2017年5月30日20時12分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時すぎ、盛岡市上田にある岩手大学理工学部のキャンパスにある「地域連携推進センター」の2階にある共同実験スペースで爆発が起きた。
施設は、産学官の連携の一環として、岩手大学と中小企業が共同研究を行う場所。
実験室の机の上には、化学実験で使う「電子計量器」や壊れた薬品の容器などの破片が散乱していた。
この事故で、盛岡市で硫黄化合物などの製造や販売を行う「I化学研究所」の30代の男性社員が左手と顔にけがをした。
この事故を受けて警察と消防は、30日午前中、およそ20人体制で現場検証を行った。
警察は現場の状況などから、男性社員が1人で薬品を使った実験中に、使っていたガラスの容器が爆発の衝撃で割れて飛び散り、けがをしたとみて詳しく調べている。
また、男性社員が勤める「I化学研究所」の森社長は、「地域住民や大学にも多大なご迷惑をおかけした。けがをした社員や家族には誠意をもって対応するとともに、警察や大学などによる事故の調査結果をもとに今後の対策を考えたい」とコメントしている。
出典
『爆発でガラス容器飛び散りけがか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043814781.html
5月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時5分ごろ、盛岡市上田4丁目、岩手大理工学部の地域連携推進センター棟実験室で爆発事故があった。
硫黄化合物製造「I化学研究所」(盛岡市)の30代の男性研究員が顔と左手にけがをした。
消防によると、研究員は1人で実験しており、薬品を混ぜていたところ、突然爆発したという。
出典
『岩手大実験室で爆発、男性研究員負傷』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170530_33035.html
(2017年6月13日 修正1 ;追記)
2017年5月31日付の岩手日報紙面に、刺激で爆発する可能性のある物質を精製していた可能性があるという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性は、飛び散ったガラス片で顔や手などに大けがを負ったとみられることが、消防などへの取材で分かった。
男性がフラスコを持って実験中に爆発した可能性があり、フラスコには白い粉が残っていた。
消防によると、男性は先週、2種類以上の物質を分子レベルで、低コストで結合させる実験を行っていた。
この技術で生成した化合物は、何らかの刺激で爆発する可能性があり、29日もこの化合物を使って実験したか調べている。
岩手大は29日、全教職員に対し、化学物質を取り扱う実験への注意を促す文書をメールで通知した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。