2017年12月15日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前3時半ごろ、上伊那郡中川村大草の県道松川インター大鹿線滝沢トンネル北西側で斜面が崩れていると、下伊那郡大鹿村役場に連絡があった。
県飯田建設事務所(飯田市)が、高さ約20m、幅約10mにわたって斜面が崩れ、片側1車線の県道がふさがれているのを確認した。
近くでは、リニア中央新幹線関連の工事車両などが利用するトンネルが掘削中で、JR東海と同事務所が工事との関係などを調べている。
同事務所は、午前6時から四徳(しとく)大橋(中川村)~松除(まつよけ)橋(大鹿村)間の約3.4kmを全面通行止めにした。
けが人はいないとしている。
同事務所によると、崩落現場は滝沢トンネル西側の入り口から北西に70~80mほどの斜面。
JR東海広報部によると、四徳大橋付近から今回の崩落現場近くまでの間では、現在、リニア中央新幹線関連の工事車両などが利用するための「四徳渡(しとくわたり)トンネル(仮称)」を、東端に向かって火薬を使って掘り進めている。
工事との関係については、「現在調査中。影響があったかどうかは分からない」としている。
県飯田建設事務所によると、3月にも今回の崩落現場から北西に300mほどの場所で、県道沿いの斜面が30m3ほど崩れた。
JR東海は、その際、工事に起因するものではないとの見方を示した。
同事務所のこれまでの調べでは、今回崩落した土砂量は300m3ほど。
復旧の見通しは立っていない。
一帯は普段から崩落が起きやすい場所とし、「リニア関連工事の影響も含めて、原因を調査中」としている。
出典
『中川 県道で土砂崩落 県などリニア関連影響調査』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171215/KT171215FSI090006000.php
12月16日10時27分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
直後に車が土砂に突っ込む事故があったが、けが人はなかった。
JR東海によると、崩落現場から約10m離れた地点の地下約15mの場所で、同日午前1時40分ごろ、火薬を使った発破作業が行われた。
トンネル工事で生じる土砂を運ぶ別のトンネルの掘削工事をしていた。
出典
『リニア中央新幹線 工事現場近くで崩落 長野・中川村』
https://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00e/040/273000c
12月20日付で信濃毎日新聞からは、リニア工事の発破作業による振動が原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は19日、飯田市で記者会見し、崩れた斜面下方で進めていたリニア中央新幹線関連のトンネル工事の発破作業などによる振動が原因とみられると明らかにした。
発破回数も含め、工事そのものに問題はなかったが、斜面の状態を外から確認する「目視が足りなかった」とした。
15日午前1時40分ごろ、東側に掘り進めるため発破作業を実施。
作業員が午前3時25分ごろに大きな音を聞き、外に出て土砂崩落を確認したという。
会見したJR東海中央新幹線建設部名古屋建設部の古谷担当部長は、斜面が崩れた場所は発破を行った直上ではなく、掘削してきた方向に10mほどずれていたと説明。
ただ、前日から4回ほど発破を行っており、「振動が繰り返されて土砂崩落が発生したとみられる」とした。
一方、掘削場所が県道と接する坑口から約13mだったため、「使った火薬の量は通常より少なくしていた」と説明。
工事そのものに問題はなかったとの認識を示し、工事を19日夜に機械掘削で再開し、年内にも貫通させるとした。
会見では、現場付近で全面通行止めになっている県道松川インター大鹿線の復旧についても説明。
県道上に崩落した土砂の撤去や防護ネットの設置などを行い、早ければ来年1月末から2月上旬ごろには片側交互通行を可能にしたいとした。
出典
『中川の崩落 リニア関連工事原因 JR「振動で発生」』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171220/KT171219FTI090021000.php
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。