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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(ブログ者コメント)

1月8日午後、連れ合いが近所のスーパーで大きなイワシ4匹が入ったパック298円を買ってきたが、見ればパックのラベルに「鹿嶋産」と書かれていた。
漁師さんが命がけで獲ってきてくれたイワシ。
感謝の意をささげつつ、フライにしておいしくいただいた。
合掌・・・。

以下は元記事。

202516210分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

茨城県の鹿島港から東に約30キロの沖合で6日未明、イワシ漁に出ていた大津漁協(同県北茨城市)所属の巻き網漁船、第8大浜丸(80トン)が転覆した。

いずれも日本人の乗員2人が死亡、3人が行方不明になっている。

鹿島海上保安署は、魚が網に多く入り、船がバランスを崩した可能性もあるとみている。

同保安署によると、6日午前210分ごろ、「巻き網の漁船が転覆した」と第8大浜丸の近くを航行していた船から118番通報があった。

8大浜丸には当時、インドネシア人技能実習生5人を含む20人が乗船。

転覆後に沈没し、乗員17人が救助されたが、このうち50代と60代の男性2人が搬送先の千葉県内の病院で死亡が確認された。

ほか15人は命に別条はないという。

現場の水深は200メートルほどとみられ、海保は、巡視船など5隻を派遣し、行方がわからない40代と60代、70代の男性3人を捜索している。

救助された乗員は「網を引き揚げていると、網に魚が多く入ったことで、徐々に船体が傾いた」と説明しているといい、海保は、業務上過失致死の疑いも視野に事故原因を調べる。

大津漁協によると、6日は今年初めてのイワシ漁で、第8大浜丸は5日昼ごろ大津港から出航。
別の2隻とともに漁をしていた。
周辺には、ほかに15隻ほどいたという。

乗員たちを救助した同漁協の大熊さん(54)によると、6日午前2時ごろ、別の場所で漁をしていた大熊さんの船に「助けてくれ」という内容の無線が入ったという。

大熊さんの船は20分ほどで救助に駆けつけ、海に落ちた3人を引き揚げたが、亡くなった2人はすでに意識がなく、口から泡を吹いていた。

みるみる顔色が悪くなり、30分ほど心臓マッサージを行ったり、自動体外式除細動器(AED)を使ったりしたが、助からなかったという。

事故当時、海は荒れてはいなかった。

ただ、「『今日は魚が重いな』とみんなで話していた」と大熊さんは話す。

「救助に向かう途中で、第8大浜丸のバランスを取るために探索船とつないでいた綱が切れた、と聞いた。魚の重さや潮の問題など色々な要素が重なったのではないか」

「(通常は)魚が入りすぎて危ないときには網を切って魚を逃がしたり、網が破れたりするが、今回は網を切る時間がなかったんだろう」。

https://www.asahi.com/articles/AST1576S9T15UDCB001M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n 

 

17024分に毎日新聞からは、過去には網の中で魚群が動いて転覆した事例もある、今回はバランスをとる役割の探索船も支えきれず繋いでいたロープを切ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

茨城県旋網(まきあみ)漁業協同組合などによると、巻き網漁では魚群の探索船や網を巻く船、取れた魚の運搬船など複数で船団を組んで操業する。

事故に遭った第8大浜丸はイワシを取るため他2隻と船団を組み、網を巻き魚を囲んでいたとみられる。

巻き網漁の関係者によると、網は数キロの長さがある。

網を巻く船をロープで他の船にもつなぎバランスを取るのが一般的だが、魚が多く入って転覆した事故は過去にもある。

島根県沖で2014年に5人が死亡・行方不明になった転覆事故のように、網の中で魚群が動いてバランスが崩れたケースもあった。

「通常は転覆を避けるために網を緩めたり、船につながる網を切って魚を逃がしたりする」と関係者。

茨城県旋網漁協の幹部によると、今回は第8大浜丸が傾き、バランスを取る役割の探索船も支えきれなかった。

2隻の間のロープを切り、探索船だけ難を逃れた。

https://mainichi.jp/articles/20250106/k00/00m/040/165000c 

 

11070分にYAHOOニュース(時事通信)からは、出港時にはライフジャケットを着用していたが事故時には全員が着用していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

乗組員全員が転覆時、ライフジャケットを着用していなかったことが9日、鹿島海上保安署への取材で分かった。

船員法は甲板で作業する乗組員らのライフジャケット着用を義務付けている。

同署によると、事故後の調べで、第八大浜丸の乗組員が「転覆当時、全員着用していなかった」と説明した。

第八大浜丸には救命いかだが搭載され、転覆後にしがみついて救助された乗組員もいた。

ただ、大津漁港幹部は同日の取材で、ライフジャケットについて「出港時は着用を確認していた」と話しており、同署が慎重に調べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0dab39779b0bc46fa6d5a6a05342296dba8b3ab 

 

112915分に読売新聞からは、狭まった網で刺激を受けたイワシの群れが一斉に船の下のほうに移動したため船が傾いたらしい、大浜丸は付近で漁をしていた約30船団の中で最小の船だったなど、下記趣旨の記事がイワシの動きのイメージ図付きでネット配信されていた。

漁網に入ったイワシの群れが船の下方へ一斉移動したため、網を取り付けた右舷側が引っ張られて傾き、網が破れる前に転覆した可能性があることが、周辺で操業していた漁船の乗組員らの証言でわかった。

鹿島海上保安署は、船がバランスを崩して転覆したとみて詳しい状況を調べている。

当時、周辺海域にはイワシの群れが集まり、他船団の数十隻も操業していた。

他船(300トン)の漁労長は網を揚げる際、「群れが急に下へ押して(網が)重かった。きょうの魚は癖が悪い」と感じたという。

実際、大浜丸の乗組員から「船の下に魚が入っていった」と聞いた関係者もいた。

他船の乗組員によると、水温が低い時期は網の中をぐるぐる回っていたイワシの群れが、網を狭めるとともに下方へ動く傾向があるという。

救助された乗組員は取材に「イワシが網に入った際、運搬船と網船(大浜丸)の距離が普段より狭かった」と話している。

魚は刺激を受けると深部に逃げる習性があり、狭い網の中で一斉に海底に向かったことで船がバランスを崩

した可能性がある。

一方、多くの漁業者は、魚群の一斉降下が起きた場合、船体が傾いても重さに耐えられなくなった網が破れるとして、「転覆はしないはず」と口をそろえる。

今回の事故では大量のイワシが網を一気に下方へ押し込み、転覆を避ける対応が間に合わなかったとみられる。

県旋網漁協によると、今季、北海道沖から千葉県沖では県内外の約30船団が操業している。

300トンほどの漁船もある中、80トン型の巻き網漁船は大浜丸のみで最小だった。

小さい船は傾きやすいという。

過去には同様の事故も起きている。

2014年には、島根県浜田市沖の日本海で巻き網漁船(乗組員20人、135トン)が転覆し、沈没。

国土交通省の報告書によると、網に入った大量のサバが一斉に海底方向に泳いだことなどが原因だった。

海難事故に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦教授は、今回の事故について「取れすぎたイワシが密集したことに加え、海流が想定外に速かったことで、漁船により力が加わったことも考えられる」と指摘した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20250111-OYT1T50165/

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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