







2017年11月25日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月24日18時51分に佐賀テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後0時53分ごろ、大町町福母のコンデンサー開発製造販売会社「Pデバイス佐賀」で「火災報知機が作動し、工場内に煙が充満している」と警備員が119番通報した。
火災は午後3時36分に鎮火した。
2棟ある建物のうち、2階建ての南側工場中央部から黒煙が上がっていたという。
1階には樹脂硬化炉が16台あり、コンデンサーに樹脂を流し込む作業をしていたという。
樹脂硬化炉にはダクトがそれぞれ2本ついており、このうち1本と、全てのダクトがまとまっている部分が焼けていた。
警察によると、出火当時、敷地内にいたおよそ400人の従業員は避難するなどして、けが人はいなかったという。
警察が詳しい出火原因を調べている。
出典
『大町町 パナソニック工場で火事』
https://www.sagatv.co.jp/nx/news/detail.php?id=1728
(ブログ者コメント)
佐賀テレビの映像によれば、工場建屋の屋上に取り付けられたダクト部分からだろうか、真っ黒い煙がモクモクと出ていた。
2017年11月23日21時31分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三菱マテリアルは23日、子会社の三菱電線工業と三菱伸銅が自動車や航空機向けなどに出荷した素材製品の検査データを書き換えていたと発表した。
出荷先は、三菱電線が航空・宇宙、産業機器、自動車など229社、三菱伸銅が自動車や電子機器向けなど29社。
いずれも「現時点で法令違反や安全性に疑義が生じる事案は確認されていない」というが、納入先と安全確認を早急に進めるとしている。
三菱電線の納入先には防衛省も含まれ、自衛隊の航空機や艦船にも不適合品が使われていた。
三菱電線が検査データを改ざんしていたのは、ゴムを素材とするパッキンやガスケットで、自動車エンジンなどの油や水漏れ対策に用いる部品。
寸法や材料の特性が納入先の要求や社内基準に合っていないのに、範囲内に収まるようデータを書き換えていた。
不正があったのは、和歌山県有田市の箕島製作所で製造し、2015年4月~17年10月に出荷した約2.7億個で、全出荷量の2割に当たる。
同社は今年2月に社内監査で不正を把握したが、10月23日に停止するまで不適合品の出荷を続けており、取引先への対応が厳しく問われそうだ。
三菱伸銅は、福島県会津若松市の若松製作所で製造した自動車部品や電子機器向けのコイル状の銅製品で導電率などのデータを書き換えていた。
不正があったのは、16年10月~17年10月に出荷した879トンで、全出荷量の0.6%に当たる。
同社は今年10月10日から社内調査を行い16日に不正を確認、18日に不適合品の出荷を停止した。
三菱マテリアルは、同じく子会社の三菱アルミニウムでも「不適合品の出荷があったが、すべての納入先との間で安全性の確認は終了している」と発表したが、詳細は明らかにしなかった。
いずれも24日に記者会見をするとしている。
三菱電線と三菱伸銅は、社外の弁護士らによる調査委員会を設け、原因究明を行ったうえで再発防止策を策定するという。
国内の素材メーカーをめぐっては、神戸製鋼所が10月、アルミ・銅製品などで検査データを改ざんしていたことが発覚。
納入先が自動車・航空機メーカーなど525社に及び、日本工業規格(JIS)違反など法令違反も見つかった。
今回、三菱マテリアルの子会社でも同様の検査データ改ざんが見つかったことで、日本の素材メーカーに対する不信が高まるのは避けられそうにない。
出典
『三菱マテリアル 子会社が素材製品の検査データ改ざん』
https://mainichi.jp/articles/20171124/k00/00m/020/036000c
11月23日2時1分に日本経済新聞電子版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三菱マテリアル子会社の三菱電線工業が航空機向けの部材などで品質データを改ざんしていたことが、22日、分かった。
顧客と契約した品質基準に満たない製品を出荷していた。
データ改ざんがあったのは、配管を密封して内部を保護する「Oリング」と呼ばれる樹脂製の部材。
航空機などの工業製品向けにパッキン材として使われている。
この部材の取引先は数100社にのぼる可能性もある。
不正は長期間にわたって続いているとみられ、全容解明には時間がかかりそうだ。
三菱マテリアルは非鉄大手。
銅やセメント、超硬工具、電子材料、アルミなど、幅広い事業を手掛ける複合経営を標榜している。
10月に発覚した神戸製鋼所のアルミ・銅製部材のデータ改ざんを受け、グループ各社で品質に関する社内調査を進める中で発覚した。
出典
『樹脂部材でデータ改ざん 三菱マテ子会社 航空機向け』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23833140T21C17A1CC1000/?n_cid=NMAIL007
11月25日4時43分にNHK NEWS WEBからは、会社の記者会見が開かれたという、下記趣旨でネット配信されていた。
三菱マテリアルは24日、記者会見を開き、子会社が最初に不正を把握したのはことし2月だったにもかかわらず、その後も先月までおよそ8か月にわたって出荷を続けていたことを明らかにした。
これについて会社側は、製品の数が多くデータを改ざんした製品を特定するのに時間がかかったためだと説明している。
また、改ざんの背景や始まった時期、組織ぐるみだったかどうかなど、不正の具体的な原因や経緯については調査中だとして、ほとんど明らかにしなかった。
会社は、弁護士を含む調査委員会で詳しい調査を進め、年内をめどに公表するとしているが、メーカーとしての信頼性が厳しく問われることになりそうだ。
出典
『三菱マテリアル 不正の原因や経緯「調査中」 年内めどに公表へ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171125/k10011234881000.html
11月24日21時40分に産経新聞からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
「グループ全体で法令順守(コンプライアンス)や内部統制管理に手を尽くしてきたが、それでも問題が起きた。今は申し訳ないとしかいえない」
子会社で起きた検査データの改竄問題に対し、三菱マテリアルの竹内社長は24日の記者会見でこう語った。
事業拡大とともに組織が「つぎはぎ」になる中で、ガバナンス(企業統治)改革も同時に進めようとしたが、全うできなかった現実に悔しさを隠せない様子だった。
三菱マテリアルは明治4(1871)年に始まった炭鉱事業が源流。
昭和25年の集中排除法で鉱業、セメント事業が分社化されたが、平成2年に、それらが再統合されるのに際して現在の社名となった。
その後は、グループ力の強化を図るため、事業の切り離し、取り込みを繰り返してきた。
非鉄金属は市況の変動や為替相場の動向などで、業績が大きくぶれることが経営課題。
これを事業規模の拡大と多角化の両面の戦略で安定させるのが狙いだった。
改竄がわかった三菱伸銅、三菱電線工業ともに、かつては上場企業だったが、約10年前に連結子会社化された。
しかし、多岐にわたる事業体を通じて、経営トップが適切なガバナンスを浸透させるのは容易ではない。
神戸製鋼所で起きたデータ改竄問題を厳しく批判してきたある大手メーカーの会長でさえ、「自分の会社の海外の孫会社あたりで不正が発覚し、明日、自分が謝罪する可能性もある」と漏らす。
「それぐらいの緊張感を持って、常にグループ会社のコンプライアンスの検査や監査をすることが必要だ」とも話し、かじ取りの難しさを指摘する。
三菱マテリアルも、事業拡大でガバナンスの難易度が増すのに伴って、子会社や製造拠点に対して高い水準の取り組みを求めてきた。
三菱電線の村田社長は会見で、「連結子会社になった後は、それ以前よりもコンプライアンスなどは厳しくなった」と弁明し、さまざまな施策を打ってきたことを強調する。
ただ、こうした取り組みや多様な制度があっても、コンプライアンス問題が生じるのが現実だ。
竹内氏は「ガバナンス強化の手を緩めることはない」と会見で言及したが、信頼回復につなげる取り組みを明確にすることはできておらず、大きな課題が積み残しになっている形だ。
出典
『つぎはぎ組織が死角生む 統合繰り返し、企業統治追いつかず』
http://www.sankei.com/affairs/news/171124/afr1711240046-n1.html
2017年11月23日21時32分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月24日付で毎日新聞東京版から、11月23日17時57分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後0時45分ごろ、島根県浜田市の障害者支援施設、「K園」で行われていた外部の人も参加できるイベント会場で、乗馬体験のために木につながれていた1頭の馬が暴れだし、人混みの中に突っ込んだ。
警察や消防によると、馬に体当たりされたり避けようと転んだりして、0歳の乳児から80代のお年寄りまで男女あわせて10人が病院に運ばれた。
当初は、現場では骨折した人もいると見られたが、病院で医師が改めて診察したところ、いずれも打撲などの軽いけがだったという。
警察によると、馬は当時、会場近くの高さ約2.5mの木の枝(直径約10cm)に手綱でつながれ、乗馬のインストラクターがそばにいたが、木の枝が折れたことで馬が暴れ出し、多くの人が集まっていた餅まきの会場に突っ込んだという。
馬はメスで、体長が2mあまり、体重はおよそ400kgから450kgほどある。
K園を運営する社会福祉法人「I福祉会」が経営する乗馬牧場から飼育している馬4頭を連れてきていて、そのうちの1頭だった。
警察は、馬が暴れ出した当時の詳しい状況などについて調べている。
会場で目撃した男性は、「馬が入ってきて、駐車場の中を人がいるところに入りながらぐるっと一回りした。状況が分からず、ぼう然としました。驚く人の声が聞こえました」と話していた。
また、別の女性は、「馬が木の枝を引きずりながら走ってきた。とても驚きました」と話していた。
騒動が起きた時、馬に付き添っていた男性は、「馬が木の枝を折って畑を走り回り、人の多い場所に走っていきました。制止しようとしましたが興奮していて止められませんでした」と話していた。
暴れた馬を飼育している現場近くのレジャー施設の職員の女性は、「馬はこちらに戻った時、目がきょろきょろして興奮している様子でした。ふだんはおとなしく、臆病なので、折れた木の枝が体にまとわりつくのが嫌で、暴れてしまったのかなと思います」と話していた。
「I福祉会」の室崎理事長は、「地域の人のためにこのような催しを行ったのに、けが人を出してしまったことに責任を感じている。主催者としてきっちり最後まで対応したい」と話していた。
出典
『イベント会場で馬暴れ10人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4035975731.html
『乗馬体験の1頭、暴れ10人軽傷 島根のイベント』
https://mainichi.jp/articles/20171124/ddm/041/040/090000c
『乗馬体験の馬暴れ10人けが 島根・浜田』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2384156023112017000000/
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、木の枝は枝分かれした部分から裂けるように折れており、断面に腐ったような感じは見受けられなかった。
また、馬については、いかにもおとなしそうな目をしていた。
2017年11月22日22時14分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インフルエンザの患者が突然走り出して転落するなどの事故が相次いでいることから、厚労省が来週にも、窓の施錠などの具体的な事故防止対策を公表することが、22日、関係者への取材で分かった。
インフル患者の異常行動をめぐっては、10代以下の子供を中心に毎年50件ほどが報告されており、厚労省は、より具体的に広く注意喚起する。
インフル患者の異常行動は、治療薬「タミフル」服用後の患者の飛び降りが報告され、その後、別の治療薬や薬を服用していなくても、「興奮して窓を開けて外に飛び出す」、「意味の分からないことを言う」などの異常行動が起きることが分かっている。
昨シーズンには、飛び降りや転落につながる異常行動がタミフルで38件、別の治療薬2種で16件の、計54件報告された。
厚労省は毎年、インフルにかかった10代以下の子供が自宅で療養する際は、発症から2日間は一人にしないよう保護者に呼びかけるなどの予防策を、自治体などを通じて通知。
しかし、より具体的な対策を呼びかけるべきだとの意見が専門家から出ていた。
新しい通知では、「高層階では窓に補助鍵を付ける」、「なるべく1階に寝かせる」などの具体的な文言で予防を呼びかけるという。
出典
『インフル患者の異常行動に注意を 厚労省が対策公表へ』
http://www.sankei.com/life/news/171122/lif1711220056-n1.html
少し昔の情報になるが2017年2月18日11時30分にJ-CASTニュースから、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
インフルエンザの薬を飲んだ中学生が、マンションの4階から転落死する事故があった。
因果関係ははっきりしないが、インフルエンザ薬には、過去にも多くの「異常行動」が報告されている。
特に未成年が、命にかかわる行動に走りやすくなる。
どうしたら、わが子を悲劇から防ぐことができるか。
【突然、マンションのベランダから飛び降りる】
中学2年の男子生徒(14歳)の転落死が起こったのは、2017年2月14日頃。
NHKやフジテレビの2月15日付報道によると、14日13時前、東京都品川区大井のマンションに帰宅した女性から、「室内で寝ていたはずの息子がいなくなった」と110番通報が入った。
警察官が周辺を捜したところ、4階の自宅の真下にある地上のフェンスに、服の一部が引っかかった状態の男子生徒を発見した。
男子生徒は搬送先の病院で死亡した。
警察によると、男子生徒はインフルエンザとの診断を受け、治療薬の「リレンザ」を服用し、自宅で休んでいた。
また、厚労省によると、未成年の患者が「リレンザ」を服用した後に、走り出したり、暴れたりする「異常行動」の例が、これまでにも報告されているという。
この事故を受けて、医薬品医療機器総合機構(PMDA)は2月16日、「インフルエンザ治療薬の服用の有無にかかわらず、インフル発症から2日間は小児や未成年者を一人にしないよう、保護者は注意深く見守ってほしい」という注意喚起をメディアに発表した。
インフルエンザの治療薬には、リレンザのほかにタミフル、イナビルなどがあるが、それぞれの薬の服用後に未成年が「異常行動」をとる例が報告されている。
特にタミフルは、2005年~2006年にマンションのベランダから飛び降りて死亡する事件など相次ぎ、社会問題になった。
厚労省の研究班などが薬との因果関係を調べたが、わからなかった。
厚労省のウェブサイト「インフルエンザQ&A」を見ると、タミフル服用後の「異常行動」について、次のような例が紹介されている。
(1)突然立ち上がって部屋から出ようとする。
(2)興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う。
(3)興奮して窓を開けてベランダに出ようとする。
(4)自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない。
(5)人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。
(6)変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。
(7)突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。
【インフル薬すべてに異常な行動の危険性が】
こうした例は10~18歳に多く、インフル発症後2日以内に起きやすい。
そこで厚労省は2007年に、予防安全対策として、医療機関に次のような通達を出した。
(1)薬との因果関係は不明だが、異常行動が発現されているため、インフルの合併症のリスクが高い患者を除き、タミフルの使用を控える。
(2)タミフルを使用した場合は、患者とその家族に対し、異常行動をとる恐れがあることを伝え、少なくとも2日間は患者1人にならないよう説明する。
ところが、「異常行動」はタミフルだけではなかった。
その後、今回問題になったリレンザやイナビルでも同様の事故の報告が相次いだ。
厚労省の「インフルエンザQ&A」の中の
Q:タミフル以外の抗インフルエンザウイルス薬を使用した場合にも、異常行動(急に走り出す、ウロウロする等)は起きますか?
医薬品を服用しない場合にも異常行動が起きる可能性はありますか?
では、こう答えている(要約抜粋)。
A:タミフルのほかに抗インフルエンザウイルス薬に、リレンザ、ラピアクタ、イナビル、シンメトレル等がありますが、これらの服用後にも、急に走り出す等の異常行動の発生が認められます。
また、インフルエンザにかかった時には、医薬品を何も服用していない場合や解熱剤のアセトアミノフェンだけを服用した後でも、同様の異常行動が現れることが報告されています。
自宅で療養する時は、少なくとも発症から2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮してください。
実際、製薬会社が添付しているリレンザの使用説明書には、「この薬の使用後に異常行動などの精神神経症状を発現した例が報告されています」という注意書きがあり、イナビルの使用説明書にも、「突然走り出す、飛び降り、その他事故につながったり、他人に危害を加えたりする可能性のある行動も報告されています」と書かれている。
【数百万~数十万人に数人が死亡する】
恐ろしくなる話だが、どのくらいの頻度で「異常行動」が起こるのか。
2016年1月に厚労省研究班がまとめた「抗インフルエンザウイルス薬の安全性について」によると、2014~2015年シーズンの「薬による異常な行動および死亡症例報告数」は、以下のとおりだった
(カッコ内は薬を使用した推定患者数)。
(1)タミフル :異常行動24件・死亡数5人(約288万人)。
(2)リレンザ :異常行動 3件・死亡数0人(約137万人)。
(3)イナビル :異常行動 5件・死亡数1人(約380万人)。
(4)ラピアクタ:異常行動 0件・死亡数2人(約21万人)。
数100万~数10万人に数件とはいえ、インフルエンザにかかったお子さんには十分注意してあげたい。
出典
『中学生がインフル薬で飛び降り死? 子どもを「異常行動」から守るには』
https://www.j-cast.com/healthcare/2017/02/18290926.html?p=all
2017年11月8日23時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後9時15分ごろ、JR宝塚線(福知山線)の高槻発新三田行き普通電車(7両編成)が、兵庫県尼崎市の尼崎駅の先50m付近で近くの電車に危険を知らせる防護無線を受信し、緊急停止した。
電車は約1時間半にわたって現場で停車、乗客約600人が閉じ込められた。
午後10時50分ごろ尼崎駅まで電車を戻し、乗客を降ろしたという。
JR西日本によると、この電車で異常がないのに緊急に停車させる装置が作動するトラブルがあったといい、詳しい原因を調べている。
この影響で、同線の尼崎~新三田駅間とJR東西線の京橋~尼崎駅間の上下線で一時運転を見合わせ、午後11時10分ごろ運転を再開したが、後続に遅れや運休が発生している。
停車した電車の中は満員の状態で、「急病人が出たので医療関係者の方のご協力をお願いします」といった内容の車内放送も流れたという。
出典
『車内に1時間半、600人が閉じ込め JR宝塚線』
http://www.asahi.com/articles/ASKC87QX7KC8PTIL02M.html
11月22日19時6分に神戸新聞からは、原因に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月8日、兵庫県尼崎市のJR宝塚線尼崎~塚口間で普通電車が約1時間半停車したトラブルで、緊急停止装置の配線に鉄粉が付着し、一緒に束ねられたほかの配線から通電して同装置が作動したとみられることが、22日、JR西日本への取材で分かった。
JR西によると、4両目の乗務員室にある緊急停止装置。
部屋は施錠され、同装置を作動するボタンが押された形跡もなかった。
運転席の制御盤を調べたところ、複数の配線が一緒に束ねられた部分に鉄粉が付着し、鉄粉を通じて絶縁されている同装置の配線に電気が送られ、誤作動した可能性が高いことが分かった。
このトラブルで、宝塚線と東西線が約2時間運転を見合わせ、乗客約600人が約1時間半、停車車両に閉じ込められた。
上下線計15本が運休し、神戸、京都線などで大幅な遅れが発生。
約1万3000人に影響が出た。
出典
『普通電車1時間半停車トラブル 原因は配電線束に鉄粉付着 JR西』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201711/0010755482.shtml
台風21号の影響で無許可盛り土が崩落した事例が奈良県の三郷町と生駒市で起きていた。
以下は生駒市の事例。
2017年10月26日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地の一角に奈良市の業者が無許可で盛り土をした問題に絡み、県は25日、台風21号の接近に伴う大雨で現地の斜面が崩落し、近くの住民6世帯20人が一時避難したことを明らかにした。
県は年内にも、一部の土を撤去する行政代執行に着手する予定だったが、荒井正吾知事は、来月上旬にも現地を視察する専門家の見解を受けて対応を決める考えを示した。
県によると、崩落は今月22日朝から徐々に始まり、高さ約15mの斜面の上半分程度が、幅約30mに渡って崩れたという。
けが人はなかった。
県はブルーシートを張って、更なる崩落を防ぐ措置を講じ、住民に避難を求めた。
避難指示は既に解除しているという。
県は行政代執行に伴い、斜面を安定化させるための工事費6700万円などを今年度一般会計補正予算案に計上し、9月定例県議会で可決されていた。
一方、業者側は、県が認定した盛り土の範囲を不服として、昨年10月に県が出した是正命令の取り消しを求めて、今年9月に奈良地裁に提訴した。
出典
『生駒の無許可盛り土 行政代執行予定地で崩落 6世帯一時避難』
http://mainichi.jp/articles/20171026/ddl/k29/040/566000c
10月26日14時40分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、22日午前9時ごろ、盛り土の斜面部分が崩れ始めているのを県職員が確認。
その後の大雨で、最終的に高さ約8m、幅約20~30m、奥行き約5mの範囲で崩落したという。
この問題では、業者側と連絡が取れない状況が続いたことから、県は業者に代わって是正工事をする行政代執行を決定。
年内にも工事に着工する予定だった。
25日の定例記者会見で荒井正吾知事は、「住宅地の基盤に影響があれば、住民に避難してもらう可能性もある。常時監視するよう担当課に命じた」と説明。
現場には広い範囲に雨水の浸入を防ぐブルーシートを敷き直したという。
近隣に住む40代女性は、「いつ崩れるかもわからない。一刻も早く安全対策をしてほしい」と不安をにじませた。
一方、業者側は9月、県が是正命令の対象とした盛り土の範囲が広すぎるとして、是正命令の取り消しを求める訴訟を奈良地裁に起こした。
荒井知事は「裁判の帰趨(きすう)よりも被害拡大が心配。専門家に至急現場を見てもらい、早期に工事をしたい」と話した。
出典
『無許可盛り土、台風21号で一部崩れる「一刻も早く安全対策を」』
http://www.sankei.com/west/news/171026/wst1710260063-n1.html
一方、2017年8月28日付で毎日新聞奈良版からは、来年中に対策しようとしていた工事の内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地に業者が無許可で盛り土をし、亀裂が入るなど危険な状態になっている問題で、県は27日、4回目の住民説明会を市役所で開き、斜面の崩落を防ぐ対策工事の工法などを説明した。
現場は山裾に広がる住宅地の一角で、県によると高さ約20m、傾斜約45°の急斜面の崖になっている。
県は崩落を防ぐため、盛り土の表面を一部撤去した後、約1200m2の範囲で地中に鉄線を差し込み、岩盤と盛り土部分を一体化する「アンカー工法」を実施する方針を示した。
県は、9月議会に提案する補正予算案に対策工事費を盛り込む予定。
業者選定後に着工し、来年中の完了を目指す。
出典
『生駒の無許可盛り土 危険盛り土対策 県が住民に説明 /奈良』
https://mainichi.jp/articles/20170828/ddl/k29/040/313000c
また、昨年の記事になるが、2016年5月25日付で奈良新聞からは、昨年からすでに危険な状態だったという下記趣旨の記事が報じられていた。
生駒市西松ケ丘の住宅地に隣接した土地に奈良市の業者が無許可で盛り土をしたまま放置、亀裂が入り崩れる可能性があるなど、危険な状態になっていることが24日、分かった。
業者は4年以上も連絡が取れなくなっており、県もこの間、亀裂の状態の調査や崩落防止の具体的な対策は取っていなかった。
県はようやく23日までに、現況確認を今週から行うなどの調査開始を周辺住民に伝えた。
現場は生駒山麓の谷間で、住宅は約15mの崖の上にあり、土砂が流出する恐れがあることから、土地変更に届けが必要な砂防指定地となっている。
そこに約6年前、業者が約5m幅で数10mにわたって川沿いに無許可で盛り土を行った。
出典
『無許可盛り土、亀裂も - 県、状況確認へ/生駒』
http://www.nara-np.co.jp/20160525090522.html
(2018年3月11日 修正1 ;追記)
2018年3月10日7時37分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は9日、業者に代わって復旧工事をする「行政代執行」を始めた。
工費は約1億2500万円となる見込みで、工事終了後、業者から徴収する。
現場は、住宅地に隣接する民有地の斜面。
業者が平成22年から盛り土を行い、地面に亀裂が生じた。
さらに昨年10月の台風21号による大雨で盛り土の一部が崩落。
業者は県の是正指導に従わず、連絡も取れない状態が続いたことから、県が行政代執行に踏み切った。
県によると、工事は約1年をかけて行われ、最終的には盛り土の一部を撤去した上で土壌を固め、斜面の安定化を図るという。
出典
『違法盛り土の崩落 行政代執行で復旧工事、奈良・生駒』
http://www.sankei.com/west/news/180310/wst1803100012-n1.html
台風21号の影響で無許可盛り土が崩落した事例が奈良県の三郷町と生駒市で起きていた。
以下は三郷町の事例。
2017年11月22日17時30分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月の台風21号の影響で、奈良県三郷町で近鉄生駒線の線路脇の法(のり)面とその上に建つ住宅の基礎を支える部分の地盤が崩れ、近鉄生駒線は2日にわたって運休し、その後の雨でも運転を見合わせる事態となった。
被害から1か月が経ったが、現場の法面にはブルーシートがかぶせられているだけで復旧工事は行われておらず、近鉄生駒線は現場付近で徐行運転を続けている。
法面の上に建つ住宅のうち8棟が、奈良県による調査で敷地がさらに崩壊する危険があると判断され、このうち4世帯が避難生活を続けているが、復旧工事はまだ始まっていない。
住民のグループは、土地の造成許可を出すなどした奈良県に対し、復旧工事に先立って地盤が崩れた原因の究明などを求め、奈良県は今月9日、宅地の地盤などに詳しい専門家を現地に派遣するなどの対応に当たっていた。
そして22日、地盤の状態をさらに詳しく調べるためのボーリング調査が本格的に始まった。
奈良県は、調査結果を受けて住宅の安全を確保するための最低限の工事を行うとしているほか、近鉄も準備が整いしだい、線路脇の法面の復旧工事を行いたいとしている。
出典
『生駒線沿線の地盤崩れ 原因調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055709521.html
11月11日付で読売新聞からは、被害の様相などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、県の開発許可を受けた業者が造成後、3度補修が行われた経緯があり、住民側は「県にも責任があるのでは」と主張する。
県は「瑕疵はない」との立場だが、知事判断で崩落原因の調査を始めた。
台風21号が接近した10月22日夜、住宅が並ぶ高台で斜面の擁壁が高さ約8m、幅約50mにわたって崩れた。
「地面にあいた穴に、敷地が吸い込まれていった」。住民の会社員男性(50)は、当時をそう振り返る。
基礎部分や配水管がむき出しになった住宅もあり、一部の住民は二次被害を防ぐため、親類宅などで避難生活を続けている。
奈良地方気象台によると、現場付近に近い観測地点(奈良県田原本町)では、22日の24時間雨量は214.5ミリと、観測史上最多を記録した。
出典
『斜面崩落で近鉄、徐行運転続く…奈良・三郷町』
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20171111-OYO1T50018.html
10月31日14時47分にYAHOOニュース(毎日放送)からも、被害の様相や背景などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本列島の各地で猛威を振るった台風21号。
奈良県の三郷町では台風が過ぎ去った後、とんでもない光景が広がっていた。
「大きく崩落し、住宅の基礎部分がむき出しになっています。エアコンの室外機が宙にぶら下がっていて、非常に危険な状態です」(記者)
台風による長雨の影響で近鉄生駒線の線路わきの法面が崩れ落ちてしまったのだ。
住宅の基礎がむき出しとなり、排水管や杭が丸見えに。
いまにも家屋が倒れてしまいそうな状態だ。
当時、家の中にいたAさんは恐怖におののいていたと言う。
「バキバキというような音とか、大きな音がしましたね。蟻地獄のように砂が吸い取られていった感じです」(Aさん)
・・・・・
法面が崩れる前は、元々、なだらかな斜面が続いていた場所で、約16年前、開発業者が中腹に盛り土をして住宅地が造成されたという。
近鉄は徐行運転を行いながら復旧工事をしているが、実は崩落した法面は住宅の敷地で、流出した土砂は住民の所有物にあたるため、住民自らの手で補修しなければならないのだ。
「あくまで個人宅の被害ですので、公費を投入して県が是正工事をするというのは、今すぐには難しい」(奈良県建築課 階戸課長補佐)
・・・・・
出典
『【特集】台風21号被害 法面崩壊の住宅と近鉄線の復旧』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-10000001-mbsnews-l27
11月9日18時40分に奈良テレビからは、造成地開発業者は倒産しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう専門家による初めての現地調査が行われた。
京都大学防災研究所・釜井俊孝教授
「場所によってかなり地質の状況が違うということがあるのかなということ、それから、同じ盛り土でも崩れた盛り土と崩れなかった盛り土があるので、その違いがなんなのかということがひとつのポイントですね
それからもう一つは、この斜面ですね 擁壁の下の斜面がどうだったかということが、今後のポイントですね」
県は、今後、原因究明を行うとともに、暫定的な復旧工事を行う方針を示している。
しかし、被災地が民有地である上、開発を行った業者が倒産しているため、住民が生活を取り戻すための支援をどこが中心となって行うかはまだ決まっていない。
出典
『住宅斜面崩落原因究明へ 専門家が現場調査』
http://www.naratv.co.jp/news/20171109/20171109-04.html
(2017年12月12日 修正1 ;追記)
2017年12月11日15時38分にNHK奈良から、対策工事が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし10月、台風21号の影響で崩落した奈良県三郷町の近鉄生駒線沿いののり面やその上の住宅の地盤が、これ以上崩れないようにする対策工事が11日から本格的に始まった。
これまで、住民側が原因を究明する調査を先に行うべきだと主張したため、工事は先送りになっていたが、専門家からの「調査と工事は同時に実施可能だ」とする提言を受けて、近鉄と三郷町が11日から本格的に始めた。
現場では、基礎部分がむき出しになっている住宅が崩落しないよう、支える工事を行うために足場が組まれたほか、のり面の擁壁がこれ以上ずり落ちないよう、固定する作業も進められていた。
修復工事は今月23日までで、今後、崩れた地盤をモルタルで覆う作業などを行う予定。
現場では奈良県も、住宅の安全を確保するための工事を、今後、行うことにしている。
出典
『近鉄生駒線沿い 対策工事本格化』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053420601.html
2017年11月22日10時24分に読売新聞から、先端が曲がった杭の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市のJR姫路駅近くで行われていた市有地の整備事業が、思わぬ形で中止となった。
半世紀前の高層ビルの基礎工事で打ち込んだ杭が変形し、容易に抜けなくなったためだ。
「駅チカ」の一等地だが、このままではビルなどを建てるのは困難で、市は跡地利用に苦慮している。
1966年完成の高尾ビル(10階建て)で、3、4階部分が、70年代まで姫路市内を走っていた「姫路モノレール」の大将軍駅として利用。
モノレールの運休(74年)、廃止(79年)を経て、賃貸住宅などとしても使われたが、老朽化のため、市が2016年度から5億円近くかけて解体工事を行っていた。
ビルを撤去後、地中に埋まっている基礎部分のH形鋼の杭(長さ約16m)を抜こうとした際、機械が破損。
杭を振動させて引き抜く特別の工法で抜いたところ、先端部分が変形していたことが判明した。
H形鋼は約200本残っており、市は「振動を伴う工法を使えば抜けるが、民家が多い地域なので、近所迷惑になる」として、工事を断念した。
敷地は姫路駅北西側の約1800m2。
跡地の利用方法はビルの撤去後に検討するとしていた。
市は、「杭が残ったままでは基礎工事をやり直せないので、商業ビルなどは難しい。平面駐車場かプレハブ程度のものしかつくれない」としている。
出典
『変形し「抜けない杭200本」、駅チカ開発中止』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171121-OYT1T50111.html
(ブログ者コメント)
写真によれば、杭の先端1mほどが、撓んでいるかのように緩やかに曲がっている。
無理な力で打ち込んだとか、岩盤に達しているのに打ち込み続けた・・・そんなことだったのだろうか?
2017年11月22日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日14時22分に時事通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた契約社員の女性(28)が、腕に激痛が走るなどの疾患を発症したのは過重労働が原因だったとして、船橋労基署が労災を認定していたことが分かった。
認定は8月10日付。
遊園地のショーなどの出演者が出演中の転倒などによる負傷で労災認定されるケースは少なくないが、事故によるけがでない疾患は過重業務との医学的な因果関係の判断が難しく、労災が認められる例は珍しいという。
女性は、2015年2月から、様々なディズニーキャラクターに扮してショーやパレードに出演していた。
女性によると、16年11月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらなくなったが、休みを取りにくく、出演を続けたという。
17年1月に入って症状は悪化。
左腕をあげると激痛が走り、左手を握っても感覚がなくなったという。
病院で診察を受け、神経や血流の障害で肩や腕に痛みなどが出る「胸郭出口症候群」と診断された。
治療のため休職し、しばらくは自由に腕を動かせなかったという。
雇用契約は1年ごとの更新で、重さ約10kgのキャラクターの着ぐるみを着て、毎月20日間程度、1日2回あるパレードやショーに出演していた。
16年11~12月のパレードの出演回数は計50回にのぼった。
16年末に出演したクリスマスパレードの衣装は首の動きが制限され、重さが10kg近くあった。
この衣装を着て、1回45分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指示されていたという。
2年弱の出演期間中に20~30kgの衣装を着ることもあったといい、首から肩、腕にかけて負荷がかかる業務に継続的に従事したことが発症の原因と認められた。
症状は改善しつつあるが、完治はしていない。
女性は、業務量を減らしての復職を求めている。
TDLを運営するオリエンタルランドの広報部は、取材に対し「あってはならない残念なことで、当社の業務に起因した労災であることは真摯に受け止めている。トレーナーの配置やコスチュームの改善など、これまでの対策に万全を期していく」としている。
出典
『東京ディズニーランドで労災認定 着ぐるみで腕に激痛』
http://digital.asahi.com/articles/ASKCP5DLDKCPULFA01W.html?rm=291
『ディズニー契約社員、労災認定=着ぐるみ業務起因-千葉・労基署』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112200796&g=soc
11月22日11時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性は、2015年2月から着ぐるみを着用し、さまざまなディズニーキャラクターに扮してパレードに出演していた。
2016年11月ごろから左腕が重く感じるといった症状を発症したが、出演を続けた結果、症状が悪化。
2017年1月から治療のため休職している。
現在は症状が回復してきており、会社側と復職に向けた話し合いをしているという。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドによると、女性の2016年11~12月のパレードやショーへの出演回数は計50回に上った。
着ぐるみや衣装の重さは10kg前後が多かったという。
ただ、他の出演者に比べて突出して出演回数が多かったり、衣装が重かったりしたことはないという。
出典
『東京ディズニーランドの着ぐるみで腕に痛み 女性契約社員に労災認定』
http://www.sankei.com/affairs/news/171122/afr1711220012-n1.html
11月22日12時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社広報部は、法定労働時間を超えた勤務や、誰もが耐えられない衣装の着用を強いるなどの過重労働を否定した上で、「真摯に受け止めている。出演者に対するケアやより安全な職場環境づくりを、今後も引き続き実施していく」とコメントした。
出典
『TDL 着ぐるみで労災認定 契約社員の女性、腕に激痛』
https://mainichi.jp/articles/20171122/k00/00e/040/270000c
2017年11月23日19時52分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後7時ごろ、海上自衛隊呉基地に所属する掃海艇「みやじま」が、宮崎県日向市の細島港の沖合およそ2.5kmの日向灘で、スクリューが定置網に絡まって動けなくなった。
日向海保によると、乗組員45人にけがはなく、油漏れも起きていないという。
海自の隊員が23日から海に潜り、絡まった網を外す作業を行った結果、午後3時すぎ、およそ20時間ぶりに「みやじま」は別の掃海艇に引かれて現場を離れた。
現場の定置網は海図に記載されているという。
海保では、細島港に入った「みやじま」の操だ室の状況を調査したり乗組員から事情を聞いたりして、事故の原因を調べている。
海自呉基地によると「みやじま」は、全国各地から掃海艇など20隻余りが集まり今月20日から行っている機雷除去の訓練に参加していて、22日は補給や休息のため、細島港に向かう途中だった。
出典
『掃海艇 絡まった網を外す』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20171123/5970831.html
(ブログ者コメント)
民間の船なら、この程度のトラブルは掲載対象外だが、自衛艦のトラブルということで掲載した。
2017年11月22日19時6分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時前、静岡市清水区清開の清水ふ頭で、黒煙と炎があがっているという通報が消防にあった。
消防が調べたところ、火元は清水港で木材のチップなどを荷揚げしている会社「H埠頭」が設置しているベルトコンベアで、火はコンベアそのものや上に乗っていたチップなどを焼いたのに加え、近くに積み上げられた木材チップの山にも燃え移ったという。
消防車など17台のほか、ヘリコプターも出て消火活動を行った結果、火は約2時間後に消し止められたということで、警察や消防によると、逃げ遅れた人やけがをした人はいなかった。
消防によると、火元のベルトコンベアは港に着いた船から陸揚げしたチップを輸送するのに使われていたということで、警察は、ベルトコンベアを設置した会社から話を聞くなどして、火が出た当時の状況や原因を詳しく調べている。
出典
『清水ふ頭ベルトコンベヤー等焼く』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035944411.html
11月22日付で静岡朝日テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後1時ごろ、清水港から黒煙が上がった。
黒煙の下には炎も見え、煙は少し離れた2カ所からあがっていて、空高く広い範囲に広がった。
火が出たのは清水港富士見埠頭で、紙などの原料となる輸入木製チップを船から荷揚げして保管搬出する会社の敷地内。
消防によると、木製チップを運ぶベルトコンベヤー付近から出火したとみられ、木製チップの山の一部にも燃え移った。
現場には、消防のはしご車など23台以上が出動。
火は午後3時ごろに消し止められた。
出火当時、現場では昼休みのため作業は行われておらず、けが人もいなかった。
会社によると、ベルトコンベヤーのゴムが燃え、そのゴムがちぎれて縮んだため、火が別の場所に燃え移り、離れた2カ所から煙が上がったとみられる。
出典
『清水港で火災 黒煙に一時騒然』
http://www.satv.co.jp/0100news/
11月22日19時20分に静岡第一テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火の手が上がったのは木材チップを運ぶベルトコンベヤーで、複数か所に延焼した模様。
火事発生直後の様子を見ると、激しく火柱が上がっているのがわかる。
偶然、現場に居合わせた人は「真っ黒い煙がずっとモクモク出ていた。最初に燃えていたところからベルトコンベヤーで火が運ばれて別の所が燃えたという話を、近くにいた人が言っていた」などと話した。
コンベヤーの所有会社によると、コンベヤーは船から木材チップを下ろす際に使われていて、工事期間中だったという。
出典
『清水港で火事 「火が運ばれた」』
https://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news88011699.html
11月22日19時1分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ベルトコンベアの上を炎がすべるように走る。
22日午後1時頃、輸入木材チップ置き場から大きな火が上がっていると、消防に通報があった。
消防によると、火元は木材チップの運搬に使うベルトコンベアとみられているが、出火当時は休憩中で人はおらず、ベルトコンベヤーも止まっていたという。
出典
『清水港で木材チップが炎上 ベルトコンベア付近が燃える』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00010001-sbsv-l22
(2017年12月30日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の静岡新聞紙面に、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
木材チップを吸い上げて運搬する機械から出火した。
火はベルトコンベヤーから山積みのチップに燃え移り、表面部分のチップを焼いたという。
2017年11月22日22時29分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日正午すぎ、白老町北吉原のコンクリートの材料となる砂を製造している「K工場」で、関連会社の作業員で白老町のHさん(男性、80歳)が、上半身が砂に埋まった状態で見つかった。
Hさんは町内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、Hさんは砂を運ぶベルトコンベヤーに砂を供給する「ホッパー」と呼ばれる設備の下で見つかり、このホッパーは22日午後、点検する予定になっていたという。
休憩時間になってもHさんの姿が見えないことから同僚が探していたということで、Hさんが1人で何らかの作業をしていたとみられるという。
警察と労基が詳しい状況を調べている。
出典
『コンクリート工場で作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171122/5952831.html
2017年11月22日18時23分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日正午ごろ、奈良市中筋町(なかすじちょう)の建物の解体現場で、「作業員たちが下敷きになった」と別の作業員から消防に通報があった。
消防が駆けつけ、がれきの中から作業員など3人を救助したが、このうち69歳の作業員の男性が胸の骨を折る大けがをしたほか、74歳の解体業の男性と59歳の作業員の男性も肩や足を強く打つけがをして病院で手当を受けた。
警察の調べによると、3人は鉄筋コンクリート造り2階建ての建物の天井の上に立って解体作業を行っていたが、天井が突然崩れて2階の床に転落し、さらに崩れてきたがれきの下敷きになったという。
警察は、天井が崩れた原因や現場で安全対策が十分に取られていたかを調べるとともに、3人の回復を待って事故が起きた時の詳しい状況を聞くことにしている。
出典
『解体現場で天井崩落 3人重軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055944421.html
11月22日18時56分にYAHOOニュース(奈良テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月23日付で朝日新聞奈良版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市内できょう正午すぎ、解体していた建物が倒れて作業員3人が下敷きになる事故があった。
事故があったのは、奈良市中筋町の宗教法人施設の解体工事現場。
警察によると、きょう正午過ぎ、男性作業員3人が建物2階の天井部分に乗って、ハンマーや削岩機を使って梁(長さ約4m)を叩いて解体する作業をしていたところ、突然梁が抜けて建物が崩れ、3人は2階部分に落下。
崩れてきた天井や壁などに巻き込まれ下敷きになったという。
3人は肋骨の骨折や肩の打撲などけがをしたが、いずれも命に別条はないという。
警察は、当時の状況や事故の原因を詳しく調べている。
出典
『建物が倒れ…作業員3人下敷きに/奈良』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00010002-tvnv-l29
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の奈良新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
3人が2階の天井部分に乗って鉄骨の梁(約4m)をハンマーでたたいていた時、梁の片側が抜け、事故になったらしい。
2017年11月22日22時22分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時すぎ、登別市鷲別町6丁目の住宅の解体工事現場で、建設会社のアルバイト作業員で室蘭市柏木町のAさん(男性、67歳)が住宅の地下部分にいたところ、崩れてきたコンクリート製の階段の下敷きになった。
Aさんは室蘭市の病院に運ばれたが、体を強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察によると、事故が起きたのは斜面に沿って建っていた住宅を解体する工事現場で、すでに建物自体の解体は終わり、Aさんは22日、同僚3人と鉄筋コンクリート製の基礎部分を壊す工事をしていたという。
Aさんは、地下から地上に続くコンクリート製の階段部分の下にいたときに階段が突然崩れたということで、警察は関係者から話を聞くなどして事故の原因を調べている。
出典
『住宅の解体工事現場で死亡事故』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171122/5947671.html
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
男性が作業を中断して建物が残っていた地下1階に入ったところ、突然、階段が途中から折れたという。
崩壊部分は長さ311cm、幅128cm、厚さ27cmだった。
2017年11月22日17時21分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日18時40分にgooニュース(神戸新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市にある警察署で、実弾が装填された拳銃などがトイレの床に落ちているのを一般の人が見つけていたことが分かった。
警察官が置き忘れたということで、警察は再発防止に努めるとしている。
警察によると、22日午前10時すぎ、姫路市にある飾磨警察署で署を訪れていた一般の40代男性が通りがかった警察官を呼び止め、「トイレに拳銃を忘れてますよ」と伝えた。
警察官が調べたところ、ホルスターに入った拳銃1丁と手錠、それに警棒の一式がトイレの個室の床に置かれていた。
拳銃には実弾が装填されていた。
この5分ほど前に地域課の39歳の男性巡査部長がトイレを利用した際に置き忘れたということで、「ズボンを下ろした時に床に置いたのを失念し、交番勤務に向かう準備をしていた」と話しているという。
飾磨警察署の千代延署長は、「このようなことがないよう、拳銃の厳正な取り扱いについて指導を徹底したい」と話している。
出典
『警察官が拳銃置き忘れ一般人発見』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025952541.html
『トイレに実弾入り拳銃、巡査部長が置き忘れ 一般男性が発見』
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20171122013.html
2017年11月22日12時31分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前5時50分頃、広島県大竹市のJR山陽線玖波(くば)駅構内で、下り線を走行していた貨物列車(20両編成)の男性運転士が運転席の窓から顔を出した際、線路上に眼鏡を落とした。
運転士を交代させるため、大野浦(広島県廿日市市)~岩国(山口県岩国市)間で約1時間にわたり旅客電車の運転を見合わせ、約1万1000人に影響した。
JR西日本広島支社などによると、列車が玖波駅を通過しようとした際、速度制限(時速70km)を超えたため、自動ブレーキが作動し減速。
運転士が後方の貨物の状況を確認しようと顔を出したところ、眼鏡を落としたという。
運転士は列車から降りてしばらく線路上を捜したが見つからなかったため、運転士を交代させることになった。
出典
『線路に運転士が眼鏡落とす、発見できず遅れ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171122-OYT1T50030.html
11月22日11時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR山陽線玖波駅付近で、札幌貨物ターミナル駅発福岡貨物ターミナル駅行きの下り貨物列車(20両)の運転士から「線路上に眼鏡を落としてしまった」と、JR広島総合司令所に連絡があった。
列車から降りてしばらく眼鏡を捜したが見つからず、交代の運転士を要請。
到着するまでの間、約2時間にわたって運転を見合わせた。
JR貨物広島支店によると、この貨物列車が玖波駅を通過中、自動列車停止装置(ATS)が作動したため、運転士が運転室の窓から乗り出して後方の安全を確認。
その際に誤って眼鏡を落としたという。
出典
『運転士が眼鏡落とし、列車2時間運行できず JR山陽線』
http://www.asahi.com/articles/ASKCQ3CSTKCQPITB004.html
(ブログ者コメント)
列車の乗務員が眼鏡を落とし運行に支障が出た事例は過去にもあった。
2016年3月14日掲載
2016年3月6日 福島県会津若松市のJR七日町駅で列車発車時、窓から顔を出していた車掌のメガネが突風で飛ばされ行方不明、信号が見えないなど支障があったため車掌交代で50分遅れ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5732/
2017年9月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7606/
(2017年11月25日 修正1 ;追記)
2017年11月21日14時28分にNHK茨城から、市が同タイプの消火栓を点検したところ49基に問題があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
ことし9月に神栖市で火災現場近くの消火栓が腐食が進んで使えなかった問題を受けて、市が市内にある同じタイプの消火栓1500基余りを緊急に点検した結果、このうち49基で腐食や管の破損などが見つかったことがわかった。
この問題は、ことし9月、神栖市で店舗兼住宅が全焼した火事のときに、現場近くにあった「深井戸式」と呼ばれる、地下に掘った井戸から水を吸い上げる方式の消火栓が腐食して穴が開いて使えなかったもの。
これを受けて神栖市は、市内にある同じ深井戸式の消火栓1500基余りについて問題なく水が出るか、実際にポンプ車で水をくみ上げて緊急の点検を進めてきた。
その結果、このうち49基で腐食などの問題があったことがわかった。
原因として、地上の金属の部分が腐食して穴が開いていたものが21件、地中の管が破損していたものが17件、それにキャップの部分が破損して開けられなかったものが5件だった。
さらに、消火栓そのものに問題はなかったものの、ポンプ車が入れない場所にあったり、まわりがブロック塀で囲まれていて、実際の火災のときに使えないようなケースも6件あったという。
神栖市は、問題の見つかった消火栓は21日までに改修工事を終えていて、「今後は、消防団などと協議をしながら点検マニュアルを作成し、点検体制の見直しを図っていきたい」と話している。
出典
『消火栓49基が腐食や破損 神栖』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171121/1070000863.html
(ブログ者コメント)
設備の点検や確認は、できるだけ実際に作動させて行うことが望ましい。
今回の事例でも、消火栓本体の目視点検だけで済ませていたら、ポンプ車が入れない場所にあるなどの問題点は摘出できなかったかもしれない。
2017年11月21日20時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月21日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時25分頃、埼玉県秩父市大滝の東京大学秩父演習林で火災が発生したと、同大演習林事務所の職員から119番があった。
警察によると、学生らが調査に使っていたドローンが落下して出火、下草に燃え移ったとみられるという。
消防によると、県防災ヘリ2台や消防隊員約20人が消火にあたったが、下草など約4haを焼いた。
鎮火していないが、夕方に消火活動を打ち切り、22日午前6時半から再開する。
けが人や建物の被害はない。
警察発表や同事務所によると、演習林では当時、引率教員1人と学生3人がドローンを使って山林を調査していたが、ドローンが地面に落ちて火が出たといい、午後0時55分頃に事務所に連絡した。
現場は入川渓谷夕暮キャンプ場から西に約6km離れた山林。
演習林は、森林生態系に関する教育研究活動に使われている。
出典
『東大演習林で火災…ドローン落下が原因か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171121-OYT1T50098.html?from=ycont_top_txt
『ドローン落下で山林火災か…東京大学の秩父演習林 日没で消火活動を中断、翌朝に再開へ』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/11/22/02_.html
(ブログ者コメント)
ブログ者が知る範囲では、ドローンが落下して火災になった初めての事例。
(2017年12月19日 修正1 ;追記)
2017年11月23日付の埼玉新聞紙面には、翌日に鎮火したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
秩父署は22日、火災が午後2時55分に鎮火したと発表した。
消防隊員23人と消防団員約30人が22日午前6時半から活動を再開し、県防災ヘリも3回放水した。
2017年11月20日20時16分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
子どもがおもちゃを口に入れ、気管を詰まらせてしまう誤嚥(ごえん)の事故を調べていた消費者安全調査委員会(消費者事故調)は、20日、報告書をまとめて公表した。
球形だと直径6~20mmで窒息のリスクが大きいとした。
防止策として、こうしたおもちゃを子どもの手が届かない場所に置くことのほか、業者にはおもちゃに穴をあけるなどの取り組みを求めた。
生後9カ月の男児が直径10mmのおもちゃを誤嚥して死亡した事故をきっかけに、昨年11月から事故調が調べていた。
子どもが誤嚥した経験のある保護者302人へのアンケートでは、生後6カ月~2歳未満での誤嚥が7割近くだった。
おもちゃは「ビー玉・おはじき」が最多で、「ビーズを使ったおもちゃ」「小さなボール」と続いた。
大きさは「6~10mm」の回答が最多で40%だった。
こうしたデータをもとに、おもちゃの大きさや形の違いによる窒息のおこりやすさを、コンピューターでシミュレーションした。
その結果、球形や楕円形だけでなく、立方体やブロック型のすべてで気道がふさがれ、窒息のリスクがあった。
球形の場合は6~20mmで窒息につながるリスクがあった。
おしゃぶり型でも、手元の輪に液体がつくと窒息リスクが生じたという。
事故調は消費者庁に対し、とくに6~20mmのおもちゃは小さな子の手が届かないところに置くほか、離乳食やミルクをあたえる前に異物が口の中にないことを確かめるよう、保護者に周知することを求めた。
事故が起きた場合にそなえ、子どもの背中をたたいたり、胸を圧迫したりしておもちゃを取り除く対処法を専門家から学ぶよう促すべきだとした。
経産省には、万が一、おもちゃがのどに入っても窒息しないよう、可能な限り大きな穴を多方向にあけるなど、安全性の向上に向けた取り組みを事業者に求めるようにとの意見を出した。
出典
『おもちゃ誤嚥、直径6~20ミリで窒息リスク高まる』
http://www.asahi.com/articles/ASKCN4GF5KCNUTIL01F.html
11月20日22時16分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が窒息死したおしゃぶりの写真付きでネット配信されていた。
消費者事故調は、20日、直径10mm以下の小さな玩具でも、乳幼児にとっては誤嚥による窒息事故につながるおそれがあるとする報告書を公表した。
2015年8月、生後9か月の男児が、おもちゃの人形のおしゃぶりをのみ込んで窒息、死亡した事故を受け調査していた。
おしゃぶりは直径10mmだった。
子供が玩具を誤嚥した経験を持つ保護者約300人にアンケートしたところ、玩具の大きさは6~10mmが40%、11~20mmが21%、0~5mmが19%だった。
種類別では、ビー玉やおはじきが最も多かった。
子供の月齢は、生後6か月以上1歳6か月未満が48%を占めた。
事故調は、乳幼児はのどの位置が口から近く誤嚥しやすい上、異物を吐き出す力が弱いと指摘。
のどを完全に塞ぎにくい形状の玩具でも、粘度の強い唾液がとどまって窒息に至る可能性があるとして、注意を呼びかけた。
出典
『玩具の誤嚥注意を…乳幼児窒息10ミリ以下でも』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171120-OYT1T50086.html?from=ycont_top_txt
2017年11月20日18時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・秋葉原と茨城県つくば市の間で「つくばエクスプレス(TX)」を運行する会社が、電車を定刻より20秒早く出発させたとして謝った。
海外メディアは「遅れや運休でもないのに……」と驚く。
「20秒」の差は謝るべきなのか。
「定刻9時44分40秒のところ、発車時刻を十分に確認しないまま、9時44分20秒に発車してしまいました。お客様には大変ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」。
つくばエクスプレスを運行する首都圏新都市鉄道のホームページに14日、こんな謝罪文が載った。
この日、秋葉原発守谷行きの普通列車が南流山駅(千葉県流山市)を定刻より20秒早く出発していた。
乗務員に「基本動作を徹底するよう指導した」という。
ただ同社によると、駅の時刻表には「44分」としか記されておらず、4分後には後続の電車が来ることになっていた。
乗客からの苦情もなかったという。
同社広報課は、「発車を知らせる駅の放送が発車15秒前に自動で流れる設定で、周知されないまま電車が動き、発車後に流れてしまった。謝罪は当社の基準に基づいており、今後も同様の対応をする」。
昨年6月にも、北千住で30秒早く出発した際に、おわびを出したという。
当初、国内でほとんど注目されなかったが、これが英語のネットニュースで報じられると「(日常的に遅れる)ニューヨークの地下鉄なら、謝罪のためだけに職員が必要だ」とツイッターなどで話題に。
英紙ガーディアンは、日本の鉄道の運行時間の正確さは素晴らしいとしたうえで、「時間厳守が悲劇を生んだこともある」として、107人が死亡した2005年のJR宝塚線の脱線事故で、運転士が約1分半の遅れを取り戻そうとしていたことが一因とされていることに触れた。
日本の鉄道史に詳しい原武史・放送大教授(日本政治思想史)は、日本のダイヤ厳守の習慣は、天皇が乗る「お召し列車」に源流があると指摘する。
「1928(昭和3)年に、即位の礼と大嘗祭のため天皇が京都へ行った際、30秒単位の特別ダイヤが組まれ、ほぼ正確に運行されたと言われている」という。
これが日本の正確な運行につながっているという見立てだ。
原さんは、「TXは他社との乗り入れがないため、ダイヤがシンプルで乱れにくい。それゆえ、少しの狂いにも過剰に反応しているのかも知れない」ともみている。
とはいえ、今回の謝罪を「聞いたことがない。ダイヤは秒単位で作っていても、客にとっては同じ『9時44分』。言われなければ気づかない。いちいち公表する必要があるのか」と原さんは言う。
鉄道会社の横並び意識も感じるといい、「他社が少しのダイヤの乱れでも謝るので自分たちもと、儀礼的に謝っている面もあるのではないか」と話す。
米紙ニューヨーク・タイムズは記事で、過剰に謝る日本の企業文化が背景にあると指摘した。
日本社会を「世間」という切り口で研究する佐藤直樹・九州工業大名誉教授(刑事法学)は、「日本では、場の空気を壊さずに円滑にものを進めるため、『とりあえず謝る』習慣がある。企業も同じで、法律上の問題がなくても、苦情やネットでの炎上を恐れ、先回りして謝ることが当たり前になっている」。
ここ20年ほど、成果主義が広がって社会がぎくしゃくし、小さなことでもクレームを入れる風潮が強まり、企業の謝り方がどんどん過剰になっていると感じるという。
佐藤さんは、「20秒早く出発して謝るなんて、やっぱりおかしい。消費者自身も、普段から要求が行きすぎていないか、考え直す必要があるのではないか」と話す。
出典
『20秒早く電車出発、謝罪はやりすぎ? 海外から大注目』
http://digital.asahi.com/articles/ASKCN4GT8KCNUTIL01K.html?rm=505
(ブログ者コメント)
44分発と表示されている電車が43分40秒に発車したのならまだしも、44分20秒に出ようが44分40秒に出ようが、ブログ者として支障は全く感じない。
いつも乗る電車は40秒発ということに気付いていて、それに合わせてホームに来る人がいたかもしれないが、そのような10秒単位で行動計画を立てている人は滅多にいないだろう。
発車後に発車アナウンスした点を問題視しての謝罪かもしれないが、駆け込み乗車による事故を防ぐため発車アナウンスは廃止したほうがよいという考え方もあることだし、そう気にする必要はないのではなかろうか?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。