2017年6月5日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市、入間市)で、昨年8月、落雷が航空燃料の蒸気に引火して爆発し、マンホールのふたが吹き飛ぶ事故が発生していたことが、消防への情報公開請求などで分かった。
基地は、落雷については地元自治体に説明しているが、引火により爆発があったことは伝わっていない。
爆発があったと判定したのは、埼玉西部消防組合(所沢市)。
基地側は、判定内容について「把握していない」としている。
昨年10月に作成された消防組合の火災原因判定書などによると、昨年8月18日午後2時10分ごろ、基地で爆発が発生。
地下の航空燃料送油管路から地上につながる点検ピット(点検口)2カ所のマンホールふたが吹き飛ぶなどの被害があった。
けが人はなかった。
判定書は、「火災発生直後、点検ピット内にJP-4(航空燃料)が漏油していた」とした上で、出火原因を「落雷により放電し、JP-4の可燃性蒸気に引火、爆発した」と断定した。
文書は部分開示で、大半が黒塗りだった。
基地によると、送油管路は、滑走路両脇にある燃料施設を地下で結ぶ。
事故発生当時、滑走路には航空機はいなかったという。
基地は落雷の翌日、地元の埼玉県、狭山、入間、所沢の三市に、文書で「落雷によるものと推定される被害が発生」「点検口(マンホール)の一部が破損した」などと説明したが、爆発については触れていない。
判定内容について基地の基地渉外室は、「資料をもらっておらず、把握していない」と回答。
消防組合は、「判定の方向性は担当者レベルで伝えた」としているが、基地渉外室は「承知していない」と答えた。
狭山、入間両市は、「文書の内容が分からず何とも言えない」「事実かどうか確認する必要がある」としている。
出典
『入間基地内で昨年8月、落雷で爆発事故 地元には伝わらず』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017060502000118.html
(ブログ者コメント)
消防の見解どおり爆発があったとして、漏れた燃料油がピット内にあったところに落雷があり爆発したのだろうか?
それとも、落雷により設備が破損し燃料油が漏れて爆発したのだろうか?
今回の報道では、その点が不明だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。