2018年9月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8793/
(2018年9月30日 修正1 ;追記)
2018年9月22日8時10分に北海道新聞電子版から、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
「神対応」。
胆振東部地震の後、ネット上にはセコマ(札幌)が運営するコンビニチェーン「セイコーマート」への賛辞があふれた。
停電の中、大半の店舗が営業し、通常は販売していない「塩にぎり」も現場判断で作って売った。
もっとも、称賛の裏で、商品供給の復旧へ苦悩も続いている。
【「ガス釜だからご飯炊ける」「やろう」 具が底ついても「塩にぎり」作り続けた】
激しい揺れで飛び起きた。
広瀬さん(男性、43歳)は、札幌市中央区にあるセイコーマート南8条店の店長。
24時間営業で、6日の地震の際は夜勤を終え、自宅で眠りについたところだった。
車で店に着いたのは午前6時すぎ。
入り口前にできた長蛇の列を見て、「ヤバい、これはただ事ではない」と直感した。
停電で停止したレジを車のバッテリーとつないで復旧したものの、食べ物は次々と売れ、なくなっていく。
「この店はガス釜だ。電源がなくてもご飯は炊けるよ」。
声を上げたのは、店内調理するホットシェフの担当。
店内は、食べ物を求める人であふれている。
「やろう」。
1時間で炊ける白米は60kg。
次々に炊き、手分けしておにぎりを握った。
昼すぎ。おにぎりの具材が底をついたが、行列は途切れない。
そこで、通常は販売していない塩と白米だけの「塩にぎり」を作った。
店内が真っ暗になった午後8時まで提供し続けた。
道内1100店のうち1050店が営業し、ガス釜がある約500店は、おにぎりを提供し続けた。
東京に出張中だった丸谷社長が札幌に戻ったのは、同日午後。
従業員が自ら判断したとの報告を受け、「うれしかった。涙が出そうになった」。
ネットでは、店を開き続けたセコマに、称賛のコメントが次々と投稿された。
一方、セコマに乳製品を供給する子会社、豊富牛乳公社(宗谷管内豊富町)では、担当者が温度計をにらんでいた。
「8℃に上昇している!」。
停電後、タンク内の原料乳が冷やせなくなり、温度は上がり続けていた。
豊富町の揺れは震度2。
「数時間で済むと思っていた」(平島亨社長)停電は、ほぼ2日続いた。
温度も衛生状態も管理できなかった生乳は、廃棄せざるを得ない。
その量は、1日の生産量を上回る13万ℓ。
廃棄の作業は、まだ続いている。
タンクの一つが使えないため、新たな生乳受け入れの制約となり、思うように生産が増やせないという。
セコマは通常時、店舗からの発注量に応じて、工場から商品を供給する。
今は、工場が作れるだけ出荷し、本部で各店に割り振って、品ぞろえの回復を急ぐ。
神対応から半月。
セコマの危機対応は、まだ続いている。
出典
『<9.6胆振東部地震 その時企業は>セコマ神対応 現場が決断 なお続く危機』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/230672/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。