2015年7月4日7時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時頃、愛媛県宇和島市住吉町の宇和島港に停泊している県立宇和島水産高校の実習船・えひめ丸(499トン)から、船底部で作業をしていた専攻科1年生の男子生徒(19)が気を失って倒れた、と119番があった。
男子生徒や男性乗組員ら計5人が頭痛などを訴え、消防が病院へ搬送した。
現場からは、硫化水素が検出された。
消防や警察などによると、5人のうち3人が硫化水素中毒と診断されて入院。専攻科1年生で、18歳の男子生徒2人が自力で病院を訪れて受診した。7人は、いずれも症状は軽いという。
専攻科1年生の男子生徒2人と男性乗組員2人が、船底部で船内のトイレと浄化槽をつなぐパイプの汚れを取り除く作業をしていた。
パイプを取り外して間もなく異臭がし、頭痛や吐き気がするなど気分が悪くなったという。
別の男性乗組員と、自力で病院へ行った生徒2人は、別の場所にいた。
消防の救助隊が、ガス検知器で微量の硫化水素を検出。
男子生徒らは洗剤などを使わずに掃除していたといい、警察は、パイプや浄化水槽などの汚泥から何らかの原因で硫化水素が発生したとみて、調べている。
船には、専攻科1年の男子生徒10人と男性乗組員14人がいた。
9月3日からハワイ沖での遠洋航海実習を予定し、7月13日からの事前航海に備えて点検作業を行っていたという。
宇和島水産高校の田上校長は、「生徒や保護者、近隣の皆さんに迷惑をかけたことをおわびしたい。今後は換気を十分に行うなど安全管理を徹底したい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150704-OYT1T50006.html
7月4日付で毎日新聞めちゃ関西版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時50分ごろ、愛媛県宇和島市住吉町3の樺崎第1号岸壁で、停泊中の県の水産実習船「えひめ丸」船内から有毒ガスが発生。
船内で作業中の専攻科1年の男子生徒2人(ともに19歳)と、男性船員2人(31歳と67歳)が、ガスを吸って救急搬送された。
さらに、消防の検分に立ち会っていた男性船員(41)も、気分が悪くなって搬送された。
生徒1人と船員2人が念のため入院したが、5人とも軽症。
警察などによると、発生したガスは微量の硫化水素とみられる。
3日午前9時10分ごろから、生徒10人と船員ら14人が船底で、トイレの汚水パイプを掃除していた。
男子生徒が金属製パイプ(直径5cm、長さ約1m)を取り外したところ、意識がもうろうとなったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20150704ddn012040017000c.html
7月3日20時41分にNHK 四国 NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浄化槽のあるトイレは船底付近にあり、消防が浄化槽の付近を調べたところ、微量の硫化水素が確認されたということで、警察や消防では、浄化槽から何らかの原因で硫化水素ガスが発生して周辺に充満し、生徒や船員が吸い込んだと見ている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20150703/3060051.html
7月3日21時16分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校によると、2日に薬剤を使って清掃したという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH736FHMH73PFIB00Y.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。