2022年1月12日21時35分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月8日、綾瀬市で複数の住民から「蓼川の水が濁って、死んだ魚が流れている」と警察などに通報がありました。
消防が駆けつけたところ、魚が大量に死んでいて、綾瀬市は12日までに鯉やどじょうなどおよそ500匹の川魚の死がいを回収したということです。
消防が調べたところ、蓼川の近くにある金属加工会社「I社」の工場から塩酸が流れ出たことがわかりました。
この金属加工会社によりますと、塩酸は容量2万リットルの容器に保管されていましたが、容器の底に縦35センチ・横70センチ程度の穴があき、塩酸がすべて流出したということです。
この容器は30年以上使用されていて、老朽化により穴があいたとみられています。
綾瀬市の指導に従い、会社は塩酸を中和するため消石灰などをまいており、市が翌日に川の水質を調べたところ、異常はなかったということです。
また、この川の水は飲み水としては使用されておらず、いまのところ健康被害などは報告されていないということです。
市は県と合同で会社に指導するとしています。
会社は魚の死がいの回収にかかった費用などはすべて負担するとしていて、「再発防止に万全を尽くす」とコメントしています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4446413.html
1月10日付で該社のHPには、経年劣化以外に積雪の影響による異物落下の可能性もある、今年5月に設備を入れ替える予定だった、など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月8日14時頃、当社工場1階のめっきライン設備の塩酸槽の底が破損して塩酸が漏洩し、河川(蓼川)及び道路に一部流出いたしました。
原因は、設備及び建屋の経年劣化と一部積雪の影響による異物落下による破損と考えられますが、詳細は調査中です。
当該ライン設備は、本年5月に経年劣化のため設備及び建屋の入替計画が進行していました。
その最中、このような事態を起こし、近隣および河川流域にお住いの方々、関係各所の方々には、大変なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
現在、当該ライン設備は稼働を停止、漏洩は止まっております。
流出させてしまった液については、行政等の協力を得ながら適切な処理を行っております。
また、被害への対応については行政等と連携し、全力で取り組ませていただきます。
https://www.iwase-plating.co.jp/news/351/
(ブログ者コメント)
塩酸タンクなら防液堤はなかったのだろうか?などと思い、他の報道も調べてみたが、「容器」とか「槽」という表現はあったものの、タンクという表現は見当たらなかった。
他のメッキ工場の記事などから類推すると、作業場に置かれていた直方体状のメッキ用塩酸槽の底に穴が開いた・・・ということかもしれないと思い、タイトルにはそのように記した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。