2017年4月10日17時0分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡空港に3本ある搭乗用通路のうち1本で、鉄骨の柱や梁の耐火塗装が規定の厚さに達していないことが、10日までに静岡県の検査で分かった。
県と空港運営会社は、施工不良があったとみて改修を進める方針。
県空港運営課によると、旅客ターミナルビルの増築改修に向け、県が3月までに実施した検査で、国際線が駐機する第1スポットとターミナルビルをつなぐ通路約96mにある複数の鉄骨の柱や梁の耐火塗装の厚さが建築基準法の規定を満たしていなかった。
耐火塗装は、露出している鉄骨が火災の熱で1~数時間程度は溶けずに持ちこたえるよう施工する。
3本の搭乗用通路の施工は県内の塗装会社が請け負い、ほかの2本は規定を満たしていたという。
空港運営課は、非常時も通路からの避難は可能で、空港内に消防庁舎もあることから、使用は中止しない方針。
県は調査を継続するとともに、空港運営会社に修繕計画の策定を求めるなど、対応を急ぐ。
出典
『搭乗用通路に耐火不足 静岡空港、塗装の施工不良』
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/airport/347671.html
2017年5月27日3時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
静岡空港(牧之原市)の搭乗用通路に使われている鉄骨の柱や梁の大半が、耐火のための塗装の規定を満たしていなかった問題で、県は26日、施工業者に改修を指示したと発表した。
塗り直すのではなく、新たに建材を巻き付けて耐火性能を確保するという。
県空港運営課によると、不備が見つかったのは国際線専用の第一搭乗用通路。
鉄骨を露出させたデザインで、露出部分には耐火塗装をしていたが、約7割の部材で塗装の厚さが不足し、建物全体で建築基準法上の耐火基準を満たさない可能性があることが、3月、県の調査で発覚していた。
改修工事は、鉄骨部分に耐火繊維の建材を巻き付けて金属パネルで覆う方法で行う。
「塗り直しでは乾燥に時間がかかり、臭気も発生するため、利用者への影響が少ない工法を選んだ」(同課)という。
工事は、利用者のいない夜間を中心に行い、7月下旬までに終える予定。
同課によると、改修費用は施工業者のゼネコン側が負担する。
塗装工事そのものを行ったのは下請けの島田市内の塗装会社。
ゼネコンの担当者は、「(塗装会社に)ヒアリングした。原因の詳細はまだ分かっていない」と話している。
出典
『静岡)空港通路、改修へ 耐火塗装厚さ不足で』
http://digital.asahi.com/articles/ASK5V65C9K5VUTPB00J.html?rm=346
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。