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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20176204分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

クマに殺傷される事故が昨年相次いだ東北地方で、今年も人的被害が続発している。

 

秋田県仙北市では5月下旬、被害を防ぐ定番とされてきた「クマよけ」用の鈴を身につけていた61歳の女性が襲われ、失血死した。

 

専門家は、クマに音への耐性がついていたり、逆に音がクマをおびき寄せたりしている恐れを指摘する。

「鈴やラジオなど人工的な音を出せばクマは寄ってこない」という常識は、通用しなくなりつつあるのか--。

 

秋田県警によると、女性は5月27日早朝、タケノコ(ネマガリダケ)を採るため友人と入山。

途中で別れた後、山懐を走る国道から約30m離れた樹林内でクマに襲われたらしい。

女性には、頭や顔、左腕などにひっかき傷やかまれた痕があった。

 

女性は鈴を2個身につけていた。

しかし、クマの生態に詳しい秋田県立大の星崎和彦准教授(森林生態学)は、鈴をつけていてもクマと遭遇した例がいくつもあるといい、「そもそも、鈴の音が聞こえる範囲には限りがある」と指摘。

県警の担当者も、「山菜を採るためしゃがんでいれば、鳴らない」と、鈴への過信に警鐘を鳴らす。

 

秋田では5~6月、ネマガリダケ採りが盛んで、鈴のほか大音量のラジオを流しながら山に入る人も多い。

しかし、星崎准教授は、「近年は、クマが車のエンジン音など、人工音を聞く機会が増えている」と語り、音への警戒心が薄れている可能性を指摘。

 

一方、NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」(広島県廿日市市)の米田(まいた)一彦理事長は、「ラジオの音に気付いたクマが人間に寄ってきたという事例が複数ある」と警告。

音を聞いたクマが、餌となる物があると考え、おびき寄せられている可能性があるというのだ。

 

環境省によると、昨年、ツキノワグマやヒグマなどに襲われたとみられる死傷者は全国で105人で、5割超が東北地方に集中。

うち秋田県は、昨年5~6月に鹿角市で男女4人が死亡するなど、岩手県と並ぶ全国最悪の19人で、目撃件数も872件と、10年前と比べて8倍以上に増えた。

今年も、仙北市で死亡した女性のほか、青森、岩手、宮城、北海道などで負傷者が相次ぐ。

 

米田理事長によると、東北地方の今年の傾向として、2013年と15年に母グマの餌となるブナやドングリの実が豊作だったため、生まれた子グマが順調に成長し、個体数が増えた可能性がある。

今はちょうど子グマが独り立ちし活発に活動する時期で、「遭遇する可能性は高い」とみる。

 

仙北市は死亡事故を受け、入山許可に当たる入山料の徴収をやめ、入山自粛を訴える。

星崎准教授は、「入山するならば、必ず複数人で離れず、声を出しながら行動して」と呼びかけている。

 

出典

『クマ 専門家が鈴の効果に警鐘 音に耐性、警戒心薄れる?』

https://mainichi.jp/articles/20170602/k00/00m/040/104000c 

 

 

621833分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ことし4月、釧路管内の標茶町塘路の山林で、山菜採りをしていた54歳の会社員の男性がヒグマに襲われ、男性は右肩の骨を折る大けがをした。


男性は当時、クマよけの鈴を3つ身につけたうえで、クマにヒトがいることを知らせようと、口笛を吹きながら山菜を採っていたことが警察への取材でわかった。


男性によると、草むらの中で何かが動く音が聞こえたため振り返ったところ、10mほど離れた場所に2頭の子グマを連れたヒグマ1頭が立ち上がっていたということで、男性は近くの木に登って逃げようとしたが、引きずり落とされて、被害にあったという。


ヒグマの生態に詳しい道立総合研究機構、環境科学研究センターの間野勉自然環境部長は、「ほとんどのクマは、人間の存在を知れば未然に避けるが、人間が残飯を捨てるなどして、結果的に餌づけされることが、まずいクマを生んでしまう」と、人間の身勝手な行動がクマを危険な動物にする可能性を指摘している。


さらに、クマに人間の存在を知らせる鈴について間野部長は、「鈴は万能とは言えない。空気を伝わる音は、風の向きや強さによって効果が変わる。鈴を身につけた上で、時々、周りの様子をうかがったり、大声を出したりする工夫も必要だ」と話した。


また、クマのうち、特に子どもをつれている場合には「不用意に接近すべきではない」と、注意を呼びかけている。


ヒグマが数多く生息する道内では、ヒトが襲われる被害が、春から秋にかけての時期を中心にほぼ毎年起きている。

道によると、過去5年間では、平成25年4月に道南のせたな町で山菜採りをしていた52歳の女性が死亡、おととし1月には道東の標茶町で木の枝打ち作業をしていた64歳の男性が死亡するなど、亡くなった人は2人、けがをした人は9人にのぼっている。
このうち、せたな町のケースでは、女性を襲ったヒグマが次の年も別の女性を襲ったことが分かっている。
また、標茶町のケースでは、冬眠中の穴の近くで伐採作業をしたため発生したと見られている。

 

出典

標茶町 クマよけの鈴でも被害

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170602/3916441.html 

 

 

 

(2017年6月26日 修正1 ;追記)

 

20176251018分に山形新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

全国各地の猟友会員や野生鳥獣の有識者らが集う「ブナ林と狩人の会:マタギサミットinおぐに」が24日、小国町の北部地区で開幕した。

 

山を知り尽くし、野生動物の生態にも精通した狩猟のプロらが一堂に会する機会。

県内でクマの目撃や食害が相次ぐ中、各県の猟友会員に、増え続けるクマ被害の実態や注意点、遭遇時の対処法などについて聞いた。

・・・・・

山に入る際、一般的にクマよけの鈴が効果的だと言われるが、高い音だとクマがイライラし、逆に襲われてしまうケースもある。

落ちている枝などで木の幹をたたく方が音が響くし、『人間が来たぞ』と知らせることができる。

 

クマと出くわしてしまったら、目をそらさずにゆっくりと後ろに下がること。

背中を向けて逃げると追いかけてくる。

山には複数人で午前中のうちに入ったほうが良い。

・・・・・

自分の存在を知らせるためにも、ラジオをずっとつけておくのが良い。

・・・・・

 

出典

クマ被害、なぜ?どうすれば? 狩猟のプロたちに聞きました

http://yamagata-np.jp/news/201706/25/kj_2017062500569.php 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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