2015年1月10日12時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月10日17時50分にNHK新潟から、1月10日11時32分と21時16分に産経新聞から、1月11日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前6時50分ごろ、新潟県湯沢町の水力発電所「東京電力湯沢発電所」(出力1万5600KW)で自動火災報知機が作動したと、同社から119番があった。
警察の調べによると、鉄筋3階一部2階建てタービン建屋の屋根約1200m2(縦約25m、横約48m)が崩落していた。
建屋内にあった運転中のタービン4基の上に崩れた屋根ががれきとなって落ち、4基のタービンが自動停止した。
同発電所は通常無人で、けが人はなかった。
同社などによると、首都圏などに電力を供給しているが、他の発電所に切り替えるなどして、供給に影響はないという。
新潟地方気象台によると、10日午前10時現在の湯沢町の積雪は214cmで、平年の約2倍だった。
同社によると、湯沢発電所の建物は1920年代に建てられ、その後、度々補修工事や改修工事を重ねてきたという。
こうした事情もあり、東電では、屋根に1m50cm以上の積雪があった場合は雪下ろしをすると決めていたが、今回は業者の都合がつかず、本格的に雪が降り始めた先月以降、一度も除雪をしていなかった。
10日も、屋根には2mほど積もっていたという
同社は、除雪業者と5日に連絡をとり、日程を調整している最中だったという。
東京電力は、屋根が雪の重みで崩落したとみて詳しい状況を調べるとともに、管理が適切だったかについても調べることにしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150110k0000e040210000c.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1036794281.html?t=1420923566003
http://www.sankei.com/affairs/news/150110/afr1501100019-n1.html
http://www.sankei.com/affairs/news/150110/afr1501100037-n1.html
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20150111ddlk15040081000c.html
(2015年2月14日 修正1 ;追記)
2015年2月9日18時24分にNHK新潟から、屋根に積もった雪が雨で想定以上に重くなったことが崩落の原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月9日20時58分に新潟放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、屋根に積もった雪の重みで崩落したとみて調査を進め、9日、記者会見して、その結果を明らかにした。
それによると、湯沢町では崩落が起きる前に雨の日が続いたことから、東京電力では、雨によって屋根に積もった雪が想定以上に重くなったことが崩落の原因となったとしている。
東電の担当者は会見で、「積雪の深さだけで重みに対する配慮が足りなかった」と話した。
そのうえで、東京電力は、別の会社からこの建物を引き継いだ昭和26年以降、60年以上にわたり、この建物の補強工事を行っていなかったことを明らかにした。
東京電力では、建物の強度に問題がなかったかさらに調査を進めるとともに、今後、建物の強度にあわせた除雪の基準を設けたいとしている。
崩落したのは大正11年、1922年建設の古い建物で、東電は雪おろしの目安を積雪1.5mと定めていて、崩落当時の積雪はその範囲内だった。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035321581.html?t=1423513878176
https://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20150209_4710597.php
(ブログ者コメント)
雨で重くなった雪は、建築基準法に定められている想定値を超えることがある。
類似事例は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4212/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。