2013年11月26日19時28分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東海3県で都市ガスを供給している東邦ガスが、26日行った地震を想定した訓練でシステム操作を誤り、名古屋市内の最大約10万世帯で、都市ガスの供給が一時、止まった。
東邦ガスによると、26日午前11時すぎ、名古屋市内に供給されている都市ガスの一部でガスが止まった。
ガスが止まったのは、名古屋市の熱田区と南区のほとんどの地域と、中区、中川区、瑞穂区、港区の一部の地域で最大であわせて約9万7000世帯に上ったという。
これについて東邦ガスは、記者会見で、訓練は新たに導入された地震が起きた時にガスの供給を迅速に止めるシステムのテストが目的で、地震発生で名古屋市内の一部の地域のガスの供給を止める操作を行っていたが、訓練の前に、事前に実際には供給が止まらないようにシステムを操作していなかったため、ガスの供給が止まってしまったと説明している。
東邦ガスの中村供給本部長は、「お客さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。地震に対応した新たなシステムを導入したばかりでこのようなミスを起こしまことにもうしわけない」と謝罪した
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20131126/3349901.html
ちなみに、2013年11月26日12時49分にNHK東海NEWS WEBから、新たに導入されたシステムに関する記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
東海3県で都市ガスを供給している東邦ガスは、大地震が起きた時に都市ガスの供給を迅速に停止するシステムを新たに導入し、26日、名古屋市の本社の指令室を報道機関に公開した。
愛知県西部を中心に、東海3県の232万戸に都市ガスを供給している東邦ガスは、ガスの供給状況を監視、制御するシステムを16年ぶりに更新して、25日から運用を始め、26日、新しいシステムの「供給指令室」を報道機関に公開した。
東邦ガスは、都市ガスの供給エリアを69のブロックに分けていて、新たなシステムは、地震が起きた際、各ブロックに設置した200余りの地震計の情報から供給停止が必要なブロックを自動的に判断する。
これによって、地震で被害を受けた地域での都市ガスの供給停止が迅速にできるようになり、ガス漏れによる2次的な被害を抑えることができるという。
新たなシステムの導入で、地震発生からガスの供給停止までの時間が、これまでの20分から10分に短縮できるという。
東邦ガスの葉山供給指令課長は、「災害に強いガスの供給体制に向けて今後も取り組んでいきたい」と話した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20131126/3241991.html
(2013年12月6日 修正1 ;追記)
2013年11月27日付の中日新聞紙面に、以下の補足的記事が掲載されていた。
東邦ガスによると、2000年9月の東海豪雨など、災害で供給が止まったケースはあるが、操作ミスによる停止は初めて。
国内最大規模のトラブルになる可能性もあり、経産省は、1ケ月以内に原因究明の報告をするよう求め、行政指導などの対応を決めるという。
訓練中は新システムのスイッチをオフにしておくべきだったのを、オンにした状態で操作したために、本当に供給をストップさせてしまったという。
緊急時にガス供給を自動で遮断するマイコンメーターが作動した家庭も多く、復帰方法を問い合わせる電話が、午後9時半現在で約5800件あった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。