2017年12月15日19時13分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都世田谷区の東急電鉄田園都市線で11月に起きた送電トラブルについて、同社は15日、約8年前の施工時に付いた傷が原因となり漏電に至ったとの見解を明らかにした。
過去の点検で傷を発見できず、同社は点検態勢を強化する方針。
トラブルは11月15日朝、池尻大橋~駒沢大学間で発生し、約4時間半にわたる運転見合わせで約12万6000人に影響した。
同社によると、ショートしたのは送電線の接続部分で、表面カバーに傷が入っていたことが判明。
約8年前に現在の送電線に交換した際、施工ミスで表面に傷が付き、金属製の棚でこすれて摩耗、絶縁が維持できなくなったとみられる。
同社は、2カ月に1回の目視点検でも、5年に1回の精密点検でも、発見できなかった。
対策として、接続部分を絶縁カバーで覆うなどした上で、手で触って確かめる点検を追加するという。
同社は地下区間で緊急点検を行い、送電線の計281カ所で傷を見つけた。
いずれも補修済みという。
また、三軒茶屋駅で10月19日朝に発生した停電については、ねずみの侵入を防ぐためのプラスチック板が送電線を圧迫し損傷したことが原因と明らかにした。
田園都市線の地下区間では、近年、設備不良などのトラブルが相次いでいる。
同社担当者は、「過去にトラブルがなかったので、目視点検で十分と考えていた。地下は暗く狭いため、点検しにくいことを踏まえ、今回、厳しめの基準を導入した」と話した。
出典
『東急田園都市線の送電トラブル 原因は施工時に付いた電線の傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/171215/afr1712150045-n1.html
12月15日17時52分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東急田園都市線は今年10月、三軒茶屋駅で換気装置の送電線がショートしたほか、先月にも池尻大橋駅付近で変電所から電気を送る送電線がショートし、通勤、通学の時間帯に長時間電車が止まり、多くの乗客に影響が出た。
東急電鉄は、これらのトラブルの原因について15日、調査結果を公表し、国交省に報告した。
それによると、10月のトラブルは、10年前に送電線を交換した際、ネズミの侵入を防ぐための板に開いた穴に太い送電線を通したため、被膜に板が食い込んで傷がつき、ショートにつながったとしている。
また、11月のトラブルについては、8年前に送電線を設置する際についた傷が広がって被膜が破れたとみられ、いずれも送電線を設置した際の不適切な施工が原因になったとしている。
出典
『田園都市線トラブルは不適切施工』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171215/1050001139.html
また、12月15日付で東急電鉄HPに、11月のトラブルに関する下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
日時
2017年11月15日(水)午前5時35分頃 田園都市線池尻大橋駅付近
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(2)推定原因
メーカーにて「き電ケーブル損傷部分」の解体調査を行った結果、「き電ケーブルの接続部」の施工不良により、ケーブル表面に傷がつき、時間の経過とともに傷が拡大、さらに電車の振動による金属製ラックとの接触等により、ケーブル内部の防水テープが摩耗したため絶縁が保てなくなり、ショートに至ったと推定されます。
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『田園都市線における輸送障害を踏まえての緊急安全総点検の結果と今後の対策に
ついて』
http://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_32.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。