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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201761日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北陸新幹線(長野経由)長野~飯山間の高丘トンネル(中野市、延長6944m)の上部に当たる中野市安源寺地区で、複数の民家や神社の建物にゆがみが生じたり、井戸が枯れたりする被害が確認されていたことが、31日、信濃毎日新聞の取材で分かった。

 

建設主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、トンネル工事との因果関係を認めて個別に補償したとするが、影響は同地区の少なくとも約30件に上るとする住民もおり、現在も続いているとの証言もある。

 

同機構は、住民のプライバシーを理由に詳細を明らかにしておらず、影響範囲は現時点で不明だ。


2015年3月の金沢延伸開業後、県内沿線でトンネル工事による民家などへの影響が表面化したのは初めてとみられる。


同機構によると、安源寺付近の高丘トンネルの工事は、01年3月〜07年3月に行われた。

一番浅い所で地下約20mを通っている。


取材では、少なくとも同地区の4つの住宅、小内(おうち)八幡神社、井戸1カ所で影響が確認された。

住民によると、同神社付近の民家、事業所、郵便局などにも影響が出ている。

工事実施中に井戸が枯れた所もある。


小内八幡神社では、工事後、市有形文化財の本殿の施錠が不良となり、床板が外れる被害があった。

境内の随身門は柱の一部が基礎石から浮き、地面のコンクリートの舗装にひびが入った。

周辺の民家では、引き戸が開閉できなくなったり、外壁にひびが入ったりした。


同機構は、トンネル掘削に伴って地表面が沈下し、建物にゆがみなどが生じたと説明。

工事前後に実施した調査で影響の範囲を確認しており、「(金銭の)補償は全て完了した」としている。


情報公開に詳しいNPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京)の三木理事長は、「まず、生活被害が出ている当事者全てに情報が伝わっているのか、機構の説明では分からない」と指摘。

その上で、「安全性に問題が無いのか、きちんと公に説明すべきだ」としている。

 

出典

『トンネル工事で建物ゆがみ 北陸新幹線 中野・安源寺地区』

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170601/KT170531FTI090022000.php 

 

 

62日付で信濃毎日新聞からは、より詳しい、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北陸新幹線高丘トンネルの工事に伴い、中野市内の建物にゆがみなどの被害が出た問題で、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、市内の家屋88戸182棟に対して補償したと市に2014年までに報告していたことが、1日、分かった。

 

問題が表面化した同日、市が同機構に確認すると、さらに若干数の家屋を補償し、15年までに全て完了したという。


同機構から市に具体的な地域の報告はないが、信濃毎日新聞の取材によると、同市安源寺や草間地区にある複数の民家や、安源寺の小内(おうち)八幡神社などの建物がゆがみ、戸の開閉ができなくなったり、床が傾いたりする被害が判明している。

 

トンネルの北側の区間は山中を通過しており、補償は安源寺地区などに集中しているとみられる。

井戸の水が枯れるなどの被害は、14戸を補償したという。


安源寺付近の高丘トンネルの工事は、01〜07年に実施。

同機構によると、被害の報告は工事期間中に寄せられ、調査の結果、原因は地盤沈下と判明。

補償金の支払いは15年3月に終えたとしている。

補償金は総額約1億2000万円という。

 

機構は、「個々の補償交渉への影響を避け、地元に無用な混乱を来さないように配慮し、公表しなかった」(本社広報課)としている。

市はこれまで、市民に被害について公表していなかった。

県は1日、本紙報道を受けて問題を把握。

担当職員が被害の状況や原因などを同機構に問い合わせた。

一方、中野市北部の高社山トンネル(4278m)工事に伴い、01、02年、田上、岩井両地区で、井戸や湧き水が枯れるなどの被害が出ていたことも、1日に判明。

51世帯に農業用水や生活用水が行き渡らなくなり、市は同機構から補償金10億5000万円を受け、ポンプ場や調整槽を設置。
12年に稼働を始めた。

 

出典

『補償は家屋88戸182棟 北陸新幹線 中野のトンネル工事被害』

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170602/KT170601ATI090020000.php 

 

 

612013分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北陸新幹線高丘トンネルの建設工事の影響で、周辺の住宅など少なくとも88世帯182棟にゆがみや傾きなどが生じていたことが、1日、市などへの取材で分かった。

 

建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、トンネルは平成13年3月着工で24年3月に完成。

 

市によると、建物にゆがみや傾きが出たなどの苦情が住民から機構に寄せられた。

機構は、26年11月までに182棟の88世帯に補償したと市に報告。

減水や渇水が生じた井戸も14カ所で確認されたという。

 

補償を受けた中野市の小内八幡神社では、地面が沈下し門の支柱と基礎石の間に隙間ができたり、地面のコンクリートにひびが入ったりした。

片山宮司は、「父親の代の事前説明では、『全く問題は生じない』とのことだった」と話した。

 

機構は、「トンネル工事で建物に影響が及ぶのは珍しいことではない。補償の詳細は、住民のプライバシーもあり、明らかにできない」としている。

 

出典

『北陸新幹線のトンネル工事で周辺住宅180棟超にゆがみや傾き』

http://www.sankei.com/affairs/news/170601/afr1706010026-n1.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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