2018年1月12日11時11分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県大川市の市立川口小学校校庭で男子児童が転倒したハンドボール用ゴールの下敷きとなり死亡した事故から13日で1年。
風化させないようにと、1月13日をゴールが十分に固定されているか点検を広く呼び掛ける日とし、啓発活動を進める動きが出ている。
活動するのは、子供の傷害事故の予防に取り組むNPO法人「セーフキッズジャパン」。
平成16年1月の同じ日にも静岡市の中学校でサッカーゴールが倒れ男子生徒が亡くなったこともあり、「サッカーゴールなど固定チェックの日」と定めることにした。
同日から2月13日まで、学校やスポーツ団体などの関係者からゴールが固定されているか確認する様子を撮影した写真を募り、ホームページで公開する。
大川市の遺族も、これらの取り組みに賛同しているという。
セーフキッズジャパンなどによると、ゴールは前面に重量が集中する不安定な構造。
固定するには、硬い土にハンマーでくいを打ち込むといった数人がかりの作業になるが、設置場所を移す中で、十分に固定されないケースもあるという。
大川市の事故では、男児がゴール上部にぶら下がった直後に倒れた。
金属製の留め具などが外れており、福岡県警が業務上過失致死容疑で調べている。
大川市内の小中学校では12日、安全について考える集会などを開いた。
事故が起きたのとは別の三又小学校では、全校児童約160人が亡くなった男児に黙とうをささげた後、校舎内外で見つけた危険箇所を発表し、注意を呼び掛けた。
出典
『ハンドボール用ゴール下敷き死事故1年 ゴール点検呼び掛ける日に』
http://www.sankei.com/west/news/180112/wst1801120031-n1.html
(ブログ者コメント)
〇大川市での事例は本ブログでも紹介スミ。
〇セーフキッズジャパンとは、いかなる団体か?HPには、法人設立趣旨が以下のように掲載されている。
日本では、1歳以上の子どもの死亡原因の第1位は「不慮の事故」となっており、この状況は1960年から変わっていません。
入院や外来受診が必要な事故は、日々、全国いたる所で同じように起こっています。
すなわち「事故による傷害」は子どもの健康問題として最も重要な課題となっているのです。
しかし、日本では組織だった啓発活動は行われていませんでした。
米国では、1988年、事故による子どもの傷害を予防するためのNPO法人が設立され、チャイルドシートの着用指導が開始されました。
2005年にはSafe Kids Worldwideという名称の国際組織となり、米国内には500ヶ所以上の支部、世界では25ヶ国が加盟する組織となりました。
現在、WHO(世界保健機関)の傷害予防部門、CDC(米疾病予防センター)、CPSC(アメリカ消費者製品安全委員会)などと連携して活動しています。
この度、わが国でもSafe Kids JapanというNPO法人を設立しました。
Safe Kids Worldwideや国立成育医療研究センター、産業技術総合研究所などと連携して、子どもの傷害予防に関する様々な活動を行うことといたしました。
傷害を予防するためにはいろいろな領域の人々が関わることが不可欠です。
言い換えれば、すべての人に傷害予防についての役割があるのです。
皆でいっしょに子どもの傷害予防に取り組もうではありませんか。
http://safekidsjapan.org/about/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。