2014年9月13日15時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月の雨量が観測史上最多の487mmに達した京都市内で、局地豪雨や台風11号による大雨に見舞われた日、火災警報器の誤作動が普段の4~6倍に上る現象がみられた。
西日本各地でも記録的な大雨となった先月、大阪市でも誤作動が5倍、神戸市では32倍になった日があった。
火災の通報で消防が出動するため本来の救助活動に影響を及ぼしかねないが、なぜ雨の日に「火災」との誤認が相次いだのか。
その大雨が原因と疑われている。
京都市内は、8月で24時間雨量が最も多かった16日、165mmの猛烈な雨を記録した。
市消防局によると、この日の火災・救助の出動件数は、雨が理由の72件を含め99件。うち16件は火災警報器の誤作動だった。
誤作動は通常1日0~4件といい、低く見積もっても4倍だった計算になる。
また、台風11号の影響で3時間に85.5mmが降った10日も、雨の災害67件を含む99件の出動中、誤作動は25件あった。
8月に雨が一番多かった日を他にみると、大阪市では記録が残る1971年以降、最多の142mmだった9日、誤作動が1日平均の5倍の31件に。
神戸市でも125.5mmを観測した10日、1日1件程度の誤作動が32件にまで上った。
総務省消防庁予防課の担当者は,「全国的に雨の日は警報器の誤作動が多いとされている」と明かす。消防関係者の間ではよく知られた話だという。
考えられる原因は、高い湿気や気圧の変化だ。
火災警報器は、煙に反応して作動する「煙式」と、温度や気圧の上昇に反応する「熱式」に分かれる。
煙式は、LEDなどの光が、流入した煙で乱反射することで火災と認識する。
消防庁予防課の担当者は「水の粒子を煙の粒子と誤認するのではないか」とし、警報器大手「能美防災」の技術担当者も「湿気に反応してしまうことはある」と話す。
同社の技術担当者は、熱式も誤作動する可能性を指摘する。
火災で温度が上昇し、感知器部分の気圧が高まることで判断するが、台風や豪雨の際に起こる急激な気圧変化で誤反応することはあり得るとみる。
ただし、消防庁などは原因を調査したわけでなく、客観的な裏付けはない。
日本火災報知機工業会は、気温40℃、湿度95%の環境下で耐久試験を行っていることから、「経年劣化や内部にたまったほこり、水漏れによる配線のショートが原因では」とする。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140913-OYT1T50094.html
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