







2017年4月4日15時24分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多くの花見客が集まっている東京・墨田区の公園では、園内に設置した災害用のマンホールを活用したトイレが、トイレの混雑緩和に一役買っている。
東京スカイツリーを望む東京・墨田区の錦糸公園は、桜も見頃となり、4日も大勢の花見客でにぎわっている。
区は、毎年この時期、トイレの確保に頭を悩ませていたが、ことしからマンホールを活用した災害用のトイレを5つ設置した。
このトイレは、マンホールが下水道管とつながっていて、いわば水洗トイレと同じような構造となっている。
利用者からは、清潔でにおいも気にならないと、好評だという。
都の下水道局によると、災害時などにトイレとして使われるマンホールは、23区内におよそ6800か所設置してあるという。
利用した人は、「去年よりもきれいでにおいもしないので良かったです」と話していた。
墨田区の道路公園課の齋藤課長は、「このトイレを日頃も使うことで、いざという時にも使えると思うので、今後もこのようなイベントで活用していきたいです」と話していた。
出典
『花見客トイレに災害用マンホール』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170404/5265941.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、「災害用トイレ」と書かれた看板の横に一列にトイレボックスが並べられていて、その中には洋式便器が設置されている。
これなら臭わないはずだ。
2017年4月4日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月は、若者が進学や就職などで親元を離れて新生活を始める季節。
東京消防庁が昨年までの10年間に18~23歳の人が起こした火災を調べたところ、4月が最多だった。
調理機器に不慣れで、使用方法を誤ったケースが多い。
1人が死亡、183人が負傷しており、同庁は注意を呼びかけている。
同庁によると、2007~16年に18~23歳の人が電子レンジやガスコンロなどの使用中に起きた火災は、東京都内で340件あった。
うち4月が43件で最多で、2番目が5月の37件だった。
製品別件数は下記。
・ガスコンロ 277件
・カセットコンロ 26件
・火を使わない電磁調理器(IHクッキングヒーター)20件
・電子レンジ 17件
ガスコンロに火を付けたままその場を離れて火災になったケースが目立ったという。
・電子レンジで肉まんを温めたままシャワーを浴びに行き、その間に肉まんが燃えて火災になった
・ドライカレーの冷凍食品を容器に移さず、アルミ製の袋に入れたまま電子レンジで加熱して火が出た
・湯を沸かそうとして電気ポットをIHクッキングヒーターで加熱してしまい、底が焦げてぼやになった
などの事例もあった。
出典
『若者の新生活 火の用心 「調理機器が原因」4月突出 東京消防庁』
http://mainichi.jp/articles/20170404/ddm/041/040/052000c
(ブログ者コメント)
電子レンジの誤使用による火災事例や注意点などは、ネットに多数掲載されている。
2017年4月6日19時0分にテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
別府市の別府ラクテンチで、来園者が使う手の消毒用のボトルに誤って別の消毒液が混ざっていたことが分かった。
子どもを含む6人が、手が赤くなるなどの症状を訴えているという。
ラクテンチによると、4日、バートパークの出入り口に設置していた消毒液を使った複数の来園者から「手が赤くなった」などと訴えがあった。
職員が確認したところ、ボトルには鳥インフルエンザ対策で靴底を消毒するための消毒液が混ざっていたという。
靴底用の消毒液は、水で500倍に薄めて使用するものだが、ボトルには原液のままで入れていた。
6日までに、6歳の子ども2人を含む来園者6人から、手や顔が赤くなったなどと訴えがあったという。
担当者の入れ間違いが原因だということで、別府ラクテンチでは、消毒液の保管方法を見直すなどの再発防止策をとるとともに、症状がある人は連絡してほしいと話している。
出典
『ラクテンチで消毒薬入れ間違い 子どもなど被害』
https://www.tostv.jp/news/205.html
4月6日23時2分に朝日新聞から、4月6日23時47分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県別府市の遊園地「別府ラクテンチ」で、来場者から「手が赤くはれた」と訴える申し出があった。
申し出があったのは、4~6日に来園した6歳の女児ら6人。
鳥類とふれあうコーナーの入り口で消毒液を使った来場者とみられる。
いずれも、症状は快方に向かっているという。
園によると、入り口に鳥インフルエンザの防疫用に消毒液を置き、利用を呼びかけていた。
手に使う分と靴底に使う分の2種類がある。
手の消毒に使うアルコール液を入れる容器に、職員が過って靴底用を混入したといい、来場者の6人は手や腕などがはれたり、かゆみが出たりしたという。
出典
『遊園地客ら、消毒液で手腫れる 靴用誤混入か 別府』
http://www.asahi.com/articles/ASK4653H2K46TPJB01Q.html
『別府ラクテンチの消毒液間違え炎症被害』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=04060037100&day=20170406
2017年4月4日20時42分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日付で愛媛新聞から、4月5日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時半ごろ、松山市の松山港の三津埠頭からおよそ700m沖合で松山海保の巡視艇「いよざくら」が防波堤に衝突し、そのはずみで右舷中央付近にいた巡視艇の機関長の男性(51)が海に転落した。
海保と警察などが捜索活動を行い、まもなく付近の海上で心肺停止の状態の男性を発見したが、その後、死亡が確認された。
「いよざくら」には、事故当時、男性を含む10人が乗り組んで、巡視艇から、船に見立てた防波堤に乗り移る訓練を行っていて、巡視艇が時速およそ5kmで防波堤に近づいていたところ、誤って衝突したという。
男性は、ライフジャケットを着用していたということで、海保では、男性が転落したあと、巡視艇のスクリューに巻き込まれたとみて、操船していた乗組員から話を聞くなどして調べている。
出典
『海保の巡視艇から転落死亡』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170404/5296381.html
『松山港で訓練中 巡視艇から海中転落、海保職員が死亡』
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201704043941
(2017年11月18日 修正1 ;追記)
2017年11月17日17時14分にNHK愛媛から、動力伝達機のトラブルが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
海保が調べたところ、巡視艇に動力を伝える機械のトラブルに加え、当時、船長を務めていた海上保安官が、機械が正常に動くか事前の確認を怠っていたことがわかったという。
このため海保は17日、元船長の海上保安官を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
調べに対し海上保安官は、容疑を認めているという。
出典
『海保機関長転落死亡で船長送検』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171117/5814901.html
2017年4月4日22時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月5日付で毎日新聞東京版からも、4月4日23時41分に朝日新聞からも同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時15分頃、宮崎県延岡市東本小路の城山公園の広場で、花見に来ていた大学生の男女8人(10~20歳代)のグループがカセットコンロを使って焼き肉をしていたところ、ボンベが突然、爆発した。
同市の20歳代の男性6人が顔や腕にやけどを負い、うち3人が入院、残り3人は軽傷という。
警察によると、グループはカセットコンロ2台を並べ、それぞれの上に円形の鉄板(直径40cm)を置き、焼き肉をしていた。
うち、1台のボンベが爆発した。
円形の鉄板を、ボンベの収納場所を覆うように載せていたという。
熱がこもってボンベが過熱し、爆発した可能性もあるとみて、調べている。
グループの女性は、「焼き肉を始めて約15分後、『ボン』という音と同時に、背丈より高い火柱が上がった」と話した。
公園には60人ほどの花見客がいた。
出典
『「背丈より高い火柱が…」花見中にボンベ爆発』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170404-OYT1T50099.html?from=ycont_top_txt
『ガスボンベ破裂 花見で焼き肉中、学生6人けが 宮崎』
http://mainichi.jp/articles/20170405/ddm/041/040/086000c
『花見中にガスボンベ破裂、6人やけど コンロ並べ焼き肉』
http://www.asahi.com/articles/ASK446VM5K44TIPE02X.html
4月5日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)からは、五徳を裏返しで使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場に居合わせた女子学生(19)によると、プレートを支える五徳が裏返しだったため、プレートが火に近づき過ぎて加熱され、その熱がボンベに引火したのではないかと話していた。
火を止めてプレートを外そうとしたら、破裂したという。
現場は、公園管理事務所のそば。
清掃担当の女性によると、炭火を使う花見客には消火を徹底するよう促していたが、卓上コンロはすぐに火が消せるとして、気にしていなかったという。
4月5日20時27分にNHK宮崎からは、消防が作った緊急チラシを市内の公園で花見客に配ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、宮崎市消防局は、カセットコンロの取り扱いに注意するよう花見客に呼びかけてもらおうと、急きょ、チラシを作成し、市内の公園で花見の催しを行っている主催者に配布した。
「さくらまつり」が開催中の宮崎市の天神山公園を、5日午後、宮崎市消防局の職員が訪れ、まつりの実行委員会のメンバーに20枚のチラシを手渡した。
チラシには「カセットコンロの取り扱いには注意しましょう」などと書かれていて、委員会のメンバーが、さっそく、公園の花見客に手渡していた。
チラシを受け取った市内の30代の男性は、「きのうの事故もあったので、きょうはカセットコンロを持ってくることを控えました」と話していた。
また、宮崎市消防局予防課の春元係長は、「花見のシーズンはこれからですが、カセットコンロをはじめ、火を使う場合は十分注意してほしい」と話していた。
宮崎市消防局では、6日も市内の4つの公園の管理者などにチラシを渡すことにしている。
一方、延岡市消防本部でも、今回の事故を受けて、カセットコンロを使う際の注意点について市のホームページに、5日、掲載した。
出典
『ボンベ破裂受け緊急のチラシ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065313531.html
(ブログ者コメント)
〇鉄板がボンベの真上を覆っていたことに加え、五徳を裏返しで使っていたことにより、強い輻射熱でボンベが加熱されたための事故だったのかもしれない。
〇朝日新聞掲載写真を見ると、事故当時の状況を再現したのだろうか、2つの卓上コンロが5cmほどの隙間を開けた状態で置かれている。
鉄板は卓上コンロとほぼ同じ大きさで、コンロをスッポリと覆っている。
一方、2つのコンロともに、ボンベがコンロの外側にくるように置かれている。
この点、輻射熱にはある程度、気を使っていたのかもしれない。
〇宮崎市以外、北九州市でも、他所事例の横展開対応として、花見客に注意を呼びかけている。
(04月05日 18時46分 NHK北九州)
『コンロ破裂で注意呼びかけ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025317701.html
2017年4月4日10時56分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日11時59分にテレビ朝日から、4月4日14時12分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後8時半ごろ、横浜市中区本牧ふ頭1のコンテナターミナルで、会社員のTさん(男性、26歳)がアメリカに輸出される予定のコンテナ内で死亡しているのを、Tさんを捜していた上司の男性(54)が発見した。
Tさんは、朝から横浜市鶴見区の大黒ふ頭で、コンテナの中で荷物が正常に積まれているか写真を撮っていたが、作業の途中で姿が見えなくなっていた。
死亡しているのが発見されるおよそ4時間前、コンテナが本牧埠頭に送り出され、Tさんの姿が見えないのに他の作業員が気付いたという
上司らが捜していたところ、約2.5km離れた本牧ふ頭でコンテナ(縦2.58m、横2.4m、奥行き12.2m)内で荷物に挟まれ、口から血を流したTさんが見つかったという。
コンテナでは、同僚の男性作業員が満杯の状態までフォークリフトを使って荷物を積み込んでいたという。
警察は、搬入作業の撮影中に誤って積み込まれた荷物に押され、荷物と荷物の間に挟まれて死亡し、気付かれずにコンテナごと運搬されたとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『コンテナ事故 26歳会社員、荷物に挟まれ死亡 横浜』
https://mainichi.jp/articles/20170404/k00/00e/040/170000c
『コンテナ内で荷物に挟まれ男性死亡 横浜港』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000097880.html
『積荷に挟まれたか 本牧埠頭コンテナ内で男性死亡』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170404-00010002-tvkv-soci
4月5日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナ内には、写真用フィルムの原料入り木箱が積み込まれていた。
Tさんは、荷主に報告するため、コンテナ内で積み込み状況を撮影。
その後、姿が見えなくなっていたという。
2017年4月4日13時19分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日14時43分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時55分ごろ、松江市東津田町の大橋川で、松江工業高等専門学校ボート部の女子学生5人が乗った競技用ボート(全長約13m)が岸の近くで転覆し、全員が川に投げ出された。
近くにいた漁協職員が船で助けたが、うち1人の学生(16)が低体温症の恐れがあるとして病院に搬送されたが、症状は軽く、帰宅した。
他4人にけがはなかった。
警察によると、この日は午前10時半ごろから部員6人で、県ボート協会に所属する保護者の下で自主練習をしていた。
転覆の状況について学生たちは、強風のために練習を切り上げて岸に戻ろうと流れに対し直角に進んでいたと話しているといい、警察は、強風にあおられたかオールの操作を誤ったとみている。
岸に残って練習を見ていた4年生部員が、県ボート協会を通じて119番通報と漁協に連絡した。
部員は救命胴衣は着用しておらず、この日の練習をボート部の顧問には伝えていなかった。
松江地方気象台によると、市内の同日午後6時までの最大瞬間風速は毎秒12.6mで、午前10時20分ごろに県東部などに強風波浪注意報を発令していたという。
現場近くで大工作業をしていた30代の男性は、5人について「騒がずに落ち着いていた。転覆したボートにしがみつき川の中で救助を待っている様子だった」と話した。
出典
『5人乗りボート転覆 大橋川』
http://digital.asahi.com/articles/CMTW1704043300001.html?rm=172
『女子部員5人のボート転覆、1人軽症…自主練で』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170404-OYT1T50036.html
2017年4月2日22時28分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日22時51分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
製パン大手Fパン系列の「Fパンストアー」(名古屋市)は、2日、愛知県みよし市の商業施設「イオン三好店」で運営する店内調理のパン店「パン工場」で、昨年12月5日、金属製の型が中に入ったチョココルネ1個を誤って製造、販売したと明らかにした。
Fパンストアーによると、購入して食べようとした愛知県内の男性から、翌日、イオン側に「歯が欠けた」と苦情が入り、判明。
Fパンストアーが型の残数を確認したところ、1個足りなかった。
男性は、右下にある治療中のセラミック製の歯が欠けた。
型は長さ13.5cmの円すい形で、内側が空洞。
パン生地を巻き付けて焼き、抜き取った後にチョコレートクリームを注入するが、膨らんだパンの生地に埋もれ、店員が気付かなかったという。
同時にコルネ10~20個を焼いたが、外した金型の数を確認し忘れたため、混入を見落とした。
Fパンストアーは、型を一回り大きくて空洞になっていないシリコーン製に変えて生地の中に埋もれにくくし、残数の確認も徹底する。
イオンの委託を受けて運営する全国の計124店のうち、対策が終了した店から、コルネの販売を再開する。
Fパンストアーは男性に謝罪。担当者は「治療費を支払うなど誠意をもって対応したい」と話している。
出典
『パンに金型、男性歯欠ける Fパンストアー、みよしで販売』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017040290222643.html
『買ったパンに13センチの金属製の型 男性「歯にひび」』
http://www.asahi.com/articles/ASK42739LK42OBJB004.html
2017年4月2日14時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
仙台市が、大雨のときにマンホールなどから汚水があふれないよう、未処理のままの汚水を「秘密の管」から川などに流していた――。
「緊急避難」として、30年近く前からこっそり行われてきた実態が、3月の市議会で明るみに出た。
市は、国交省にも初めて報告。「好ましくない」と、改善を求められている。
仙台市の下水道は、雨水と汚水が別々に流れる「分流式」が面積の8割を占め、汚水は処理場で浄化しないと川や海に出て行かないのが原則だ。
だが実際には、地中管のひびなどから雨水が汚水管に入り込み、雨天時には管の容量をオーバーしてしまう。
このため、マンホール内の水位が上がった際、汚水を雨水管にバイパスする「緊急避難管」が、市内111カ所でつくられていた。
仙台市で分流式の処理が始まったのは1979年。
当初から、大雨のたび、郊外のくぼ地などで、マンホールやトイレから汚物まじりの水がふきだすことが相次いだ。
苦情が殺到し、下水道の現場担当者は苦肉の策をとる。
マンホールから近くの雨水管までの「抜け穴」を緊急工事でつくり、地上にあふれるのを抑えようとしたのだ。
これでは、雨水で薄まるとはいえ、家庭の汚水が一時的に川などに放出される。
「後ろめたさもあり、公表してこなかった」と下水道調整課長は説明する。
管は、下水道台帳図にも載っていない。
市が把握する最も古い管は1990年につくられたが、もっと昔からあった可能性もある。
暫定措置のはずが、約3年前までズルズルと緊急避難管はつくられ続けた。
市民からの情報開示請求を受け、市は経緯を確認。
3月議会の予算等審査特別委員会で、庄司議員(共産)の質問に村上建設局長が「公衆衛生や水質汚濁防止という下水道の目的からは好ましくない。やむにやまれぬ対応だったが、今後改善が必要」と答えた。
2月には、国交省に実情を「告白」した。
仙台は、70~80年代、市街地が郊外に急拡大したが、汚水に比べ雨水処理の整備が遅れたことが問題の背景にある。
解決のカギは、雨天時に汚水管に浸入する水をどれだけ減らせるか。
市は、地中管のひび割れをカメラで調べて補修したり、民家を回って雨どいが汚水管に誤接続されているのを直させたりしてきたが、追いつかないのが実情だ。
市は、新年度、調査費を2倍強の1億500万円に増額し、緊急避難管の実態把握も急ぐ。
雨水の流入対策をとりながら、不要なものから塞いでいく方針だ。
国交省下水道部の担当者は、「ただちに法に触れるとはいえないが、報告を聞いて驚いた」と話す。
仙台市のほか、最近、関西地方の1都市でも同様の実態があることをつかんだが、自治体名は公表していない。
出典
『未処理汚水こっそり放出 「秘密の管」111カ所 仙台』
http://www.asahi.com/articles/ASK3W7T2FK3WUNHB017.html
2017年4月2日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本自動車連盟(JAF)は、乗用車のパワーウインドーによる乳幼児の挟み込み事故が多発しているとして、危険性を検証する実験を行った。
JAFによると、挟み込み事故では乳幼児が指や首を挟まれる事例が多く見られ、最近のケースでは、昨年11月、新潟県内で2歳の男児が心肺停止状態となる事故が発生した。
男児は、駐車場に止めていた軽乗用車の車内で、買い物に行った母親を待っている間にパワーウインドーの窓ガラスに誤って首を挟まれたとみられる。
検証実験では、軽自動車、セダン、ミニバンの3車種で、それぞれ窓の閉まる力を計測した。
車体と窓の間に野菜を挟んでパワーウインドーの強度を測った結果、軽自動車ではダイコンが、ミニバンではゴボウが真っ二つに折れるほどの力があった。
また、閉まりかけた窓を手で押さえて、止められるかどうかも実験した。
8歳男児、30代女性、50代男性のモニター3人が、ミニバンの後部座席右側の窓でそれぞれ検証したところ、8歳男児は両手でも窓を止められず、30代女性は両手では可能で、片手では止められなかった。
また、50代男性は片手でも止められたものの、窓を下げることはできなかった。
車種によっては、異物を感知すると窓の上昇が止まり下降する、挟み込み防止機能を備えている車もある。
しかし、JAFによると、閉め切る直前の部分に挟み込みを感知しない領域がある他、パワーウインドーのスイッチを引き続けると防止機能が作動しない場合もあるという。
JAFは、子供をチャイルドシートに正しく乗せ、運転席以外で窓の開閉ができないようにすることや、パワーウインドーのロックスイッチを作動させるなど、安全対策の必要性を啓発していきたいとしている。
出典
『JAF ダイコン真っ二つ パワーウインドー事故に注意』
http://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00e/040/349000c
(ブログ者コメント)
繰り返し注意喚起されている内容。
ご参考まで。
2017年4月2日9時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あいさつをするだけなのに、顔色をうかがわなきゃいけない先輩。
印鑑をもらうたびに、機嫌を気にしなきゃいけない上司。
目をつけられないように、じっと黙っている会議・・・。
実務以外のことでも心をすり減らす「感情労働」が、職場を蝕んでいると言われる。
感情労働とは何か。
東京成徳大学准教授で心理学者の関谷大輝氏に解説してもらった。
【出勤前にため息ひとつ】
「自動ドアが開くとき、意識的に深呼吸をひとつして・・・、いや、ため息をひとつついて、それから階段を上りながら、少しずつ気持ちを整えて、業務の開始に備えます」
インタビューに応じてくれた市役所職員のAさんは、毎朝、仕事前にこのように心を落ち着かせるそうです。
表情を明るくしたり、人当たりを良くしたりしようと心がけているAさん。
その一方で、「この生活がいつまで続くんだろう」「ほかにいい仕事はないだろうか」と考えていると言います。
福祉関係の職場で、担当するある高齢者が亡くなった時のこと。
人の死という出来事にもかかわらず、Aさんは「これで、仕事が減る。よかった」と頭をよぎった、と打ち明けました。
その表情には、深い疲労の色が浮かんでいました。
【「感情労働」のせいかも】
あなたは、普段の仕事で「疲れ果てた」と感じることがありますか?
もしかすると、それは「感情労働」のせいかもしれません。
この言葉は、まだ一般的にあまり広く知られているわけではありません。
しかし、近年は、働く人の多くが「感情労働」に携わるようになっていると言われています。
あなたも、例外ではないかもしれません。
では、「感情労働」とは何なのでしょう?
【いつも、明るく朗らかに】
「感情労働」は、米国の社会学者、アーリー・ホックシールドが提唱した考え方で、簡単に定義すると、「仕事中に自分自身の感情の表し方や感じ方をコントロールしなければいけないような仕事」を指します。
「感情労働」という言葉を知らなくても、「肉体労働」や「頭脳労働」を知っている人は多いと思います。
「肉体労働」は、肉体(パワー)を使わなければいけない仕事や職業のこと。
「頭脳労働」は、専門知識や情報といった、スキルを使わなければいけない仕事や職業を指します。
「感情労働」も、これらと同様に考えると分かりやすいと思います。
つまり、与えられた仕事の中で、自らの感情をうまく使わなければ務まらない仕事や職業が、「感情労働」と呼ばれます。
仕事を進めるために、どんなに疲れていても、明るく朗らかな態度を維持したり、笑顔を絶やさず人に接したりしなければならないのです。
【本心を抑え込む】
病院で受診したときのことを考えてみてください。
もし、こんな看護師がいたらどう思いますか?
・誰かと言い争ったばかりなのか、あからさまに不機嫌な表情を見せる看護師
・夜勤続きで疲れ切っているのか、ずっと無口で無愛想な看護師
おそらく、多くの方は「別の看護師に担当してもらいたい」と思うでしょう。
つまり、私たちは看護師という職業に対して、患者が安心感を抱けるような態度を期待しているのです。
採血が上手だとか、包帯を巻くのが丁寧だとか、説明が分かりやすいといった実務に優れていたとしても、患者からすると、それだけでは十分ではありません。
穏やかに微笑み、親切に応対してくれ、優しく声をかけてくれることも、(場合によっては無意識に)求めているのです。
しかし、働く人(感情労働者)からすれば、こうした姿勢は「頑張って作り出さなければいけない」ものかもしれません。
前日に恋人とけんかをして気持ちが沈んでいるときもあるでしょう。
自分の子の夜泣きに悩まされ、睡眠不足のまま出勤しているかもしれません。
クレームばかりの苦手な患者が来ることもあります。
そのような時でも、感情労働者である看護師は、言いたいことを我慢して笑顔を作り、本心を抑え込むことが求められます。
そのためには、自分自身の「感情」を上手にコントロールしなければなりません。
これが、感情労働の核心なのです。
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
【「感情労働」傾向が強い仕事】
・レストランのウェイター・ウェイトレス
・ホテル・旅館の受付
・コンビニの店員
・テーマパークのスタッフ
・学校の先生
・市役所の窓口担当職員
・サポートセンターのテレフォンオペレーター
・営業マン
飲食業や理美容業など、接客そのものが実務の多くを占めている仕事は、代表的な感情労働職種と言えます。
「対人援助職」とも呼ばれる、医療、福祉、教育に関わる仕事は、感情労働の程度が強い傾向が見られます。
ここに例示した職業はごく一部で、現代では、これら以外の幅広い職種もまた、感情労働的な要素を持つようになっていると考えられます。
【実はこんな仕事も「感情労働」に】
バスの運転士の本来の仕事は、「安全に時間通り、バスを運行する」ことです。
しかし、実際は、ただバスを走らせるだけではありません。
「発車しますので、手すりにおつかまりください」
「ご乗車ありがとうございます」
などと、乗客に声をかける気遣いが求められます。
脚の悪い客がいれば、手を貸すこともあるでしょう。
最近では、自動車教習所の教官が優しくなったと話題になっています。
私が自動車免許を取得した20年ほど前は、教習所には高圧的で怖い教官が多かったと記憶しています。
少子化による競争激化で、サービスの強化が求められているのです。
こうなると、受講者に対して、「なにやってんだ!」とか「ほら、目視!」などと怒鳴るわけにもいきません。
腹が立っていたとしても、本音は抑え、穏やかに諭さなければなりません。
教習前に笑顔を作る練習が教官に課されている教習所もあるそうです。
あなたの仕事は、いかがでしょうか?
【重視される「感情管理能力」】
「対人的な仕事をする人は、感情のコントロールをしなければいけない」などと指摘すると、「そんなの当たり前じゃないか。昔からそうだった」と考える人もいると思います。
では、それがなぜ今、「感情労働」という呼び名を与えられ、注目されているのでしょうか。
一つの要因は、現代は(特に日本を含む先進国では)、サービス産業が高度に発展した社会であるということが挙げられます。
その中で働くためには、私たち一人ひとりの「感情管理能力」が非常に重視されるのです。
インターネットやSNSの発展も相まって、個々の労働者はもとより、所属する組織が「クレーム」や「悪評」を恐れ、受け手の感情を逆撫でしないように、慎重な表現や応対を常に心がけるようになっています。
たとえば、対人的な仕事の代表の一つといえる教員で言えば、子どもをきつく叱ることも、かつては学校の先生の役割の一つとして甘受されていた面があったように思います。
しかし、今は、それぞれの教員はもちろん、学校や教育委員会といった組織としても、保護者や社会の反応を気にする「感情労働」を行っていると言えそうです。
【感情むき出しの人はやっかい】
これは、接客など対人サービスの仕事に限りません。
オフィスワーカーの方も、ちょっと職場を見渡してみてください。
いつもムスっとしている仏頂面の上司や、声をかけづらい雰囲気をかもし出しているお局様はいませんか。
どんなに実務能力が高かったとしても、これでは職場で「やっかいな人」と思われてしまいます。
たとえ、知識や技能に長けていても、感情管理能力が低い人は、「一緒に仕事をしたくない」、「扱いづらい」などと見られかねません。
つまり、「感情管理能力」が、労働者の人物評価に直結してしまうのです。
このような傾向は、ここ最近、特に強まってきているように感じられないでしょうか。
仕事をする上で、「感情」という要素が以前より重視され、「組織(会社)もろとも感情労働に巻き込まれている社会」になっていると言えるのかもしれません。
(3/3へ続く)
(2/3から続く)
【「感情労働」は疲れる】
「感情労働」という言葉がニュースやインターネットに取り上げられる時は、マイナスのニュアンスで扱われることがほとんどです。
というのも、感情労働に従事することは、心身の疲労に結びつく、いわゆる「職業ストレス」の大きな要因になりやすいためです。
感情をコントロールすることは、私たちに大きな心理的負荷をかける行為であることが、心理学で実証されています。
ちょっと想像してみると分かります。
何かにイライラしたり、頭にきたりした時、その感情をぐっと我慢して抑え込むと、その後、「何とも言えない疲労感」に襲われませんか?
これを仕事として行っている感情労働者は、日々の業務中に、こうした感情的ストレスを受け続けている可能性があるのです。
もちろん、接客業のような典型的な感情労働職から、一時的に感情労働を求められる職場など、職種によって程度は異なります。
同じ仕事でも、感情のコントロールが得意な人と苦手な人では、受けるストレスのレベルも異なります。
とはいえ、仕事に関して感じる「何とも言えない疲労感」の一因が感情のコントロールにある可能性は、知っておいた方が良さそうです。
【「感情労働」に疲れたら】
「感情労働に疲れた」と感じた時、私たちはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、「自分に合ったストレス解消法」を知ることです。
お酒を飲む、家でゴロゴロする、甘いものを食べる、音楽を聴く、友達や家族と過ごす、温泉に行く・・・。
どんなことでも構いません。
仕事から離れて、「ありのままの自分自身」でいられる方法があるか、それはどんなものなのかを確認しておきましょう。
そして、もう一つ、ヒントを示したいと思います。
「仕事中に抑え込んだ本当の思いや感情」を、仕事が終わった後、意図的に上手に吐き出す機会を作ってみましょう。
聞いてくれる相手がいれば、誰かに話しても良いでしょう。
一人でカラオケに行って絶叫するのもありです。
紙やスマホなどに書き出すという手もあります。
その時の感情が整理されて、物事を客観的に捉える機会にもなります。
書き出したものを誰かに見せる必要はありません(特にインターネットやSNSで公開するのは避けた方がいいでしょう)。
あくまでも自分だけのために、「思った通りありのまま」に自分の本心を開放してみると、感情コントロールで蓄積されたストレスの解消に一定の効果が期待できます。
【「感情労働」を知る】
もし、あなたが来月から頭脳労働者(もしくは肉体労働者)として働くことになったら、どうするでしょう?
仕事をしっかりこなすため、業務に必要な知識や技能を身につけたり、必要な資格の勉強をしたりするのではないでしょうか。
仕事に合った道具や服装をそろえる人もいるでしょう。
いざ、仕事が始まれば、疲れた体や頭を休めるために、マッサージを受けたり息抜きをしたりするのではないでしょうか。
では、感情労働についてはどうでしょう。
感情労働者であるにもかかわらず、その言葉すら知らなければ、ストレスへの事前の備えができていないことになります。
感情労働は、「感情のコントロール」という、意識的かつ持続的な労力が求められます。
普段の生活では怒りっぽい人でも、仕事中は笑顔を振りまかなければいけないかもしれません。
いま一度、自分自身の仕事を振り返り、その中に感情労働の要素がどのくらいあるのか確認してみましょう。
ストレス・マネジメントの大きな一歩になると思います。
出典
『日々疲れ果ててしまうのは「感情労働」のせい?』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170330-OYT8T50031.html?page_no=1
2017年4月2日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日20時11分にNHK埼玉から、4月2日22時6分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時25分ごろ、行田市本丸の行田市諏訪町歩道橋で、栃木県真岡市の男性会社員(39)の長女(1歳6カ月)が、約5m下の歩道に転落した。
長女は頭部を打つなどして救急車で病院に搬送され、重傷とみられる。
長女が柵の隙間を抜け転落したとみて、警察で調べている。
警察によると、歩道橋は小説や映画「のぼうの城」で知られる忍城跡近くで、親子は2人で行田市に観光に来ていた。
歩道橋最上部の南側、郷土博物館寄りの高さ約1m70cmの縦格子の隙間から転落したとみられる。
隙間は約15cmから約20cmという。
父親が歩道橋の上で長女から少し目を離した際に落ちたとみられているが、父親は転落を見ていないという。
いなくなったので捜したところ、歩道で泣いている長女を見つけ、119番した。
現場は、秩父鉄道の行田市駅から南西に1kmほど。
近くには、郷土博物館や忍城址、諏訪神社、行田市役所などがある。
出典
『1歳女児、歩道橋の最上部から転落 柵の隙間をすり抜けたか/行田』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/03/02_.html
『歩道橋から転落1歳児大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106062101.html
『歩道橋から1歳女児転落し重傷…柵の隙間から?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170402-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
4月4日朝のTBS「ビビット」で、この事例が取り上げられていた。
おおまかには以下のような内容。
・格子の隙間は、歩道橋の真ん中付近の2箇所だけが20cmで、その他の箇所は15cm。
・1歳児の頭の大きさは15cm程度につき、20cmの隙間から落ちたのではないか?
20cm隙間だと、大人でも頭だけは通り抜ける。ただ、大人は体がひっかかる。
・現状、埼玉県の歩道橋構造基準では、隙間は15cm以下と決められている。
しかし事故が起きた歩道橋は1968年に設置されたもので、設置当時は構造基準がなかった。
・2014年に定期点検しているが、隙間が構造基準どおりかという視点では点検していない。
・他の歩道橋では、転落防止のため、柵の下側にパネルが設置されているものもあるが、事故が起きた歩道橋には設置されていなかった。
というのは、過去には設置されていたが、住民からの要望により、防犯の観点で、下から歩道橋の上を見ることができるように、パネルを撤去したからだ。
現在は透明パネルを設置している歩道橋もあるが、撤去した当時は、透明化するという発想がなかった由。
それにしても、落ちた場所が車道でなかったことが、不幸中の幸いだったかもしれない。
2017年3月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6897/
(2017年4月8日 修正1 ;追記)
2017年4月1日付で毎日新聞東京版から、犬が噛みついた原因に関する識者の推定が下記趣旨でネット配信されていた。
東京都八王子市で3月9日、生後10カ月の女児が祖父母宅で飼い犬のゴールデンレトリバーにかまれ、亡くなった。
忍耐強く、介助犬や警察犬としても活躍する人気犬種。
今回の犬もほえたり、かみついたりしたことがほとんどなかったといい、女児が何度も訪れていたなじみの家での突然の悲劇だった。
大型犬を室内で放し飼いにする家庭は多く、専門家は「かみつき事故は決して少なくなく、犬に絶対安全はない」と注意を促している。
警察によると、事故は同日夕、1階のリビングで起きた。
保育園で発熱し、祖父母が連れ帰った女児がハイハイしていたところ、体重約37kgの雄のゴールデンレトリバー(4歳)が突然、横から頭部付近にかみついた。
女児は約2時間後、搬送先の病院で亡くなった。失血死とみられる。
室内のケージから放されていた犬は、祖母が「だめ」と怒るとすぐ女児を放し、おとなしくなった。
犬は3年以上前から飼われていた。
環境省などによると、犬が人をかむ事故全体の件数は、2015年度の4373件など、近年4000件台で推移するが、飼い主や家族が死亡する事例は09年度の2人以来という。
闘犬用に品種改良された土佐犬などについては、おりの中で飼うなどの規制を設ける地域もある。
だが、狩猟時の獲物回収を目的に誕生したゴールデンレトリバーは「頭脳明晰で忍耐強く明朗温和」とされ、事故に驚きが広がった。
なぜ事故が起きたのか。
藪田慎司・帝京科学大教授(動物行動学)によると、ゴールデンレトリバーは物をくわえて運ぶ行動傾向が強い犬種で、単純に動くものをくわえ、持ってこようとした可能性があるという。
藪田教授は、「怒りや不快、獲物を捕るための攻撃ではなく、おもちゃのボールや落ちたタオルを取るのと同じ行動だったとも考えられる」と説明する。
一方、オールドッグセンター付属日本訓練士養成学校の藤井聡教頭は、犬がストレスを抱えていた可能性を指摘する。
藤井教頭は、「何度か家に来ても、同居していない乳児は外部から来た存在。可愛がる祖父母に対し、欲求不満を感じた恐れもある」と話す。
見解は分かれるが、2人はいずれも、「どんな犬も、人を殺傷する能力を持つことを十分認識すべきだ」としている。
出典
『東京・八王子の乳児かみつき 飼い犬にも殺傷能力 ゴールデンレトリバー、習性?ストレス?』
http://mainichi.jp/articles/20170401/dde/041/040/038000c
(2019年2月21日 修正2 ;追記)
2019年2月20日0時29分に朝日新聞から、祖父母が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は19日、犬への注意を怠ったとして、乳児の祖父(60)と祖母(58)を過失致死の疑いで書類送検した。
同庁への取材でわかった。
容疑を認めているという。
出典
『犬にかまれ10カ月の乳児死亡 容疑の祖父母を書類送検』
https://www.asahi.com/articles/ASM2M7TWMM2MUTIL05R.html
2017年4月1日11時10分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県を含む九州の広い範囲では、ことし1月と2月にそれぞれ1回、照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が起きていて、九州電力が対策を進めている。
九州電力鹿児島支社によると、ことし1月1日と2月19日の日中、鹿児島県を含む九州の広い範囲では、家庭などの照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が発生した。
こうした現象は、過去数年の間に九州でも局地的に30件近く起きており、電気事業連合会などが原因を調べていた。
その結果、このところの太陽光発電の施設の増加で、施設と電線をつなぐ保護装置の数も増え、電線に流れる装置の調整用の電力が大きくなっていることが影響していると見られることがわかった。
この保護装置は、発電装置が故障した際、感電事故などを防ぐために設けられているもので、県内でも年々数が増え、現在はおよそ7000台が設置されているという。
九州電力では、保護装置の設定を変更する対策を進めており、これまでに県内では、およそ3000台の設定を変更したということで、県内では5月初めごろまでには、すべての装置の設定を変更することにしている。
九州電力によると、これまでにこの現象によって家電製品が故障するなど被害の報告は入っていないということだが、心配がある場合には最寄りの営業所や配電事業所に相談してほしいと呼びかけている。
出典
『照明がちらつく現象 九電が対策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055201481.html
4月6日20時16分にNHK佐賀からも、同趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
九州電力は、一時的に室内の照明が暗くなったり明るくなったりする「電圧フリッカ」という現象が起きているとして、対策を進めることにしている。
「電圧フリッカ」とは、送電の際の電圧を調整するための装置に負荷がかかり、家庭や事業所の照明が一時的に暗くなったり明るくなったりする現象。
九州電力によると、ことしは1月と2月の2度、この現象が広範囲で確認され、1月のケースでは、九州各県から、およそ300件の問い合わせがあったという。
原因について、九州電力では、太陽光発電の普及で、各地で発電された電力の送電が集中するケースが増えたことで、電圧を調整するための装置に負荷がかかり、それを保護する機能が発動したためだとしている。
電圧フリッカの発生は全国的に確認されていて、これまで感電や停電などにつながったという報告は寄せられていないという。
これまでのところ、鹿児島県や宮崎県など九州南部で発生するケースが多いということで、九州電力では、電圧を調整する装置の機能を強化するよう太陽光発電を行っている事業者などに呼びかけるなど、対策を進めることにしている。
出典
『照明ちらつく現象が拡大』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5085315201.html
2017年4月1日8時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ偽装事件で、書類送検された子会社「東洋ゴム化工品」の元社員(53)が、偽装を始めた理由を、「納期に間に合わせるよう、他部署のプレッシャーがあった」と説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、偽装が会社ぐるみで隠され、14年2カ月に及んだとみて調べている。
この元社員は、1998年ごろから15年間、明石工場(兵庫県稲美町)で性能評価をほぼ1人で担当。
2000年11月から12年12月まで不正を続けたとされる。
引き継いだ元社員(45)は、13年2月ごろ、性能データに疑問をもった。
同年夏、上司の部長に「実測と検査のデータが合わない」と報告したが、1年以上、留め置かれた。
東洋ゴム工業の信木社長(当時)=故人=に報告が届いたのは、14年5月だった。
しかし,この元社員も前任者同様に偽装を続け、性能データを偽装した免震ゴムを枚方寝屋川消防組合に出荷した14年9月時点も、性能評価を担当していた。
やはり書類送検され、容疑を認めているという。
結局、不正は国交省に問題が報告された15年2月ごろまで続けられた。
東洋ゴム工業では、信木社長に報告が上がって以降、同組合に問題の免震ゴムが出荷されるまでに、性能データの問題を話し合う幹部らの会議が10回以上開かれていた。
出荷2日前にも、本社で会議が開かれた。
午前の会議では出荷をやめ、国交省に報告する方針を決めた。
しかし、午後の会議で「データの補正を行えば、国の基準を満たすことは可能」だとして、方針が覆った。
山本・前社長(60)=当時は専務=も、午前の会議に出席。
午後は欠席したが、警察は出荷継続を追認したとみている。
山本前社長は、当時、最終的に対応策を決める立場にあった。
15年3月の問題公表後、同社が依頼した複数の弁護士が調査を進め、経営陣らの隠蔽体質が次々と明るみに出た。
山本前社長らが参加した14年10月の会議では、ある幹部が「『社内特例』として処理し、出荷された免震ゴムの回収は不要」とする方針を提示。
そうした処理で内部に告発者が出る可能性まで話し合われ、「通報しそうな社員のリストを作成すべきだ」とする発言もあったという。
報告書は経営陣の意識について、「緊迫感に欠けた楽観的な認識に基づく対応だった」と結論づけた。
書類送検された山本前社長は31日夜、自宅前で頭を下げ、報道陣に「取材はお受けしません」と話した。
問題の免震ゴムは、30都府県の建物154棟に納入され、マンションや病院などにも使われていた。
「1年以上かけて契約を積み上げ、完売すること間違いなしだった」。
東京都内の不動産会社の担当者は、悔しさをにじませた。
売り出した宮城県内の新築分譲マンションは、駅や公園に近い好立地。52戸中46戸は売約済みで、さらに2戸の申し込みがあった。
ところが、引き渡しを4カ月後に控えた2015年4月、東洋ゴムから「偽装」を知らされた。
早期の交換を求めたが、東洋ゴム側は「工場が動かず代替品が用意できない」と説明。
やむなく全契約を解除し、入居予定者に計約3億5千万円の違約金を支払った。
他社の免震ゴムに交換して再度売り出し、完売したのは16年6月末。
東洋ゴムなどに違約金など約3億円の損害賠償を求めて提訴し、東京地裁は今年2月、子会社の東洋ゴム化工品に全額の支払いを命じた。
担当者は、「想定外の手間と時間がかかり、予定が完全に狂ってしまった」と話す。
出典
『偽装「納期で他部署から重圧」 東洋ゴム子会社の元社員』
http://www.asahi.com/articles/ASK3072SYK30PTIL038.html
(ブログ者コメント)
〇この「免震ゴム」データ偽装問題は、報道された当初、安全管理以前の問題だと思ったため、本ブログには掲載しなかった。
しかし、今回の報道を機に調べ直したところ、免震ゴム事業は連結売上げの0.2%しか占めない傍流事業だということを知った。
(2015年7月9日付 日経ビジネス;URLは本日掲載の別記事に掲載)
事故は皆が注目していない部分で起きるとは、しばしば言われることだ。
それと相通じるところがあるのかもしれない。
また、一時期、環境データの偽装問題が相次いで発覚したが、その時の「検査するのに必要なだけの人員が配置されなかった」という背景とも相通じるところがあるのかもしれない。
そう感じたので、今回、掲載することにした。
〇ちなみに、「免震ゴム」データ偽装問題に続いて発覚した「防振ゴム」データ偽装問題については、話しが広がったこともあり、過去に何件か記事を掲載している。
2017年4月1日17時21分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ偽装事件は、大阪府枚方市の堀井市議(77)の告発から捜査が始まった。
元鉄道マン。
安全へのこだわりから、何度も大阪地検を訪ねて相談し、半年がかりで告発状を書き上げた。
府警は31日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで山本・前社長(60)ら18人を書類送検した。
2014年9月上旬、枚方市の枚方寝屋川消防組合の新庁舎建設工事に出荷した免震ゴム19基について、国土交通大臣の認定基準を満たしているように偽った疑いがある。
15年7月、議員控室。
同社が依頼した弁護士ら社外調査チームの約300ページの報告書をめくる堀井市議の手が止まった。
〈2014年9月の出荷判断〉の項目。
9月16日午前の会議で、問題のゴム製品の出荷停止と国交省への問題報告の方針を決めた。
しかし、午後に方針は覆り、予定通りに出荷されたことが記されていた。
「枚方市、だまされてるやんか。誰が出荷していいと判断したんや。命を預かっている自覚がまるでない」。
報告書は会議の出席者を匿名にしていた。
堀井市議は、当時、同消防組合の予算決定に関わっていた。
問題の製品が使われたのなら、自らにも責任がある。
命を守るための製品のデータを偽り、命を守る消防の施設に出荷されたのが許せなかった。
00年まで42年間、京阪電鉄で働いた。
もともと、車両の設計や整備をする「技術屋」。
車両が脱線を起こさぬよう、ミリ単位で図面を点検。整備の現場でも、車軸や歯車に損傷がないか、細かくチェックした。
「安全より優先することなんてない」と話す。
捜査のメスを入れてほしいと、15年秋に大阪地検を訪ねた。
それから月に1回ほど訪問。
検察官に相談を重ね、費用の面と「できるなら自分でやろう」との気概から、弁護士を立てずに何とか告発状をまとめた。
昨年2月に地検、3月には大阪府警に提出した。
免震ゴムの不正公表から2年足らずの今年2月、東洋ゴム工業は、船の配管用の製品の検査でも不正をしていたと明らかにした。免震ゴムの偽装と似た構図だった。
「何のために再発防止策を打ち出したのか。一から立て直さないとダメだ」
出典
『免震ゴム偽装、執念の告発状 元鉄道マン半年かけ提出』
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z031LK3YPPTB00R.html
(ブログ者コメント)
〇社外調査チームの報告書(全336ページ)中、266ページに、堀井市議が目を止めたとされる記述がある。
表現が難しく、ブログ者が朝日新聞記事の内容を知ったうえで読んでも、問題の存在には気付かない。
堀井市議、よくぞ問題意識を持ったものだ。
・・・・・
2014 年9 月16 日、同月11 日と同様に、甲F、甲G242らが出席してTR本社で会議が開催された243。
この会議は、中断を挟んで午前及び午後にわたってそれぞれ開催された。
当該会議では、同年9 月19 日にG0.39 の出荷を予定している物件について、出荷停止した場合に想定される顧客への申入れ、公表、国土交通省への報告それぞれの内容等が検討される予定であり、実際に、午前の会議においては、出荷を停止する方向で準備をすること、直ちに国土交通省に本件を報告すること等が確認されていた(別添証拠C)。
しかし、同日午後の会議において、兵庫事業所にいる甲Hらから、2 メガニュートンの試験機と26 メガニュートンの試験機との間には、それぞれの実測値を対比すると後者が前者の1.4 倍程度の差異が生じるとの試験結果が出た旨の報告があり244、0.015Hzで載荷試験を行って得られた実測値に、振動数の差異を解消するための補正を行わない方法を採用し、かつ、試験機のこのような差異を解消するための補正及びその他必要となる補正を行うと、同年9 月19 日以降に出荷が予定されているG0.39 の性能指標を大臣認定の性能評価基準に適合させることが可能であるとの説明がなされた。
この説明を受け、甲Fらにより、午前の会議において確認されていた方針は撤回され、同年9 月19 日に出荷が予定されているG0.39 は、予定どおりに出荷されることとなった245。
以上が本調査において確認された2014 年9 月の出荷判断に至る経緯である。
・・・・・
http://www.toyo-rubber.co.jp/uploads/2015/06/150623.pdf
〇問題の発覚から調査報告書が公表されるまでの経緯は、2015年7月9日付の日経ビジネスに詳しい。
『東洋ゴム免震偽装、3つの教訓 なぜガバナンスは機能しなかったのか』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/070800019/?P=1
2017年3月31日19時10分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁は31日、天然ゴム製品に触れたことでアレルギー症状が出た事例が過去に40件以上報告されているとして、注意を呼びかけた。
まれに呼吸困難や意識障害など、アナフィラキシーショックを起こすこともあるという。
消費者庁によると、天然ゴムに含まれるたんぱく質の一部が原因とされ、「ラテックスアレルギー」と呼ばれる。
天然ゴムを使った手袋や風船、医療用チューブに触れると、赤み、かゆみ、じんましんが出る。
クリ、バナナ、アボカド、キウイフルーツを食べて発症するケースもあるという。
国内では、過去にゴム風船で遊んでいた5歳児の唇とまぶたが腫れ、手袋を着けた30代女性は全身にじんましんが出たことが報告されている。
実際にアナフィラキシーショックを起こした例もあったという。
消費者庁は、医療や介護、製造業、清掃業など手袋をよく使う人や、慢性的な肌荒れで皮膚表面の機能が低下している人は発症のリスクが高いとして、「自分にアレルギー体質があるかを知っておくのが重要。疑われる症状が出たら医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。
出典
『消費者庁 天然ゴムアレルギーに注意呼びかけ』
http://mainichi.jp/articles/20170401/k00/00m/040/053000c
(ブログ者コメント)
以下は、平成29年3月31日付の消費者庁ニュースリリース(全6ページ)。
5事例などが詳しく掲載されている。
『天然ゴム製品の使用による皮膚障害は、ラテックスアレルギーの可能性があります。アレルギー専門医に相談しましょう。』
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/170331kouhyou_1.pdf
2017年3月31日5時38分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもが家庭内の電気コンセントに金属片などを差し込んで感電し、やけどなどを負った事故が今年2月までの約6年間に約30件起きていることが、31日、消費者庁への取材で分かった。
死亡例はないが、同庁は保護者に対し、専用キャップで対策を取るよう呼び掛けている。
各地の30医療機関からの情報を分析。
5歳児が両穴に鍵2本をそれぞれ差し込んで感電し両手指にやけどを負うなど、鍵やヘアピン、クリップの金属を差し込んだ事故が多かった。
未就学児の事故が目立つという。
同庁は、専門家の見解を踏まえ、「家庭用の100Ⅴの電圧でも、子どもが感電すると心臓まひを起こす恐れもある」としている。
出典
『コンセント穴、感電注意 子どもの金属片差し込み』
https://this.kiji.is/220281248433833464?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
取材のきっかけとなったと思われる消費者庁からの発表資料は下記。
『電気コンセントでの感電に注意しましょう!』
(2017年 3月 2日 Vol.329 消費者庁)
電気コンセントは、小さな子供の手が届きやすい位置にあります。
消費者庁には、子供がヘアピンや鍵など身近にある金属を電気コンセントに差し込んで感電したという事故の情報が医療機関(※)から寄せられています。
「子供が二つの鍵をそれぞれコンセントに差し込んで、感電し、両手指にやけどを負った。」(5歳)
家庭用の100Vの電圧であっても、感電すると心臓まひを起こす可能性があり、大変危険です。
こうした事故を防ぐため、最近ではカバー付きの電気コンセントやコンセントキャップなども市販されています。
なお、コンセントキャップを使用する際は、子供が取り外しにくく誤飲しにくい形状・仕組みのものや、興味を示しにくいシンプルなデザインのものを選びましょう。
子供は好奇心旺盛なため、色々なものを触りたがったり、大人のまねをしたがったりします。
上記のような感電防止対策をするとともに、対策を過信することなく子供の見守りと気配りを心掛けましょう。
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20170302.php


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。