2017年4月10日18時32分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月10日19時13分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前8時40分ごろ、帯広市にある帯広信用金庫東支店の職員から、「支店の看板が落下した」と警察などに通報があった。
警察などによると、落下したのは、信用金庫の名前が書かれた高さ7m、幅2m、奥行き2m、重さ約2トンの看板で、支柱によって高さ10mの場所に設置されていた。
看板は店の前の歩道をふさぐように落下したが、けがをした人はいないという。
また、直径30cmほどの支柱が、高さ10mほどの溶接された部分で折れていたという。
信用金庫によると、看板は昭和48年に取り付けられ、おととし11月に点検した際には、問題は見つからなかったという。
帯広市内には、10日午前4時半ごろから強風注意報が発表され、看板が落下する直前には、瞬間風速12.5mを観測していた。
朝から続いた強風と看板の老朽化が、落下の原因とみられている。
現場は、JR帯広駅から北東に750mほどの、住宅や店舗などが立ち並ぶ場所。
近所に住む80歳の女性は、「ガシャンと音がして外に見に来ました。こんなに大きなものが落ちるとは思わず、怖いなと思いました」と話していた。
看板の落下を受けて帯広信用金庫は、十勝地方にある32の支店すべてや出張所1か所を対象に、看板や支柱の安全を確認する緊急点検を10日から始めた。
このうち音更町の木野支店には、10日午後2時ごろ作業員が訪れ、信用金庫の名前が書かれた高さ10mほどの看板をハンマーで軽くたたくなどして点検し、一部のねじを交換していた。
帯広信用金庫総務部の山崎主任調査役は、「近所の方にご迷惑をおかけし、大変申し訳ない。古くなっている施設の点検を十分に行っていきたい」と話していた。
出典
『帯広 大型看板落下けが人なし』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170410/5436651.html
『帯広信金の看板落下 全33支店で点検へ』
http://www.news24.jp/articles/2017/04/10/07358653.html
4月11日7時0分に北海道新聞からは、3年に1度の許可更新時に点検報告書を提出していたが毎年の点検は不実施だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2015年2月に札幌市の飲食店ビルで看板の一部が落下し女性が意識不明の重体となった事故を受け、道などは点検強化を求めてきたが、依然として落下事故は続いており、対策の実効性を高めることが求められる。
1991年策定の指針は、望ましい看板管理のあり方を示す。
帯広信金によると、道屋外広告物条例が3年に1度の許可更新時に義務付けた点検報告書は提出していたが、指針が定めた毎年の定期的な点検はしていなかった。
同信金総務課は、「指針を把握していなかった」と説明した。
指針に罰則はない。
道都市計画課は、「指針の周知不足だったかもしれない。今後、順守するよう啓発したい」としている。
同信金などによると、看板は73年の支店建設時に設置された。
直径約30cmの鉄柱の先端に溶接して固定され、この部分が折れた。
看板を柱に固定する部材は、ほかになかったという。
出典
『落下看板 点検怠る 帯広信金「道指針把握せず」』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0388341.html
(ブログ者コメント)
〇写真や映像によれば、直方体状の大型看板の底部に円形の板のようなものが見える。
面は、ほぼなめらか。
見ようによっては、中心部の色が、周りと少し違って見える。
周囲からジワジワと腐食が進んだのだろうか?
〇札幌市の飲食店ビル事例は、本ブログに掲載スミ。
『2015年2月15日 北海道札幌市の飲食店ビルで看板部品が落下し通行人の女性が意識不明の重体、3時間前にも別の部品が落下したが対応せず、過去の点検は目視だけ』
第1報(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
第1報(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
第2報
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6910/
(2017年4月20日 修正1 ; 追記)
4月19日7時1分にNHK北海道から、同信金では古い看板をすべて撤去するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同信用金庫は、十勝地方にある32の支店すべてや出張所1か所を対象に、看板や支柱の安全を確認する点検作業を進めてきた。
点検の結果、大きな問題は見つからなかったということだが、再発を防ぐため、この2年間に取り付けられた新しい看板を除く、26の支店の看板を撤去することを決めた。
撤去作業は、今月中にも始める方針。
出典
『帯広信金 26支店の看板撤去へ』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170419/5696101.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。