2017年5月15日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月14日23時52分と5月15日20時3分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時50分ごろ、山梨県丹波山(たばやま)村の小室川で、県警ヘリコプター「はやて」が、遭難した男性を引き上げる救助活動をしていたところ、現場の急斜面に石や樹木が落下した。
男性は意識不明の状態で救出され、甲府市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
右肩を骨折しており、落下した石などが直撃したとみられる。
救助のために近くにいた上野原署員と、ヘリから下りてきた県警救助隊員の2人も、落石などでけがをした。
ともに軽傷とみられる。
県警は、業務上過失致死の疑いも視野に、捜査を始めた。
県警地域課によると、死亡したのは横浜市在住の40代男性とみられる。
男性が使っていた車が同村内の林道で見つかり、県警上野原署が同日午前9時から小室川付近を捜索していた。
男性は救助前、駆け付けた同署員に「左足首をけがした」と訴えており、応答できる状態だったという。
県警によると、ヘリは現場上空でホバリング(空中停止)中で、斜面では地域課山岳救助隊と同署員計8人が救助していた。
風の影響を避けるためヘリがホバリングの位置を変えた後に落石が起きたという。
事故の経緯について県警は、「石や樹木が現場に落下した原因や男性に当たったかどうかは捜査中」としている。
生活安全部の鶴田部長は、「救助活動中に遭難者が亡くなったことは誠に残念。原因を早急に解明したい」とコメントした。
救助関係のヘリが起こした事故では、2010年7月、埼玉県の防災ヘリが転落した女性を救助中に墜落し、搭乗員のうち5人が死亡。
今年3月、長野県の消防防災ヘリが救助訓練中に墜落し、消防隊員ら搭乗員9人全員が死亡した。
出典
『男性死亡 ヘリ救助中 落石、警察官2人ケガ 山梨・丹波山』
https://mainichi.jp/articles/20170515/ddm/041/040/111000c
『県警ヘリが救助の男性死亡…風圧で石当たる?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170514-OYT1T50133.html
『ヘリ救助中に死亡「ローターの風圧の影響調査」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170515-OYT1T50065.html
5月15日 4時18分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後0時半ごろ、山梨県丹波山村の山の中を流れる川の斜面で、足首のけがを訴える男性を通報を受けた警察官が見つけた。
男性が自力で歩けないことなどから、山梨県警察本部が午後2時前、警察のヘリコプターで救助活動を行っていたところ、樹木や石が地上にいた男性と警察官の周辺に落下してきたという。
男性にはヘルメットがかぶせられるなどしていたが、警察官が直後に状態を確認した際には、男性は意識不明になっていたということで、搬送先の病院で死亡が確認された。
出典
『山梨県警ヘリ救助で男性が死亡 落下した樹木や石が当たったか』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170515/k10010981591000.html
5月16日18時28分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が死因などを詳しく調べた結果、胸を強く打って死亡したことが分かった。
警察は、落ちてきた石や樹木が男性に当たったとみて、落下の原因などを詳しく調べている。
この事故では、国の運輸安全委員会が15日から調査官2人を県内に派遣し、事故原因の調査を行っていて、16日は調査官たちが甲府市の県警察本部を訪れた。
運輸安全委員会は、事故当時の気流の状況やその影響などを詳しく調べ、事故原因を分析することにしている。
出典
『ヘリ救助中に死亡 死因は胸強打』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043416231.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。