ではなかったが、後にリコール対象となった重大製品事故も含む。
(※4) 事故原因が製品の不具合や劣化によるもの。長期間の使用による経年劣化も含む
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs180222.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。