







2017年7月23日22時59分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後1時25分ごろ、千葉県市川市高谷新町の運搬会社「F港運」で、屋内に備え付けたクレーンの点検作業をしていた会社員の男性(44)=同市大野町=が、約8mの高さで宙づりになっているのに同僚が気付いて119番通報した。
男性は搬送先の病院で死亡が確認され、警察が死因や詳しい事故の状況を調べている。
警察によると、男性らはクレーンの点検、整備を請け負う会社の社員。
腰に装着していた安全帯で宙づりになっていた。
近くに2人の同僚がいたという。
出典
『クレーンで宙づり死亡 千葉・市川、点検作業中』
http://www.sankei.com/affairs/news/170723/afr1707230027-n1.html
7月24日付の千葉日報紙面には、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
119番通報では「ボルトを締める作業中に感電した」などと話しており、警察は、死因など詳しい事故原因を調べている。
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、機械を点検補修する場合に動力源を切っておかないと、急に動き出した機械に挟まれるといった危険以外、感電する危険もあるという事例なのかもしれない。
あるいは、人体に流れた電流は死ぬほどのものではなかったが、電撃を受けて転落した際、安全帯を正しく装着していなかったために体が締め付けられて死亡した・・・といった事例だったのかもしれない。
2017年7月24日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時45分ごろ、富里市十倉の畑で、この畑の所有者で近くに住む農業男性(66)があおむけで倒れているのを妻(61)が見つけ、届け出た。
男性は腹部付近を着衣のズボンで締め付けられた状態で死亡。
ズボンの端はすぐ近くにあったトラクターの後部の回転式パイプに巻き込まれていた。
警察によると、男性は早朝から除草剤の散布を1人で行っていたといい、警察は、作業中にズボンがパイプに巻き込まれたとみて、死因などを詳しく調べている。
出典
『富里、トラクターで除草中の男性死亡』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/425350
7月23日18時3分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時45分ごろ、千葉県富里市十倉の農業男性(66)が自宅近くの畑で、トラクターに着衣を巻き込まれて動けなくなっているのを家族が見つけて110番通報した。
駆け付けた救急隊員が男性の死亡を確認。
警察が原因を調べている。
警察によると、男性がトラクターから降りて後部付近で作業中、ズボンとベルトが回転部分に巻き込まれたとみられる。
この日は早朝から1人で、トラクターを使って除草剤散布などの作業をしていたという。
出典
『トラクターに着衣巻かれ農作業の男性死亡』
http://www.sankei.com/affairs/news/170723/afr1707230022-n1.html
2017年7月24日9時13分に朝日新聞から、音更町での講習会に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
身近にあるもので堤防の決壊を遅らせ、住民らの避難する時間を稼ぐ「水防技術講習会」が21日、音更町の河川敷であった。
国交省北海道開発局と道が主催し、十勝地方の自治体や消防関係者ら約140人が参加した。
十勝地方では、昨年8月の台風で河川の堤防が決壊するなどして大きな被害が出ただけに、参加者たちは猛暑の中、汗まみれになりながらロープの結び方などを習得していた。
今回学んだ水防技術は、「木流し工」、「土嚢製作」、「シート張り工」などの工法。
木流し工は、河川に生えているヤナギを切り、土嚢を重しとしてくくりつけ、ロープで川に流す方法。
水流の勢いを抑える効果があり、堤防決壊対策のひとつとして有効という。
全国防災協会の担当者が、ロープの結び方や川へ投入する際の注意点などを指導した。
土嚢製作の担当者は、「土嚢袋の6割ほどに土を入れること。詰めすぎると、パンパンになり、積んだ時に隙間ができてしまう」などと注意していた。
参加者の一人は、「身近にあるもので住民避難に役立つ方法があることがよくわかった」と話していた。
出典
『身近な物使い堤防決壊対策 音更で講習会』
http://www.asahi.com/articles/CMTW1707240100002.html
7月27日18時51分にNHK北海道からは、留萌市での講習会に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道内でも川の氾濫による浸水などの被害が出るなか、留萌市で、堤防の決壊を防ぐための応急的な方法を学ぶ講習会が開かれた。
この講習会は、雨が多くなる夏の時期に合わせて、留萌開発建設部が毎年開いている。
27日は、留萌市内の消防団員や建設会社の社員など、およそ50人が参加した。
教わったのは、堤防が決壊するのを未然に防ぐ「木流し工」と呼ばれる応急的な方法。
葉の茂った木を川に浮かべることで、堤防にあたる水の勢いを弱めることができる。
参加した人たちは、木が流されないよう土嚢をロープでしっかりくくりつけるなど、講師からポイントを教わりながら作業にあたっていた。
参加した消防団の団長は、「ふだんは災害が起きてからの活動が中心だが、きょうは災害の前にできることも学べたので勉強になった」と話していた。
また、講師を務めた全国防災協会の佐藤さんは、「全国的に雨の降り方が以前と変わってきている。減災のためには、日ごろからの訓練が欠かせないと思う」と話していた。
出典
『堤防決壊を防ぐ方法は 講習会』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170727/5552001.html
2016年12月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6587/
(2017年7月29日 修正4 ;追記)
7月22日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書では、「チタンのような粗い金属が配合薬に加えられたこと」が、当時製造中だった花火が発火した原因と推測されるとした。
爆発で現場近くに置かれていた火薬に引火し、二次爆発が起こったとも指摘した。
2017年7月21日3時25分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県東郷町の特別養護老人ホームで6月、入所者の60代男性が「出張理美容」の専用トラックに乗り込む際、自動昇降リフトから車椅子ごと転落し、その後、死亡する事故が起きていたことが、県警への取材でわかった。
県警は、出張理美容業者の安全対策が不十分だった可能性もあるとみて、業務上過失致死の疑いで慎重に捜査している。
県警によると、男性は6月19日午後3時ごろ、30代の男性理容師の付き添いで、女性入所者と一緒にリフトに乗った。
上昇中に車内に乗り移ろうとした女性を止めようと、理容師が車椅子から手を離したところ、男性は後ろ向きに転落して後頭部を強打。
7月6日未明に病院で亡くなった。
リフトの床の高さは路面から約70cmで、車椅子の車輪のストッパーはかかっていなかった疑いがあるという。
業者によると、車輪が回らないようにストッパーをかける決まりだった。
一方、リフトと車椅子をつないで固定する器具はなかったという。
また、車椅子を乗せる場合、リフトの定員は付き添いの理美容師とあわせて2人だった。
当時3人が乗っていたことについて、業者の幹部は取材に「上昇が始まる際に、突然、女性が乗ってきた」と説明した。
業者は事故後、リフトの床の車輪止めを使ったり、転落防止のチェーンをつけたりしたという。
業者の幹部は、「こうした事故が二度と起きないよう、再発防止に努めている」と話した。
出典
『出張理美容車から転落、車いすの男性死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASK7N5QRGK7NOIPE019.html
7月21日11時20分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月22日付で読売新聞中部版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
施設や町によると、男性は6月19日午後3時すぎ、施設駐車場で、出張理美容業者(名古屋市)の30代男性理容師と、別の入所者の80代女性の計3人で、一緒にリフトに乗った。
その際、女性が、リフトが上がりきらないうちに車内に入ろうとしたため、理容師が止めようとしたところ、男性が車いすごと後ろに転落し、後頭部を強く打った。
男性は要介護4だった。
男性は病院に搬送され、7月6日に死亡した。
業者によると、リフトには転落防止の金属製ストッパーがあったが、事故時はかけていなかった。
また、事故後に確認したところ、男性の車いすの左車輪のブレーキもかかっていない状態だったという。
この業者は、毎月1度、施設を訪れて理美容のサービスを提供しており、「リフトに乗るのは1度に2人」として運用している。
業者の管理者は、「本来は男性だけを連れて専用車に入る予定だったが、自分で歩ける女性が突然リフトに乗ってきて、理容師が片手で押さえていた車いすから手を離した可能性がある」と説明している。
施設は、「施設職員ではなく、業者側が付き添って1人ずつリフトで昇降させるとの内容で契約している」と話した。
出典
『出張理美容車から車いすの男性転落死 愛知・東郷の特養ホーム』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017072190112059.html
『理美容車リフトから車いす男性転落死 東郷』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20170722-OYTNT50026.html
(2018年7月1日 修正1 ;追記)
2018年6月27日13時36分に産経新聞westから、理容師が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
適切な安全管理を怠ったとして業務上過失致死の疑いで、一緒に昇降機に乗っていた男性理容師(35)を県警が書類送検したことが27日、捜査関係者への取材で分かった。22日付。
書類送検容疑は、昨年6月19日午後3時ごろ、車椅子の車輪の固定を怠ったほか、マニュアルも守らなかったことで、車椅子が転落し男性を死亡させたとしている。
出典
『業過容疑で理容師書類送検、出張散髪の車から転落死』
http://www.sankei.com/west/news/180627/wst1806270059-n1.html
2017年7月20日20時53分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日21時2分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁は20日、電気などの動力で刃が回転する草刈り機で指を切断するなど大けがをする事故が夏場に多発していると注意喚起した。
2009年9月から今年6月までに、消費者庁が把握しているだけで、草刈り機が関係する事故が140件発生。
そのうち112件は医療機関から寄せられた案件で、被害者の半数が60歳以上だった。
内訳は、切り傷が70件で最多、骨折16件、指などの切断11件、目の損傷9件。
消費者庁などによると、60代の男性は5月、草刈り中に機械の刃があたって砕けたコンクリートの破片で目を損傷。
70代の男性は14年、刃に絡まったツタを取り除いていたところ、刃が回りだして手を巻き込まれた。
14年7月には、草刈り機がはねた2cm弱の針金が使用していた30代男性の胸に刺さり、心臓を覆う膜まで達した。
回転中の刃が木などにあたり、機械が思わぬ方向へはじかれることによる事故もあった。
国民生活センターが4枚刃の機械で実施した、草刈り機の刃を2、3cmの小石に当てる実験では、回転する刃に当たった石が時速約130kmで約68m飛散し、車の窓ガラスが割れた。
消費者庁は、
▽他の人が周囲にいないことを確認
▽地面の石などの異物を取り除く
▽保護メガネなどの保護具を必ず身につける
▽刃に絡まった異物を除く時は機械を完全に止める
よう、注意を促している。
異物の多い場所で草刈りする場合は、ナイロン製コードが刃の役割を果たすタイプの機械が危険性が低いという。
出典
『草刈り機で指切断や目損傷…夏場に事故多発 消費者庁』
http://www.asahi.com/articles/ASK7N54RFK7NUTFL00L.html
『草刈り機の事故、8年で140件 消費者庁、注意呼び掛け』
https://this.kiji.is/260734049124681210?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は7月20日付で消費者庁と国民生活センターの連名で出されている文書。
『刈払機(草刈機)の使用中の事故にご注意ください !』
2017年7月20日6時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
扇風機の作動中に羽根が割れたり、首振り部分が折れたりしたという相談が、兵庫県内の消費生活相談窓口に、2014~16年度に計10件寄せられた。
劣化が原因とみられる。
全国的には火災や負傷事故も報告されており、県生活科学総合センターは、購入後、長期間経過している場合には、注意して使用するよう呼び掛けている。
60代男性は、扇風機の風量を「弱」から「強」に切り替えた際、羽根が割れて破片が飛び散ったと相談を寄せた。
11年前に購入した製品で、3枚の羽根が手で簡単に割れるくらいにもろくなっていたという。
別の60代男性は、扇風機を使っていて突然、首振り部分が折れたと相談。29年前の製造だった。
劣化した首振り部分の樹脂製部品がモーターなどの重さに耐えられなくなり、破損したとみられる。
いずれもけが人はいなかったが、同センターは、「飛散した羽根の破片などに当たれば、けがにつながりかねない」とする。
同センターによると、扇風機が壊れる際は、前兆があることが多い。
普段と違う音や振動がある場合は、羽根や羽根を覆うガードを留める部品が緩んでいたり、亀裂が入っていたりすることがある。
焦げたような臭いがすれば、内部の部品が異常に発熱している可能性があるという。
また、樹脂部品は、殺虫剤や虫よけスプレーがかかったり、アルコールや染み抜きの薬品などで拭いたりすると劣化を招くため、同センターは扇風機に使わないよう呼び掛けている。
09年4月以降に製造、販売された製品は、一般的な条件で使用した場合、安全に使用できる「標準使用期間」が表示されている。
同センターは、「使用期間をよく確かめ、表示されていない古い製品でも、音や臭いなどの異常がないか注意して使ってほしい」とする。
相談は、消費者ホットラインTEL188
出典
『古い扇風機、作動中に破損の危険 負傷事故や火災』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201707/0010387096.shtml
(ブログ者コメント)
「188」は全国共通の番号。
電話すれば、地方公共団体が設置している身近な消費生活相談窓口を案内してくれる。
http://www.caa.go.jp/region/shohisha_hotline.html
2017年7月20日5時7分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
炎天下で活動する警察官の熱中症を防ごうと、警視庁が暑さ対策として保冷剤入りの冷却ベストを開発した。
今月から一部で運用しているが、現場の評判は上々という。
東京五輪・パラリンピックの警備活動での導入も検討している。
警備部によると、特製の冷却ベストは見た目や機能性を重視。
生地は通気性の良いメッシュ状で、保冷剤を入れるポケットが両脇と背中の3カ所にある。
専用の保冷剤も工夫した。
体に密着しやすい形状にして、できるだけ適温を保てるよう、アルミ製のパックに包んだ。
炎天下での警備活動では、毎夏、体調を崩す警察官がおり、暑さ対策は同庁の懸案だった。
小型扇風機をベストに取り付ける案も検討したが、見た目や経費面から断念。
再利用が可能な保冷剤を採用した。
機動隊では今月、1000着を導入した。
ただ、保冷剤の効果は2、3時間でなくなるため、長時間の仕事ではクーラーボックスに交換用の保冷剤を用意する必要があるという。
警備部の利根警部は、「五輪の警備ともなれば数万人規模。大量の保冷剤が必要となるので、保管方法を検討する」と話している。
出典
『炎天下でも、ひんやりパトロール 警視庁が特製ベスト』
http://www.asahi.com/articles/ASK7M5H5CK7MUTIL02Q.html
2017年7月20日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日10時26分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時20分ごろ、久留米市城南町の市役所北側で、旧市民会館解体工事現場の仮囲いフェンス(高さ約3mの鋼板)が風にあおられ、約40mに渡って道路に倒れた。
発注元の久留米市によると、倒れたフェンスが交通誘導員の男性(69)にぶつかり、腰に軽いけがを負ったという。
事故当時、工事現場側の歩道は通行できないように規制しており、ほかにけが人はいない。
フェンスは車道にはみ出すように倒れ、撤去のため一時、全面通行止めになった。
市によると、フェンスの脚を支える固定が不十分だったことが原因とみられる。
20日以降の工事作業はいったん中止し、詳しい検証と安全対策を検討する方針。
出典
『仮囲いフェンス倒れる 久留米市の旧市民会館解体現場 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/344405/
『工事用の鋼板、風で40mにわたり倒れ1人負傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170719-OYT1T50101.html
2017年7月24日19時6分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さいたま市にある埼玉県立小児医療センターの手術室や病室などで、体長が1mmから2mmほどの「チャタテムシ」と呼ばれる小さな虫が見つかり、病院は24日から2日間、予定されていた手術を中止して虫の駆除を行うことになった。
埼玉県によると、今月19日、さいたま市にある県立小児医療センターで、病棟で貸し出している文庫本に「チャタテムシ」がついているのを患者が見つけ、家族が病院に届け出た。
病院が調べたところ、「チャタテムシ」は8つある手術室のうちの5室と8つの病棟のあわせて32の病室などで、それぞれ数匹から10匹程度、見つかったという。
県によると、「チャタテムシ」は体長が1mmから2mmほどで、直接、人体に害を及ぼすことはないが、死骸がアレルギーを引き起こしたり、ダニの餌になったりする可能性があるという。
このため病院は、24日と25日、予定されていた38件の手術を中止し、虫の駆除を行うことになった。
県病院局は、「虫の手術室などへの経路を明らかにして、再発防止策を講じたい」と話している。
出典
『病院に虫 手術中止し駆除へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106101251.html
7月25日9時51分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県は24日、県立小児医療センターの手術室や病室などで、体長1~2mmのチャタテムシ百数十匹が見つかったと発表した。
発生原因は不明で、患者らに健康被害などは確認されていない。
同センターは駆除作業を行い、24~25日に予定されていた手術計38件を全て中止した。
県病院局経営管理課によると、19日、移動カートによる貸し出し文庫の本に1匹がついているのを患者が発見。
21日に他の病棟にもいたため調べたところ、22~23日に手術室や病室など計41部屋で、それぞれ数匹~10匹程度が見つかった。
センターでは、駆除の結果、虫がいなくなっているのを確認できれば、26日から手術を再開する。
出典
『病室などに虫百数十匹、手術38件中止に』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170725-OYT1T50018.html
7月26日0時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は25日、26日から手術を再開すると発表した。
中止した手術の対応は患者家族と日程調整し、早期に手術が行えるようにする。
チャタテムシは体長1~2mmで湿った場所を好み、カビや本の糊を食べて増殖する。
県は24日、全ての手術室に炭酸ガスによる殺虫処理を施してチャタテムシを駆除。
他にも8病棟で確認されていたが、患者がいる病室はアルコール消毒などで対応している。
同センターは、昨年末に同市岩槻区から移転したばかり。
出典
『手術室などにチャタテムシ 埼玉県立小児医療センターで手術38件中止』
http://www.sankei.com/affairs/news/170726/afr1707260002-n1.html
7月24日16時付で同センターのHPには、対応内容が以下のように記されていた。
(1)病院内各部署にバグトラップ(虫採集器)を設置し、発生状況を確認中。
(2)業務委託している清掃業者に通常よりも入念な清掃を依頼。
(3)手術中止となった患者ご家族に中止を連絡中。
(4)各病棟のラウンジに患者ご家族向けのお知らせを掲示。
(5)空調設備工事業者及び建設工事会社が虫の進入経路等を調査中。
(6)害虫駆除専門業者に虫の駆除を依頼。本日18時頃から手術エリアを対象に炭酸ガスによる燻煙処理を行う。
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2017/0724-08.html
(ブログ者コメント)
病院の本に小さな虫がいるのを見つけても、駆除するだけで病院には知らせない・・・そんな人もいるかもしれない。
この患者の家族の方、よくぞ病院に知らせたものだ。
2017年7月18日22時36分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県茅ヶ崎市は18日、同市立病院で昨年9月以降、計約1億428万円相当の医薬品(16種851箱)が紛失した可能性があるとの内部調査結果を発表した。
調査結果によると、抗がん剤やウイルス感染を予防する医薬品などが、医師の指示がないまま使用済みになっていたり、未使用分が返却されていなかったりした。
警察に対応を相談しているという。
仙賀院長は、「市民に心配や不安を与え、おわびします」と謝罪した。
同市は、同市立病院で主任薬剤師の被告(33)(公判中)が抗がん剤を着服したとして業務上横領罪で起訴されたのを受け、昨年4月から今年3月末までを対象に内部調査を行った。
出典
『市立病院で1億円相当の医薬品紛失か…茅ヶ崎』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170718-OYT1T50071.html?from=ycont_top_txt
7月18日21時6分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
茅ヶ崎市立病院では、33歳の主任薬剤師が54万円分の抗がん剤を不正に持ち出したとして、5月に業務上横領の罪で起訴されている。
この事件を受けて、病院では、去年4月からことし3月までの間の院内の医薬品の使用状況を調べた。
その結果、抗がん剤など16種類、851箱、金額にして1億427万円分の薬がなくなっているものの、治療に使用された記録が確認できなかったという。
病院は警察に連絡するとともに、薬品を保管している部屋は日中、施錠していなかったなど、管理体制に問題があったとして、体制の見直しを進めるとしている。
茅ヶ崎市の服部市長は、「管理体制が不十分であったと言わざるをえません。市民の皆さまに深くおわびします」とコメントしている。
出典
『新たに1億円余の薬なくなる 茅ヶ崎市立病院』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170718/k10011064131000.html
(ブログ者コメント)
大きな病院での薬剤管理不備事例は、今月、甲府市で明らかになったばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2017年7月13日に掲載した第4報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第5報として掲載します。
第4報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7341/
(2017年7月26日 修正4 ;追記)
2017年7月18日22時27分にNHK茨城から、21年前にも袋が膨張していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力機構は、これまで、26年前に核燃料物質を袋に入れてから一度も点検していなかったと発表していた。
しかし、原子力機構のその後の調査で、袋は21年前にも一度膨張し交換していたもので、当時、核燃料物質が入った容器の底は一部破損していたことが、研究施設内のコンピューターの記録から分かったという。
袋や容器がその後、点検されたかどうかはわからないという。
原子力機構によると、ほかにも袋が膨張していたものが1つあったほか、袋や容器が変色していたものも21個あるという記録が見つかったということで、原子力機構は、情報の共有や対応に問題があったとみて調べている。
出典
『原子力機構 21年前にも袋膨張』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076099261.html
7月18日21時9分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の原因究明のために保管履歴を調べたところ、新たに21年前の点検記録が見つかった。
それによると、袋の膨張のほか、放射性物質を入れていたポリ容器の破損も確認されていた。
点検は、事故が起きたものを含む63個の保管容器を対象に、96年に行われた。
そのうち、23個で袋の膨張や変色、ポリ容器の変色などの異常が確認された。
いずれも新しいものに交換し、保管を続けたという。
こうしたことが、今回の事故につながったとみられる。
原子力機構は、「当時、原因分析がされたり、再発防止策がとられたりしたかどうか、今のところ確認できていない」としている。
出典
『21年前に袋膨張や容器破損の異常 原子力機構被曝事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK7L63DVK7LULBJ019.html
7月19日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
過去に膨張していたことが引き継がれていれば、今回の事故のようにビニール袋が破裂して被ばくする事故を防げた可能性がある。
原子力機構によると、事故の検証で過去の記録を確認していた14日、事故が起きた燃料研究棟で、共有パソコンに保存されていた96年5~7月の点検記録を発見した。
容器内部について、「樹脂製の(ビニール)袋が膨張」と記載。
さらにビニール袋の中にある核燃料物質入りのポリ容器については、「底部が破損」などと記されていた。
袋とポリ容器を交換したことも書かれていた。
出典
『原子力機構・内部被ばく 96年に容器点検、膨張確認 ビニール袋を交換』
https://mainichi.jp/articles/20170719/ddm/012/040/192000c
(ブログ者コメント)
機構では、これまでヒヤリハット活用や危険予知といった安全活動を行ってきたのだろうか?
その点が少し気になった。
2016年11月1日に掲載した第3報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第4報として掲載します。
第3報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6420/
(2017年7月26日 修正11 ;追記)
2017年7月18日18時31分に産経新聞から、東京地検が異例の再捜査をしていたが不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷罪に問われた石川県の1級建築士(70)を逆転無罪とし、設計の総括責任者ら3人の責任に言及した東京高裁判決を受け、異例の再捜査をしていた東京地検は、18日までに3人を嫌疑不十分で再び不起訴とした。
これで、書類送検された4人全員の刑事責任が認定されず、捜査は終結した。
地検は、1級建築士が変更した設計内容を総括責任者ら3人が十分に確認していたかなどを中心に再捜査を進めてきたが、「(3人を不起訴とした)当初の判断を覆すだけのものはなかった」(検察幹部)といい、3人の刑事責任を問うのは困難と判断した。
事故は平成23年3月11日、震度5弱~5強の揺れでスロープが崩落して発生。
2人が死亡、6人がけがをした。
東京地検立川支部は25年12月、設計ミスがあったとして1級建築士を起訴する一方、総括責任者や前任の建築士ら3人は嫌疑不十分で不起訴とした。
東京地裁立川支部は28年2月、設計変更を総括責任者に確実に伝えなかった過失を認め、1級建築士に禁錮8月、執行猶予2年の判決を言い渡した。
だが、2審東京高裁は、1級建築士は設計変更を書面で総括責任者らに伝えており、説明義務は果たしていたと指摘。
1審判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。
むしろ、総括責任者にも同等の責任があり、前任の建築士にはより大きな責任があると言及していた。
1級建築士の弁護人は産経新聞の取材に、「高裁では3人の過失が指摘されたのに、捜査が終わってしまうのはおかしい。手抜き工事は誰の目からも明らかで、真相が分からないままだと遺族が納得しないのではないか」と話した。
出典
『コストコ崩落事故で高裁判決が責任言及 設計責任者ら3人再び不起訴 東京地検、異例の再捜査』
http://www.sankei.com/affairs/news/170718/afr1707180014-n1.html
2017年7月20日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上田市教育委員会は19日、上田市丸子地域を流れる依田川で18日にアユなど川魚200〜300匹が死んでいるのが見つかったと発表した。
上流にある市営プールが同日、消毒用塩素のタンクを洗浄した水を排水しており、大量死につながったとみている。
周辺で健康被害の情報はないとしている。
排水したのは、上田市腰越の市営依田窪プール。
管理する市教委丸子地域教育事務所によると、18日午後0時45分ごろ、プールの排水口から200〜300m下流の依田川で釣りをしていた人から上小漁業協同組合(上田市)に「魚が大量に死んでいる」との連絡があり、同漁協が現場を確認。プールにも連絡した。
プールでは同日午前、プールの水を消毒する「次亜塩素酸ソーダ」をためておくタンクの洗浄作業を実施。
午前10時45分から約1時間にわたり、洗浄した水に水道水を加えて塩素濃度に問題がないことを確認しながら排水したという。
ただ、排水全量の検査は難しいといい、同教育事務所は「部分的に塩素濃度が濃くなった排水があったかもしれない」としている。
同漁協が、県水産試験場佐久支場(佐久市)に依頼して死んだ魚を調べたが、死因は特定できなかった。
県上田地域振興局は18日、依田川の水を調べたが、残留塩素は確認できなかった。
市教委と漁協は、少雨のため依田川の水量が例年より少ないことも要因になったとの見方を示している。
依田川は現在、アユの釣りシーズン
県外などから訪れる釣り客も多く、同漁協は失われたアユを補うため、近く追加放流をする予定だ。
同漁協の坪田事務長は市に対し、「魚がいることにもよく注意して仕事をしてもらいたい」と注文。
同教育事務所は、「今後は検査を徹底するなど、同じような事態が起きないよう注意する」としている。
出典
『上田・依田川でアユなど大量死 市営プール排水原因か』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170720/KT170719FTI090024000.php
(ブログ者コメント)
どのような方法で希釈放流していたか不明だが、
① バッチで薄めたが、よく混ぜなかった
② 連続で薄めながら放流していたので濃度ムラができた
③ 例年と同じように作業したが、今年は川の水量が少なかったため、川に流れた残留次亜塩素酸ソーダがさほど薄まらなかった
といった原因が考えられる。
2017年7月18日21時14分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前9時半ごろ、大竹市東栄にある化学メーカー「ダイセル」大竹工場の敷地内にある化学プラントで火災が起きた。
消防車など7台が出て消火活動にあたり、火はおよそ6時間後に消し止められた。
この火事によるけが人はいなかった。
ダイセルでは工場長など幹部が18日夕方に記者会見し、「ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」と謝罪した。
このなかで会社側は、樹脂を作るため化学物質どうしを反応させる工程で、化学プラントの配管から液体が漏えいし、何らかの原因で火がついたのではないかと説明した。
また、7年前にも同じプラントで小規模な火災が発生していたことを明らかにしたが、今回と原因は異なるという。
ダイセルは、「対策本部を立ち上げ、全社を挙げて再発防止に取り組みたい」としている。
現場の工場は大竹市南東部の瀬戸内海沿岸にある工業地帯の一角にあり、警察と消防は19日に現場検証を行うなどして、出火の原因を詳しく調べることにしている。
出典
『工場火災 漏出液体に火ついたか』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170718/5251302.html
(ブログ者コメント)
7月18日付でダイセルのHPには、「過酢酸製造プラント」で事故があった旨、記載されていた。
https://www.daicel.com/news/index.php?act=detail&id=544
(2017年8月15日 修正1 ;追記)
2017年7月19日付の中国新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
過酢酸と、工程で使う酢酸エチルの混合物が漏れ、何らかの原因で出火したとみられる。
酢酸エチルは、毒性は低いが引火点がマイナス4℃と低く、劇物に指定されている。
2017年7月16日付で毎日新聞筑後版から、今回の豪雨被害の特徴は「ため池決壊」と「山腹崩壊」だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部豪雨で現地調査をした土木学会の調査団長で、九州大大学院の島谷幸宏教授(河川工学)が15日、八女市で講演し、今回の豪雨の特徴について、「ため池の決壊」と「山腹崩壊」を挙げた。
2012年の九州北部豪雨から5年を迎えたのを機に、「矢部川をつなぐ会」などが企画したシンポジウムの一環。
島谷教授は、「ため池は治水上、効果があるが、決壊すると大きな被害が出る。ため池の下流に多くの流木が流れ、甚大な被害をもたらした」と述べ、ため池の管理が社会的問題だとの認識を示した。
また、「今まで見たことがないほど至る所で山腹崩壊が起き、流木や土砂が下流に流れた」と報告した。
会場からは、山の状態と災害との関係の質問も出た。
島谷教授は、「災害の主たる原因が豪雨であることは間違いないが、山の状態や管理について考えないといけない」と答えた。
さらに、「樹木を山から出にくくするとか、どこかで捕捉するとか、被害を少しでも減らす対策を考えないといけない」と話した。
復興計画の策定にあたっては、人や財産を守る安全面だけではなく、文化的なものや環境も一体となって戻すことが重要だと指摘した。
出典
『「ため池決壊」「山腹崩壊」 土木学会調査団長が八女で講演、特徴挙げる /福岡』
https://mainichi.jp/articles/20170716/ddl/k40/040/220000c
7月15日付で毎日新聞東京版からは、極めてまれな豪雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日から福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨で、甚大な被害が出た福岡県朝倉市付近の6日午前0時までの24時間雨量が約1000ミリに達していたことが、気象庁の解析で分かった。
多数の犠牲者が出ている同市の杷木(はき)地区など、市南部に雨が集中していた。
3時間の解析雨量も約400ミリで、2014年の広島土砂災害(約250ミリ)や、15年の関東・東北豪雨(約200ミリ)を大幅に上回り、記録的な大雨が短時間に集中して降ったことがうかがえる。
気象庁の担当者は「極めてまれな豪雨だった」と話している。
出典
『九州北部豪雨 1日雨量1000ミリ超 福岡・朝倉付近「極めてまれ」 気象庁が解析』
https://mainichi.jp/articles/20170715/ddm/041/040/100000c
7月12日18時50分にNHK NEWS WEBからは、確認されただけで斜面崩壊は790カ所だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
専門家が雨量計のデータを詳しく分析したところ、猛烈な雨が狭い範囲に集中し、9時間余りにわたって降り続いていたことがわかった。
3年前の広島市の土砂災害の際にも猛烈な雨が降り続いたが、その時間は2時間半程度だったということで、これほどの長い時間、猛烈な雨が降り続いた例はあまりなく、極めてまれな現象だと指摘している。
一方、民間の測量会社「パスコ」は、今回の豪雨災害で被害を受けた福岡県や大分県で発生した土砂災害の状況を、ヘリコプターや人工衛星が撮影した写真から解析した。
その結果、斜面の崩壊が確認された場所は、これまでにおよそ790か所にのぼることがわかった。
その9割以上は福岡県朝倉市の杷木地区や黒川地区など、猛烈な雨が降り続いた朝倉市の山の斜面に集中している。
パスコによると、まだ確認できていない地域もあるということで、今後の調査で、斜面が崩壊した場所がさらに増える可能性があるという。
出典
『九州北部豪雨 長時間続いた猛烈な雨の実態は』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170712/k10011056041000.html
7月14日18時52分に日テレNEWS24からは、流木による被害拡大に焦点を合わせた下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
今回、被害を拡大させた理由の1つとみられている流木。
災害復旧の大きな障害にもなっている。
こうした事態を受け、国や自治体は会議を開催。
流木の撤去を早急に行うべく、話し合いが行われている。
【流木が被害を拡大させたワケ】
橋に引っかかった流木が川の水をせき止め、あふれた水が濁流となり、町をのみ込んだ可能性があるという。
今回の豪雨で特に大きな被害を受けた福岡県の朝倉市では、おびただしい量の流木が確認されている。
朝倉市や隣の東峰村、大分県日田市では林業が盛んで、山に植えられていたスギが大量に、土砂と一緒に流れ出た。
13日に福岡県が公表したデータによると、朝倉市と東峰村で少なくとも20万トンの流木が確認されたということだが、大分県を含めた流木の全体量はまだわかっていない。
【大量の流木が押し寄せたワケ】
周辺が崩れやすい地質だったということも考えられるが、流木被害の専門家は、森の管理不足も指摘している。
スギなどの植林地は、人の手で木を間引く間伐をしないと太陽の光が入りづらくなり、しっかりと地面に根を張ることができない。
そのため、間伐を行わないと強風や大雨などの際に倒れやすくなったり、辺り一帯の地盤が崩れやすくなってしまったりする。
【正確な実態把握を】
内閣府の担当者は、今回のような流木の被害について、「根本的な対策をとれる段階に至っていない」と話している。
だからこそ、事態が落ちついたら、今回の流木の量、流れた原因、その経路などを調査し、実態を把握することが肝心だ。
さらに、林野庁によると、森の管理不足は九州だけではなく全国各地で見られるということで、専門家は、「今回のような記録的豪雨が発生した場合、各地で同様の被害が起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
出典
『九州北部豪雨 「流木」で被害拡大のナゼ』
http://www.news24.jp/articles/2017/07/14/07367025.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
7月8日6時0分に西日本新聞からは、5年前の豪雨災害と状況は変わっていないという下記趣旨の記事が、地図付きでネット配信されていた。
5年前の教訓は生かされたのか-。
福岡、大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水地域は、2012年の「九州北部豪雨」と重なる部分が多い。
流倒木が川をせき止めるなど、原因も類似。
福岡県や国交省九州地方整備局は河川改修などを進めてきたが、結果的に甚大な被害を食い止めることはできなかった。
住民たちは「また同じ所がやられた」と、古里の傷痕にやるせない思いを募らせている。
・・・・・
今回、河川の氾濫の多くは、筑後川の本流ではなく支流で発生。
局地的な集中豪雨で山の斜面が崩れ、土砂とともに流れた樹木が家屋をなぎ倒し、川の流れをせき止めて氾濫させた。
九州北部豪雨で被災地の土木学会調査団長を務めた小松利光・九州大名誉教授(河川工学)は、「被害の発生状況や原因は、当時と全く同じ」と指摘。
「流木があると、水流だけの場合より格段に破壊力がある」という。
・・・・・
2012年7月の九州北部豪雨は、福岡、熊本、大分の3県で計31人が亡くなった。
福岡県朝倉市を流れる赤谷川や桂川は、今回の豪雨でも氾濫。
ともに、九州最大の筑後川の支流だ。
筑後川は、1953年に流域全体で死者147人を出した「筑後川大水害」など、本・支流でたびたび氾濫を起こしてきた「暴れ川」として知られる。
両支流を管理する県は、12~14年度、赤谷川の復旧工事を実施。
削れた護岸を直し、川底の土砂も取り除いたものの、川幅拡張などの増強工事は見送った。
桂川は、拡幅や川底掘削などを行っているが、工事進捗率は5割未満で、完成予定は9年先だ。
ただ県の担当者は、「今回は5年前より被害が大きい。赤谷川の流域、桂川の上流に、想像のつかない雨が集中的に降ったようだ」と「想定外」を強調。
「多くの支流を九州北部豪雨以上の想定で増強するには、工期も費用もかかり過ぎる」と説明する。
・・・・・
出典
『九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/341557/
7月17日9時18分に西日本新聞からは、林業衰退が流木被害の背景にあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県と大分県の豪雨水害は、土砂崩れによる大量の流木が被害を拡大した。
被災した集落には根が付いたままの大木が広範囲に横たわり、人工林のもろさを印象づけた。
一帯は林業が盛んな地域。
流木の原因をたどると、日本の林業が克服できていない課題に行き着く。
・・・・・
福岡県朝倉市の杷木林田地区。
安否不明者の捜索現場のそばに、流木が山積みになっている。
5日の豪雨では、上流から流れてきた木々が橋桁や欄干に引っかかり、そこに土砂がたまって川があふれた。
中には、直径50cm、長さ10mを超える大木もある。枝はなく、樹皮は剥がれている。
土砂とともに流れる間にぶつかり合い、丸太になったとみられる。
・・・・・
なぜ、これほど大量の木々が流出したのか。
地元の林業関係者や専門家は、複合的な原因を指摘する。
朝倉市や隣の東峰村の山あいは、地表の近くに花こう岩が風化した「まさ土」が堆積しており、大量の水を含むと崩れやすい。
そこに植えられたのは、根を深く張らない針葉樹のスギやヒノキ。
種子から成長する場合は、深く密集した根を張るが、人工林は挿し木から育てるため、根は浅く、密度も低い。
木を真っすぐに育てるには、ある程度密集させるため、根は広がらない。
今回は、短時間に記録的な雨が降り注ぎ、地表面のもろい地層が木々と崩れ落ちる「表層崩壊」が同時多発的に発生した。
面積の86%が山林で、スギの人工林が多い東峰村の渋谷村長は、「国策で植林したが、今は伸び放題。雨が降るたびにおびえなくてはならない」と苦境を訴える。
・・・・・
(ブログ者コメント)
○5年前の豪雨被害との関連は、下記記事でも触れている。
2017年7月12日掲載
2017年7月5日 大分県日田市で過去の豪雨被害対応で橋の橋脚を減らしたが今回の九州北部豪雨では下流に流木が押し寄せJR鉄橋が流された、個別対応だけでなく流域全体をみた対応が必要
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7336/
○「ため池決壊」に関し、ピタリ解説した記事は見つからなかった。
ただテレビ報道では、以下のように解説されていた。
『ため池からの水の出口を流木が塞いだため、堤から水があふれ、あふれた水が土でできた堤防を徐々に侵食して決壊に至った。』
2017年7月17日1時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後6時55分頃、茨城県結城市で行われていた「結城夏祭り」で、市内を巡っていた神輿から本体が落下し、神輿の左後方にいた担ぎ手の会社員男性(38)(栃木県小山市)が道路に転倒した。
男性は頭を強打しており、外傷性くも膜下出血などで意識不明の重体。
警察で事故原因を調べている。
出典
『神輿が落ち、担ぎ手男性が倒れ頭を強打し重体』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170717-OYT1T50005.html
2017年7月17日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後6時半ごろ、埼玉県上尾市宮本町のJR上尾駅周辺で開かれていた「上尾夏まつり」で、露店のテントが風にあおられて倒れた。
警察によると、飛ばされた露店の調理用油が飛び散って、11人がやけどを負った。
同50分ごろには、同市の北に隣接する同県桶川市南1の「桶川祇園祭」会場でも、同様にテントが倒れて油が飛び、1人がやけどを負った。
計12人は病院に搬送され、両祭りとも中止となった。
熊谷地方気象台によると、大気の状態が不安定となり、午後6時ごろ県内全域に竜巻注意情報が出ていた。
上尾夏まつり会場では、片付けに追われる露店主や、落胆した表情で会場を後にする来場者がみられた。
主催者によると、露店約400店が出、多くの来場者でにぎわっていた。
あめ玉の露店を経営する女性は、「急に雷が鳴り、ものすごい風が吹いてきた。お客さんにテントや荷物を押さえてもらって何とかしのいだ。こんなことは初めて」と、当時の様子を振り返った。
出典
『突風 露店テント倒壊 12人やけどで搬送 埼玉・上尾、桶川の祭り』
https://mainichi.jp/articles/20170717/ddm/041/040/206000c
7月16日22時50分に産経新聞からは、事故時の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近くの露店の男性従業員(44)は、「前兆無く風が吹いて、一瞬で周りのテントが吹っ飛んだ。何10年も来ているが、こんなことは初めてだ」と、驚いた様子で話した。
出典
『上尾夏まつりで油飛散 けが人11人に 「一瞬でテントが吹っ飛んだ」』
http://www.sankei.com/affairs/news/170716/afr1707160021-n1.html
事故時の状況については、7月17日0時1分に朝日新聞からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会場周辺にいた人たちは、風が異様に強かったと口々に語る。
近くの飲食店で働く男性は、「午後6時半ごろに風が強くなってきた」と感じ、店の前に出していた旗をしまった。
友人と祭りに来た三輪さん(18)は、「屋根のある場所にいても雨風が入ってくるほどだった」。
別の飲食店で働く男性は、「台風並みの風だと思った」。
駅前のロータリーに面した美容室で働く男性は、異様な音で騒ぎに気づいた。「バキバキと金属がこすれるような音がして『わー』と複数の悲鳴が聞こえた。窓から見ると露店がいくつも倒れていた」
上尾市の大学生瀬下さん(20)は、「急に風が強くなり、砂ぼこりで目をあけるのもつらかった」。
風でとばされないよう露店主らが屋台を押さえていたが、突然、お面の屋台が倒れ、お面も強風に飛ばされたという。
路上にいた同市の高校2年の男子生徒(16)は、「急に突風が吹いて『わー』『きゃー』という悲鳴が聞こえた。屋台が風であおられてつぶれかけたり、屋根が外れかけたりしていた。担架で運ばれている人もいた」と話した。
出典
『突風「台風並み」、夏祭り会場に悲鳴 埼玉の事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK7J7DWWK7JUTIL010.html
7月19日19時28分に産経新聞からは、ガスフロントが原因だった可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月19日17時10分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊谷地方気象台は19日、強風が発生したのは「ガストフロント(突風前線)」が原因だった可能性が高いと発表した。
同気象台によると、突風は同日午後6時半ごろ、上尾市と同県桶川市の一部で発生。
▽当時、活発な積乱雲が付近を通過中だった
▽急速に風速が増大した
▽急速に気温が低下した
など、ガストフロント通過時の特徴がみられた。
このため同気象台は、積乱雲から生まれた冷たく重い下降気流が日射で暖められた地上の空気とぶつかり、周りの空気を巻き上げながら進むガストフロントが発生したと判断したという。
突風の強さについては、樹木や建物への被害など十分な根拠が得られなかったことから、「不明」とした。
出典
『埼玉・上尾と桶川の突風被害 原因はガストフロントか』
http://www.sankei.com/affairs/news/170719/afr1707190029-n1.html
『夏祭りの突風はガストフロントか』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170719/5303631.html
(ブログ者コメント)
ガストフロントの何たるかは、下記記事中に記している。
2016年7月10日掲載
2016年7月4日 群馬県伊勢崎市で突風による被害が約20件、竜巻かダウンバーストあるいはガストフロントだった可能性あり
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6083/
2017年7月16日21時40分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後2時50分ごろ、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」が走行中に停止した。
乗客7人が乗っていたが、けが人はいなかった。
富士急ハイランドによると、トラブルは全長1244mあるコースの中盤付近で発生。
空中を1周するループ(直径約40m)を回りきれず逆送し、ループ手前のコース上で傾いた状態で止まった。
係員が脚立が届く場所まで移動させ、救助したという。
係員が調べたところ、51輪のタイヤのうち、左後部のタイヤ一つがパンクしていた。
走行中に破裂してスピードが出ず、ループを回りきれなかったとみている。
「ド・ドドンパ」は人気アトラクション「ドドンパ」を改良したジェットコースター。
8人乗りで、スタートから1.56秒で時速180kmに到達する。
世界一の加速力と世界最大級のループが売りで、15日に運行を始めたばかりだった。
初日にも、走行中にタイヤがパンクするトラブルがあったが、途中で停車することはなかった。
タイヤを交換して試運転をした上で「支障はない」と判断。運行を続行したという。
富士急ハイランドは16日、トラブルを県と県警に届け出た。
担当者は、「楽しみにしていた来場者に心配をかけてしまった。安全運行を心掛け、なるべく早く再開したい」としている。
出典
『富士急ハイランド ド・ドドンパ緊急停止 タイヤパンクか』
https://mainichi.jp/articles/20170717/k00/00m/040/043000c
7月16日21時29分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドによると、圧縮した空気で勢いよく押し出されたコースターが、直径39.7mのループの途中で失速し、最も高い地点に上がる前に停止して逆走。
係員が人力でコースターを平らな場所に移動させ、脚立を使い、約15分後に乗客を降ろした。
出典
『富士急コースターがパンクで停止 営業開始2日目』
https://this.kiji.is/259251282147524609?c=39546741839462401
7月18日14時50分に毎日新聞から、営業を再開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「富士急ハイランド」は、安全が確認できたとして、18日午前10時半から営業を再開したと発表した。
同社によると、タイヤのチューブがホイールに挟まって破れ、パンクしたとみられる。
試運転を重ねて対策を講じたとしている。
(共同)
出典
『富士急ハイランド コースターが営業再開』
https://mainichi.jp/articles/20170718/k00/00e/040/142000c
(ブログ者コメント)
○何度も試運転を重ねてきたはずなのに、なぜ、試運転時にパンクしなかったものが、営業運転開始直後に2日続けてパンクしたのだろう。その点も解析したのだろうか?
○報道内容から推測すると、初回パンク時はタイヤを交換しただけで、パンクした原因は解析しなかったのかもしれない。
もしそうだとすれば、なぜ解析しなかったのだろう?
(2017年8月15日 修正1 ;追記)
2017年7月17日付の山梨日日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
タイヤ51本のうち、4列目の左側1本がパンクしていて、内部のチューブの破損を確認した。
同社は、リニューアルに伴い、2000回近い試運転を行ったとして、「構造に問題はない」としている。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。