







2017年5月5日18時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月15日17時23分にテレビ朝日から、5月16日9時52分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後1時10分ごろ、福岡市中央区荒津の沖合で「マストが折れた船舶が旋回している」と海保に通報があった。
海保によると、長崎県壱岐市の壱岐郷ノ浦港所属の貨物船第28壱岐丸(160トン、乗員3人)が近くの防波堤に衝突した。
機関長のKさん(61)=壱岐市=が機関室で血を流して倒れ病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
海保は、衝撃で体を打ち付けられたとみている。
男性船長(64)と男性乗組員(58)も、頭を打撲したり歯を折るなどのけがをしたが、命に別条はないという。
船首が破損したが、油の流出は確認されていない。
船長は調べに「居眠りをしていた」と説明しているといい、業務上過失致死の疑いがあるとみて調べる。
船の所有会社によると、午前9時45分に壱岐郷ノ浦港を出て、午後1時ごろに福岡市中央区の博多漁港に着く予定だった。
船長、機関長ともに乗船歴20年以上のベテランという。
出典
『貨物船が防波堤に衝突、1人死亡 船長「居眠り」と説明』
http://www.asahi.com/articles/ASK5H5D75K5HTIPE02B.htm
『貨物船が防波堤に衝突 機関長の男性死亡 福岡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000100801.html
『防波堤に貨物船衝突…機関長死亡、2人けが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170516-OYT1T50016.html
2017年5月15日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月14日23時52分と5月15日20時3分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時50分ごろ、山梨県丹波山(たばやま)村の小室川で、県警ヘリコプター「はやて」が、遭難した男性を引き上げる救助活動をしていたところ、現場の急斜面に石や樹木が落下した。
男性は意識不明の状態で救出され、甲府市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
右肩を骨折しており、落下した石などが直撃したとみられる。
救助のために近くにいた上野原署員と、ヘリから下りてきた県警救助隊員の2人も、落石などでけがをした。
ともに軽傷とみられる。
県警は、業務上過失致死の疑いも視野に、捜査を始めた。
県警地域課によると、死亡したのは横浜市在住の40代男性とみられる。
男性が使っていた車が同村内の林道で見つかり、県警上野原署が同日午前9時から小室川付近を捜索していた。
男性は救助前、駆け付けた同署員に「左足首をけがした」と訴えており、応答できる状態だったという。
県警によると、ヘリは現場上空でホバリング(空中停止)中で、斜面では地域課山岳救助隊と同署員計8人が救助していた。
風の影響を避けるためヘリがホバリングの位置を変えた後に落石が起きたという。
事故の経緯について県警は、「石や樹木が現場に落下した原因や男性に当たったかどうかは捜査中」としている。
生活安全部の鶴田部長は、「救助活動中に遭難者が亡くなったことは誠に残念。原因を早急に解明したい」とコメントした。
救助関係のヘリが起こした事故では、2010年7月、埼玉県の防災ヘリが転落した女性を救助中に墜落し、搭乗員のうち5人が死亡。
今年3月、長野県の消防防災ヘリが救助訓練中に墜落し、消防隊員ら搭乗員9人全員が死亡した。
出典
『男性死亡 ヘリ救助中 落石、警察官2人ケガ 山梨・丹波山』
https://mainichi.jp/articles/20170515/ddm/041/040/111000c
『県警ヘリが救助の男性死亡…風圧で石当たる?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170514-OYT1T50133.html
『ヘリ救助中に死亡「ローターの風圧の影響調査」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170515-OYT1T50065.html
5月15日 4時18分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後0時半ごろ、山梨県丹波山村の山の中を流れる川の斜面で、足首のけがを訴える男性を通報を受けた警察官が見つけた。
男性が自力で歩けないことなどから、山梨県警察本部が午後2時前、警察のヘリコプターで救助活動を行っていたところ、樹木や石が地上にいた男性と警察官の周辺に落下してきたという。
男性にはヘルメットがかぶせられるなどしていたが、警察官が直後に状態を確認した際には、男性は意識不明になっていたということで、搬送先の病院で死亡が確認された。
出典
『山梨県警ヘリ救助で男性が死亡 落下した樹木や石が当たったか』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170515/k10010981591000.html
5月16日18時28分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が死因などを詳しく調べた結果、胸を強く打って死亡したことが分かった。
警察は、落ちてきた石や樹木が男性に当たったとみて、落下の原因などを詳しく調べている。
この事故では、国の運輸安全委員会が15日から調査官2人を県内に派遣し、事故原因の調査を行っていて、16日は調査官たちが甲府市の県警察本部を訪れた。
運輸安全委員会は、事故当時の気流の状況やその影響などを詳しく調べ、事故原因を分析することにしている。
出典
『ヘリ救助中に死亡 死因は胸強打』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043416231.html
2017年5月12日10時14分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県佐伯市で磯釣り中に海へ転落し、約70分漂流した男性(62)の奇跡の救出劇があった。
救命胴衣を着用、波が荒れ漁を中断した帰港中の船が発見という、基本動作と偶然が重なったためだが、生死の最大の分かれ目は「浮力のあるクーラーボックスを抱えていた」ことだ。
佐伯海上保安署は、「自らの力で泳ごうとして体力を使うよりも、『浮くこと』を考えて体力を温存させて救助を待つことが何よりも大切だ」と強調している。
出典
『海転落 男性、漂流70分 クーラーボックス命救う』
https://mainichi.jp/articles/20170512/k00/00e/040/219000c
(ブログ者コメント)
海に落ちた場合、浮力確保のため、蓋をしたクーラーボックスとかペットボトルが効果ありとは、しばしば耳にするところだが、実際にそれで助かったという報道は珍しいと思い、紹介する。
2017年5月12日5時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
「カラス侵入禁止」。
そう書いた紙をつるしたら、本当に来なくなった――。
岩手県大槌町にある東大の研究施設は、春になるとカラスに「警告文」を出す。
研究者が放つ奇策だ。
今年で3年目、東大が連勝している。
4月中旬の午後、大槌湾に面した「東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター」の1階で、佐藤克文教授(動物行動学)がパイプや窓枠に紙をつるしていた。
パイプ周りの断熱材は、むしられてボロボロだ。
「カラスが巣作りで持っていきました」。佐藤教授は苦笑いする。
センターは世界的な海洋研究の拠点として、1973年に前身がオープンした。
だが、震災の津波は3階建ての最上階まで到達した。
その後、3階だけ仮修復したが、1、2階はがれきの撤去後、物置になった。
佐藤教授によると、カラスの被害が目立ち始めたのは15年春。
むき出しになった1階天井のパイプの断熱材がむしり取られ、羽根やフンが落ちるようになった。
津波で周囲の住宅が壊滅して人影が消え、センターも扉や窓がなくなった。
このため、カラスが繁殖期に建物に入り込み、巣作りの材料として断熱材を「拝借」するようになったらしい。
センター職員から相談を受けた佐藤教授も決定打がなく、知人で「カラスの専門家」の宇都宮大「雑草と里山の科学教育研究センター」の竹田努研究員(環境医学)に相談したところ、「警告文を出してみては」とアドバイスがあった。
佐藤教授は「冗談だろう」と思ったが、試しに警告文をつるしてみると、カラスはすぐ来なくなった。
一時的かと思われた効果も長続きした。
竹田研究員によると、警告文を目にした職員や学生がカラスに視線を向けたり指さしたりすることで警戒して寄りつかなくなる、ということらしい。
「不思議に思って、みんな空を見るでしょ」
佐藤教授は、今年も数10枚の警告文を建物にぶら下げた。
津波の痕跡が生々しいセンターの頭上を数羽のカラスが飛び交うが、スタッフや学生は出入りの際、ちらちらと空に目をやる。
「見る人が増えれば増えるほど効果が上がる。お気軽にお越しください」
出典
『「カラス侵入禁止」警告文、なぜか効果 東大の研究施設』
http://www.asahi.com/articles/ASK4L2VWFK4LUJUB003.html
2017年5月16日16時7分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京急電鉄は16日、横浜市鶴見区の京急線生麦駅構内で12日に発生した架線切断の原因について、架線上部にあった駅舎床下の排水管が清掃作業中に破損し、隙間から垂れ下がった清掃機の先端が架線とはりに接触したため、ショートして切れたと発表した。
同社によると、断線は12日午後6時35分ごろ、同駅上り線で発生。
電車のパンタグラフに接するトロリ線をつり下げていた吊架(ちょうか)線が切れた。
約3時間20分にわたって運転を見合わせ、約8万5000人に影響が出た。
同駅は橋上駅舎で、グループ会社の清掃業者が同日午後6時25分ごろから、駅舎床下の排水管の詰まりを取るため、先端が棒状の清掃機を使って作業。
その際、排水管を破損させ、清掃機の一部が銅製の吊架線と鉄製のはりに接触し、ショートして断線したという。
吊架線は垂れ下がり、線路と接触したため停電した。
上り線の特急列車が駅の約300m手前で停止し、乗客約400人が線路上を歩いて避難した。
京急線では、橋上駅24駅中11駅が同様の構造になっており、緊急対策として吊架線に防護管を設置し、排水設備の移設などを進める。
出典
『京急架線切れ、原因は清掃機の接触 詰まり除去作業で排水管破損』
http://www.sankei.com/affairs/news/170516/afr1705160021-n1.html
5月16日19時14分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京浜急行生麦駅(横浜市鶴見区)構内で、12日、架線が切れて一部区間で3時間余り運転を見合わせたトラブルで、京急は16日、駅舎床下の排水管を清掃作業員が破損させ、清掃器具が架線に触れてショートしたことが原因だとする調査結果を発表した。
京急によると生麦駅は橋上駅舎で、架線切れがあった10分前の12日午後6時25分から、グループ会社の作業員2人が床下の排水管の清掃作業をしていた。
清掃器具はステンレス製の先端を回転させて管内部の汚れを取り除くもので、内視鏡のような形をしている。
作業員がつまりを取り除こうと器具で突いた際に管を突き破り、1.3m下にある架線(直径1.6cm)に接触。
架線はショートして切れて垂れ下がり、線路に触れたため、ブレーカーが落ちて停電した。
器具は、架線と管の間にある鉄製の梁にも接触。
電気は梁に流れたため、作業員は感電しなかったという。
作業員は、「管を壊したことはわかったが、架線に触れたことには気づかなかった」と話しているという。
出典
『京急の架線切れ、原因は清掃作業 駅舎床下の排水管で』
http://www.asahi.com/articles/ASK5J56YNK5JUTIL042.html
5月16日16時48分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月12日、横浜市鶴見区の京急線の生麦駅の構内で、架線をつり下げる「吊架線」と呼ばれるワイヤーが切れて垂れ下がり停電した影響で、一部の区間で3時間以上にわたって運転ができなくなった。
京浜急行は16日、トラブルの調査結果を公表した。
それによると、当時、吊架線の近くにある排水管を作業員が機械を使って清掃していたところ、誤って機械で排水管を突き破り、吊架線まで切断してしまったという。
さらに、切断して垂れ下がった吊架線が電気が流れている線路に触れてショートし、停電が起きたという。
京浜急行は、清掃作業中のトラブルを防ぐため、吊架線の上に排水管が設置されている駅については「吊架線」にカバーを取り付けるほか、排水管そのものを別の場所に移すなどして、再発防止につとめたいとしている。
出典
『京急架線事故 清掃中に誤り切断』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170516/3447731.html
2017年5月13日19時4分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時20分ごろ、志賀町酒見にある「あいの風酒見風力発電所」の敷地内で、男性作業員2人がクレーン車につり下げられた鉄製のゴンドラに乗って木の伐採作業を行っていたところ、ゴンドラが崖下に転落した。
2人は周りにいた作業員に救助されたが、1人は頭を強く打ってその場で死亡が確認され、もう1人は全身を強く打って病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
警察によると、亡くなったのは大阪府富田林市の自営業の男性(53)と富山県小矢部市の自営業の男性(43)という。
2人は12日午後2時から、他の19人の作業員とともに、風力発電機から外した羽を置く場所を確保するため、周囲の木を伐採していた。
警察や消防などが13日午前から現場検証を行った結果、作業開始から約3時間後、クレーン車のアームが何らかの理由で急に縮まり、ゴンドラをつり下げていたワイヤーがたるんで崖下に落下したとみられるという。
警察は、14日以降も引き続き現場検証を行うとともに、関係者から事情を聴いて、安全管理に問題なかったかどうか調べることにしている。
出典
『ゴンドラ事故で死亡2人身元判明』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023380381.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、あまり見たことのないクレーン。
支柱の中ほどから2本のアームがハの字形に突き出しており、そこにゴンドラをぶら下げていた模様。
2017年5月12日22時38分に日刊スポーツ(共同)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月12日22時48分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後4時20分ごろ、福岡市東区二又瀬新町の産業廃棄物処理業者「Eマテリアル」の敷地内でガスボンベが爆発した。
警察によると、金属片が飛び散り、約100m離れた敷地外の駐輪場にいた別の会社の男性アルバイト従業員(16)が脇腹に軽いけがをした。
破片は少なくとも約150m先まで飛んでいた。
警察によると、処理場では従業員2人が重機を使って金属類のごみを粉砕していた。
その際、混ざっていた長さ約50~60cmのガスボンベ1本が爆発したという。
この2人にけがはなかった。
近所の電気工事会社では、飛んできた金属片で事務所の屋根に穴が開いた。
男性社長(52)は、「雷が落ちたような、ドン、という音を2回聞いた。近くの道路にも大きな金属片が落ちていた」と驚いていた。
このほか、外壁が壊れたマンションなどもあった。
警察が詳しい原因を調べている。
出典
『産廃施設でガスボンベ爆発、従業員1人負傷』
http://www.nikkansports.com/general/news/1822440.html
『ガスボンベ爆発 破片で100m先の少年けが』
https://mainichi.jp/articles/20170513/k00/00m/040/147000c
5月13日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
重機でガスボンベを押し潰す作業中に爆発が起きたという。
2017年5月11日21時6分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年2月、柏崎刈羽原発の作業員が着替えなどに使う部屋で発生したぼやについて、東京電力は、コンセント付近にたまったほこりが発火するトラッキングという現象が原因とみられると発表した。
今年2月、6号機と7号機に隣接する、作業員が着替えなどに使う「サービス建屋」のロッカー室で紙の書類や段ボールなどが燃え、すぐに消し止められた。
このぼやによるけが人はいなかったが、柏崎刈羽原発は現場の再現調査などをした結果、コンセントの差し込み口付近にたまったほこりが出火するトラッキングという現象が起きたことが出火の原因として考えられると発表した。
このため発電所は、コンセントの周りにあった燃えそうなものを取り払った他、使っているコンセントのほこりを払うとともに、使っていないものにも特殊なキャップを取り付けるなどの再発防止を取っていくとしている。
出典
『柏崎刈羽原発ぼや ほこり発火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033330701.html
当時の状況については、2017年2月23日19時34分に朝日新聞から報じられている下記趣旨の記事参照。
東京電力は23日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6、7号機のサービス建屋2階のロッカー室で、火災が発生したと発表した。
同日午後3時20分過ぎ、火災報知機が鳴り、同原発の職員が119番通報した。
自衛消防隊員らが消火活動をし、約1時間20分後に消し止めた。
けが人はいなかった。
火災による放射能漏れはないという。
この日、同原発の免震重要棟の耐震性不足問題について説明するため柏崎市と刈羽村の各首長を訪れていた東電新潟本社の木村公一代表は、「みなさんが不安に思うようなことを起こさないということでやっている。再発防止を徹底する」と話した。
出典
『東電柏崎刈羽原発の建屋で火災 けが人、放射能漏れなし』
http://www.asahi.com/articles/ASK2R64JVK2RUOHB00T.html
2017年5月11日8時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
詐欺グループがバイク便のアルバイト募集を装った広告をインターネットの求人サイトに出し、それに応募した若者が詐欺グループに狙われた高齢者らから現金を受け取る「受け子」に仕立てられる被害が出始めている。
警視庁によると、知らないうちに犯罪に加担させられ逮捕されたケースは、今年1月以降、5件あるという。
同庁は、「受け子を調達するために偽の広告を出している」とみて、注意を呼びかけている。
バイク便・電車便。免許のない方は電車便で業務していただきます--。
今年3月、バイク便業者をかたる会社の求人広告に応募した東京都内の20代の大学生が詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。
学生は、履歴書1枚をファクスしただけで採用された。
「社員」を名乗る人物から携帯電話で指示された場所に行き、荷物を受け取るという仕事だった。
学生は免許を持っていなかったため、電車で都内の病院に向かい、お年寄りから紙袋を受け取ったところを捜査員に取り押さえられた。
お年寄りは株式投資名目の詐欺話を信じてしまい、1600万円を要求されていた。
学生は逮捕されたが、事件に関与させられていることを知らなかったとみられ、「お金を受け取るなんて知らなかった」と困惑していたという。
同庁犯罪抑止対策本部によると、同様の広告は今年に入って目立ち始めた。
「未経験者歓迎」「会社での待機はなく在宅勤務」。
手軽な仕事内容をPRし、時給1500円を提示する広告もあった。
同本部は、「不自然なほど好条件。何も知らない若者たちを受け子役にするための広告」とみる。
【甘い審査狙われ】
公益社団法人「全国求人情報協会」(東京都)によると、求人サイトの審査や運営に明確なルールはなく、広告内容をどこまで審査するかは各社の判断に委ねられている。
企業側、利用者側の双方が無料で利用できるサイトを運営する会社の担当者は、「内容が明らかに不審ならば広告を削除することもあるが、原則として審査はしない」と明かす。
サイトで詐欺被害に遭わないよう注意を呼びかけており、「自己責任で判断してほしい」と説明する。
一方、審査しているという会社の担当者は「広告主にヒアリングするなど事業実態を確認している」と話す。
同本部は、「悪質な求人広告は審査の甘い一部のサイトに偏りがちで、詐欺グループはそうしたサイトを選んでいるとみられる。面接もなく、応募から採用までの時間が異常に短いケースは要注意」と呼びかけている。
出典
『特殊詐欺 「急募」ご用心 ネット求人悪用「受け子」調達』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/211000c
2017年5月11日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車のナンバープレートが盗まれる被害が多発していた春日井市で、昨年、被害件数が大幅に減った。
春日井署が昨年春から「盗難防止ネジ」の無償取り付けを進めており、ネジの普及が被害件数の減少につながった可能性があるとみている。
署によると、市内でのナンバープレート盗件数は、2008~15年に年平均117件。
特に15年は112件で、カーナビ盗やタイヤ盗を含む「部品狙い」の発生件数(247件)は、県内の市区町村で最も多かった。
盗難防止ネジは、ネジ穴を埋めるため、簡単には取り外せない。
署では、普通乗用車用320円、軽自動車用420円で販売する。
署は、「24時間365日、『盗難防止ネジ』を無料で取り付けます」と市民に呼びかけ、普及に力を入れた。
署によると、市内での盗難防止ネジの販売数は、昨年だけで6600セット。
08年からの8年間の累計販売数は計7100セットで、急増ぶりが目立つ。
一方で、昨年のナンバープレート盗の件数は71件。
それまでの年平均被害件数の6割程度まで減った。
景山副署長は、「ナンバープレートは窃盗など別の犯罪で使われる車に悪用される。引き続き、ネジの普及に努めたい」としている。
【春日井市のナンバープレート盗の発生件数】
08年 120件
09年 123件
10年 113件
11年 146件
12年 88件
13年 128件
14年 106件
15年 112件
16年 71件
出典
『愛知)盗難防止ネジ効いた? 春日井のナンバー盗大幅減』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X42PPK4XOIPE00M.html?iref=com_rnavi_arank_nr02
本件、過去にも2016年6月10日に毎日新聞愛知版から、春日井市だけでなく愛知県全体の取り組みだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犯罪への2次利用が問題となっている自動車のナンバープレート盗難を防ごうと、県警の各署は9日、取り外しが難しい「盗難防止ネジ」の使用を呼び掛けるキャンペーンを実施した。
県警によると、県内のナンバー盗難は昨年1694件あり、今年は5月末までに525件発生。
盗まれたナンバーは別の車に付け替えられ、家屋への侵入盗などの犯罪に使われるケースが目立っている。
通常のナンバーは一般的な工具で容易に外せるが、盗難防止ネジは特別な加工が施され、ナンバーが盗まれる恐れは少ない。
このため、県警は防止ネジの積極的な活用を訴えている。
春日井署は9日、県自動車整備振興会春日井支部などの協力を得て、春日井市松河戸町のスーパー駐車場で防止ネジの無料取り付けを実施。
地域住民が続々と訪れ、ボランティアの整備士たちが1台当たり5分もかけずに、次々とネジを取り付けた。
住民からは「盗難が心配だった。これで安心」などの声が上がった。
10日以降も同署に行けば、実費(普通車320円、軽乗用車420円)だけで防止ネジを取り付けてもらうことができる。
出典
『ナンバープレート 盗難 特殊なネジで予防 犯罪への2次利用抑止』
http://mainichi.jp/articles/20160610/ddl/k23/040/185000c
(ブログ者コメント)
おそらくは下記会社の製品だと思われる。
2017年5月12日13時43分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
北九州市は、12日、小倉北区鋳物師町の駐車場脇にある車道照明灯(高さ8m、重さ約140kg)が倒れ、一時、市道をふさいだと発表した。
照明灯は市の設備で1980年設置。
根元の部分が腐食していたという。
周辺は朝夕、車の通行量が多いが、けが人はなかった。
市は、他の照明灯にも異常がないか、緊急点検を始める。
市によると照明灯は鉄製で、北九州都市高速道路下の駐車場に設置。
11日午後7時ごろ、車道と駐車場を隔てるフェンスを押しつぶして倒れ、車道をふさいだ。
通行人からの連絡で分かった。
同市内では、2016年6月にも八幡西区で歩道照明灯(1967年設置、高さ10m)が倒れる事故が発生。
その際は、70年以前に設置の照明灯を緊急点検したが、今回の照明灯は対象外で、最後に点検したのは2013年だった。
市が設置する照明灯は2万9000基あるという。
出典
『照明灯 車道に倒壊 小倉北区 根元腐食 重さ140キロ高さ8メートル』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/327765
5月12日12時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後7時ごろ、北九州市小倉北区鋳物師町の市道で、道路脇に設置された高さ8mの鉄製の照明灯が倒れ、片側2車線の車道を一時ふさいだ。
市によると、通行人や車に被害はなかった。
37年前に設置され、根元部分の腐食が原因とみられる。
照明灯は直径10数cmで、重さ約140kg。
市が5年に1回、定期点検しており、平成25年の点検では異常はなかった。
市は近く、市内にある約2万5000基の照明灯の緊急点検をするとしている。
出典
『8メートル照明灯倒れ道路ふさぐ 37年前設置、腐食原因か』
http://www.sankei.com/west/news/170512/wst1705120042-n1.html
(ブログ者コメント)
事例の横展開対応で、点検範囲を決めることは実に難しい。
67年に設置した照明灯が昨年倒れたので、市は70年以前に設置した照明灯を点検した。
それはそれで一つの考え方だ。
範囲を広げて薄く浅く点検することが望まれる場合もあれば、範囲をぐっと絞って念入りに点検するほうが効果的な場合もある。
その兼ね合いが難しい。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年5月19日11時33分にNHK北九州から、市は同じタイプの全ての照明灯の緊急点検を始めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、北九州市の市道で、40年近く前に設置された道路照明灯が支柱の腐食が原因で倒壊したのを受けて、市は、同じタイプの照明灯を対象に緊急点検を始めた。
緊急点検は、昭和42年以降に設置された同じタイプの道路照明灯、およそ1万9000本が対象で、19日は、小倉北区青葉の市道に昭和55年に設置された照明灯の点検の様子が公開された。
点検では、市の委託を受けた業者が照明灯の根元周辺をドリルで掘り返したうえで、根元部分を金づちでたたいたり超音波を当てたりして、腐食していないか確認した。
その結果、根元部分の腐食が判明し、市では、この照明灯を撤去して新しいものを設置することを決めた。
北九州市建設局の石川道路維持課長は、「今回の倒壊では幸いけが人は出ませんでしたが、できるだけ早く点検を進め、必要があれば新しいものに取り替えていきたい」と話していた。
出典
『照明灯の倒壊事故受け緊急点検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5023480711.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、照明灯周辺のアスファルトを電動カッターで切った後、ドリルで掘り返していた。
その後、掘り返した後の照明灯根元がアップで映されていたが、白いペンキの塗られていない場所が地面から下だったと考えれば、地中数cmまでは錆びで変色しているだけだが、それより下の部分はボロボロになっているように見えた。
この調子で1万9000本を点検するとなると、そのコストはン10億円規模になるのではないだろうか?
とすれば、数年計画?
2017年5月11日12時45分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日18時25分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時35分ごろ、東京都昭島市武蔵野のS製パンのパン工場で、「従業員が機械に挟まれた」と119番があった。
救急隊員らが駆け付け、女性従業員(22)がベルトコンベヤーと部屋の内壁に挟まれ血を流しているのを発見した。
女性は救急搬送されたが、意識不明の重体という。
警察によると、現場は食パン製造ラインのうち、焼き上がったパンを冷やす「ブレッドクーラー室」。
女性は始業前、清掃のため3層になった機械の中に立ち入ったところ、何らかの原因でベルトコンベヤーが動いて挟まれたとみられる。
警察が原因を調べている。
出典
『パン工場で機械に挟まれる=清掃中の従業員重体』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051100646&g=soc
『パン工場で22歳女性が挟まれ意識不明』
http://www.sankei.com/affairs/news/170511/afr1705110028-n1.html
2017年5月11日20時13分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日19時32分に日テレNEWS24(秋田放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時前、能代市河戸川の「H秋田」能代工場で鉄製の型枠が倒れ、近くにいた社員で北秋田市に住む男性(34)が下敷きになった。
男性は頭を強く打つなどして病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
この工場ではコンクリート製品を製造していて、警察によると、男性はほかの担当者2人とともに、固まったコンクリート製品から鉄製の型枠を剥がし取る作業をしていたという。
型枠は、高さおよそ1m80cm、幅2m、厚さが15cmで、重さは1トン以上あるとみられている。
警察が事故の詳しい状況を調べている。
出典
『能代 工場で鉄枠倒れ社員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013312671.html
『鉄製の型枠の下敷きに 男性死亡』
http://www.news24.jp/nnn/news86111783.html
2017年5月10日17時2分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は10日、長野、岐阜、三重各県で2月、約11万戸が停電したのは、新潟県妙高市の鉄塔間で超高圧の電線同士が接近しショートしたのが原因と発表した。
電線に氷が付着して風に吹かれたためと推定している。
「ご迷惑をお掛けし、おわびする」と陳謝した。
中部電によると、ショートしたのは上越火力発電所(新潟県上越市)と長野市の変電所を結ぶ27万5000ボルトの送電線。
付着した氷が飛行機の翼のような役目をして風で電線が激しく動く「ギャロッピング現象」が起きたとみられ、焦げた跡があった。
出典
『超高圧線同士の接近が原因 中部電、2月に11万戸停電』
https://this.kiji.is/234948768938345975?c=39546741839462401
中部電力HPにも、5月10日付で下記趣旨の記事がプレスリリースされていた。
当日の気象状況や電線揺動の解析結果から、今回の停電は、新潟県妙高市内の上越火力線No.72鉄塔~No.73鉄塔間の1号線および2号線が、「ギャロッピング現象(注1)」により接近し、短絡したことによるものと推定しました。
なお、当社27万5千V送電線においては、これまで本事象のようなギャロッピング現象による1号線および2号線の短絡故障実績はありません。
・・・・・
停電が発生した2月21日は、一時的に強い冬型の気圧配置となり、吹雪となっていました。
・・・・
電線損傷が発見された径間について、故障発生時の気象条件に基づき、着氷した電線の揺動(揺れ動く様)を解析した結果、特定の電線着氷状態、風速において、1号線および2号線の電線損傷位置が、電線間で短絡故障が発生する距離まで近づく場合があることを確認しました。
上越火力線の5径間(電線損傷が発見された径間および「気象条件」「線路条件」から同事象が発生する可能性のある径間)について、ギャロッピング対策を講じることとしました。
再発防止対策は、片側電線把持部が回転可能な構造を有することで揚力特性が変化しギャロッピング現象を抑制するルーズスペーサを設置することとし、2017年11月末までに完了します。
出典
『上越火力線停止に伴い発生した停電の原因と再発防止策について』
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3264203_21432.html
(ブログ者コメント)
ギャロッピング現象による停電は、過去にも起きている。
2015年3月10日掲載
2015年3月2日 長野県塩尻市付近で中部電力の送電線が2系統ほぼ同時にギャロッピング現象でショートし、県内の半分が停電、新幹線は止まり交差点では事故5件 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4680/
2017年5月10日12時19分にNHK長崎から、佐世保市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日1時6分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、発熱などの症状を訴えて佐世保市内の病院に入院した70代の女性が、マダニが媒介する感染症によって死亡していたことがわかった。
ことし、県内で感染が確認されたのは初めて。
佐世保市によると、先月25日、佐世保市の70代の女性が発熱や全身のけん怠感などの症状を訴えて市内の病院に入院し、今月に入って死亡した。
マダニにかまれた痕は見つからなかったが、長崎県環境保健研究センターで女性の血液を調べた結果、マダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を引き起こすウイルスが確認されたという。
SFTSはマダニにかまれることで起きる感染症で、発熱や腹痛、意識障害などを引き起こし、有効な治療薬はない。
県医療政策課によると、県内で感染が確認されたのは去年7月以来だという。
佐世保市によると、この女性に海外渡航歴はなく、家族の話では、発症前には庭で作業をしていたという。
ウイルスを媒介するマダニは草むらなどに生息していて、春から秋にかけて活動が活発になるため、佐世保市では、こうした場所に入る場合は長袖や長ズボンを着用して肌の露出を少なくするよう、呼びかけている。
出典
『マダニにかまれて高齢女性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033277571.html
『マダニ 感染症で70代女性死亡 かまれた痕なく』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/032000c
5月11日19時21分にNHK香川からは、高松市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月上旬に死亡した高松市の80代の男性がマダニが媒介するウイルスに感染していたことがわかり、保健所は、草むらなどに入る際は長袖の服と長ズボンを着用しダニにかまれないよう、注意を呼びかけている。
高松市保健所によると、今月3日、高松市の80代の男性が高熱や下痢などの症状を訴え、市内の病院を受診し、数日間、入院したあと死亡した。
検査の結果、男性はマダニが媒介するウイルスに感染し、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」という感染症を発症していたことが、11日、わかった。
保健所によると、県内では、マダニが媒介するウイルスによる感染症のうち、おととし、2人が「日本紅斑熱」を発症して死亡しているが、SFTSを発症して死亡したのは初めてだという。
マダニは、春から秋にかけて動きが活発になるということで、高松市保健所は、草むらや山の中に入るときは長袖の服や長ズボンを着用し、サンダルは避けて足を覆う靴を履くなど、マダニにかまれないよう注意を呼びかけている。
出典
『マダニが媒介の感染症で死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033327591.html
5月10日20時4分に毎日新聞からは、SFTSではないが、やはりマダニが媒介するダニ媒介脳炎に関し、札幌市で捕獲された野生動物への感染が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道大の研究グループは、10日、札幌市内で捕獲された野生動物が「ダニ媒介脳炎」の原因となるウイルスに感染していたのを確認したと明らかにした。
大都市での確認は初めて。
ダニ媒介脳炎は、ウイルスを持つマダニにかまれることで発症する。
北大大学院の好井健太朗准教授(ウイルス学)によると、市内の山林で捕獲されたアライグマや野ネズミなど84匹の血液を調査。
約1割に当たる10匹から、ウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。
北海道では、昨年夏、草やぶでマダニにかまれたとみられる40代男性が発熱やけいれんなどの症状が出た後、死亡した。
出典
『北大 札幌でダニ媒介ウイルス 野生動物で確認 大都市初』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/095000c
昨年夏の北海道事例については、2016年8月16日10時51分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道は16日、ウイルスを持ったマダニにかまれ「ダニ媒介脳炎」を発症したことが確認された道内の40代の男性が死亡したと明らかにした。
道によると、国内での感染確認は平成5年以来2例目で、死亡は初めて。
道保健福祉部などによると、男性は7月中旬に道内の草やぶでかまれたとみられ、発熱や意識障害、けいれんなどの症状が出て入院していたが、13日に病院で死亡した。
厚労省によると、ダニ媒介脳炎の原因となるウイルスは、北海道の一部地域での分布が確認されている。
ウイルスを持つマダニがいない地域では感染は起きず、人から人への感染はないという。
道の担当者は、「山菜採りなどで草やぶに入る際は、かまれないように長袖と長ズボンを着用し、万が一、ダニにかまれた場合は、速やかに医療機関を受診してほしい」としている。
出典
『ダニ媒介脳炎患者が死亡 北海道の男性、国内初』
http://www.sankei.com/life/news/160816/lif1608160009-n1.html
(ブログ者コメント)
以下の報文の「はじめに」を読む限り、SFTSとダニ媒介脳炎は別物の模様。
file:///C:/Users/ai59k/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/3QBNB0GA/MM1309_02.pdf
2017年5月10日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
稼働中、羽根に野鳥が衝突して死んでしまう風力発電所での「バードストライク」。
犠牲になる鳥が絶滅危惧種の場合も珍しくなく、環境省は、野鳥への影響の大小を示す地図を今年度末にもまとめ、計画段階での予防を狙う。
そのためには、鳥の飛行の傾向など、実態把握が不可欠だ。
【絶滅危惧種も】
日本野鳥の会は、風力発電所でのバードストライクで死んだ野鳥を見つける講習会を開くなど、被害把握に努めてきた。
米国の専門家を招き、「一歩進んでは振り返って、草の根元をよく見て」などとコツを会員らに伝授し、練習も実施した。
参加者は、「ニワトリより小さいウズラは、2m先にあっても見逃してしまう。特に草の根元にあれば、目を凝らしても分かりにくかった」と振り返った。
風力発電所でのバードストライクで死ぬ野鳥について、同会は、会員らの報告などから、2001年~14年3月に計341羽が被害に遭い、うち絶滅危惧種は、オジロワシなど6種計50羽が犠牲になったと見ている。
しかし、「見つけるのが難しい上、肉食の野生動物が食べてしまうケースも多く、氷山の一角に過ぎない」(同会)という。
実際、風力発電所の事業者が「バードストライクは起きていない」としていた北海道沿岸地域で、大学生が07~08年にかけて計50羽の野鳥の死骸を見つけた例もあるほどだ。
【データ蓄積必要】
地球温暖化対策として、風力発電所の設置が相次ぐことが予想される中、環境省はバードストライクを防ぐための手引を昨年6月にまとめた。
鳥に風車の存在を知らせるため、羽根やタワー下部を彩色したり、警戒音を出したりする対策を公表。
鳥が比較的多く飛ぶ時間帯や時期に運転を抑制するなどの対策を盛り込んだ。
また、今年度中に、鳥類が多く生息している地域や移動のルート、希少種の営巣状況などを図示する「センシティビティーマップ」を公表することを目指している。
被害が予測される場所を事前に把握し、設置を避ける手法で、英国やドイツでは導入されている。
ただ、こうした対策の効果を把握し、地図の精度を高めるためには、鳥の飛行ルートの分析などデータの蓄積が欠かせない。
日本気象協会では、気象データ観測の技術などを応用し、測量に用いる「セオドライト」と呼ばれる機器を使った鳥の飛行経路の分析や、船舶レーダーを使って鳥の存在位置を24時間監視できるシステムなどを構築している。
気象協会の島田泰夫主任技師は、「対策はいまだ手探りの部分があり、正確に鳥の飛行状況や衝突のメカニズムを解明し、対策に生かすことが必要だ」と指摘する。
出典
『バードストライクを防ぐ 風力発電所設置に手引 飛行経路調査』
https://mainichi.jp/articles/20170510/ddm/013/040/035000c
以下は専門家の意見。
絶滅危惧種の被害で現在目立つのは、国の天然記念物でもあるオジロワシです。
北海道に150~200ペアが繁殖しているとされていますが、バードストライクによって将来的に数を減らすという分析結果もあります。
環境影響評価(アセスメント)法に基づく手続きが求められているため、衝突頻度を計算することになっています。
およそ年1羽以下なら影響軽微となりますが、衝突だけでなく、風車を建てることによって鳥が警戒し、営巣をやめてしまうなどの影響も考慮すべきです。
環境省のマップには期待しますが、計画自体は事業者の判断です。
そこで、マップに従った事業者に対しては、アセス法に基づく手続きを緩和したり、事業者が自主的に第三者の客観的な詳細調査をした場合には、電気を高く買い取ったりするという動機付けも必要ではないでしょうか。
出典
『バードストライクを防ぐ 日本野鳥の会主任研究員・浦達也さん』
https://mainichi.jp/articles/20170510/ddm/013/040/041000c
2017年5月10日17時47分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月10日14時24分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時半すぎ、大阪・泉佐野市のH中学校から「理科の実験中に生徒が体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
警察によると、2年生の男女20人以上がのどの痛みなどを訴えていて、このうち女子生徒7人と男子生徒1人の計8人が病院に運ばれて手当てを受けたが、いずれも症状は軽いという。
当時、塩酸などを使って硫化水素を発生させる実験をしていたところ、数人がのどの痛みを訴え、その後、さらに体調不良を訴える生徒が出たという。
警察が、学校の関係者から話を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
泉佐野市教育委員会によると、中学校では、10日は午前8時40分から理科の授業が行われ、2年生1クラス36人が、鉄と硫黄の粉末を加熱したり塩酸と反応させたりする実験を行っていたという。
実験の中で硫黄の粉末を加熱した際に臭いが強くなり、いったん生徒全員を教室から出すなどの対応をとったという。
市教委の説明では、実験中は換気扇を使い、窓を開けて換気をしていたといい、詳しい原因を調べている。
奥教育長は、「保護者の方にご迷惑、ご心配をおかけし深く反省しています。実験のやり方が正しかったのか検証を行ったうえで、二度と同じことがないよう徹底をしたい」と話している。
出典
『理科実験で体調不良 8人搬送』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170510/3280361.html
『中学の理科実験で体調不調 8人が搬送』
http://www.asahi.com/articles/ASK5B4GXQK5BPTIL014.html
5月10日22時9分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、実験で発生させた硫化水素が原因の可能性があるとして、業務上過失致傷の疑いもあるとみて調べる。
警察や市教委によると、2年生36人が午前9時前から理科室で、鉄と硫黄の混合物を加熱し、塩酸との反応で硫化水素の気体を発生させていた。
窓を開け換気扇を回したが、実験終了後に生徒らが相次いで気分不良を訴えた。
30代の男性教諭は市教委に、「生徒の安全を考えていたが、塩酸の量が多かったかもしれない」と説明しているという。
出典
『救急搬送 理科実験で頭痛訴え9人手当て』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/165000c
2017年5月10日17時43分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時前、南風原町新川のコンクリート工場で、生コンクリートを作るための砂を積んだ場所の壁が倒れて、作業員の男性(59歳)が下敷きになった。
男性は病院に運ばれ手当てを受けたが、全身を強く打っていて、およそ3時間後に死亡が確認された。
警察によると、倒れた壁は高さがおよそ4mあり、当時、現場では積み上げた砂を重機でならす作業をしていたという。
警察は、現場にいたほかの作業員から話を聞くなどして、壁が倒れた原因や当時の状況について詳しく調べている。
出典
『コンクリート工場で作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5093287681.html
5月10日19時31分に琉球放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前、南風原町のコンクリート製造工場で、男性作業員が崩れてきたコンクリートの壁の下敷きとなり死亡する事故が起きた。
警察によると、事故があったのは南風原町新川のコンクリート製造工場で、10日午前11時ごろ、集積された砂を囲む高さおよそ4m、幅12mのコンクリートの壁が突然崩れ、近くにいた男性作業員が下敷きになった。
この事故で那覇市の作業員の男性(59歳)が心肺停止の状態で病院に搬送されたが、およそ3時間後に死亡が確認された。
警察が、関係者から事情を聞くなどして、コンクリートの壁が崩れた原因を調べている。
出典
『南風原町 男性がコンクリートの下敷きになり死亡』
(ブログ者コメント)
琉球放送の映像によれば、道路に沿った石積みの土台の上に長さ20mほどのコンクリートの壁があり、その壁の末端の、プラントに最も近い部分の壁が倒れているように見える。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年5月11日付の沖縄タイムス紙面に、壁には以前から亀裂が入っていたなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
「コンクリート壁が作業員の体に当たり、出血している」との119番通報があった。
工場関係者によると、男性は擁壁のそばでミキサー車の点検作業をしていたという。
擁壁には以前から亀裂が入っていたといい、工場では補修する話しも出ていたという。
2017年5月9日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都文京区で、今年2月、マンションに住む20代の女優方に侵入したとして、管理人の男(50)が逮捕される事件があった。
警視庁の捜査や裁判で浮かび上がったのは、仮に倫理観に欠ける管理人が立場を悪用すれば、セキュリティーの高いマンションでも住民のプライバシーが簡単に侵害されてしまうという弱点だった。
業界関係者は、「高い意識を持った管理人を育てるための研修などを充実すべきだ」と指摘する。
男が管理していたのは、文京区の閑静な住宅街にある学生向けのワンルームマンション。
充実した防犯設備が売りで、管理人が24時間常駐し、玄関でカードキーをかざさなければ入れない。
防犯カメラもいくつも設置されている。
家賃は月7万円程度だが、管理費は5万円弱。
地元の不動産業者は、「セキュリティーに力を入れている分、周辺の物件より管理費が高い」と話す。
裁判での検察側の冒頭陳述などによると、男は2015年9月から妻と住み込みで勤務し、次第に女優に好意を持つようになった。
非常時に備えて管理していたマスターキーを使い、2月6~7日に部屋に侵入して小型カメラを仕掛けた。
女優がカメラに気づき、男は住居侵入容疑で逮捕された。
男は1月にも侵入し、室内をスマートフォンで撮影していた。
このマンションでは、カードキーで住人が建物に出入りした時刻を管理人が把握できるシステムを導入しており、男は女優が外出したタイミングを狙って侵入した。
管理人が食事を提供するサービスもあり、キャンセル状況で長期の不在も確認できたという。
男は警視庁の調べに、「業務目的だった」と容疑を否認したが、4月17日に東京地裁であった初公判で起訴内容を認め、「どんな生活をしているかという興味で歯止めが利かなくなった」と語った。
裁判官から職業倫理について問われると、「管理人として高い意識を持つべきだった。今後は権限を持つ仕事にはつかないようにしようと思う」とうなだれた。
同地裁は4月25日、男に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
女優は事件後、マンションを退去した。
このマンションに住む女子学生(18)は、「管理会社から一切説明がない。管理人がそんなことをするとは、とても怖い」と話した。
管理会社は、毎日新聞の取材に応じていない。
マンションの住宅に管理人が侵入した事件では、昨年5月に歌手の福山雅治さん方にコンシェルジュの女(48)=住居侵入罪で有罪判決=が入り込んだ例もある。
女は立場を悪用して福山さんの不在を確認し、マスターキーで侵入していた。
マンションは外部からの侵入者対策に力を入れているが、管理人の犯罪はほとんど想定していない。
NPO法人「全国マンション管理組合連合会」(東京都)の川上会長は、「高い防犯設備を備えたマンションは、中に入ってしまうと逆に密室となり、犯罪がばれにくい」と指摘する。
福山さんの事件を受けて、再発防止に向けた動きも出ている。
管理会社でつくる一般社団法人「マンション管理業協会」(同)は、加盟企業の社員を対象にした法令順守の研修を増やし、各社に社員教育を徹底するよう呼びかけている。
同協会の鈴木事務局長は、「管理人は住民の機微なプライバシーに接する仕事。決して越えてはならない線があることを意識しなければならない」と話している。
出典
『マンション セキュリティー高くても 管理人の立場、悪用が弱点』
https://mainichi.jp/articles/20170509/dde/041/040/053000c
(ブログ者コメント)
いかに鉄壁な安全設備やシステムを構築しても、それを運用するのは人間。
産業安全にも通じる話だと感じたので紹介する。
2017年5月9日9時1分に読売新聞から、自作連打装置のイメージ図付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県筑西市のセルフ式ガソリンスタンド(GS)「S店」で、4月までの約7か月間、店員が利用者の安全確認を怠っていたことがわかった。
本来は、目視した上でタッチパネル式制御盤の給油許可ボタンを押す必要があるが、自作の装置を使ってボタンを自動的に押す仕組みにしていた。
消防法に違反しており、消防は改善指示を出した。
同店を運営するグループ会社を傘下に持つS商事(本社・茨城県筑西市、つくば市)が8日発表し、「多大な迷惑をかけて申し訳ない。責任者は厳正に処分する」と陳謝した。
セルフ式GSは、一般的にたばこを吸いながら給油しようとしていないかなどを店員がカメラなどで監視し、事務所内で許可ボタンを押す。
同店では、店員が市販のモーターとギヤを組み合わせて棒を動かし、自動で許可ボタンを連打する装置を自作。
昨年10月頃から使用し、店員が監視していなかった。
最初の装置は音がうるさかったため、小型の装置に改良したという。
同11月に同社の巡回で発覚し、いったん取り外されたが、その後も使われていた。
同店の責任者は、同社の調査に対し「人件費の削減や効率化のためだった」と説明したという。
出典
『セルフGS、自作装置で給油自動許可…監視怠る』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170509-OYT1T50019.html
5月9日付で毎日新聞茨城版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県内などでガソリンスタンド(GS)を展開するS商事は、8日、グループ会社のSカーライフ下館東店(筑西市横塚)で、従業員の監視がなくても客がセルフで給油できる装置を自作していたと発表した。
消防法に抵触する行為で、同社は「深く反省している。再発防止に努めたい」としている。
消防法は、セルフ式GSで客が給油する際、従業員がその都度確認し、許可をするよう義務付けている。
しかし、同社によると、店責任者の30代男性社員が、許可のスイッチを一定頻度で自動的に押す装置を自作。
昨年10月から先月まで使用していたという。
テレビ局の取材で発覚し、消防が先月20日に改善を指示した。
同社の聞き取りに対して、責任者は「作業の効率化のためにやった」と話しているという。
出典
『筑西のGS 監視なくセルフ給油、装置自作 消防法抵触』
https://mainichi.jp/articles/20170509/ddl/k08/020/091000c


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。