2015年1月19日18時46分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月19日11時14分に読売新聞から、1月19日10時28分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
よみうりランド(東京都稲城市、川崎市)で昨年3月、ジェットコースターが逆走し後続車両に衝突した事故の原因を調べていた国交省の事故調査部会は、19日、スロープを引き上げるチェーンからコースターが外れた上、施工ミスのため逆走防止装置も機能しなかったとする報告書を公表した。
振動が原因でチェーンから外れた可能性が高いと分析している。
逆走防止装置は、車両下部に設置したローラーが逆走を感知すると、レール脇のはしご状の溝に金具を引っかけて車両を止める。
問題のコースターは、施工ミスでローラーが常に宙に浮いた状態だったため、正常に機能していなかった。
同部会によると、レールの位置が設計者の想定と最大約2cm誤差があり、このため、逆走を感知するための車両の部品とレールが接触しなかったという。
事故は昨年3月19日、「ツイストコースターロビン」で発生。
4人乗りの車両は、高さ約2mに上昇した地点から逆走を始め、プラットホームに止まっていた後続車両に衝突した。
乗客3人にけがはなく、後続車両は無人だった。
コースターは、この日が運転初日だった。
営業開始までに約2000回の試運転を行っていたが、点検で見落としたという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150119/afr1501190037-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150119-OYT1T50027.html
http://www.asahi.com/articles/ASH1J3J3GH1JUTIL009.html
(ブログ者コメント)
国交省の報告書は下記参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001066416.pdf
○冒頭、向殿・部会長名で、以下の記述がある。
『本報告書の調査の目的は、本件遊戯施設の事故に関し、昇降機等事故調査部会により、再発防止の観点からの事故発生原因の解明、再発防止対策等に係る検討を行うことであり、事故の責任を問うことではない。』
この考え方は、本ブログで何回か紹介してきたもの。
一例は下記。
2011年7月8日掲載
2011年7月7日 福島第1原発事故調査に関し、原子力学会が、個人責任の追及を目的としないよう求める声明を発表
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/527/
○当日の運転状況に関し、6ページに下記記述がある。
『当日は事故発生までに約150回の運転(約420名が乗車)を行っていた。』
○振動が原因でチェーンから外れた件については、21ページに下記記述がある。
『偶発的にチェーンフックが不安定な状態で巻上用チェーンにかかったまま上昇し、巻上げ途中の振動等により係合が外れたものであると考えられる。』
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。